倉手山 飯豊の展望を楽しむ
コースタイム
- 山行
- 2:20
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 3:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
倉手山の近くにある大境山や西ノ俣峰などに登ったことはあるのだが、倉手山には登ったことが無い。登りたくなかったわけではない。登ってみたかったのに機会が無かった。それだけのことだが、ようやくその機会が来た。それも急に思い立っての選択だ。いざ鎌倉となると、帯に短し襷に長しと、悩んだ末の選択であるが、なぜ倉手山か、といわれれば、登ったことが無いため。動機は単純だ。偉人の言葉を借りれば、そこに山があるからだ。
3時45分自宅発。倉手山は、数回登ったことのある大境山の登山口を通り過ぎた奥にある。気を付けてみていたのだが、大境山の登山口はわからなかった。帰りにさらに注意してみたら、目安としていた舟山商店の看板は無くなっていて、廃業したようだ。看板が無くなって気が付かなかったのだ。わずか二年の間の変化である。過疎化の表れだろうか。
倉手山の登山口は、標識が立ててあるのですぐにわかる。道路を挟んで広い駐車スペースがある。トイレも設置されている。簡易な水洗式だがきれいなトイレだ。先客が二人。母子のようだ。二人は一足先に登って行った。
出だしから急登だが、道はしっかりしている。マイペースで一歩一歩登る。途中で先行した二人を追い越す。しばらくは見通しの無い雑木の繁茂する道だ。そろそろ休むかと思う頃、木立の切れた岩っぽいところに出て展望が開ける。リュックを投げ出して休憩。先ほど追い越したペアが先行する。
大境山、枯松山、西俣ノ峰等が眼前だ。大境山の右手遠方に見える小さな三角錐は光兎山か。あんな方向にあるのか。まったく人間の方向感覚というのは、いい加減なものである。景色を眺めながらシャツを脱いだりエネルギーを補給したり比較的長い時間を過ごして出発。
道は方向を変え、いったん緩むが直ぐにまたこう配は強まる。急登が終わると三等三角点の山頂である。飯豊連峰が眼前となる。石転ビ沢源頭には白いものが確認できた。雪渓に違いない。地球温暖化が進んでいる、といわれる昨今だが飯豊の雪渓は健在だ。北アルプスのような岩の尖峰は無いが、緑多きたおやかな山容は存在感がある。やっぱり飯豊はイイデ〜。
先着のお二人と自然の成り行きで、いろいろ山に関する話を交わした。いま時の飯豊のトレンドは石転び沢ではなく、ダイグラ尾根だそうだ。前者は遭難も相次いで、登山禁止の掲示が出ているとのことだ。しかし、ダイグラ尾根は、地元の人がバカ尾根と呼ぶ厳しいルートである。登るのには、それなりの覚悟が必要であろう。
ちなみにこの地方では「ばか」という接頭語は、付いた語を強調する言葉でもある。ここでは登るのは“とんでもなく厳しい尾根”という事であろう。文字通りの馬鹿者が登る尾根という意味であってはほしくない。私も歩いてみたい気は有るが、実行するほどの覚悟は持ち合わせていない。
ご婦人は、ダイグラ尾根ばかりでなく、オーイン尾根にも意欲を見せた。後者は先日、上部の方は藪漕ぎを強いられる状況だと聞いたばかりだ。これらのルートを登ってみたいというご婦人は、それ相当のベテランに違いない。
ご婦人ペアが下りていくと急に寂しくなった。帰りには泡の湯で温泉に浸かる予定だったが、ちょうど忙しい時間帯に遭遇しそうだった。もう一山、百石山にでも登って帰るかなどと考えてみたが、予定外の行動にはリスクがある。それで何度失敗したことか。妄想を振り払い一気に下り帰路につく。
妙高さん こんにちは
こんもりと繁った森から見える青空
格別ですね。
その山の空に一番近いところが頂上ですもんね。
案山子に笑いました。
夜見たら知っていてもまたびっくりしそうです(^^)
こんばんは hobbitさん
最初きづいたとき、ホント、撤退やむなしと思いました。5人もいたんですから。熊狩りしてるのに登山は無いだろうと思いました。この辺は、マタギの里で「マタギの館」という館もあります。当日は休館で見学できませんでした(-_-;)
毎年、マタギ祭りみたいな行事もやっているようです。私は、参加したことはありませんが、熊の肉は、三回位食べたことあります。あんまりおいしいものではありませんね。
天国への出口は、まったくの偶然ですね。出口がちょうど東向きになるんです。時間もちょうど良かったんじゃないでしょうか。いつもこんなだといいのですが、世の中そんなに甘くはないですね。ではまた。
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