硫黄岳 美濃戸口から赤岳鉱泉宿泊を経てピストン
- GPS
- 08:36
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,431m
- 下り
- 1,440m
コースタイム
- 山行
- 2:41
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 2:58
天候 | 一日目 曇りのち晴れ 二日目 曇りのちホワイトアウト及び防風のち雪のち時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本,樹林帯では道標もしっかりしていてトレースもばっちりで迷う箇所はありませんが,稜線に上がってホワイトアウトしてトレース消えたらやっぱ大変でした。それでも道標に救われたのは事実。 |
その他周辺情報 | 赤岳鉱泉は,なんというかユースホステルの匂いが残っておりました。若い人たちが頑張って小屋をやってるのは凄くいいと思う。みんな行ってあげてよ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
アイゼン
ストック
ピッケル
ゲイター
ワカン
チェーンスパイク
ゴーグル
バラクラバ
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感想
1月にモンベルツアーで天狗岳に連れて行っていただき,冬の八ヶ岳に強く心惹かれるものを感じ,2月にも再訪しようと計画を練ったのである。
当初は,北横ヒュッテに泊ってスノーハイクでもいいかとか思ってたんだが,せっかく買った12本アイゼンとピッケルにふさわしい場所にもう一度行きたいと思い,硫黄岳を選んだ次第。赤岳?まだまだ早いっす。
1日目
自宅を0500に出発,現地0930頃到着。着いてみると気温がかなり高いのである。2月の長野県,標高1500メートルスタートということで,当初からハードシェルを着用する予定だったのに,ハードシェルをパッキングするところから始まる山旅となった。
美濃戸口までは奇麗に除雪してあったが,林道に入るといきなり圧雪路。自動車は相応に行き来しているようで,路面はかなり踏まれて凍結している。ここで転んでもつまらないので,出だしすぐでチェーンスパイクを装着。せっかく買った道具なんだから使わな損とか思うのは関西人のサガですやろか。
赤岳山荘で小休止,櫃堤広場で靴ひもを調整し,ここからはようやく林道が終わり,樹林帯の中を歩く楽しいルートになってウハウハ・・・のはずが,この区間全然写真撮らなかった。沢を何度も横切って面白いルートなのに,林道歩きで疲れてしまったんだろうか。
ほぼ予定通り13時過ぎに赤岳鉱泉到着。休憩している人がいたので声を掛けたら,硫黄岳に行ってきたとのこと。360度大パノラマだったとのことで,明日もそうなるんだろうかと,ワクワクしてしまった。
宿泊手続きをしてこの日の行程は終了。小屋周りをぶらぶらし,備え付けのヤマケイバックナンバーなど読みながら夕食までの時間を過ごし,夕食後も雑誌を読んで消灯を待つ。
宿泊者35名とのことだったが,館内が広いのでそれほど多いとは思わなかった。終末を避けたのは正解だったと思う。ソロの人ばっかり泊ってる大広間で静かに夜を過ごし爆睡。
二日目
早めに朝食を済ませて0700にはスタートするつもりだったのだが,小屋の朝食が0630とのことでスタートも0730となる。小屋の前で他の宿泊者と一緒にアイゼン装着していたが,皆さんゾロゾロと赤岳方面に行かれる。硫黄岳に向かう人は少なそう。
天候は曇り。かなり雲が厚そうで,でもどうせ上ってるうちに晴れるんでしょ?と無責任に出発。
登山道に入ると,真新しいアイゼンの跡がついていて,先行者がいる模様。ほどなくご婦人3名のパーティーを抜く。そのまま樹林帯を進むが,なんか結構険しい登りもあって手こずりつつ赤岩の頭の下あたりに来たところで,宿で一緒だった男性が降りてきた。曰く,上の方はホワイトアウトで踏み跡も薄いので帰ってきた,とのこと。「僕はピークハンターじゃないですし」とおっしゃっていて,ああいう清い姿勢は素晴らしいなと心打たれる。私はどうなんだろう。
森林限界超えたあたりから,確かに踏み跡が薄くなるが,何となく続いている感じもあるので,そのまま登ってみたら赤岩の頭に辿り着いた。確かに一面のガスで視界は悪い。が,時折ガスが薄くなって,硫黄岳の山頂付近も何となく見える。道標もあるし,行ってしまえ!と行ってしまった。
結果的に山頂を踏めて,無事に下山できたが,こういうええ加減な性格では,いつか痛い目に遭うんじゃないかと痛感する。いや,マジで。
赤岩の頭以降は,風が強く雪もそれほど深くなくて,夏道の上らしきトレースがうっすらとあったので,それを辿ってみた。が,岩稜の辺りで見失い,右往左往してなんとかルートには戻れたけど,運がよかったんだろう。で,苦労して山頂広場についてみると爆風吹き荒れる地獄絵図であった。パノラマどころかすぐそこにあるはずの爆裂火口すら見えねえ。そそくさと写真だけ取って撤退する。
帰りは,山頂で危うく方向を誤りかけたが,道標に助けられ,赤岩の頭まで何とか戻り,そこから先はトレースを辿って一気に赤岩高専まで戻り,ランチを軽く済ませ,急ぎ足で下山。しかし,赤岳鉱泉に戻った時点で,既に新着のテントが何張りもできており,下山途中も,それは大量の登山者とすれ違った。終末の赤岩鉱泉,大変な賑わいになったことであろう。ヤマレコの「すれ違ったかも」に,いったいどのくらいの方々が紹介されるのか,楽しみである。
というわけで,ソロで初めての2000メートル級冬山を,何とかクリアできた。が,帰ってみて思うのは,やっぱ無謀であったという,その一点である。やはり,このクラスの山になると,無雪期に一度登っておかないとあかんなと痛感した。
なので,赤岳には今シーズンの無雪期にチャレンジしてみようと思うのである。あ,木曽駒ケ岳と西穂高もだな。はー,この先もいろいろ忙しくなりそうである。困った。
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