記録ID: 125269
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ハイキング
道南
函館山
2011年08月02日(火) [日帰り]
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 576m
- 下り
- 536m
コースタイム
8:25 七曲がりコース登山口
9:00 千畳敷
9:43 入江山コース入り口
9:48 入江山
9:56 入江山コース入り口
10:04 御殿山第2砲台跡
10:36 御殿山展望台着
10:51 同 出発
11:18 薬師山分岐
12:03 函館山ふれあいセンター(旧道登山口)
9:00 千畳敷
9:43 入江山コース入り口
9:48 入江山
9:56 入江山コース入り口
10:04 御殿山第2砲台跡
10:36 御殿山展望台着
10:51 同 出発
11:18 薬師山分岐
12:03 函館山ふれあいセンター(旧道登山口)
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス | 実家から徒歩20分で登山口。最寄り駅は市電「谷地頭」停留所 |
コース状況/ 危険箇所等 |
七曲コースは名前通りつづら折れの道。狭くて勾配もややきついですが、階段などが整備されており危険個所はありません。途中、鞍掛山方面に向かうルートを左に分けますが、同ルートは廃道になってしまったようです。 津軽海峡を見下ろす千畳敷には北海道開発局などの通信施設と、函館山が軍の要塞だったころの砲台や掩蔽壕の跡があります。ここから御殿山までは車両も通行可能な道で起伏も少なく、函館市街や津軽海峡を見下ろしながら散策気分で歩けます。 入江山へは七曲コースと同様のヤブ道をピストンします。やはり砲台跡などが近くにある「つつじ山駐車場」を経て観光バスやマイカーが通る車道を横切り、やや急な階段を登れば御殿山展望台に到着。函館市街を一望できる展望台はロープウェイの山頂駅になっており、3階建ての建物には土産物屋やレストランなどもあります。ロープウェイは10分間隔で運行されており、山麓との間の所要時間も片道約10分です。 展望台の周辺には、北海道と本州の生物相の違いを発見した英国人ブラキストンや、函館を起点に測量を行った伊能忠敬のレリーフ、戦前の函館要塞の歴史を説明する案内板などがあります。 観光用の車道は人も通れますが、旧登山道の方が山歩き気分を味わえます。よく整備されて道幅も広いので歩きやすく、節目には「○合目」の標識が設置されています。ロープウェイ山麓駅の上にある「ふれあいセンター」では函館山の動植物の標本や資料が展示されています。 なお、函館山全体の随所に「マムシ、スズメバチ注意」との警告板がありましたが、マー君ともスーちゃんとも遭遇しませんでした。その代わりではないですが、北海道にしかいない野鳥(ハシブトガラ、シマエナガなど)や本州では高山植物とされるクルマユリなど豊富な動植物が観察できました。 「谷地頭」停留所から徒歩約5分のところには市営谷地頭温泉があり、函館市民でにぎわっています。大浴場と露天風呂があり、入浴料は大人420円と銭湯並みの安さ。その代わり、浴場内には石けんやシャンプーがないので注意。お湯は茶褐色に濁っていますが、硫黄臭はありません。 |
写真
撮影機器:
感想
観光客にとっては夜景を楽しむスポットなのでしょうが、私にとっては子供のころの遊び場だった函館山。久々にじっくり歩いてみましたが、こんなに自然の宝庫だったとは。
まず野鳥の種類の多いこと。北海道にしかいないシマエナガ、ハシブトガラのほかオオルリ、ゴジュウカラ、アカゲラ、ルリビタキ(メス)、ウグイスなどを双眼鏡で確認できました。岩肌や木の枝をチョコマカと走り回るシマリス(エゾシマリス?)の姿も可愛かった。
植物もいま話題の?ナデシコの野生種カワラナデシコのほか、本州では高山植物に分類されるクルマユリ、ツリガネニンジンなどが標高わずか300mで咲いていました。先日、山梨の茅ヶ岳で見たカイフウロに似た花はエゾフウロでした。
函館山の自然が豊かなのは、第二次世界大戦敗戦まで半世紀にわたって軍の要塞となり、一般人の立ち入りが禁じられていたからだそうです。主立ったピークに残る砲台や掩蔽壕の跡がその歴史を物語りますが、要塞自体は実戦の役に立たず、函館の街は空襲で大きな被害を受けました。街は守れず、山は守ったというわけです。
函館を愛した石川啄木の短歌に「ふるさとの山に向かいて言うことなし」という言葉があります。もちろん、彼のふるさとは岩手なので函館山のことではありませんが、真似して言えば「ふるさとの山に登りて言うことなし」。山頂からの眺めに歓声を上げていた観光客の皆さんにも「次は徒歩で登ってみたら?」と言いたくなりました。
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