西高野街道〜高野街道〜高野山町石道
- GPS
- 10:54
- 距離
- 85.3km
- 登り
- 2,568m
- 下り
- 2,499m
コースタイム
- 山行
- 10:35
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 10:54
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
その他周辺情報 | 天然温泉「ゆの里」1,000円タオル、バスタオル付き (JAF会員900円) |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
着替え
靴
ザック
行動食
飲料
ファーストエイドキット
携帯
タオル
熊鈴
|
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感想
西高野街道起点の大小路から、高野街道終点の女人堂まで完全制覇したいと思いつき、さらに町石道を加えた
「高野山を一日で参る、よくばり詣で」
を企画→→→無事達成いたしました!
大阪府歴史街道ウォーキングマップを参考に、ほぼ完全トレース出来たのでは無いかと思います。
http://www.pref.osaka.lg.jp/doroseibi/kakusyusesaku/rekishikaidou.html#nishikouya
・大小路〜学文路
過去3度ほどランニングで走ったことがあるので、迷うことはありませんでしたが、石仏南の交差点から371号線と並行している遊歩道に下りる道が、藪の中に埋もれてしまってました。
諦めて371号線に戻ろうと思いましたが、歩道のない車道を走るのはいやだったので、「たぶん、道はこの辺だったな」と突っ込むと、藪の中で足を擦りむいてしまいました。
まだ序盤の段階でこのダメージは痛かった。。。無理は禁物ですね。
痛みを紛らわそうとペースを上げますが、徐々に上がる気温で汗が噴き出し、
学文路手前のファミマでドーピングのコーラとバナナを補給。何とか復活して学文路駅付近の「女人堂まで三里石」に到達しました。
・学文路〜極楽橋
ここは過去1度行ったことがあるのですが、「軽トラのバックギアでも上がられへんやろ」と思うほどの急坂連続イメージしかありませんでした。
今回も期待を裏切らない壁のような登り坂が立ちはだかりましたが、登りで一度も歩くことが無く走り切れたのは収穫でした。(スピードは歩きと変わりませんでしたが・・・)
特に、千石橋付近(女人堂まで2里石)は峠になっているので、急な下りと登りが待ち受けます。
・極楽橋〜女人堂
極楽橋まで来ると「よっしゃ!もうちょっと」と油断しがちですが、ここからが登り本番です。
前回は石畳の道で登ったので、今回は、いろは坂を通る、江戸時代の古道ルートにチャレンジ。
良く整備された登山道で、昔の人を思いながら、つづら折れを「い」「ろ」「は」「に」・・・
などとブツブツ言いながら登りました。誰ともすれ違わなかったので、熊鈴はいつもより余計目に鳴らします。
・高野山周辺
登山道を抜けると女人堂到着。その先には、厳かな雰囲気の「高野山」「金剛峯寺」と書かれた2本の門柱が、世界遺産の風格で迎えてくれました。
奥の院までジョグで移動し、「先にお参りしてから、ガッツリ食べるぞ」という思いは、ダンゴ屋さんの前で打ち砕かれ、
「筋肉修復。登り坂走ったご褒美に、糖分補給が先でしょ」
ということで、焼草餅と、きなこたっぷりくるみ餅をいただきました。あぁ、美味すぎるー。
気を取り直して、奥の院で修行中の御大師様に手を合わせます。
無事到着いたしました。ありがとうございます。
報告前に草餅食べてしまいました。ゴメンナサイ。
感謝とお詫びをした後、帰路について考えます。
案1:足も痛いし、町石道なんてムリムリ。おとなしく極楽橋から電車で帰った方がエエって。
案2:町石道を通って帰るって言うとったやないか!足痛い?気のせいや!極上の下りトレイルが待ってるで!
足が痛いのは気のせいでは無いと思いながら、根本中堂前のファミマでカップラーメンとおにぎりをいただきます。
その時、先ほど「1町石」を通りがかったことを思い出しました。
1町が100mくらいで180町石までだから町石道は全部で18kmくらいか。90町石まで行けば半分とか考えると、割と何とかなるかもしれん。
何の計算にもなっていないのですが、次第に満腹感で満たされる脳みそは、足の痛みも忘れ、目標達成(案2)に向けて考え始めました。
高野山で長居しすぎですね 笑
・大門〜慈尊院
迫力の大門を後に、極上の下りトレイルをイメージしながら町石道に突入します。
ハイカーの人が多いだろうから、すれ違いには気をつけないと。と、神経を研ぎ澄ませながら下りトレイルへ。あれっ?おかしい。下っていない。。。
わずかに下ってはいるのですが、登るチカラが残っていない足では、むしろ登っているようにも感じます。カウントアップしていく町石道の石碑をちらりと横目に見ると、まだ「20町石」と、全然進んでいません。
とりあえず、矢立小屋まで行ってから、続けるか考えよう。そう思いながら、進んでいると、案の定多くのハイカーの方とすれ違います。走っては歩き、すれ違ってまた走る、のペースがちょうど良かったのか、町石道はどんどん進んでいきます。
徐々に楽しくなってきた頃、外国人の方が前方から登ってきました。
登り優先の原則に習い、足を止め、道を譲ろうとすると、
「Hey!Go Go Go!!」
ノリのいいかけ声で「お前の走りを見せてみろよっ♪」と言わんばかりに手を振って、おいでおいでしています。おー、せんきゅー!と応えれば良かったのでしょうが、そこは
「ありがとうございます(棒読み)」
で通り過ぎてしまいました。初めての体験に戸惑ってしまった。
さすが、外国人はトレランへの理解が深い!?
矢立小屋付近のトイレで用を足し、自販機でリアルゴールドを一発注入。
「ここで終わる。は無いな。」
再び自分に言い聞かせ、黙々と町石道のカウントアップを重ねていきました。
気温が高くなるのを肌で感じ始め、高度が下がっていると実感した頃、柿畑が現れました。
柿畑をかき分け、慈尊院の看板を辿っていくと、柿の無人販売小屋の中に「高野町石道 皆様のご無事を願っています」という看板をみつけました。看板の下には、熟し切った柿が転がっています。
「ありがとうございます。無事下ってこれました。お一ついただきます」
皮ごとかぶりつくと、中からジュースと化した果肉が溢れてきます。
超甘い。めっちゃ美味い!
発汗後に食べる果物の糖分は本当にカラダにしみていきます。
そこから激坂の下りが続きますが、糖を得たカラダは軽く、慈尊院に到着。
一休さん人形とハイタッチし、本堂に旅の無事を報告しました。
ありがとうございました。
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