笛吹川東沢 鶏冠谷右俣
- GPS
- 09:46
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 3,041m
- 下り
- 3,043m
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の被害により、沢には倒木が多く、滑床も土砂で埋まっていた。 花崗岩と茶色の岩があり、ヌメヌメしていた。 どこもかしこもヌメヌメしており、 フェルトでもすってんころりんと、見事に転んでしまいました。 ※GPSの記録は完全に谷間できちんとログが入っていません。 参考にしないで下さい。 |
写真
感想
本当はナルミズ沢に行く予定でしたが、
代替えで日帰り沢登りを提案したところ。
奥秩父、鶏冠谷右俣へ行くことになった。
西沢渓谷駐車場に7:30頃到着。
トイレはここにあるので入ります。
トイレは西沢渓谷入口付近でも入れます。
西沢渓谷、いつかは散歩してみたいと思うが。
今日は沢登り。
観光客がチラホラいる中先を急ぐ。
すると、鶏冠山と書かれた看板の尾根を進みます。
しばらくすると開けた河原へ出た。
鶏冠谷入渓場所にて沢装備に変身する。
今日の天気は沢日和。
じゃぶじゃぶと水へ入ると、
思った程冷たくはない。
今日は気持ちのいい遡行が出来そうな予感がした。
小滝を超えながらまだ見ぬ道の世界へワクワクしながら先へ進む。
遡行図を見ていたらリーダーのT氏が、
「今日はしょっぱい場所が二か所ある。」
と、言う。
その、一回目のしょっぱい場所に辿り着いた。
魚留滝である。
水しぶきをあげて流れ落ちる豪快な滝であった。
まさに、シャワー。
しかし、濡れると少々寒くなるw
ここは右に高巻き出来るようですが当然登攀します。
久しぶりの緊張感。
登れるかな?!と、ドキドキしながらリーダーの合図を待つ。
最初に私から登り始めた。
しかし、この滝で私は今日の気力も体力も大半を使い果たすハメになると共に、パニックに陥事になるとも知らず登り始める。
水流の右側を登るが、真ん中あたりまではなんとか登れる。
そこからツルツルの岩がクラックした場所になり、クラックに足をおいて踏ん張って、T氏の付けてくれたシュリンゲ(二カ所)に掴まり体を引き上げる。
体が引き上がったらシュリンゲに左足を入れて、右足もシュリンゲに足を入れて安定させればあとは上がるだけの登攀だ。
しかし、そんな難しいの私には容易にできる訳もなく。。。
モタモタしていたらずんずん右足がクラックにハマる。。。
「あ、挟まってる」
右足が見事に挟まる。
抜けない。。。
シュリンゲに必死にぶら下がり抜こうとするが不安定な場所なので力も入らず抜けないw
ガーン。
こうゆう時っていろんな事を頭が巡ります。
このまま落ちて大けが?
擦り傷だらけ?
いやいや、マジで抜けなくて救助沙汰?
必死に抜こうと、足が挟まったと声を出す。
上にいるT氏の顔が見えるのに上に上がれない。
きっとあの時の私は壮絶な顔をしてたに違いないw
右足はやがて震えだす。
恐怖を感じた。
最悪の場合まったく抜けないくらいにハマってしまったらどうしよう?
足が挟まって抜けないのを上に居るT氏が降りて来て抜いてくれた。
あの状況で降りて来てくれるのも凄いけどw
しかし、また挟まる訳です。。。
足の置き場がないので、そこに置くしかなく。。。
どうにもこうにも行かず、降りると伝える。
しかし、また動けば動く程キツくハマってしまって動けなくなりそうになる。
パニクる。
T氏が「ロープ掴んでいいから!」
と、言うのでロープに体を預けてなんとか抜いて。
その体勢でなんとかシュリンゲを掴んで体が上がった。
もう、必死だったからどうやって登ったか鮮明に覚えてない。
ここはツルツルのクラックした岩の間を足がかりにして、左の岩にリングボルトが二カ所打ってある。T氏はそこにシュリンゲをつけたのだ。
シュリンゲに足を入れて体を引き上げれば跡は上に上がるだけなのだ。
しかし、今度は足をシュリンゲに入れる前に架け替えしなくてはならなく、架け替えできる程体制に余裕がないw
マジ、もう駄目だ。
でも、落ちたくない。。。
必死な私にT氏が「架け替えしなくていいからそのまま足を上がっていいよ!」
と、言う。
必死に左足を入れ込む。そして右足もシュリンゲに入れてやっと体制が良くなる。
かなりヒィヒィしている自分に自分が驚く。
そこから先も気が抜けない。
なんだかヌメっている岩で足を置き、必死にホールドを探して掴んでやっとこさ上がった。
ロープから体が離れたときの安心感ったらこれ以上ない。
あぁ、なんとか登りきれて良かった!
そう思えたのでした。
ここで私が時間を取ってしまい、下に居る人には寒い思いをさせてしまった。
しかし、ここから先も私には酷でした。
最初の登攀でだいぶ体力を使ってしまった為、T氏に着いてくのがやっとこさ。。。
つかT氏早いんですよねぇ。
ここを越えたらナメと小滝の連続。
するとここの沢の名物とでも言うのか?
逆さくの字滝が出て来た。
ここは右側に残置スリングを使用してプルージックで登る。
何個か滝を登攀し、やがて左俣との分岐と、右側に25mの滝が見える。
ここで唯一登れない25mの滝は巻くのだが、まぁ、これもこわいこわい。
薮漕ぎみたいなのはいつも丹沢で道迷いしてヒィヒィ言ってるから、自信のない滝の登攀するよりこうゆう方が楽な気がするけど、怖いよw
この後も小滝が続き、T氏が言っていたしょっぱい場所、二つ目に到着。
右側から登攀するのだが、倒木がありそれを利用しながら登る。
ここもなんだか滑りそうで怖いw
滑ったら滝壺へドボン。
ケガするだろう。
怖がりながらもなんとか登りきると、T氏が
「前は倒木がなかったから、しょっぱかった。」
倒木のおかげで登れた。
その後も30mの滝が現れ、右を巻きながら上がるそうだが、
右からあがったものの、どうやら登りづらかったらしくw
T氏、ハーケン打ち込む。
そして私が後に続いて登ったが、ここで上にT氏の顔が見えたと思ったら、。。
ズルッと滑り落ちたw
体勢が不安定になり、そこからお尻つけたまま木のある方へ逃げたw
そこから体制を持ち直してなんとか登りきるw
またもやヒヤヒヤした場所だった。
今日、滑ってばっかりwww
そこを越えると長いナメ小滝の連続で綺麗な場所が広がる。
しかし、うんざりするくらい長かったりするw
ここのナメや小滝でもヌメリがあり、なんだか嫌だなぁ。。。
って、思いながら歩いてたのですが、傾斜のあるナメで足を乗せて渡ろうとしたら
すってんころりんと滑りました。
左側こめかみ付近を強打し、左肘にかすり傷と痣、左膝にはでっかい痣が腫れていた。
頭をぶつけたショックで星が見えた☆
今日の私はやっぱり滑ってばかり。
その後もビビリになってしまい、滑らないようにナメや滝を登っていった。
今日の私は完全にスベっているwww
後は40mの大滝前まで行って、見物してそこから右に進路を取り薮漕ぎに入る。
踏跡もよく分からない感じで付いており、なんとか踏まれてる場所を辿ってみたら登山道へ出る事が出来た。
下山は徳ちゃん新道を使って西沢渓谷入口まで一気に降りた。
16:30には下山終了した。
今回は沢の恐ろしさを再度体験し、もっと注意力が必要だと感じた。
そして、久しぶりのハーネス付けた沢登りだったので、架け替えするのをスッカリ忘れてしまっていた。
なんたる勉強不足。
直前までアクアステルスで行こうか?フェルトか?と迷ってたが、
フェルトでも滑りまくりで信用ならないのであった。
今回は一緒に行ってくれたリーダーT氏はもちろんの事、Fさんもちょこちょこ手助けしてくれたし、Sさんも後ろで助けていただいた。
2級の沢だが、T氏も「これくらいの沢を沢山行けばある程度の所が行けるようになる」とのこと。
今日の経験で「もうしばらくいいや」と思ってしまったが、沢登は季節によってもまたヌメリ具合が違うし、また行きたいと思う。
今回は余裕がなくて自分で撮影した写真が少ないです。
コメント
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大変怖い思いをした沢登り体験。
怖さを知るのは良い経験だと思います。
クラックに足が嵌まると、シュリンゲの場合、手こずると思います。沢登りでも、こんな時はアブミがあると便利かもしれません。
それにしても、ブルージックの使い方を知っているとは、岩登りの基礎がしっかりしていますね。
ありがとうございます。
大変疲れました。
でも、いい経験でした。
自分の体力や、技術も。
改めて沢登りの怖さを経験したので、
もっと慎重に行こうと思います。
プルージックは今回初めて経験しました。
岩登りで必要最低限なロープワークの一つとして、
教えられました。
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