関電黒部ルート見学会（扇沢から宇奈月温泉へ）

2017年08月23日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 17.6km
• 登り: 2,309m
• 下り: 3,251m

コースタイム

黒部ダム駅長室前集合時刻10時30分
解散は欅平駅で14時過ぎでした。

天候

小雨（全線地下ルートなので影響なし）

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

上田~扇沢：自家用車　　黒部宇奈月~上田：新幹線

コース状況／危険箇所等

関電の見学会なので安全最優先でした。

写真

8/23 8:50

見学ツアーの集合場所。天井の電気ヒーターが有難い。(sima)

8/23 9:09

小雨で客が少なく観光放水は中止している。関電にしてみれば、水は金なり。(sima)

8/23 10:06

黒部ルート公募見学会の集合場所にて。薄手のダウンを着てみた。(sima)

8/23 10:38

ヘルメットをかぶりいざ出発。(sima)

8/23 10:49

工場用に掘られたトンネル内を専用バスに乗って行く。関電の施設で一般者立ち入り禁止区間です(t)

8/23 11:10

気温7℃で湿度は65％。寒くて湿っぽいので冷える。(sima)

8/23 11:11

樽沢横坑で専用バスから降りて見学。(sima)

8/23 11:14

掘削で出た岩石はこの横坑から山の斜面に捨てたという。川底に落ちないよう擁壁があるという説明。(sima)

8/23 11:25

専用バスが通るトンネル。待避所が1kmごとにあってすれ違い可能になっている。(sima)

8/23 11:25

バスに戻ってくる見学者30名。寒そう。(sima)

8/23 11:26

専用バスはディーゼルエンジン。(sima)

8/23 11:31

インクラインとは荷物用ケーブルカーのこと。勾配は34°で長さ815m。最大積載量は25t。(sima)

8/23 11:32

乗り込むところ。シャッター速度が遅いのでブレブレ御免。(sima)

8/23 11:33

巻き上げ機右側のケーブルが自分たちのB車につながっている。(sima)

8/23 11:34

中の様子。蛍光灯の電力は小さなパンタグラフで取っている。(sima)

8/23 11:50

すれ違い地点の線路。線路に転てつ器はなく、外側の車輪にフランジがあり、内側のはフラットだという。(sima)

8/23 11:51

A車とのすれ違い。欅平に集合し、黒部ダムへ向かう逆コースの見学者。(sima)

8/23 11:58

15年くらい昔の紅白歌合戦のDVD放映。中島みゆきの「地上の星」を地下で聞く。(sima)

8/23 12:09

黒部第四発電所の会議室にはよくできた模型があった。(sima)

8/23 12:26

4基の発電機が並んでいる。東京電力高瀬ダムの揚水式発電所よりずいぶん小さい。(sima)

8/23 12:26

ペルトン式の水車。組み立て式ではなく一体鋳造になっており、見事な出来栄え。材質は13％クロム鋼。キャビよりも砂粒で摩耗したように見えた。補修してまた使うという。(sima)

8/23 12:28

ノズルから噴射される高速水流がバケットにエネルギーを与えた後の水の流れ方を詳細にイメージできなかった。前方のバケットの影響、ノズルとの相対位置が変化するための影響など疑問が湧いた。(sima)

8/23 12:30

水力発電所マニア？がペルトン水車に群がる。(sima)

8/23 12:31

羽根の厚みを調べながら記念写真パチリ。(sima)

8/23 12:34

無人のはずが今日は有人の制御室。パネルを見ると右端に表示された発電機が稼働中であとは夏休み。(sima)

8/23 12:38

右側の写真に噴射ノズルの詳細が見えている。(sima)

8/23 12:38

水車室（軸カップリングしか見えない）の入口。(sima)

8/23 12:39

この太いシャフトが360rpmで回るはず。上に発電機、下には水車タービン。(sima)

8/23 12:55

無愛想な垂直断面図。分かるのは大きさだけ。
水車は1,2号機がドイツのフォイト社製で3,4号機が日立製。
発電機は日立と東芝で2台ずつ、主要変圧器は東芝4台。
三菱電機の名前が出てこないのが不思議。(sima)

8/23 12:56

水車の水平要部断面図。なお、流量計はなく発電量から推定するとのこと。国に水代を払うそうだ。(sima)

8/23 12:57

中島みゆきが来た時のサイン。
トロッコが走る線路にカーペットを敷き、そこをステージとして紅白歌合戦の中継をしたそうだ。トンネルによる反響が少ない場所を選んだという。(sima)

8/23 12:59

関西電力の光ケーブルで映像を扇沢まで伝送し、そこに中継車を置いた、と詳しい説明があった。(sima)

8/23 13:07

全員でパチリ。ユニクロのダウンジャケットは少し大袈裟だった。(sima)

8/23 13:14

仙人鉄橋から下流を見る。(sima)

8/23 13:14

鉄橋から上流側に仙人ダム、いわば黒三ダム。堰堤が下の廊下コースの一部になっている。(sima)

8/23 13:15

仙人鉄橋でしばし撮影タイム。(sima)

8/23 13:15

真下を見るとすべらっこい岩肌。(sima)

8/23 13:24

このあたりが高熱隧道。熱気でレンズが曇った。現在は軌道下に新黒部第三発電所の導水鉄管が埋めてあって温度上昇は抑えられている。
迫力満点、よくぞ掘りぬいたと感嘆する。(sima)

8/23 13:27

熱心に説明してくれた。(sima)

8/23 13:42

上部軌道はバッテリーの電気機関車で牽引する。高熱隧道の硫黄で架線が持たないため。
電圧は2V×108個＝216Vだそうだ。(sima)

8/23 13:45

上部軌道終点の展望台にて。(sima)

8/23 13:55

別のトロッコ電車で少し移動し、立坑エレベーターで200m下がり、黒部峡谷鉄道の欅平駅へ。ツアーはここで解散。(sima)

8/23 14:01

ゲージが762mmだから何もかも小さい。(sima)

8/23 14:13

欅平でトロッコ電車待ち(t)

8/23 14:15

欅平まで来たら蒸し暑かった。ここから帰路につくが、トロッコ電車から富山地鉄、最後は新幹線と乗り心地が良くなるのを実感。(sima)

撮影機器：

PowerShot G15 CANON

Xperia Z5 Compact SO-02H docomo SONY

感想

sima

新聞で黒部ルート見学会の公募を知り、会員にも水力発電所マニアが多いことが分かったので6名で申し込んでおいたら倍率5．6倍の難関を突破して切符を入手しました。
感想ですが
1.寒くて湿っぽく、太陽のぬくもりが全く届かないところで長期間働くのはさぞ大変だっただろうと思いました。
2.黒四ダムは巨大ですが、地下発電所は案外こじんまりしたものでした。
定格最大出力で計算しても国内の消費電力の0.1％しか賄えないそうです。
3.高熱隧道は是非見たい場所でした。高温のためコンクリートが使えず、岩盤を掘りぬいたままです。硫黄臭が漂い、車内に熱気が侵入して（わざわざドアを開けた）なかなか迫力がありました。
以上

コメント

nobou

ご無沙汰です。
お変わりなくご活躍の様子，嬉しい限りです。
関電トンネルツアー，私も参加したことがありますが、調べて見ると6年も前のことでした。最近は山が遠くなって、古い山行記録や日記を掘り返したりしています。みな様によろしくとお伝えください。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-152737.html

sima

nobou様メッセージ有難うございます。
simaです。
NHKのブラタモリで黒４ダムを取り上げていて興味深く見ました。

黒4発電所の出力だけをみるとダムの大きさの割に大したことは
ないと思っていましたが、黒4ダムで水量が安定化されたことで
下流に発電所が増設されて黒部川全体では大幅な出力アップになって
いることに気が付きました。ここに意義があったのですね。

nobou

自然保護
お久しぶりです。長らく自然保護の催しにも参加していませんが、みなさんはいかがでしょう。またご一緒できるといいですネ。今後ともよろしくお願いします。