伊豆半島南下計画 真鶴駅から熱海駅、来宮駅、熱海梅林、アタミザクラと花三昧
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.5km
- 上り
- 321m
- 下り
- 309m
コースタイム
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 5:43
天候 | 晴れ後曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自宅最寄り駅→真鶴駅 帰り 熱海駅→自宅最寄り駅 |
その他周辺情報 | 熱海梅林 中山晋平博物館 糸川アタミザクラ並木 寛一・お宮の松 |
写真
感想
先週1週間は記録がなかった。左足のスポーツ膝に悩まされ、歩けなかったのである。半年に1度くらいなる、結構12月から1月にかけてたくさん歩いたからなあと思う。まあ、12月と1月の2か月で27レコというわけだから、本当に膝を酷使しまくったというわけだ。
また、職場の同僚のお見舞いにも行ってきた。冬のレジャーでケガということで、自分もいつかなるかもと気分を新たにしてきた。
歩くのを休んでいる間に雪が降ったようで高尾山も丹沢も雪山になったようだ。基本的に雪山に行きたいとは思っていないので、今日は足のリハビリも兼ねて伊豆半島南下作戦に興じることとした。3週間前に歩いた真鶴駅からの南下作戦。そしてもう咲いていたアタミザクラと、一分咲きと言われて断念した熱海梅園の様子はどうだろうかと気になっていたのである。
大船駅近くの松屋で朝食、その後小田原駅で乗り換えだが、おなかが膨れ眠気が来てしまった。暖房の利いた待合室でウトウト・・・結局歩き始めが10時前になってしまった。しかし、頭もすっきりし、快調に歩くことができた。
今回は、文化的な見どころが非常に多かった。それを羅列していきたいと思う。
(1)来宮神社
「きのみや」と呼ぶ、近代社格制度では村社であるが、現在は別表神社である。
明治維新直後に全国の神社の格付けを行っていた。官幣大社、国幣大社、官幣中社、国幣中社、官幣小社、国幣小社、別格官幣社、府県社、藩社、郷社、村社と格付けされ、神社本庁からの補助金などで差をつけていた。また、神社本庁から認定されていない神社は無格社と呼ばれていたようだ。
戦後、これらの近代社格制度は無くなったが、神社本庁は別格官幣社以上の神社と、それ以下の神社の中で価値があると思われる神社を「別表神社」とし、やはり補助金や人事などでも差をつけている。
つまり、この神社は戦前は「村社」とされていたが、現在は「別表神社」になっているわけだ。近代社格制度を知っておくと、神社に行ったときに鳥居に「村社」「郷社」などと書かれているのを見て理解できる。
なお、この神社のすぐ近くに佐々木幸綱氏が住んでいたこと、本州では一番古いとされる大楠があることから人気の観光地となっている。なお、徳富蘇峰氏の顕彰碑もあった。
徳富蘇峰氏は、熊本県水俣市に生まれ、国民新聞を主宰し、自らジャーナリストにもなり、歴史家、評論家、貴族院議員としても知られている、晩年熱海に住んだことからここに顕彰碑があるようだが、氏に関する博物館などは多い。
・徳富記念館(熊本県熊本市)
・徳富蘇峰記念館(神奈川県二宮町)
・山中湖文学の森公園 徳富蘇峰館(山梨県山中湖村)
・蘇峰生誕の家記念館 旧矢島家(熊本県益城町)
・水俣市立蘇峰記念館(熊本県水俣市)
・山王草堂記念館(東京都大田区)
なお、実弟は、「不如帰」で知られる徳富蘆花である。
(2)熱海梅園
この真下に東海道線のトンネルが作られ、その土を梅林近くに盛り、来宮駅が作られた。そして、梅園である。丁度梅まつりがやっている、食べ物屋さん、高城ゆりさんの歌謡ショー、猿回し、お祭りだったなあ。そんな中中山晋平記念館に出没する。大正から昭和時代に活躍した作曲家さんで、童謡や歌謡曲に名曲がそろっている。
市が使っていたピアノが展示されていたがあえて写真を撮影しなかった。
「シャボン玉」「てるてる坊主」「証城寺の狸囃子」「背比べ」「東京音頭」「兎のダンス」など、約3000曲だそうだ。
梅林はちょうど見ごろ、イイ感じでした。
(3)糸川桜まつり
熱海市内を流れる糸川沿いにアタミザクラがたくさん植えられている。沖縄のカンヒザクラと関西のヤマザクラの自然交配で、花期が非常に早くて長い。1月中旬から咲き始め約1か月咲き続ける。沖縄を除くと日本で一番早く咲く桜なのだという。もう満開になっており、満開になっているサクラをメジロがつついていた。メジロは、花の蜜が大好物なのだそうだ。
(4)寛一・お宮の松。
熱海を舞台として描かれた尾崎紅葉の「金色夜叉」、実は尾崎紅葉の死去により未完となっている、その登場人物が間寛一・鴫沢宮だ。本来一緒になるはずだった二人だが、お宮の両親は富豪の富山からの結婚の申し出を勝手に受け、宮を富沢の嫁にしてしまう。
激怒した寛一は熱海でお宮に問い詰めるが、お宮は本心を明かさない。とうとうお宮を蹴り飛ばした寛一は東京に出て高利貸しになってしまう。
お宮も幸せな結婚生活を送れない・・・。
作品が未完なため構想などは評価できないが、当時としては口語体の文体が読みやすいと評価されたようだ。
なお、この物語は、何度も映画やテレビドラマ化されている。特にお宮を演じた女優さんたちが名優ぞろいである。
浦部粂子、田中絹代、山田五十鈴、山本富士子、朝丘雪路、水谷八重子、富士真奈美、佐久間良子、横山めぐみ・・・。
本当に今日は観光の一日だなあと思いながら楽しく歩くことができた。熱海駅近くのファミマでストロング缶3本購入、読書をしながら大船駅に戻る。そこから自宅最寄り駅。家で飲みなおして寝る、次の日は雨予報なのだと安心して寝てしまった・・・。しかし、晴れていた・・・。足は痛くなかった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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aiさん 熱海方面はいっぱい花盛りですね、
春ですね、、桜、梅、蠟梅スイセン、ペチコート色々と、、
花の香りが漂う様な、レコですね
着々と春が近ずいてますね
膝、、無理しないように、ご自愛下さい、、
でわ、、また、、。
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに熱海方面、花がもうかなり咲いていますね。2週間前の房総と比べても花が多かったような気がしています。
膝は今のところ大丈夫です、また今週も歩いていきたいと思っています。
aideieiでした。
順調に南下されてますね
なんだか僕も寒い雪山行く気力がなくて
低い里山でお茶を濁してます
ご自宅の近く まだもう少し行くかもしれません
cyberdocさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
低山系、夏には猛暑で行けなくなることもあって冬のうちに行っておきたい山山です。三浦半島でもまだ行っていないコースがありますのでいろいろ考えているのですが、房総や伊豆の南下計画はあまりルートを考える必要がないのが楽ちんでいいと思っています。
いずれにしろ、冬に歩く道だと思っています。
aideieiでした。
「次の日は雨予報なのだと安心して寝てしまった」
う〜ん、その心理、拙者にも妙に分かってしまいます
隊長
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