至仏山(途中敗退) 雪洞&山スキー



- GPS
- 28:11
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,151m
コースタイム
天候 | 10日 晴れ、11日 雪のち吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
津奈木付近の積雪は2m程 スノーシャット内もギリギリスキーで滑走可能 |
その他周辺情報 | 下山後はぷらっと館の温泉(500円)が良いが、食事はかなり下った白沢付近でないとお店がない |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
スコップ
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
スキー板
シール
シュラフ
シュラフカバー
シュラフマット
歯ブラシ
コッヘル
箸
スプーン
ろうそく
ゾウ足
行動食
非常食
ガスヘッド
ガス缶
|
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共同装備 |
共同食
|
感想
今回は雪洞をやってみたいということで山に行ってきた。
場所は谷川や鹿島槍を検討していたがいろいろあって山スキーもでき、人の少ない静かなところということで至仏山にすることにした。
天気は南岸のあと冬型ということで微妙だったが、雪洞目的なので問題なしということで決行した。
林道に雪がないとスキーで歩けないため心配していたが、1m程の積雪でスノーシャットの中まで雪があり、まったく問題なかった。ただ、南岸の吹き戻しの南風で2月と言うのに春山のような気温となったため、その暑さがつらかった。
林道は微妙な登りのため、地味につらい。ただ、スノーモービルとスノーシューの方がトレースをつけてくれていたため、まだ歩きやすかった。
当初、雪崩を警戒していたため、津奈木からの冬のショートカットルートではなく鳩待峠まで向かうつもりだったが、雪の状態が良かったため、1866mを直登することにした。ここからは斜度が結構あるので、スキーでの直登は厳しいところがあるものの雪が湿っていたため、シールが効いて割りと登りやすかった。
このころになると青空がでて、雪の白、イヌブナの黒と尾瀬ブルーがなんとも美しかった。
1650mあたりで15時半をまわったため、日光白根、谷川、燧が良く見える場所で雪洞を掘ることにした。
雪洞はまず1m程下に堀り、その後水平より若干上に向かって2m程掘って、右に3m掘ると言う具合に掘っていった。掘削はTKさんと交代で行ったが、かたい雪の層がありなかなか掘り進めず、かなりの重労働。右ひじが腱鞘炎のようになり痛くなった。しかも直径1cmほどの低木が現れ掘るのを邪魔をする。
掘った雪の量も膨大で、シートを使って雪洞の外に排泄するのも結構大変。厚めのシートだったが、重い雪を載せて引っ張っているうちに一部が破れてしまうほどだった。
大枠を掘った後にでてきた枝の処理や座れるよう穴を掘ったりして結局、4時間かかってようやく完成した。
完成した雪洞は苦労した甲斐あり、物置の棚があったりなかなか快適なものができた。
雪洞内で夕食として鍋をつつきながら、ウイスキーでいっぱいやった。
夜から雪がチラついたため、翌朝は5cm程の積雪だった。
景色も微妙で前日飲みすぎて出が遅くなったため、いけるところまでにしようということで出発した。
1866mのピーク付近まででるころになると天候が悪化し時折吹雪くようになってきた。斜度も結構ある上、スキーでも30cmほどもぐる積雪となりなかなかしんどい。
まあ、視界は100m程効いているので読図できるし、気温も-10℃ないくらいなので、とりあえず進んでいった。
悪沢岳の稜線、オヤマ沢田代まででてくると風が強く、シラビソ?ツガ?に樹氷が形成されていた。時間的に小至仏までいけそうだったが、まったく視界がないのと、小さなピークをまたぐことになるため、そのピーク上で大休憩をとり引き返すことにした。
そこからはスキーのシールをはずし、滑走モードで下山開始。さすがはスキー、のぼりとは比べ物にならない速度で下っていく。途中、TKさんと合流し、スノーモービルの方と話しながら降りたものの、1時間足らずで雪洞ポイントまで戻ることができた。
デポした荷物をパッキングし、雪洞が落とし穴にならないよう破壊して下山した。下山中、読図ミスで尾根を1本間違ってしまい、かなりの苦労の末、沢をトラバースしてなんとか林道へ降りてきた。
その後の林道は、予想以上にスキーで快適にすべることができ、登り3時間かかったところを1時間程でゲートまで戻ってくることができた。
今回は尾瀬の景色を見ることはできなかったものの、念願の雪洞、静かな雪山、そして山スキーを堪能することができ、大満足の山行だった。
最後に、今後のために雪洞で重要ポイントを記載しておく。
・積雪は2mは必要。
・斜度はスキーで言う中級斜面くらいがちょうどよさそう
(急すぎると雪洞の幅がとれない)
・排雪用のシートは必須でブルーシートくらい厚く大きいものが必要
・潅木切断用にのこぎりが必要(重要)
・トイレは風除けの壁をつけておくと良い
・スコップは小さいほうが雪洞内でのとり回しが良い
・90°ターンのところに座れるよう穴を掘っておくと快適
・雪がきれいなら壁から雪を取れるので雪の収集袋は不要
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