捜索登山の法師山
- GPS
- 08:00
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,023m
- 下り
- 1,021m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
滝尻から371号線に入ります。 富里温泉の手前で219号線に入り、安川大塔川林道を行きます。 途中に安川渓谷への看板があります。 安川林道の手前の路肩に車を止めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線に出た905mから法師山に向かう縦走路には急な登り下りがあります。 古いロープもありますが気を付けてください。 |
写真
感想
前日に相方が日帰りで法師山〜大塔山の縦走に行った。
だが、帰って来なかった。
携帯は圏外で繋がらない。
一応非常用にエマージェンシーシートや非常食は持って行ったが・・・
滑落?道迷い?
もしかしたら林道でタイヤがパンクしてそのまま車中泊したのかもしれない。それならまだいいが・・・
心配であまり眠れなかった。
結局2時前に起きて2時半すぎに登山口まで行くことにした。
本来なら私はこの日藤原岳の孫太尾根にセリバオウレンとセツブンソウを見に行く予定でザックはパッキングしてあった。
途中コンビニに寄ったり、道路が通行止めで迂回路を使ったりして、登山口には6時半過ぎに着いた。
相方の車があり、中を見るとザックはなくまだ下山していないようだった。
相方は法師山から登り、時間によっては大塔山を登らないで下山する予定だったので、下山するほうの大塔山に登るほうから行くことにした。
まずは登山口まで林道を行って、場合によっては登らず、遭難救助を要請しようかとも思った。
登山口まで行くと、やっぱり稜線まで登ってみようと思った。
かなりの急登だが、気がせくので必死に登る。
途中何度も「ヤッホー」と大声を出す。
稜線に出る。
多分大塔山には登っていないだろう。
何かあったとしたら法師山への稜線上ではないだろうか。
一度歩いたことがあるが痩せ尾根だった。
ここで初めてスマホのヤマレコのGPSを使ってみることにした。
スマホは先月末に買ったばかりで使い方がイマイチわからなかった。
電池が減るといけないと思いここまでは電源を切っていたのだ。
縦走路に入って少し行くとすぐに急な下り、そして登りが出てきた。
古いロープはあるができるだけ使わずに木の根をつかんで登った。
ここで落ちたら大変だ。
もしかしてここから滑落したのだろうか?
下を見、声を上げるが姿も見えないし声もしなかった。
私より相方のほうがこういうところは得意だから落ちることはないだろう。
その後も大声を出したり、下の方を見たりしながら歩いた。
法師山まで半分くらいになったところでスマホを見ると、相方からのメールが来ていた。
昨日道を間違えビバークをし、今大塔山にいるとのこと。
ほっとする。
では、大塔山に登る途中でビバークしたのだろうか?大塔山に登らず縦走路に入ったから会わなかったのだろうか?
ビバークするくらいなら大塔山に登らず下山すればいいのに・・・と思う。
だが、安心した!
それからは普通の登山気分になった。
法師山に向かうことをメールする。
法師山の登りで安川林道から登って来た男性と会った。
平日で誰にも会わないと思ったのでびっくりした。
法師山からの展望は素晴らしかった。
近くに大塔山、そこからの歩いて来た縦走路が見える。
やはりアップダウンの多い道だ。
男性は神奈川から仕事で新宮まで来たので、ネットで検索して法師山に登ったそうだ。
彼はクライミングが主で普通の登山は久しぶりだそうだ。
で、どうして法師山にしたかと言うと・・・
法師山山頂には以前大きな反射板があった。今は撤去されたが、その跡の大きなコンクリートの壁が残っている。
グーグルマップでこれを見た男性は岩壁かと思って登ろうと思ったらしい。
下山すると相方が車で休んでいた。
詳しく聞くと大塔山への稜線のあの大きなギャップのあたりで、巻き道に見えるトレースがあったらしい。
それであの急登は登らず巻くのかと思い下ってしまったらしい。
沢近くまで下ってしまいビバークし、今朝から別の尾根から大塔山に登ったそうだ。
かなりの急な登りもあったらしい。
本来ならすぐに気づいて戻るべきだっただろう。
家族が山に行って予定になっても帰らない場合、普通はどうするのだろうか。
すぐに捜索願を出すのだろうか。
もう一日待つのだろうか。
探しに行くにしても誰かと一緒に行ったほうが良かっただろうか。
じっと待つのが苦手でせっかちな性分なのですぐに行ってしまったが。
最初は車を確認してから通報しようかとも思ったが結局登ってしまった。
無事だったので問題なかったが・・・
いろいろ考えた。
このレコも普通の登山のレコで終わらすこともできたが、誰かの参考になるかもしれないし、貴重なご意見をいただけるかも知れないと思い、事情を書いた。
私は日帰りでも必ずツェルトとエマージェンシーシートをお守りに持っている。使ったことはまだないが。
紀伊半島の低山は侮れない山が多い。
入る人も少ないし。
今回初めてスマホでヤマレコのGPSを使ってみたが、やはり安心ですね。
GPSと地図の両方で確認しながら歩いた。
GPSオンリーはどうかと思うが、地図と併用して安全な登山を続けたいと思った。
ご意見をいただけたらありがたいです。
コメント
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大塔山には何回も登っていますが、北方向からは登っていないのでどこら辺で迷ったか定かではないですが、落ちついて行動をしビバ−グしたのが良かったのかなあ、しかし家族としては帰ってこない、登山口に車、ビックリしますよ、よく一人で探しに行きましたね、こういう時こそネット友達に連絡をして助けてもらう必要があると思います。何事もなく良かったです。僕も小さな近くの山でもヘッデンと雨具(防寒もかねて)と救急セットとエマージェンシーシートを持ち歩いています。
sskamosikaさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
知り合いに連絡もちょっと考えました。
でも、近くに山に行く友人はいないし、平日は皆大概仕事があるし・・・
もしかしたらタイヤがパンクして・・・なんてことかも知れないとも思い、まずは一人で登山口まで行こうと思いました。
いざという時のための最低限の装備は必要ですね。
今回も相方はエマージェンシーシートがあって良かったと言っていましたが、隙間ができると寒いらしく今度からは小さなシュラフカバーも持って行こうといっていました。
私はまだエマージェンシーシートは使ったことがありません。
試してみようかと思うのですが、またあんなに小さくたためるのだろうか・・・
ヤマレコさんからのツイートで紹介されていたので拝見した者です。
お相方がご無事でなによりでした。連絡がついて無事が確認できるまでの心境を思うと身につまされます。
自身の今後の教訓のためにも、思ったことを記しておきます。
1.予定を過ぎても帰らない時どうするか
私はこの山域を知らないのでなんとも言えませんが、まずは最寄りの警察などに第一報を入れるでしょうか。ただ、よく知っている山域であったら、mayutuboさんと同じく、自分で探しに行くかもしれません。
2.二重遭難も考慮したほうがよい
先に書いたように私自身いざとなったら山に飛んで行くかもしれません。しかし、自分にも何かあった場合、そのことを知っている人がいないと2人とも発見が遅れる可能性があります。できれば知人に状況を伝え、いつまでに連絡がなければ捜索願を出してもらうように手配しておくことが必要だと感じました。
3.お相方が先に下山された場合の連絡手段
今回はメールを受信できたので無事が確認できましたが、それができない場合、入れ違いでお相方がまた山に入っていく可能性もあると思いました。今回は車だったので、できれば自宅と双方の車にいつ、どういうルートで探しに入ったか、下山した場合の連絡先(知人や警察など)と行動(その場で待つか、家に帰るかなど)を記したメモを挟んでおくのがいいと思いました。
4.捜索のログを残しておく
GPSを利用するとピンポイントで現在地が正確に把握できるのでとても安心できますね。同時に探した場所や時間をGPSで記録しておくことも大切ではないかと思いました。電池切れをおこさないように予備のバッテリーを持っていく必要はありますが、捜索のログがあることで、もし大規模な捜索になった場合、なんらかの参考にすることができるかもしれません。
どれだけ用心しても山ではトラブルが起きてしまうことがあります。その時どう対応するか、日頃から考えておくことが重要だということを再認識しました。ありがとうございます。
mtusshyさん、こんにちは、初めまして。
コメントありがとうございます。
1についてですが、そうですね。もしかしたら程度に警察に連絡しておくこともいいのかもしれませんね。
ここは以前行ったことがあるコースです。
うちからも比較的近いし、何しろ居ても立っても居られなかったので、取りあえず行ってしまいました。
2についてですが、一応松本に住む次男のパソコンに連絡しました。簡単な状況と私のヤマレコの計画書を送り、夕方6時になっても連絡しなかったら和歌山県警に連絡するように伝えました。
で、次男に連絡したのは6時半過ぎ…しまった!と思いましたが、予想通り息子はパソコンのメールを見ていませんでした。
次男は小学校中学校の頃私と山に行きました。この山域にも行ったことがあります。今もたまにアルプスあたりに行っているようです。大学でも地質科学科だったので山に詳しいです。
長女や長男ではさっぱりでしょう。
また、普段も一人で行く時は相方に計画書を渡しますが、二人で行く時はこの次男に伝えています。
次からは携帯に送ろうかな。
3についてですが、この山は登山ポストがなかったので、計画書をフロントガラスの内側に、外からでも見えるように置いておきました。
相方が使った車には簡単なメモを差し込んでおきました。
ただ細かいことは書かなかったので、もう少し下山後のことも書いておいたほうがよかったですね。
4についてですが、やっとスマホを買ってヤマレコのGPSを使ってみたので、これからはもっと役立つような使い方をしようと思います。
さっき、アマゾンで頼んでおいたバッテリーが届いたので、これからは安心して山でスマホが使えます。
いろいろとありがとうございました。
これからのこと、また相方と相談して決めておこうと思いました。
難しいところですね。
私は家族に下山日の19時ないし、ハード目な山行の時には21時までに連絡ない場合には山岳会の会長、警察に連絡して欲しいと伝えてあります。
予定が変わった場合、泊まり山行の場合は都度メールするようにしてます。
今回のような山域だと電波届くかどうか…。
相方様、ビバークできる方ですから1日待っても問題ないような気がします。
どういうときに警察に連絡するかすり合わせする必要がありますね。
私が一度失敗したのは雨でスマホが逝ってしまい、途中のPA等で公衆電話で家に連絡してもすぐ留守電、家族が一緒に行った方の奥さんに電話してしまったことがあります。
相方様がスマホ使われる方なら「いまココ」等アプリ利用すればGPSで所在地は掴め、安心できます。
なおログ取る時もそうですがスマホは通常機内モードにし、SNS等するときだけ機内モードオフにするとバッテリーの消耗抑えられます。
それと使ってないアプリは消してください。
tomhigさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
日帰りでも泊りでもこういう時こういう対処をするということを一つ一つの山行に対して決めておくことが大事だなと思いました。
例えば日帰りでも難度は違うし、うちから近い山か遠い山かでも違うし。
今回は近いから行ったけどアルプスとかだったらどうしたかな。
スマホの使い方、全然わかっていないのでお近くなら手取足取りtomhigさんに教えていただきたいところですが・・・・
徐々に慣れていきます。
お互い山知ってるわけですからルート、難易度、万が一の対処話すのは楽だと思います。
遠方、テン泊の場合は幕営の都度メール、LINEするなりSNSで近況伝える等するだけで安心感が違うと思いますよ。
tomhigさん、おはようございます。
このあたりの山は電波が入らないことが多いのですが、今回電波が通じる場所があって良かったです。
アルプスなどは繋がりやすいから連絡しやすいですね。
以前南アルプスの荒川中岳で捜索中の静岡消防の人と会って話したことがあります。
捜索中の方は数日の縦走で下山予定日になっても帰宅しなかったので捜索願が出されたそうです。
初日の千枚小屋に泊まった記録はあったそうですが、その後は小屋に泊まった記録はなかったそうです。
翌年山小屋の方にそのことを聞いたら入山日に滑落して亡くなられたとのことでした。
数日の縦走の時はやはり途中で連絡したほうがいいですね。
何よりご無事だったのが一番ですね。
山に行って帰ってこない・・、この不安は幾ばくかとお察しします。
連絡が付いたときはホッとされたことでしょう。
さて、こんな時はどうするか。
matutsuboさんは体力があるのですぐに出かけられたと思いますが、
信頼できる方に状況を伝えておいた方がいいですね。
それと複数で捜索に行かれた方がいいですね。
僕みたいなど素人がえらそうに・・、すいません。
僕なりに思ってみました。
s_fujiwaraさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
一応息子には伝えましたが、パソコンのメール見てなかったようで、帰ってから電話したら驚いていました。
登りながら、あの人に相談すればよかったなと思いついた人がいました。
これからはこういった場合の対処法をきちんと決めておくことが大事だと思いました。
実は相方は以前も台高に行って、1泊の予定が2泊になったことがあるんです。
やっぱり道に迷ってビバークしたそうです。
その時は想定できることだったのでそれほど心配しませんでしたが、今回は行ったことがある山で迷うことはあまり考えませんでした。
誰でも何が起こるかわからないからもしもの時のことを考えておく必要はありますね。
s_fujiwaraさんも奥様と相談しておいてくださいね。
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