奥坊主から加茂助谷ノ頭
- GPS
- 11:22
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,305m
- 下り
- 1,308m
コースタイム
天候 | 曇り時々霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
花抜峠まではよく踏まれた道がついていますが、その先は加茂助谷の頭への登り手前までは西側に土倉古道が並行して道形もはっきりとしていますが、山ヌケ箇所も多く通して歩くことは無理です。その先は踏み跡もなくとにかく地図が手放せません。山読み、地図読み、体力に自信のある方しかあまりお勧めできないと思います。 |
その他周辺情報 | 加茂助の頭の直下、沖見峠への尾根付近で子熊二頭に会いました。親熊の姿は見えませんでしたが声は近くで聞こえていました。それらしい糞もいくつかあり、気を付けないといけないと思います。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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共同装備 |
40mザイル一本
|
感想
三年前に岩井谷の沢登りで時間を食ってしまって、その時口坊主の東の鞍部に逃げて奥坊主、加茂助谷の頭から千尋峠にエスケープをして以来、もう一度あのツンと尖った口坊主に行ってみたいと思っていました。
最初の計画は口坊主の東斜面を懸垂で下りてそこから八丁滝を写真に収めるという呑気なことを考えて、ザイルにハーネスまで持って花抜峠へ向けて登り始めました。
三年前は岩井谷がメインだったので口坊主や奥坊主のことはそれほど記録にも記憶にも残ってなく、今回は反対からのただの尾根歩きとタカをくくっていましたが、稜線からは踏み跡もない時々ガスに巻かれる深い樹林の複雑な尾根を、地図とコンパスにかじりつきながら、久しぶりに手ごたえのある山歩きを楽しむことが出来ました。
最近は私自身もGPSを使う機会が増えてきて地図とコンパスでのアナログ登山から少し離れていましたが、やっぱり本来の山歩きというのはこうではないのかなと、そしてまだまだ読図力も落ちぶれていないなと感じた充実した一日でした。
いつもは一人での読図ですが今回はmayutsuboさんと相方さんの三人で地図を読みながらだったので、お互いに答え合わせをしながら歩けたのも私にとって思い出に残る山になりました。
しかし、口坊主まで安易に考えていたのとは裏腹にやはり山を読むには厳しい山域で、11時口坊主とリミットにしていましたが奥坊主までがやっとで、木々の隙間から天に突き刺すような鋭い口坊主を一瞬見ただけでその頂上に立つことは叶いませんでした。
また今度、出来ることなら同じメンバーで、次こそは口坊主を踏みたいと思いました。
帰りはmuyutsuboさんのコメントの通り、疲れて読図を怠るとすぐにルートを外してしまい、何度も何度も行ったり来たりを繰り返しながら、そして外した先で子熊二頭にも出くわし、親熊と子熊の掛け声を聞いていた時は生きた心地がしませんでした。
今シーズン台高で二回目の熊の遭遇・・・数が増えているのでしょうか?
やっぱり合わずに済みのならそのほうがいいですね。
結果としてmayutsuboさんと相方さんには大変な山に巻き込んでしまったかなと道中考え込んだりもしましたが、三人で力を合わせて奥坊主の頂上を踏めたことに感謝感謝です!
higasaさんに誘われて大台ヶ原の南の花抜峠から奥坊主まで行き、帰りに加茂助谷ノ頭から花抜峠に戻りました。
higasaさん、私と相方の3人の山歩きです。
登山口までの林道は相当ダートでした。
花抜峠に行く道も初めに登山口を間違えて20分ロスしました。
花抜峠からは土倉古道もありますが、稜線伝いの道を選びました。
ほとんど道らしい道はなく、higasaさんと相方が地図とコンパスを照らし合わせて進みました。
higasaさんも相方も読図が好きです。
このあたりは台高らしい複雑な地形でうっかりすると違う支尾根に入ってしまいます。
私もいつも以上に地図を見ましたが見落とすことが多く、何度も現在位置を教えてもらいました。
地図のコケ平よりも手前に素晴らしいコケ平がありました。
ほとんど人が入らず、踏み荒らされることもないのでしょう。
奥坊主までは特に道がわかりづらかったです。
さらに口坊主まで行く予定でしたが、奥坊主から下りるところで道を間違え、時間を考えて口坊主には行きませんでした。
帰りは皆疲れもあり、行きよりはマメに地図を見ることがなかったので、なんども道を間違え、higasaさんがその都度行きには使わなかったGPSで確認して軌道修正しました。
加茂助谷ノ頭の下りも確認せずに沖見高のほうに行ってしまいました。
そこでなんと2頭の子熊を見かけました。
1頭はすぐに逃げましたが、1頭は木に登ってしまいました。
離れた場所にいる母熊と子熊はお互い声を出し合っていました。
母熊が来たら大変とその木には近寄らず、離れた場所で大声を上げました。
子熊が木から降りて逃げてもしばらくは動きませんでした。
少したってから大声を上げながら下山したのですが、道を間違えたことに気づき戻りました。
花抜峠近くまで戻りましたが、その先でもまた間違えてしまい、土倉古道に出たのでそこを歩きましたが大きな山抜けがあり、通るのに難儀しました。
北アルプスや人気の山のメジャールートでは地図やコンパスがなくても標識がしっかりしているので迷うことはほとんどないと思います。
ですが、台高の山は複雑な地形の上に、人気の山以外は入る人がほんの少しです。たまにテープがあっても、それがどこに行くテープなのかはっきりしません。
読図力が試される山域です。
今は多くの人はGPS頼りですが、今回のように地図とコンパスを駆使して歩くというのはこの山域での山歩きの醍醐味だと思います。
お天気は大台らしい曇ったりガスがかかったりちょっとだけ雨が降ったり。
コケ平からちょっと外れたところにあったまさにコケ平!
まるでコケの海のようで美しかったです。
これも大台らしい雨とガスが作ったものでしょう。
誘って下さったhigasaさんには感謝感謝です。
今度は口坊主まで行きたいものです。
コメント
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higasaさん、雪の釈迦ヶ岳でmayutsuboさんとご一緒された方ですか。
ハードな(?)山行お疲れさまでした。
ヤマレコの全ルート地図見ても踏み跡ほとんど無いルート歩かれたんですね。
( -。-) =3
私が歩くルートは踏み跡のあるルートばかりなので、なかなかこうした経験はありません。
強いて挙げれば塩見の塩川…危険箇所無かったですし、上りは尾根通し歩けば良いので気楽でした。
最近、紙の地図見なくなってしまいました。
すっかりGPS頼り…来年は人のいないエリアに踏みいるつもりですが、やはり地形図見ること出来るようにした方がいいかなと思いました。
mayutsuboさん、いつも以上に表情が輝いているのは素敵な男性お二人いらしたからですかね?
( ´,_ゝ`)プッ
コアな山歩き堪能されたようでなによりです。
tomhigさん
コメント頂きありがとうございました。
mayutsuboさんとは雪の釈迦ヶ岳に同行させていただいたり、熊野修験の峰入りで青岸渡寺から熊野本宮大社までご一緒していただいたりと楽しいお付き合いをさせて頂いてます。
私も去年の夏に本当に久しぶりに南アルプスを茶臼岳から聖平まで(だけですが・・・)テントもって歩いてきました。なかなか機会に恵まれなかった分、土砂降りの中でも満喫できたいい南アルプスでした。
元々台高の山はもっぱら沢登りがメインで、この口坊主、奥坊主も沢から追われるように逃げてきたのが最初でした。
頂上を目指すと言っても口坊主までは総じて下りが続くので、尾根の下りはやはり地図を読まないと、特にここは踏み跡もないので、mayutsubさんと相方さん一緒じゃなかったら口坊主までも行けなかったと思います。
地図とコンパス片手に、時々GPSで答え合わせをしながら山を歩くのもいいものだと思いました。
tomhigさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
higasaさんは大学のワンゲル出身で読図だけでなく、いろいろな面での山の経験が豊富な方なので、一緒に行くと教えられることばかりです。
ちなみに46歳でtomhigさんと同年代です。
体力もあるし、歩くのもずっと速いです。
それでもご一緒させていただけてありがたいです。
私も今までいろいろなマイナールートを歩きましたが、ここまでのマイナールートは初めてでした。
読図の楽しさも経験させてもらいました。
今迄も自分なりに読図はしましたが、このあたりの山域はとても複雑な地形でわかりづらいです。
細かい所まできっちり見ないといけません。
tomhigさんも読図中心でGPSはお守りという形の登山をすると、山歩きの新たな楽しさが経験できると思います。
私は今のガラケーからGPSが使えるスマホにしようかと真剣に考えちゃいました。(笑)
ここぞベテランの底力が試される山域ですね。
GPSばっかりに頼っていてもしおかしくなったらお手上げです。
地図とコンパスでの読図力をしっかりしないといかんなぁと思いました。
おまけは熊の出没!
小熊を見たら近づくなとよく聞きます。
こわいこわい。
無事の下山で何より・・、お疲れさまでした
☆与八ノ高、加茂助谷ノ頭は何年か前に地池高から回って行きました。
与八ノ高からの展望が素晴らしかったことを覚えています。
s_fujiwaraさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
台高の山は地形が複雑ですね。
道がない山を歩く。読図力が試されます。
今迄マイナーな山に登ったことはありますが、ついテープ頼みでした。
ちゃんと読図できないといけないなあと改めて思いました。
加茂助谷ノ頭は前々から登ってみたいと思っていました。
s_fujiwaraさんの記録も読んだと思います。
山頂だけでなく、周りの雰囲気が素敵でした。
今度は大台ヶ原駐車場から行ってみたいです。
ただし熊のいない時に・・・
僕には無理な所ですね。近代兵器のGPS頼りの者には誰かの歩いた軌跡をお借りしないと無理ですね。熊との遭遇、こんなリアルな写真や親熊の鳴き声、身体が固まりそうですね。一般に動物、特に子熊に遭遇した時には最も危険なエリアに入ったと思って対処することだと聞いていましたが・・・・、3人の精神状態はどうだったのか、まぁ山歩きに慣れておられる方々ですから落ち着いて対処されたと思います。
過日上高地で妻が突然近付いてきた子猿にビックリして近くで大きな声を出した途端、親猿やボスと思われる大きな猿が近づき威嚇され、15分ほど並列して歩く羽目になり怖い思いをしました。無視しながら歩いていると小さいサルから順番にはなれ最後にボス猿もどこかに行ってしまいました。
sskamosikaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
一緒に行ったhigasaさんは大学のワンゲル出身なので読図力もしっかりしています。
GPSが出てきたのはここ数年のことでしょうか。
昔はないのが当たり前でした。
でも、こんな道のない所を歩いたことはなかったので、それなりの読図力で間に合いました。
台高の山は特に地形が複雑だから、道がない所を歩くのは難しいです。
猿は色川にも頻繁に出没していますが、そばに来られたことはありません。
熊は初めてでしたが、3人だったせいか慌てず大声を出しながら少しずつ離れて静観しました。
それからしばらくも大声を出しながら歩きました。
単独だったらどうだったかなあ〜〜〜
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