位牌岳・袴腰岳・愛鷹山


- GPS
- 06:05
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,349m
- 下り
- 1,610m
コースタイム
長泉町森林公園 09:20-09:25
池ノ平 09:50-10:00
位牌岳 11:25-11:40
袴腰岳 12:10-12:15
愛鷹山 12:50-13:00
愛鷹山登山口 13:55
柳沢入口バス停 14:35
天候 | 下界の天気はまずまずだったのですが、山間部には雲が多く出て、中腹より上はほとんどその雲の中でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
三島駅 07:40-(富士急シティバス)-08:28 桃沢郷バス停 (帰り) 柳沢入口バス停 14:40-(富士急シティバス)-15:06 沼津駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桃沢郷バス停から森林公園までは車道歩き、森林公園から池ノ平までは、ほぼ遊歩道で、池ノ平から先が登山道になります。 位牌岳の山頂まで明瞭な道が続きましたが、途中のササ原の通過は、道が切り開かれているかどうかで歩きやすさが随分と違ってきそうです。 位牌岳〜袴腰岳〜愛鷹山の縦走路には、滑りやすい赤土や黒土の斜面が散見されました。とりわけ袴腰岳の先で馬場平を過ぎてからの鞍部への急降下は、道が荒れていて悪路となっていました。 愛鷹山から柳沢入口バス停への道は、意外にも最後まで明瞭でしたが、かなり長い区間標識を見ないことがありますし、滑りやすかったり、えぐられて歩きにくかったりする箇所も多かったです。 また、登山口まで下ってから先も、車道歩きが4kmを超えていて、歩くこと自体が好きな人でないと、ちょっと辛いかもしれません。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
三島駅発・桃沢郷行きのバスは、乗客が2人だけで発車しました。もちろん登山者は私だけです。
「山と高原地図」では、桃沢郷からも登山道の赤線が引かれていますが、桃沢郷から歩き始めて愛鷹山塊のいずれかの山を目指す人なんて、やはり少ないのでしょうね。
バスはかなりの山あいへ入っていき、途中からは人家もまばらとなりますが、終点間際になると密集した住宅地が忽然と現れるのが意外な展開でした。
桃沢郷は比較的新しい家屋が多く、昔からの集落といった雰囲気はないので、近年になってから宅地化された地域のようです。
駅から遠いのが難点ですが、静かで環境も良さそうなので、住み心地は申し分なさそうに感じました。
最初は住宅が建ち並ぶ坂道を登りますが、住宅地の奥からさらに登る道に入った途端、一気に人間の居住圏を抜けて、自然豊かな森の中に変わります。
緩やかな登り坂の舗装道路では、上からの日光を樹木が遮ってくれて、車も稀に通る程度なので、木陰を気持ち良く歩いていけます。
やがてゴルフ場を通過すると、その先では通る車が全くなくなったので、それまでに見掛けた車は、すべてゴルフ場へ向かう車だったようです。
人も車も見なくなった中をさらに登って、長泉町森林公園の駐車場に着きました。広いスペースに、停まっている車はたった3台と、意外なほどの少なさです。
駐車場の脇にある小さな展望台(?)に登ってみたものの、好天の予報にもかかわらず雲が多く、ちょうど開けている方角も雲ばかりで何も見えませんでした。
駐車場の先から森の中へと入り、森林公園内の木段を登っていくと、展望台に到着です。
下の駐車場にあった小さなものとは違って、こちらからは広い範囲を眺められます。眼下には沼津あたりの街並みと駿河湾、そしてその先には伊豆半島が見えていました。
ただし振り返ると、これから向かう位牌岳などはすっかり雲の中。左手にあるはずの、下る予定の稜線を窺っても、やや標高を落とした愛鷹山のあたりが、辛うじて見えているかどうかという按配でした。
森林公園の先では、ササ原の中が広く切り開かれた歩きやすい道に変わって、傾斜も緩やかになります。
途中で軽装の家族連れとすれ違い、彼らと入れ違う形で池ノ平に着くと、そこは誰もいない、静かで落ち着いた雰囲気となっていました。
ここからは、森林公園の展望台よりもさらに雄大な展望を楽しめます。雲の多い今日の眺めはあまりパッとしませんでしたが、もう少し登るとその雲の中に入りそうなので、これが最後かもしれない霞み気味な展望を目に焼き付けていきます。
池ノ平から先が、いよいよ位牌岳への登山道になります。ササが茂る中に細い道が続いていて、一応は明瞭な道ですが、もしもササを刈らないでいると、どこが道なのかすぐに分からなくなってしまいそうでした。
はじめは所々にやや急な箇所があるものの、歩きにくい所や迷いやすい所などはありません。
しかし1032m標高点付近での小さなアップダウンの後、再び登りが続くようになると、急な箇所がやや増えてきます。道がえぐれて崩壊しかかっているなど、歩きにくい箇所もあり、中にはロープが下がる場所も見られました。
その後ブナの美しい森を抜けて、傾斜がやや収まると、風倒木帯に差し掛かります。曇り空のくすんだ光加減が幻想的で美しい情景を演出していて、ここだけは今日のような天気がむしろ好都合だった印象でした。
やがて小さな枯れ沢を渡ったり、地面が石ゴロで歩くにくくなったりと、道に変化が出てきた中をさらに登っていき、縦走路上の分岐点に出ると、もう頂上までは、あとひと登りでした。
位牌岳の頂上に着くと期待通り誰もいません。樹木に囲まれて展望がなく、ただでさえ地味な頂上は、誰もいない静けさの中でガスだけが風に流されて宙を舞い、凛とした雰囲気が漂っています。
ただ、その好ましい雰囲気の一方で、なぜか頂上標識が5つ以上も立ち並んでいるのが、私にはやや見苦しく感じられました。標識は多くても腰掛けるものが何もないので、三角点の標石に腰を降ろして休んで行きます。
位牌岳を後にして、袴腰岳へ向かいます。緩やかな下りが主体で、小さなアップダウンはあるものの大きな登り返しはなく、飛ばして歩いていたら30分ほどで到着しました。
木立の中の頂上は狭く、今日みたいに雲の多い日でなくても、展望はほとんどなさそうでした。
袴腰岳から愛鷹山への道も、しばらくは小刻みなアップダウンが続きますが、下りでは、道がえぐられて滑りやすい箇所も多くなってきます。
一度大きく下ってから登り返して、馬場平の緩やかなピークに出ると、そこには気持ちの良さそうな緩斜面があって、男性2名のグループが休憩中でした。
馬場平を過ぎた先で、愛鷹山との鞍部に向けて急降下が始まると、そこはえぐられ放題といった道の中が湿った土で滑りやすく、この日のコース中で一番の悪路でした。
そして鞍部から愛鷹山へは急登となります。こちらも滑りやすい道で下りだと難儀しそうですが、登りなので無難に通過していきます。
愛鷹山の頂上もガスガスで、眺めは360度すべての方向が霧の中。先着して休憩中だったご夫婦と少し会話させて頂いたところ、愛鷹山塊は下の天気が良くても西からガスが出やすく、こういう天気が多いのだと仰っていました。
愛鷹山からの下りでは、滑りやすい箇所も多くて、なかなか快調には歩けません。しばらく下ると分岐点に出て、標識によれば右が東海大学コース、左が水場です。
中央直進が向かうべき柳沢方面のはずなのですが、なんと道標から柳沢を示す指示標だけが地面に落ちていて、指し示す方向が不明になっていました。頭上の木々を結んでロープが渡されている下をくぐって直進していきます。
林道を2本林道を横断した後、3本目となる林道に降りた所には駐車用のスペースと案内板がありました。
再び山道に入ると、傾斜は次第に緩やかに変わって、滑りやすい箇所もなくなってきます。でも今度は深くえぐられた底が溝のようになった区間が多くなって、これはこれで歩きにくかったです。
ようやく森の中を抜けて、開けた所に出ると、そこは車を駐車できるスペースになっていて、「愛鷹山登山口」の小さな道標が立っていました。
道はその後ほどなく舗装道路となって、さらに進むと左手側にはゴルフ場が現れます。
しばらく続いたゴルフ場が終わる交差点から、大きな看板に従って赤野観音への農道に入り、第二東名の建設現場の上を抜けると、すぐに赤野観音。ただしバスの時間が迫っていて、寄っていく余裕はありません。
やがて広い道が合わさり、東名高速の下をくぐると、柳沢集落に入ります。そこには「柳沢」バス停もありますが、休日は下山に使える時間帯の便はありません。
さらに道路を歩き続けて、新幹線の下をくぐると、やっとバス通りとの交差点が見えてきます。目指すバス停は、交差点を右に曲がってすぐの所にありました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_04_06/mt2008_04_06.html#20080607
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