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Yamareco

記録ID: 128138
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無雪期ピークハント/縦走
丹沢

秋葉山・鳥ノ胸山・大界木山・菰釣山・高指山

2007年12月15日(土) [日帰り]
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GPS
07:09
距離
19.3km
登り
1,660m
下り
1,346m

コースタイム

唐沢バス停  08:20
秋葉山    08:50-08:55
鳥ノ胸山   09:40-09:45
浦安峠    10:30
大界木山   10:55-11:05
中ノ丸    11:50-11:55
菰釣避難小屋 12:20-12:25
菰釣山    12:40-12:50
大棚ノ頭   14:20
高指山    15:00-15:05
平野バス停  15:30
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2007年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
橋本駅 06:20-(神奈中バス)-06:55 三ヶ木 06:55-(神奈中バス)-07:35 月夜野 07:50-(富士急バス)-08:18 唐沢
(帰り)
平野 15:32-(富士急バス)-16:23 富士吉田駅
コース状況/
危険箇所等
●唐沢バス停〜秋葉山
登山道の入口は、道志川を渡った先でレストランのような建物の裏手に回り、林道を見つけて少し歩いていくと、すぐの右カーブの所にあります。
歩く人が少ないためか、登山道は荒れていて、一部には不明瞭なところもありました。また秋葉山へは急登の連続となります。

●秋葉山〜鳥ノ胸山
赤破線ルートの区間になります。とはいえ、道筋こそ落ち葉で不明瞭でしたが、ハッキリとした尾根を進めば良いだけなので、道迷いの心配はほとんど不要だと感じました。

●秋葉山〜浦安峠
急な箇所はありますが、特に危険ではない上に補助ロープもあって、問題なく歩ける区間でした。

●浦安峠〜大界木山
この区間も赤破線ルートですが、今回の方向に歩く場合には、赤破線らしからぬ分かりやすい道でした。
しかし逆方向の場合は、大界木山の近くで稜線から分かれる地点に道標がなく、分岐道もササに覆われて不明瞭で、立木に巻かれたテープだけが目印でした。

●大界木山〜平野バス停
東海自然歩道なので、安心して歩けます。
ただし、ピークを巻くということを一切せず、全てのピークを忠実に越えていくので、それなりに体力を消耗させられました(例外が1つだけあって、大棚ノ頭は巻いていました)。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

祝日ではない土曜日にしか成立しない、橋本からバスを3本乗り継ぐアプローチもこれが4回目になりました。
橋本駅から三ヶ木への始発バスは、この日も盛況でしたが、三ヶ木からの月夜野行きの乗客は4名のみと少なく、月夜野で長又行きに乗り継いだのは2名だけです。
でも富士急バスは、途中で中学校の生徒さんの乗り降りが結構あって、通学の足としてきちんと活躍している様子が窺えたのは嬉しいことでした。

唐沢でバスを降りて、進行方向の左手に見えてくる橋で道志川を渡ると、右手にレストランのような建物が現れます。
この建物の前を道なりに進むとすぐに「進入禁止」の掲示にぶつかるので、その先は私道のようです。
実は建物の左側から裏手に回ると林道があって、それを登っていくのが正解なのですが、その林道へ誘導する標識がないどころか、建物の裏に回ってみない限り林道の存在すら分からないので、何の下調べもなく来ていたら間違いなくここで戸惑いそうです。
幸い、ネット上に建物裏の道について書かれた記事が複数あったのを予めチェックしていたので、ここは難なく通過していきます。

その林道を少し登ると、すぐに右への急カーブがあって、直進方向に登山道の入口があります。
登山道は、大量の落ち葉で覆い尽くされていて道筋が不明瞭な上、歩く人が少ないためか、かなり荒れています。
最初に枯れ沢を過ぎるまでは問題ありませんでしたが、次に流れのある沢にぶつかる地点で、道が消えてしまいました。沢沿いが荒れているのは9月の台風の影響なのかもしれません。
進行方向を良く見渡すと、対岸の先の方に木段が見えたので、適当に沢を渡って、その後も適当に歩いてそこまでたどり着きます。本来の道の付き方や渡渉点は全く不明でした。

木段を登り始めると、それはかなり急で、しかも延々と続きます。木段が終わっても急な斜面が続いて、急登が終わった所は、もう秋葉山と鳥ノ胸山を結ぶ稜線上でした。
左に折れるとすぐに秋葉山の頂上です。周囲が伐採されていて展望があり、富士山や道志側の山並みをきれいに眺められました。

秋葉山と鳥ノ胸山の間は、「山と高原地図」の赤破線ルートです。
落ち葉で踏み跡が確認できない状況が続きましたが、元々踏み跡が不明瞭なのか、落ち葉の時期だけ不明瞭になるのかは、分かりませんでした。
しかしほぼ尾根筋を進むため、歩くべき方向は明瞭です。尾根が広がった所でどこを通るか考えた程度で、登りで迷うような地点ありません。
赤と黄のテープが割と頻繁にあって、それも頼れそうなので、逆方向に下る場合でもあまり問題なさそうに感じています。
とはいえ「山と高原地図」の注記通り、かなりの急斜面で、所々には手を使って登るような局面もありました。

鳥ノ胸山の頂上直前で、道の駅から登ってくる実線ルートに合流します。
直進している実線ルートが良く踏まれているのに対して、歩いて来た秋葉山からの道はあまり明瞭ではなく、合流点には標識もなかったので、鳥ノ胸山から秋葉山に向かう場合には、頂上を出てすぐの右への細い分岐を見逃さないように注意する必要がありそうです。

鳥ノ胸山の頂上からの展望は西側にほぼ限られていましたが、富士山や三ツ峠などが見えていました。
富士山に関しては山頂部に雪雲がかかり始めていて、全容をきれいに見られたのは、この日はここがほぼ最後となっています。

鳥ノ胸山の先で、南峰に軽く登り返した後は、トラロープの下がる長い急降下区間に入りますが、特に危険な箇所はありませんでした。
このあたりから、進行方向を「道志の湯」とする道標を良く見かけるようになります。

急降下を終えて少し登り返した先が、三叉路となっている雑木ノ頭です。樹林の中のひっそりとしたピークで展望はなく、山名も木に巻かれた黄色いテープにマジック書きされているだけでした。
ここの地点の分岐標識も南方向は「道志の湯」だけとなっていましたが、裏面には親切な誰かがマジックで「浦安峠、大界木山」と書き加えてくれていました。
そうなのです。ここから南へ下るのが、なにも温泉に行く人ばかりでないのは明らかなのですから、初めから然るべき行先を併記した標識を作れなかったものでしょうかね。
なんか温泉の宣伝臭ばかりがプンプン臭って、登山者を安全に導くという精神が欠如しているように感じられたので、あまり気持ちの良い標識ではありませんでした。

雑木ノ頭の先は、傾斜の緩やかなヤセ尾根を進みます。
一度下ってから登り返し、東からの尾根を合わせと平指山ですが、標識がない上に草木で左右の見通しもなく、周囲の地形に注意していないと気付かずに通り過ぎてしまいそうでした。
さらに進んで、ザレ気味の道をジグザグに下り、道路に降りたところが浦安峠です。その道路を東方向に僅かに進むと、右手の斜面に取り付く薄い山道が見つかりました。

浦安峠から県境尾根に乗るまでの間は、再び赤破線ルートになります。
ササの生い茂る中の道でしたが、この日はたまたまなのかどうか、道幅の分だけササがきれいに刈り払われていて道筋は明瞭。赤破線ルートらしい雰囲気の全くない中を快調に歩けました。

ただしその刈り払いは稜線に出る直前で途絶えて、最後だけはササを掻き分けなければ進めません。
稜線に出てから来た道を振り返ると、その入口は両脇の木にそれぞれテープが巻かれているだけで、踏み跡はササの中に埋まって分かりにくくなっていました。
恐らくは、稜線上を縦走する人が誤って迷い込まないように、敢えてそうしてあるのでしょう。

稜線を左に進んで、軽く登ると大界木山です。木立の中で展望はあまりなく、ベンチもない頂上でした。

大界木山から先は、平野までずっと東海自然歩道となっていて、安心して歩けるルートです。
ベンチが2つ置かれていた城ヶ尾峠、頂上が伐採で開けて見晴らしが良かった城ヶ尾山(ただしベンチなし)、薄い木立に囲まれた中にベンチが1つ置かれていただけの中ノ丸、などを通過して行きます。

その次にブナ沢ノ頭という標識を見るのですが、「山と高原地図」が1229mの顕著なピークを指しているのに対して、標識が立っていたのはその1つ手前にある低くて目立たないコブでした。

その後もいくつかコブを越えていくうち、左右の展望がなくなって、森がやや深まった中の登りに変わると、菰釣避難小屋の前を通ります。
小屋に入ってみると、中がとても綺麗で清潔で、広さもあって快適に過ごせそうな空間でした。行き届いた管理と登山者のマナーの両方があってこそ維持できることで、素晴らしいと思いました。

小屋の先で、やや長い距離を登り切ると、本日の最高点となる菰釣山です。
西側が開けているものの、富士山はすっかり雲の中に入っていて、近くにある御正体山やその先の山々が見渡せる程度でした。
ここでやっと行程の中間点。まだ目的地までは遠く、日も短い季節なので、あまり展望も良くないことですし、小休止のみで行動を再開します。

菰釣山の手前からすでにそうでしたが、菰釣山の先でも、変わり映えのしない稜線歩きとなります。これだけ似たような道が続くと、各地点の記憶も似たり寄ったりで、後から思い出してもなかなか区別しきれません。
また、比較的アップダウンは少ないのですが、局所的には結構急な傾斜も少なくなく、思ったほど緩やかではない道のりに、次第に体力が消耗していきます。
なにより、大界木山以来このコースはピークを巻くということを一切せず、全てのピークを忠実に越えていたのですが、その理念(?)は西端の高指山まで頑固に貫かれていくのでした。

細かな記憶が曖昧のため、標識のあるポイントに限って書いていくと、菰釣山の次の地点がブナノ丸で、標識のみでベンチはなし。その次の油沢ノ頭には標識とベンチがありました。
続く樅ノ木沢ノ頭は、「山と高原地図」では1306mのピークとなっていますが、またしても標識はその直前の目立たない低いピークに立っていました。この違いは何なのでしょうか。
次の標識は西沢ノ頭で、さらに進むと山頂部が大きく開けて展望の良い石保土山に出ました。ベンチもあって気持ちの良い場所で、ここで少し休んでいきます。

石保土山を過ぎると、以降は緩い下り坂が主体となります。
標識のある分岐点を通過していき、長い木段を下って送電線鉄塔の脇を抜けると、そこから道はトラバース気味に斜面を南に巻いていきます。
この長い縦走路で、ここが唯一ピークを巻いている箇所で、巻かれているのは大棚ノ頭でした。

やがて三叉路に出て、道はここで高指山方面と山伏峠方面に分かれるのですが、大棚ノ頭を示す標識もあって、それが第四の方向を指しています。
良く見ると、単なる斜面だと思っていた中を登っていく薄い踏み跡があったので、この地点は正確には四叉路だったのでした。
少々ヤブっぽい中、その踏み跡を登って大棚ノ頭に着くと、そこは林の中で全く展望がなく、ポツンと標識が立つのみで落ち着くスペースすらありません。結局すぐに引き返してしまったのでした。

大棚ノ頭直下の分岐点から高指山へ向かうと、下る途中で急斜面が崩れかけていて、そこにはクサリが下がっています。
短い距離で特に危険はありませんが、段差が非常に大きくなっていたので、そこはクサリを使って下りていきます。

その後、いくつかコブを越えていくと、突如として前方に山中湖方面の展望が一気に広がる、ちょっと感動的なピークに到達しました。
標識によるとそこが富士岬平で、小さなベンチも3つ置かれています。休憩すると気分が良さそうでしたが、とりあえず高指山まで行ってしまいます。

高指山の頂上まで来ると、ようやく稜線の西端に達して、長い縦走もここまで。あとは下るだけとなります。
1つだけのベンチは先客が使用中でしたが、広いカヤトの頂上は、適当にどこでも座ることができます。
山中湖を挟んで正面にある富士山は、一度はすっかり雲の中に入っていたものの、中腹より下の雲が取れてきて、裾野の雄大なカーブを見られるようになっていました。

高指山からはカヤトの斜面を快調に下っていくと、ついついスピードに乗って駆け下り気味になってしまいます。
傾斜が緩んでカヤトを抜けると、今度は火山性の黒土の中をジグザグで下るようになり、やがて道が平坦となって別荘地の脇を抜けると、車道にぶつかります。
あとは平野バス停まで、地図に従って歩くのみでした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_10_12/mt2007_10_12.html#20071215

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