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記録ID: 140
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沢登り
丹沢

水無川本谷

2003年08月24日(日) [日帰り]
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天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2003年08月の天気図
水の椅子1。
がんばれ。

感想

 前夜23時、渋沢駅集合。途中買い出ししながら戸沢キャンプ場まで。
例によって飲み始めるが、最近カモで沢に行くと前夜の宴会で遅くなる傾向がある。
翌日に疲れが残るとバランスや判断のミスに繋がるのでほどほどにしよう。。
今回はなぜか神奈川県警の機動隊が乱入。やっぱり遅くなったのであった。

 当日6時起床。天気はやや曇りがちだが、晴れてくる事が判っているので気は楽だ。
7時半くらいに出発。堰堤横から沢に下りる。水量が多い。こんなに多かったっけ?

 適当に流れの中や岩の上を行き、堰堤を越えて進むとやがてF1。
左側に鎖が設置されている。今回は、登れそうで鎖がある滝はノーザイルで登った。
F2、F3を登り(あまり印象ない)、F4でようやくザイルを出した。
下やんリードで(今回全部リードしてもらった)A0も交えながら右壁を登る。
上部のF5はやはり鎖。

 書策新道が横切っている地点で一本。9時くらい。
標高が上がると共に天気も晴れてきて、
少々暑い位の中、水量の多い小滝を直登したりと楽しい。
沖ノ源次郎沢、木の又大日沢を分けて左折すると、大きなチョックストーンを持つF6。
右端の残置スリングも使って強引に登る。

 そしてやがて大きなF8が見えてきた。
滝は高いがとにかく崩壊がひどく、勿論直登などできない。
右側のルンゼを登るが、滝に近い所を登ったためひどいガレだった。
さてその上が問題である。以前登った時はさほど印象がないトラバースだったのだが、
今回はルートが途中で切れている。崩壊したのかと思った。

 仕方ないのでより右側のリッジにルートを取ったが、ザレの上に踏み跡がない。
あちこち偵察した末、最初のトラバースの上に赤テープ発見。
懸垂下降で涸れ沢に下り、再びリッジをのぼって正規ルートに合流。
後から登ってきたパーティーを見るとザイルを引いている。
ここはザイルを出してでも強引にトラバースすべき所だったのだと再認識。
滝以外でザイルを出す事に少々抵抗があった為、ルートを見誤ったと言える。

 結局F8の処理に1時間費やした。でもザイルが必要な事を考えると、
タイムロスは実質30分くらいかと思う。
こういう技術だけでは判断できない難しさがある所が、沢登りの難しい所であり、
またやりがいのある所でもあるのだろう。
沢のリーダー格になるには、こうした嫌らしい部分を数こなさなければならない。
そう考えると、やはり水無川本谷は経験の浅いリーダーでは厳しい沢だと思う。

 そして下部が逆層スラブ気味のF9。一歩がなかなか微妙。
ここはリードしたかったな。。
大きな滝はこれで終了。あとは水量の減った源頭部だ。
古い石積み堰堤を越えてガレ場を少し登り、
左側のリッジに取り付いて踏み跡を追いながら登る。
結構な急斜度に飽きた頃、ひょいと表尾根の縦走路に飛び出した。
少し登って塔の岳山頂着。13時半くらい。

 しばらく休んで大倉尾根を下山開始。
延々と続く階段に辟易しながら花立山荘前で一休みし、
更に下って天神尾根に入った。
かなり蒸し暑いのと、暗い樹林帯なのにサングラスを外さず神経を使ったからか、
戸沢キャンプ場に帰着する頃(16時)、すっかり気分が悪くなってしまった。
戸沢林道を抜けて大通りに出た時点で岡本さんに運転を代わってもらい、
一路鶴巻温泉へ。フロに入り、ファミレスで食事をする頃には回復できた。

 今回は募集の要項に「沢2〜3回目の人向き」と書いたがその通りだった。
滝はロープを張れば何とか登れるレベルではあるが、
上記のF8の様な嫌らしい部分は初沢ではかわいそうだろう。
逆に言えば、源次郎沢や勘七レベルを経験した後に、
(しっかりしたリーダーに)連れて行ってもらい、経験を積むのには良い沢だと思う。

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