平標山 (ヤカイ沢)


- GPS
- 05:04
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
天候 | 快晴 無風 1月とは思えないほど穏やかな陽気。稜線に出ても無風で、日照と照り返しで暑いくらい。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は豊富。スキーで登って滑って降りてくるのに支障はない。雪質は、日当たりの良いところはかなり堅く、スキーで滑っても跡がほとんどつかないくらい。日影や樹林帯にはパウダーもあった。 |
写真
感想
山スキーでは例年3月か4月に訪問している平標山だが、今回初めて1月に訪問してみた。天気快晴でその点は満足度が高いが、滑ったヤカイ沢は雪が硬くて思った以上に苦戦した。以下に詳細。
駐車場というか、トンネルから出てすぐにある路肩には6時前に到着。既に同業者が数台。外気温はマイナス3℃とこの時期としては高く実際に暖かい。今日は終日好天の予報が出ているし、風も弱いようなので暑さの予感。食事と準備をして明るくなってから出発。林道は完璧に除雪されているが、スキー+シールで歩くのに問題はなかった。除雪終点から先、初めはトラバース気味にしばらく歩いてから林道歩きになる。橋を1つ渡りヤカイ沢に入る。トレースはいつのものかは不明だが沢山ある。傾斜の緩い樹林帯を黙々と歩く。最初は視界もないが、標高が上がると前方に平標山が見え、後ろには苗場のスキー場や苗場山が視界に入る。天気は予報どおりに抜群に良い。駐車場にはスキーヤーや登山者と思しき人が多くいたが、前後左右人の姿なく貸し切りのよう。人がいないので自分のペースが速いか遅いか分からないが、とにかく先に進む。尾根に上がる前にあり、傾斜が少し急になる斜面でこの日最初の休憩。ここで先のために念の為クトーを付けるが、この後の斜面でも雪質が良いためか、シールが良く効いてクトーが要る場面はほぼなかった。この斜面にも数名のパーティで登ったと思われるトレースがあり、有り難く使わせてもらう。樹林が切れて尾根に上がる辺りまで来ると、毎度どこから尾根に上がったものか逡巡するのだが、これは結局その時の雪の付き方で場所を選ぶのが正解なのだと思う。特に難しいところはなく尾根に上がる。天気快晴で、風もほとんど吹かない。右手には仙ノ倉山方面がはっきり見える。尾根に上がってもしばらくはフル装備を着て歩いていたが、日射と照り返しのダブルパンチで暑く、中に来ていたフリースは脱いで歩く。風が少しくらいあったほうが体を適当に冷やせてよいのだが、今日は本当に無風で、1月とは思えないほどだった。気分としては、3月の春分過ぎのようだった。稜線に上がっても人の姿はないが、最近のものと思われるスキーのトレースと、ワカンの跡が見られた。今日もっと早い時間なのかは不明。出発から3時間強で無事平標山山頂に到着。昨年6月以来だが、山頂を示す標識にたっぷりエビの尻尾が着いていて、文字が全く見えない。面白いのでそのままにしておいた。積雪期の平標山は何度も来ているが、毎度山頂付近は爆風が吹いていて、寒くて長居できないことが多かった。が、今回は本当に無風で、このまま昼寝でもできそうなくらいに暖かだった。人の姿もなく、貸し切りの山頂でしばし休憩。水分と食料を取った後、シールを付けたまま少し松手山方面に下り、適当なところで滑る準備にかかる。ここまでは結局インナーグローブだけできてしまった。アウターグローブは今日の登りに関しては全く不要だった。ついでに言えば、ピックストックで来ていたが、これも今日の登りでは使うところがなかった。スキーからシールを剥がしてザックに詰め、ゴーグルをし、ブーツを滑降モードに切り替え、ヘルメットを被り斜面にドロップする。斜面は思った以上に急に見えるが、果たして雪質は、思った以上に硬い。ガリガリ音がするばかりで、スキーで滑っても跡がほとんどつかないくらい。ヤカイ沢は日当たりの良い斜面なので、数日降雪がないとこのような雪質になってしまうのかもしれない。雪崩の恐れはなさそうだが、とにかく雪が硬くて厳しい滑りになる。時折地形の影響でフカフカの粉雪の場所も出てくるが、そのような場所は全体的には少なくて、始終ガリガリ音を立てながらの滑りとなった。太ももが悲鳴を上げそうだった。急斜面をこなして比較的なだらかな斜面に出ても雪質は相変わらずで、硬くて回りづらい。1月でこの雪質はないよなあ、とちょっと残念に思う。広い斜面も出てくるが、雪質は結局最後まで堅いままだった。もっと遅い時間なら雪が緩んだかもしれないが、今日は3月ではなく1月なので、気温の上昇もそれほどでなければ、そのような雪質の変化も望めないのかもしれない。斜面が終わり再び樹林帯に突っ込む。ここまで来る間、登りのスキーヤーを何名か見たが、降りてくる人はいなかった。自分は他の人よりも早い時間帯で行動をしたようだった。緩い傾斜の樹林帯(ジャングル)を終え、林道に出、片斜面のトラバースをこなすと除雪終点に到達する。ここまでくれば今日の行動はほぼ終わり。別荘地内の林道脇をスキーで滑って駐車場に戻る。出発からぴったり5時間だった。ヤカイ沢は良い斜面だったが今日に限って言えば雪質が自分にとっては厳しく、滑りが楽しめなかった。またの機会で訪問したら、今度は良い雪にあたると良いのだが。
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