雨の日は紅葉と滝巡り〜照葉峡、奥利根水源の森
- GPS
- 04:31
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,550m
- 下り
- 1,544m
コースタイム
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 4:32
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
傘差し行脚。撮影のため河原藪漕ぎ。滑りやすく河川への落下注意。 午前中は雨が強く、増水した木の根沢や河原に下りられない所が多かった。道路も沢のように水が流れていた。 |
その他周辺情報 | 奥利根水源の森、林道入り口にあった、林野庁選定森の巨人たち百選「奥利根のブナ太郎」は倒木の恐れのため、平成27年に伐採されてしまった。 |
写真
感想
雨の日は紅葉と滝巡り。
昨年同時期に日光へ行ったが、雨の日曜でも混んでいたので敬遠する。
一ノ倉、芝倉沢と悩んだが谷川も混雑が予想される。途中で右に曲がることにした。
照葉峡は俳人水原秋桜子が日本一の紅葉と称賛し、自ら11の滝を命名した。
関東の奥入瀬とも言われるが、本家本元のほうが雄大で、保護と整備もされている。やはり十和田湖の存在が大きい。
照葉峡は湯の小屋温泉から坤六峠、尾瀬方面津奈木に通じる道の途中にあるが、観光バスなど4t車以上は通行出来ず、しかも駐車スペースが少なく通り過ぎながら景色を眺めることが多い。水源の森や湿原も水芭蕉開花と紅葉時期にしかひと気がなく、武尊田代から武尊山への登山者は少ない。泥土でぬかるみが多いのだ。
かく言う私も車で通って途中で降りて撮影したり、自転車で来た時もペダル回すのに必死で景色も流して見る程度だった。今回は歩いてじっくりと観賞。雨だが・・・
前橋を8時に出発、台風上陸前の雨で一般道も高速も車が少ない。9時半には奈良俣ダムに寄り道して景色を眺めていた。岩塊が美しいロックフィルダム。自転車でも二度来ていて、遊歩道を自転車担いで登った。紅葉はまだ半分以下。見ごろは10月末から11月初旬。
照葉峡は道幅が狭く、車を停めるスペースが限られている。湯の小屋取水口手前の広い路肩に駐車した。ここなら滝巡りに合わせてピストンで行ける。雨脚が強いが完全防水靴、レインウェアと傘差しで出立。先週のアプトの道同様に荷物はカメラバッグだけ。通常の20kg超の荷物を背負っておらず、嘘のように軽快な動きが出来る。
歩きだすと目前には色とりどりの紅葉がすでに見えた。右側の木の根沢の流水音が聞こえる。10月は長雨で水量が多い。沢の流れから視線を上げると、ガスに覆われた向かいの山にも多色の紅葉がうかがえた。
しばらく行くと瀑布音が聞こえる。潜龍の滝の前に二つほど小さな滝があった。
下から見たくて河原へ藪漕ぎ。行って撮影したが、レンズの表面に水滴が付き全てボンヤリ。ましてや息を止めて脇締め膝固定の人間三脚。すべてボツとなった。
また雨脚が強いので、増水や足元が滑り河原に下りられず、接近できない滝がいくつかあった。11の滝すべて見ることはできたが・・・
手小屋橋が架かっている所には路駐して、何人か沢と紅葉を撮影していた。晴れた日なら混雑しているだろう。それほど素晴らしい景観。橋を渡って行ってみるが、東側は行き止まり、西へ行く道にはゲートが架かっており通行止め。名倉ノ頭へ行けるようだ。宝台樹スキー場の北側。
大きく左にカーブするとやや傾斜が増してくる。この1km上の稜線が笠ヶ岳へ向かう登山道。ちょうど咲倉沢頭避難小屋がある所。湯の小屋から笠ヶ岳まで6時間20分だ。沢と山側、両脇の紅葉が色濃くでており非常に美しい。ちょうどこの辺りは見ごろ。
11の滝で、つづみの滝から先の4つは、本流でなく沢岸からの滝となる。
特に時雨の滝は、滝幅があり紅葉がそれを彩り美しい。木々で見えにくかったが、ひぐらしの滝が最終。あとは水源の森までの紅葉散策。美しい沢と紅葉を見ながらぶらぶらと歩いていく。
奥利根水源の森へ向かう林道入口にあった、林野庁選定森の巨人たち百選「奥利根のブナ太郎」は倒木の恐れのため、平成27年に伐採されてしまった。見物したかったが残念。この分岐先から傾斜がややきつくなる。雨が強いため道路を流れてくる水も多い。
ぶらぶらし過ぎて約3時間、正午過ぎに奥利根水源の森入口に到着。広い駐車場には車が二台駐車していた。ただ回りに人は誰もおらず。記念撮影し踵を返す。往路では気が付かなかった景色を見つけながら歩いていく。
午後は雨脚が弱くなり薄日が差してきた。台風の影響がまだ及ばない地。沢の音を聞きながら、全く車の往来がなくなった道路をぶらぶらと歩く。道路脇には堆積した落ち葉の堰き止めが至る所にできて、小さなダムを形成していた。そこから溢れた水が川のように道路へ流れ、滝のように沢へ落ちていく。
復路は緩やかな下りで、寄り道せずに歩いたので約2時間で着。美しい紅葉とその景色を見ながらだったので、単調な道に飽きもせずあっと言う間に着いた。往路でいかにぶらぶらしたのか良く分かるタイムだ。約20kmの緩やかな傾斜の道で、歩いた脚は何ともないが傘を持つ左腕が疲れた。
23日は霜降。山岳の冠雪の便りが多くなり、木枯らしが吹く季節がやってくる。
台風が上陸し季節感が伴わないのは温暖化の影響だ。この強い風で見頃前の紅葉が軒並み落葉しないことを祈りたい。壁に葉を描く老画家の知り合いは残念ながら居ないのだ。
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