キリマンジャロ(マチャメルート) 〜優しく厳しいアフリカ大陸最高峰〜
- GPS
- 47:39
- 距離
- 56.8km
- 上り
- 5,496m
- 下り
- 5,270m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:26
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 4:52
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 6:53
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:35
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:20
- 山行
- 16:27
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 17:16
- 山行
- 2:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:22
天候 | 12/30 晴れ 12/31 晴れ→霧 1/1 曇り→吹雪 1/2 曇り→小雨 1/3 曇り→雪 1/4 曇り→雪→雨 1/5 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
飛行機
成田(エティハド航空)→アブダビ(エティハド航空)→ダルエスサラーム(プレシジョン航空)→キリマンジャロ ※ダルエスサラームで5時間遅延… キリマンジャロ空港からモシまではツアー会社の送迎車 ◆復路 モシからキリマンジャロ空港まではツアー会社の送迎車 キリマンジャロ(プレシジョン航空)→ナイロビ(エティハド航空)→アブダビ(エティハド航空)→成田 ※ナイロビ空港で荷物運搬車が航空機のエンジンに突っ込み欠航→ホテルシェラトンに宿泊して1日遅れて帰国…(食事美味しかった) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆グレートバランコウォール 通称"Break fast W all"。岩の急登。キャンプ出発後すぐなので渋滞する。各チームのポーターが大荷物を頭に乗せて勢いよく登っていくので接触による転落に注意。 ◆高山病 ウフルピークへのアタックは深夜スタートとなる。自分の場合、5,500mあたりから睡魔に襲われた。頭痛、吐き気の症状はなかったが、あの睡魔は寝不足だけではないと思う。 ガイドの話では1日に20人程が自力下山できずに運ばれることもあるらしい。なお、バラフキャンプで肺水腫となり一輪車でムウェカゲートまで運ばれた方もいた(本人談)。 |
その他周辺情報 | ◆旅行代理店 - アドベンチャーガイズ 募集の日程ではスケジュールが合わなかったのでプライベートツアーを申し込んだ。 ◆現地ツアー会社 - Mauly Tours 言語:英語、スワヒリ語 構成:ガイド、Aガイド、コック、ウェイター、ポーター×5 各種登山道具のレンタルや、オプションとして酸素ボンベや専用トイレなどあり。 英会話の苦手な我々にゆっくり話してくれたのでコミュニケーションが取りやすかった。 料理は美味しいが、量が多く完食できず申し訳ない気持ちになった。 チップは旅行代理店の参考金額より高い(1.5倍)。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
水筒(保温性)
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
※当時のメモをそのまま記載してあります。
◆2017/12/30(土)
マチャメルートを歩くのは欧州のハイカーが多いようだ。白い脚を出しているが、日焼けは気にならないらしい。
熱帯雨林のジャングルにしっかりとしたハイキングルートが作られていて危険な場所はない。標高2800mより上は、それまで背の高かった樹木に代わり低木が中心となる。
標高およそ3000mにあるマチャメキャンプは広大だ。キリマンジャロのキャンプ場はテント内が荒らされて盗まれることがあるらしく、ライフルを持った屈強なレンジャーが監視している。それでも安心できないということで、寝るときは貴重品をシュラフ内に入れるようガイドから忠告された。
マチャメキャンプからは、これから進むと登ることになるラバタワーとウフルピークが重なって見えた。
◆2017/12/31(日)
[心拍数] depor : 62回/分 tanya : 70回/分
6時過ぎに起きて星空を撮影。北斗七星は見えるが北極星は見えない。
6時過ぎに日の出。ウフルピークが染まっている。
朝食後にのんびり出発。昨日よりペースは遅い。水分補給と深呼吸はいかなる時も忘れてはならない。
先日の樹林帯を異なり岩が多くなる。大きな岩から滴る水はキリマンジャロの氷河からのものだろうか。
辿り着いたシーラキャンプは霧が深かった。今夜の空はどうだろうか。
◆2018/1/1(月)
[心拍数] depor : 76回/分 tanya : 80回/分
シーラキャンプ出発後間もなく岩石エリアとなり、樹木はずっと下に見えるようになった。シーラ2キャンプからのルートと合流するあたりで雲行きが怪しくなり、雷鳴が聞こえる。北西からの冷風と共に雪が降ってきた。直ぐに止むと思っていたが吹雪のように強まり、ラバタワーに着いた時には足元が雪で白くなっていた。
標高4600mのラバタワーでも頭痛など高山病の症状はなく、高度順応は問題なさそうだ。
バランコキャンプまで一気に下る。一時止んだ雪は再び降り始めた。バランコキャンプは渓谷にあるので雲が湧きやすいようだ。天候が回復すると、目の前にはキリマンジャロ南面の壁がそびえていた。
◆2018/1/2(火)
[心拍数] depor : 83回/分 tanya : 90回/分
昨夜から朝まで雨が続いた。残念ながら星空とウフルピークの競演ならず。
渋滞するグレートバランコウォール(通称"ブレークファストウォール")をゆっくり登り、広大なタンザニアの高原を進む。カランガキャンプまでは遠くないがアップダウンを何度も繰り返すので、呼吸には気をつけねばならない。
その次のバラフキャンプには水場がないためポーターたちがカランガ渓谷の沢から運ばねばならないと言う。
カランガキャンプ到着時は昨日と同じく雨。午後の高度順応行動は短縮となった。夕方には晴れたがウフルピークは雲の中だった。
◆2018/1/3(水)
[心拍数] depor : 80回/分 tanya : 90回/分
ウフルピークのアタック拠点となるバラフキャンプへ。標高が高いため植物は草しかない。土と砂と岩の道を、キボ峰に見守られて歩く。曇り気味だった空模様はバラフキャンプ手前で吹雪となった。2018年になってから3日連続の荒天。アタック前日の高度順応中止が吉と出るか凶と出るか…。
夕方には天候が回復したが、これから深夜のアタックに向けて睡眠に入る。
◆2018/1/4(木)
[心拍数] depor : 89回/分 tanya : 98回/分
日付が変わるころにアタック開始。ステラポイントへの斜面に先行者のヘッドライトが輝いている。他チームも同じぐらいの時間に登り始めているので明かりが連なっているが、ペースの違いや体力差により徐々にばらけていく。高度の影響は身体に徐々に出てきていて、歩いていても眠くなる。
ステラポイント到着時、東の空は雲の向こう側が明るくなってきていた。
ウフルピークはステラポイントから1時間ほど西に歩く。ここ数日雪が続いていたため全体的に雪が積もっている。クレーターと氷河の間をゆっくり、ゆっくり歩き、7時58分、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロの頂【ウフルピーク】に到達。写真は撮影したが、眠気と疲れでよく取れているか心配になった。
登った後は下り。曇っていた空から雪が降り始めた。黒い砂の斜面に雪が積もっていく。
正午にバラフキャンプに戻った。少し休んでから標高約3000mのムウェカキャンプまで下る。気圧の低い5895mのウフルピークから2900mも低い場所まで行くと、気圧差で気分が少し悪くなる。
17時過ぎにムウェカキャンプに着いた。ここは樹林帯。初日と同じく犯罪発生件数の多い場所なので警戒せねばならない。登頂後も油断はできない。
◆2018/1/5(金)
下山の前にガイドたちが『キリマンジャロ・ソング』を唄ってくれた。
標高約1700mのムウェカゲートまで下る。途中、ブルーモンキーとブラック&ホワイトコロブスという2種の猿が樹上で踊っている。
11時20分、ムウェカゲートに到着。我々の長いキリマンジャロ挑戦は、登頂と無事下山という最高の結果で締めくくられた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
アフリカ大陸最高峰キリマンジャロの踏破、おめでとうございます♪
キリマンジャロの様子がよ~く分かりました!
大きなザックを背負われるのかなと思っていましたが、軽量そうなザックで驚きました。
高山病は辛くなかったでしょうか?
ちなみに、お二人より先に登頂した山友は「高山病に酷い目に遭わされた」と言っていました。
登頂時の写真は青空でしたので、おそらく31日に登頂したのかと思います。
無事のご帰国で何よりです♪
大変お疲れさまでした。
ayamoekanoさん、おはようございます。
雪のキリマンジャロは良い経験でした。もちろん晴れて欲しかったのが本音ですが。。。
高山病の症状としては眠気だけでした。脳浮腫になると会話中に寝たりするらしいのですが、そういったことはなかったので深刻な状態ではなかったです。頭痛もほとんどありませんでした。
ayamoekanoさんも挑戦してみてはどうでしょうか。少しだけ世界が広く感じられるかも。
コメントありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する