兵庫県宍粟市 三久安山鹿伏エリア周遊 紅葉森林浴



- GPS
- 06:51
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,157m
- 下り
- 1,151m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:49
歩行距離14km、歩行時間6時間30分、歩行数26,300歩
天候 | 曇り後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
当初はさらに北にある「くるみの里(宿泊&アクテビティ施設)」に停めるつもりでしたが、10月末で今年度の営業が終了していました。ただし、駐車場の入口は自動車1台が通れる程開けてあり、用があれば戸倉スキー場へ連絡をとの貼り紙があったように思います。 なお、2016年10月30日に利用した国道29号線沿い音水(おんずい)湖ほとりの小原橋付近のスペースは、ガードレールなどで完全に封鎖されていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
くるみの里遊歩道入口<写真43>から鉄塔巡視路No29鉄塔入口<写真04>まではアスファルトや砂利道、標高1050m小ピーク<写真26>から三久安山頂上<写真21>までは登山道、番台ベンチ<写真37>からくるみの里遊歩道入口<写真43>は遊歩道です。それ以外は道ではありませんが、地籍調査のピンク色のテープや標柱があります。 今回のコース上は杉林もたびたび出てきます。一部は崩れやすい斜面ですが、上りだったのでまだマシでした。また、防獣ネットはほとんどが非金属製で、ワイヤーにつまずかなければ大丈夫です。倒木はすぐによけられます。ススキのプチヤブは2,3分で終わるので、問題ありません。 ブナが多い天然林はドングリを食べようとクマも出没します。糞<写真07>は3か所で見ました。クマよけには複数でたまに話をしながら歩くのが一番いいと思います。ここのクマなら、鈴などの鳴り物でも意味を理解して人間を避けてくれるでしょう。 鉄塔巡視路No29鉄塔入口<写真04>からピーク1067m<写真09>までは登山道ではありませんが、ところどころに地籍調査のピンク色のテープや標柱があり、崩れやすい急登があるもののヤブコギなしで歩けます。 最初は崩れやすい黒土の上に砂利が敷かれた細い踏み跡を辿ります。尾根に乗るとプラスチックの土留めがあり、それがなくなると鉄塔までは歩きやすいです。杉林に入るとまた崩れやすい黒土の上に砂利がうっすら敷かれていました。標高690m辺りからは天然林も杉林もありますが、崩れない斜面です。 標高830m辺りからニホンツキノワグマの糞<写真07>撮影地点までは防獣ネットがあります。端のワイヤー部分につまずかないようにすれば、ひっかけて怪我をする心配はありません。 標高920mで東北東に進路を変えると杉林になり、崩れやすい黒土の上に砂利が敷かれ、さらに大量の落ち葉が積もっています。標高960m辺りから急登でますます崩れやすくなりますが、登りきると歩きやすくなります。 ピーク1067m<写真09>から三久安山頂上<写真21>まではブナロードが続き、高度差も少なく気持ちよく歩けます。たまに落ち葉の下に小石がゴロゴロしていますが、気を付ければ滑りません。ブナが多いので、ドングリを食べようとクマがやってくることもあるようです。糞<写真07>は2か所で見ました。 ピーク1067m<写真09>からピーク926.3m三角点<写真34>を経てくるみの里遊歩道入口<写真43>までは、ところどころにブナ林があります。また、一部、急斜面や歩き難い細尾根、ススキのプチヤブがあります。番台ベンチ<写真37>からくるみの里遊歩道入口<写真43>は、遊歩道を外れなければとても歩きやすいです。 ピーク1012m<写真29>の西尾根標高960m辺りは杉林の中の急下りです。標高940m辺りからしばらく防獣ネットがありましたが、問題ありませんでした。 標高890mのススキ越しに紅葉斜面<写真32>撮影地点からススキロードを2、3m歩くと、ススキのプチヤブになりました。足元はよく見えませんがほぼ平坦なので歩き難くはなく、標高880m辺りでススキをかき分けて倒木をまたぐと、そこから数mでヤブは終わりました。 標高910mカエデ紅葉途中<写真35>撮影地点を過ぎて標高890m辺りからしばらく防獣ネットがありましたが、問題ありませんでした。 標高870mを過ぎると細尾根になりました。最初は尾根の上を歩けましたが、尾根はどんどん細くなり、木々を避けて東側の幅30cm程の踏み跡を歩くようになりました。すぐ東は斜面ですが、足元が崩れてくることはなく、木の枝をつかめば安心して歩けます。わずかながら上りだったことも幸いしました。しかし、なぜか歩き難く感じ、思ったほどペースが上がりませんでした。石埋まりを2、3越えると細尾根は終わり、歩きやすくなります。 番台ベンチ<写真37>からくるみの里遊歩道に入ると、丸太と土の緩やかな階段状の道が多く、とても歩きやすくなります。枝打ちで落とされた杉の枝が大量に積もっていることもありますが、邪魔にはなりません。下りではジグザグ道が見えにくいことがあり、標高740mカエデ紅葉はじめ<写真41>を過ぎて標高710m辺りで遊歩道を外れてしまいました。小石がゴロゴロした斜面を下りて振り返ると、そのすぐ北側にちゃんと道が見えました。歩き難そうだと思ったら、周辺をよく見たほうがよさそうです。 |
その他周辺情報 | 宍粟(しそう)市には近畿道の駅第1号の「道の駅はが」をはじめ、道の駅が4ヵ所もあります。温泉も波賀温泉「楓湯」をはじめ、温泉施設が5ヵ所ほどありますので、ゆっくりとした時を過ごせます。 また、紅葉スポットである渓谷や滝もいくつかあるので、この時期は音水湖周辺が一年でもっとも美しいシーズンとなります。 さらに、名水スポットが多く、おいしい水がどこでも手に入ります。 <宍粟市観光MAP>http://www.shiso.or.jp/leisure/#shiso_map |
写真
黄葉と紅葉のコラボが綺麗でした。以前はここからもう少し奥に進んだ音水(おんずい)ちくさ県立自然公園入口から三久安山に登りました。登山口に寄り道してみると、モミジは3〜5割程度赤くなっていました。
ピーク868m方面
鉄塔巡視路入口<写真04>から尾根を登り標高780m地点まで来ると、地籍図根三角点が出てきました。災害などで境界が不明になった時などは、これを基にして測量することによって正しく復元できます。北方面にピーク868m<写真36>周辺が見えました。動画も撮りました。
太さ3cm、長さ5cm程の大量の糞が直径30cm程のスペースにまとまっていました。秋はツキノワグマにとって冬ごもり前の重要な栄養補給の時期なので、“しっかり食べてしっかり出す”を繰り返します。そろそろブナのドングリも食べごろなのでしょう。山行中、3回も糞を目撃しました。
カサは直径4cm前後で淡い黄褐色、表面には茶色いささくれがあり少し濡れているように感じました。広葉樹らしき倒木に生えており、11月に見られたことから、ヌメリスギタケではないかと思いました。よく似た毒キノコも何種類かあるので、同定に自信はありません。すぐ側の倒木に腰掛けて休憩し、引き返しました。
復路で初めて気づきました。台風の影響でしょうか、幹がパックリ2つに裂けていましたが、元気そうでした。ファイト p(^ ^)qさらに北上しピーク1012m<写真12>の南標高970m鞍部から歩きながら落ち葉&ブナロードを動画に撮りました。
展望はあまり効きません。振り返ると紅葉途中のカエデが見えました。いったん西に向かい、標高960m辺りで杉林の中を北に急下りしました。標高930m辺りで幹に裂けめがある大木を動画に撮りました。
紅葉斜面
南南西から南南東に白線状に生えたススキやオレンジ色に紅葉したカエデの斜面が見えました。動画も撮りました。ススキはまだ穂がふわふわしており、連れがかわいいを連発していました。足元周辺にもススキが生えてきたので、ススキロードを歩きながら動画を撮っていたら、いつの間にかススキのプチヤブコギになっていました(^_^;)すぐに終わってよかったです。
この大ブナは夢を育む森のシンボル的存在のようです。側には太さ40cmはある大枝が折れて転がっていました。台風の影響なのでしょうか。自然の驚異を感じました。大ブナはまだ上の方に黄色の葉をつけて頑張っています。来春もきっと元気に芽吹いてくれることでしょう。また会いに行きたいです。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
この時期は紅葉を楽しめるスポットに行くのが登山の楽しみとなります。同じ場所でも、年によって、微妙に紅葉の時期がずれます。この日は前日まで紅葉情報を収集し、迷いながらも、ブナの紅葉が期待できそうな三久安山に決定しました。いわゆる世間に知られた紅葉スポットではないので、ヤマレコユーザーの皆様やこの地域に詳しい方がブログ等でアップされた最新の情報が頼りとなります。
今回は三久安山(さんきゅうあんざん)の北西一帯に広がる波賀町(はがちょう)鹿伏(しかぶし)エリアを周回しました。三久安山は正規の登山道は限られていますが、原則どこからでもアプローチが可能です。出発点とした波賀町(はがちょう)鹿伏(しかぶし)の旧レストイン平駐車場<写真03>から三久安山登山口とした鉄塔巡視路No29鉄塔入口<写真04>は少しわかりにくいですが、地形図上にはNo29鉄塔までの道が記され、入口に標識が設置されていますので、すぐに気が付きます。いったん尾根に乗っかってしまえば、三久安山のほとんどの尾根は自由に尾根上を歩くことができます。ヤブコギはほとんどありませんので、快適な紅葉森林浴を楽しみながら山行ができます。特にブナロードは花や紅葉がなくても気持ちがよく、歩いているだけで癒されます。
三久安山周辺は取り付きが急な尾根が多く、アプローチが深いことから、訪れる人が限られている隠れ紅葉スポットです。今年もブナは少し見頃を過ぎてしまい、葉が茶色くなったりほとんど坊主になっている木も多く見られました。その代り、カエデの紅葉が進みつつあり、ブナの枯れ葉の赤茶色、きれいなブナやカエデの黄色、カエデの赤、杉の緑、ススキの穂の白など、さまざまな色を楽しむことができました。
また、シジュウカラやヤマガラが楽しげに木々の間を飛び回る姿や、繁殖期真っ最中のニホンジカの鳴き声、健康そうなニホンツキノワグマの落とし物など、山の獣人の元気な様子も感じられ、リフレッシュできました。招かれざる客の我々は少し迷惑だったかもませんが、山の皆さんに感謝し、また来年もちょっとお邪魔したいと思います。
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