夏山最終便、北八ヶ岳(蓼科山ー大岳ー北横岳)双子池テント泊


- GPS
- 26:30
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,510m
コースタイム
大河原峠9:10ー9:55将軍平(蓼科山荘)10:00ー10:25蓼科山10:45ー11:10将軍平(蓼科山荘)11:20ー11:55天祥寺原分岐ー12:25大河原峠13:00ー13:15双子山ー13:40双子池ヒュッテー13:50双子池テント場
(8/29)
双子池テント場6:30ー6:40双子池ヒュッテー7:50大岳8:00ー8:30北横岳8:50ー9:30亀甲池9:40ー10:05双子池テント場10:55ー11:05双子池ヒュッテー11:40大河原峠
天候 | 8/28 曇り一時晴れ、夕方から雨のち曇り 8/29 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
日曜午前8時30分で8〜9割ほど 月曜午前11時30分で3割ほど |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 要注意箇所としては、双子池から大岳へのルートは段差の大きい岩石帯を含むため下りに使用すると難儀すると思います(双子池ヒュッテの方もそういってました)。またここのところ雨が多かったこともあり、天祥寺原付近は泥濘状態の箇所が多数ありました。特にそのうちの一ヶ所はコースを大きな水たまりがふさいでいて、私は右足を思いっきりドボンしましたのでご注意ください。 双子池テント設営は500円。ビール350が500円。水場は雄池。テン場は雌池。トイレは普通。 |
写真
感想
8月最後の山行は、やっぱり八ヶ岳。
以前から計画していた双子池にテント泊で蓼科山と北横岳へ。
初日に北横岳で2日目に蓼科山の予定だったけど、駐車場に向かいながら計画変更。
初日は蓼科山に登り、駐車場でザックを取り替えて双子池まで。
2日目はサブザックで大岳ー北横岳を周回して、双子池に戻ってテントを撤収する。
(8/28)
大河原峠に向かう蓼科スカイラインの途中までは晴れていたけど、峠はガスの中。日帰り用のザックで蓼科山へ向かう。往復3時間くらいの想定。蓼科山荘のある将軍平までは緩やかな登りでタンタンと進む。
単調さとガスのせいで足取りを速めてもなかなか着かないので「意外と遠い 将軍平」と独り言をいっていたら着いた。ここから蓼科山頂へは青年小屋から編笠山と同じくらいのはずだけど、日曜で登山者が多く渋滞気味。
山頂について驚いたのがその広さ。見渡す限り平らな岩石帯。人も多いけどそれ以上に山頂は広かった。遠くから見た時はまさかここまで広いとは思わなかった。ガスの合間に青空ものぞくけど、展望は得られない。しばらく山頂をうろうろして下る。
下りも将軍平までは渋滞。でもゴーロ帯の道だからどちらにしても慎重に足を運ばないといけない。ピストンじゃつまらないと思い将軍平からは天祥寺平の方へ下る。人も少なそうだし。この選択がのちに悲惨なことになるとも知らないで。
急な下りが終わると河原っぽいごろごろ道を経て、平坦になると天祥寺原は間近。しかしこのへんは最近の雨でぬかるみがひどく、道がぐちゃぐちゃ。靴が汚れるなあなんて思っていたら、大きな水たまりというか小さな池が登山道をふさいでいる。道の縁の笹の生えた斜面を素早く通過しようとしたらまさかのスリップ。右足がふくらはぎまでドボン。靴と靴下は完全に浸水。いっきにテンションは下がり、早くテントでのんびり酒がのみたいとだけ考えて大河原峠まで競歩みたいに歩く。が、前方から目を疑うような大人数の団体が出現。道幅は狭く円滑にはすれ違えないのであきらめて通過を待ったはいいものの、いったん途切れたと思うとまた行列の繰り返し。いつになったら最後尾なんだと正直うんざりしてしまった。百人はゆうに超えていたと思う。
やり過ごしてようやく峠に戻ると大型観光バスが2台いたので納得。気を取り直して60リットルのザックに背負い変えて今度は双子池に向かう。二子山のなだらかな山頂を越えて、15分程下ると双子池ヒュッテに到着。
双子池は青くて澄んでいてとても美しい。雄池がそのまま水場になっている。きれいな池だけど、池の水をすくってそのまま飲むっていうのはやや戸惑う。でも冷たくて美味しかった。
テント場はヒュッテから雌池の対岸に回り込んだあたり。池のほとりの砂浜(大雨で増水したらアウト)のほか、登山道沿いの少し高いところにも数張可能。ヒュッテの主人は大雨でも浸水の心配のない場所を教えてくれたけど、やっぱりせっかくなので池のほとりスペースに設営した。
独り占めかなーと思っていたら夕方男女の4人パーティーが来た。彼らの3つのテントが自分を挟んで両隣にたつ。ちょっと気まずいけど、このロケーションは素晴らしいから、やっぱりみんなほとりに張りたいよなと思う。トイレ遠いけど。まあこれで万一の浸水時は一人で逃げなくても済むしとも思う。でも夜は楽しそうな話し声を聞きながら、さびしさを味わう。雨は降ったけど、池の水かさが増す程ではなかった。ワインで酔っぱらったけど、あまり寝付かれず。
(8/29)
5時くらいに起床。靄のたつ雌池の神秘的な様子をしばらく眺める。朝食を食べ、すっかり明るくなったところで、テントはそのままにサブザックで出発。靴と靴下は乾いてなく、濡れた靴下を履くのはとても気持ち悪かった。でも歩き出すとほとんど気にならない。
まずは大岳へ。樹林帯を朝露で濡れながらしばらく登るとゴーロ帯になってくる。これは下りには使いにくい道だなあと思いながらタンタンと登る。途中、蓼科山がきれいに見えた。すぐに蓼科山頂にはガスがかかったので、きれいな姿を見せてくれたのはこのときだけだった。
なおも登って大岳山頂。誰もいない。南八ヶ岳は雲に隠れてるけど、360度ひらけていて気持ちのいい山頂だった。ここで一服する。大岳って八ヶ岳の中では地味なピークだし、正直、北横岳のついでという気持ちだったけど、登ってみると展望もいいし、静かで風格もあって大岳に申し訳なかった。大岳、ナイスピーク。
大岳を後にして前方に見えている北横岳へ。しばらく平坦な道で最後にちょっと登る。だいたい思ったとりの距離感、時間で山頂(北峰)に到着。こちらも誰もいない。南峰を往復したりしてここでも一服。北横からは彼方に槍と穂高がきれいに見えた。やっぱり槍が肉眼で見えるとうれしくなる。
タイムも順調、天気もまあまあで、あとは亀甲池に下って双子池まで戻るだけ。気持ちのいい森の空気を存分に吸い込みながらタンタンとくだって亀甲池で一服して、想定タイム通りにテントに戻ってきた。しばらく池を眺めて休んでから撤収。また二子山を経て大河原峠に帰着。峠はまたガスの中。やっぱり朝早い時間がいちばんいいのかな。
次は残る未踏の硫黄岳と阿弥陀岳に登りたい。八ヶ岳はもうぜんぶ歩きたい。
この夏はほんとうに八ヶ岳をよく歩いた。権現岳と編笠山に始まり、北横岳と蓼科山に終わる。
クロユリも見れたし。
八ヶ岳はどこもかしこも素晴らしい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する