北アルプス・薬師岳
matatabi
yamatomo
- GPS
- 11:10
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,738m
- 下り
- 1,728m
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21日:太郎平小屋6:59→7:11薬師峠7:12→7:42薬師平7:43→8:15薬師岳山荘8:25→9:08薬師岳9:18→9:43薬師岳山荘10:05→10:28薬師平10:29→11:08太郎平小屋12:04→五光岩ベンチ→13:20三角点(1870.6m)13:30→14:30折立
| 天候 | 20日:曇りのち雨 21日:雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
夜行バス・さわやか信州号の立山・室堂ルートの今年の運行は8月19日で終了、また折立行きのバスも8月22日以降は富山〜折立直行バスが1往復に減っています。直行バスは予約が必要ですのでご注意を。 富山地方鉄道夏山バス案内http://www.chitetsu.co.jp/bus_a/summer_bus.html 予約電話076-422-8122 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
折立〜太郎平〜薬師岳の登山道はよく整備されていますが、雨が降ると状況が一変、滑りやすくなったり、登山道が沢のようになったりするので要注意です。 折立の登山ポストは撤去され、登山届は太郎平小屋で提出します。 麓の亀谷温泉・白樺ハイツでは、日帰り入浴も可能です。 |
写真
有峰口バス停の様子。富山地方鉄道のタクシーが待っており、人数が揃うとタクシーで折立まで行ってくれます。料金は5名乗車でバスと同じくらいです(タクシーは中型で12,000円ほど、バスは一人2,400円)。
拍手
折立を出発。朝食を食べて出発するところ。なお、8月20日午前中はデジタルカメラの時計が7分ほど遅れていましたので、コースタイムとはずれています。
大町新川通の様子。明治初期の建物が残っていますが、飲食店や銀行も明治初期の建物に合わせて改装されており、レトロな雰囲気を醸し出しています。
感想
青年山友会東京支部2011年の夏山企画は雲ノ平。富山県側の折立から入山、太郎平〜雲ノ平〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜岐阜県側の新穂高温泉へと歩く前夜発3泊4日の山旅を計画しました。
ところが出発日である8月19日から全国的に秋雨前線の影響を受け天気が悪化、雨天が続く見込みとなったため計画を変更。太郎平から薬師岳を往復し21日午後に富山県側へ下山しました。
8月19日は新宿に集合。22:30発の「さわやか信州号」の室堂行に乗り込みました。このバスは立山・室堂行きですが、途中、折立への入口である有峰口で下車でき、朝一番の折立行き路線バスに接続するので便利です。
8月20日朝は予定よりも少し早く有峰口に到着。すぐ近くに富山地方鉄道(地鉄)の有峰口駅がありますがちょっと寂しげなところです。ところが、地鉄のタクシーが3台ほど止まっているではありませんか。最初私はバスから降りた人が予約していたタクシー化と思いましたが、そうではなく、登山客を相乗りさせて折立まで運ぼうとするものでした。私たちは3人のためうまく組み合わせができず、その後到着した地鉄の電車からの乗り継ぎ客に期待しましたがそれもだめで、結局は当初計画通り路線バスに乗車しました。なお、この朝一番の路線バスは予約制。空席があったので私たちは乗車できましたが、事前に予約しておいた方がよさそうです(電話番号は地鉄のホームページで確認を)。
折立には7:00頃に到着。朝食を食べ、7:50ごろ出発しました。出発時に雨がぱらぱら降ってきたので雨具を着ましたが、すぐに止んでしまったので、途中で脱いで歩きました。
樹林帯の登りを1時間半ほどこなすと三角点(1870.6m)のある広場に出ます。ベンチがあるので休憩しました。ここから上は草原が広がっており展望が開けます。雲は多めながら周りの山々や富山平野が一望できました。
一旦樹林帯に入り、これを抜けると湿原に出ます。湿原は太郎平まで続いている感じで、気持ちの良いところですが、湿原の花は終わっておりほとんど咲いておらず寂しげです。ガスも出てきて周囲の視界は得られません。それでもほとんど雨に降られることなく11:30ころには太郎平小屋に到着しました。
太郎平小屋ではラーメンやカレーの昼食を食べた後にチェックイン。チェックイン後に荷物を片付けていると雨がひどくなってきました。小屋では食事の始まる1時間前の16:00まで食堂を解放してくれたため、食堂で翌日の予定を確認したり、小屋にある本を読んだりして時間をつぶしました。雨が降っているせいもあってか宿泊客が増え、小屋は混み合ってきました。
20日の夕食は2交代制、チェックインの早かった私たちは17:00からの第一陣でした。18:50頃には小屋のスタッフがテレビのスイッチを入れてくれ、天気予報をチェック。明日も雨ですが、明後日は曇りになるとのこと。明日は予定通り雲ノ平に向かうことにしました。
21日は朝から雨。昨日の雨が降り続いているようです。ラジオで天気予報を確認すると明日も雨、しかもこれから向かう岐阜方面の方が天気が悪いとのこと。ここで鳩首協議し、雲ノ平から新穂高温泉へ抜けるのを断念、薬師岳往復に切り替えました。
天候を見定めるため出発を少し遅らせ不要な荷物を小屋で預かってもらい7:00頃に小屋を出ました。小屋を出たときはあまり雨は降っていませんでしたが、薬師峠からの登りにかかる頃から本降りとなり、登山道が沢のようになっているところがありました。さらに登ると横殴りの雨となり、やっとの思いで山頂に到達。登頂の証拠写真のみ撮影し、急いで下山しました。下りに入って少し余裕が出たのか、高山植物がまだ花をつけているのを発見したりしました。
太郎平小屋には11:08到着。またもやここでお昼を食べました。昼食中に相談、今日は麓に泊ろうということになり小屋のスタッフから亀谷温泉の白樺ハイツという宿の電話番号を教えてもらいました。携帯は通じるので電話して宿泊を予約、12:04に小屋を出発しました。
出発して20分後、怪我人を搬送している集団に追いつきました。レスキューの人の他、太郎平小屋のスタッフも加わっていました。ヘリコプターが飛べなかったようで、足を怪我した男性を交代で背負って搬送していました。怪我人の尻に当てて固定する布製の器具を使っていましたが、背負って搬送するのは重労働に見えました。私たちは搬送集団を追い抜いたのですが、その後1870.6mの三角点のところまでは私たちとほとんど変わらない速さで降りてきたので、さすがだなあと思いました。
三角点から下は樹林帯で木の根がはびこっていて滑りやすく、また雨でぬかるんでおり歩きにくかったです。
折立には14:30に到着。15:10発のバスに乗り込みました。15:00頃には救急車が到着、怪我人を待っていましたが、ぬかるんだ道で苦戦しているのかなかなか到着せず、一旦出発を遅らせたバスが先に出発しました。
亀谷温泉は有峰口の一つ手前のバス停で、白樺ハイツも徒歩2〜3分のところにありました。白樺ハイツは富山市営の国民宿舎で、風呂は温泉、部屋は綺麗、食事は美味しく、1泊2食付9,000円とリーズナブルでとてもよい宿でした。また周辺は播隆上人や宇治長次郎の出身地で宿の近くには大山歴史民俗資料館がありました。ちょっと見学したかったのですが、生憎22日の月曜日は休館日とのことで見学できませんでした。
22日は曇り空、ちょっと青空も見えています。朝は温泉につかった後7:30に朝食を食べ、宿の無料送迎バスで富山駅前まで送ってもらいました。このバスは毎朝8:20に宿を出発し、富山駅前まで行くとのことでした。昨夜、宿のスタッフに富山の観光地について尋ねたのですが、立山黒部アルペンルートや称名滝、宇奈月温泉などが有名であり、富山市内には名所がないとの回答でした。しかし天気が良くないのでアルペンルートは敬遠し、富山市中心部に出てみることにしました。
JR富山駅の駅舎内にある観光案内所で尋ねたところ、勧められたのが駅の北側にある岩瀬地区。ここは江戸時代から明治の初めにかけて北前船の寄港で栄えた町で、明治初期に建てられた廻船問屋が立ち並んでおり、近年観光地として整備されているそうです。美味しい魚を食べさせる店もあるとのことなので、行ってみることにしました。
駅北口からポートラムと呼ばれる路面電車に揺られて約20分、東岩瀬駅から散策スタート。大町新川通り(旧北国街道)沿いに立ち並ぶ明治初期の建物を眺めたり、廻船問屋・森家の建物内部を見学したり、富山港展望台に登って眺めたりしました。お昼は岩瀬カナル会館の中にある寿司屋で海鮮ちらしや白えび御膳を食べました。
昼食後はポートラムで富山駅に戻り、13:50発の特急はくたか号で越後湯沢へ、越後湯沢からは上越新幹線で東京に帰りました。雨天のため雲ノ平には行けず、薬師岳には登ったものの何も見えないという残念なことになってしまいました。来年にでもまた再チャレンジしたいと思います。
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