伊吹山(笹又コース)
- GPS
- 04:05
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 557m
- 下り
- 557m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
「さざれ石公園」からの登山が本来ですが地元の方々の農場まで車で登っていくとかなりの時間短縮になります。 |
写真
感想
関西百名山滋賀湖北編の最後は「伊吹山」で締めくくります。といっても以前にドライブウェイを利用して2回登頂しています。今回「笹又登山道」を行くことにしました。中学2年の長男に声を掛けると「行く!」と言う予想外の返事が、何かと難しい年頃で最近では会話も無いような親子関係ですが登山に同行するとは意外でした。喜びと不安半分ずつの複雑な気持ちで準備をしていましたが、前日の「霊仙山」の疲労も残っており左ひざに少し痛みが・・。普通なら今日は中止としますが、長男との約束を破るるわけにはいきません、やっとのことで出発できたのが11:00を過ぎていました。途中、水分、食料を調達してカーナビで「さざれ石公園」を検索すると「該当なし」(私のカーナビでは)。「春日川合」で再検索し看板を見ながらようやく13:00すぎに到着。登りながら息子といろいろな話をしました。勉強のこと部活動のこと友達のこと、これほどたくさんの会話をするのは久々のことです。 予定では静馬ヶ原をすぎ「御座峰」まで行くつもりでしたが北尾根の最初のひとやまを超えたところで16:00となりこれ以上進むと日没に間に合わないと判断し引返しました。登山口に戻ったのは17:25、辺りは暗くなってきておりもう15分、20分の無理をしなくて良かったと思いました。今回は長男の同行があったので自重しましたが恐らく単独で行動していたらもっと無理をしていたと思います。駐車場から暗くなった畑の間の道へ車を出したところ前方5m程の目の前を立派な角を持った野生の鹿が悠々と横切っていきました。私も長男も言葉を失いましたが間をおいて「うぉ〜すげぇ〜」の合唱でカメラを出す余裕もありませんでした。
今回山頂を極めたわけでもなく、三角点を確認したわけでもありませんが長男と一緒に登った「笹又登山道」はとっても楽しい登山で最高の思い出となりましたした。
【伊吹山について】
長くなりますが自分なりの「伊吹山」に対する思いを少し書き記してみます。
私が生まれ育った街は東に伊吹山、西に琵琶湖という環境にあります。幼い頃からお日様は伊吹山から昇り琵琶湖へと沈んでいくのが当たり前でした。卒業した小、中、高校のすべての校歌の歌詞には必ず「伊吹山」の三文字があります。自宅は玄関が東向きで朝「行ってきます」と外に出ると真っ先に目に飛込んでくるのは「伊吹山」です。
学生の頃、他府県の人に自分の出身地を言うと「伊吹山が近いね、登ったことがあるんだ」と言う人がよくいました。当時の私は「あぁそうですか」程度の返事しかしなかったと思います。「伊吹山」がもっと標高の高いメジャーな山だったらなぁと恨んだこともありました。
自分が山に興味を持ち始めたときも最初は「伊吹山」は全く眼中にありませんでした。なぜなら車で登る山と思っていたからです。
この「山レコ」のサイトに投稿されている多くの「伊吹山を愛する人達」の感想や山行記録を読んで、だんだん今までの「伊吹山」に対する自分のスタンスが間違っているのではないかと思い始めました、そして実際に湖北地方の山々に登るたびに「伊吹山」の雄大さや周辺の山々を圧倒する存在感の大きさを思い知らされました。そして昨日「霊仙山」から見た「伊吹山」は本当に立派でまさに横綱の姿でした。
石灰の採石に山肌を削られてもドライブウェイのガードレールでぐるぐる巻きにされても地元のためならと身を差出す寛容さを持っている山、この湖北地方に災害が少ないのも「伊吹山」が守ってくれているからかもしれません。
いつも東の方から見守ってもらいながら「伊吹山」をぞんざいに扱ってきたことを反省すると共にこのような最高の環境に生まれ育ち生活できる自身の幸運に改めて感謝します。
地元ゆえ、近すぎるゆえに、良さが分かりにくいっていうことはありますよね。
雑誌などを見ても、「憧れの○○山」なんて表題と写真を見せられ、刷り込まれていますので、遠くの標高の高い山がどうしてもよく見えてしまいます。
伊吹山は滋賀ほどではありませんが、晴れた日には愛知からもよく見えます。
同じ山でも、見る方向が変わると形が変わります。
それと同じとは言いませんが、山も見方はいろいろあります。
伊吹の良いところはものすごくいっぱいあります。
それらは、決して北アルプスや富士山などのメジャーな山に劣るものではなく、むしろそれらの山には無いものも多くあります。
私もたまたま伊吹が近くて、比較的行きやすい山なので通っているだけかもしれませんが、伊吹山に通えることは私にとっては幸運だと思っています。
なぜなら、「ベテラン」と称される方々でも、花には興味をもたれない方が多いのです。
山で会う方と話していますと、自分が思っている以上に皆さん知らない。
花の名前を言うと逆に驚いた顔をされます。
花から入りましたが、そのほか、樹木、鳥、地形、地質、地名、神話・・・伊吹には本当に多くのことが詰まっています。
高い山、険しい山に登るだけが山では無いし、それら以上に面白いことがこの山にはあると思います。
そして、この山で得た山の楽しみ方は、ほかの山でも本当に役立っています。
基礎体力を養うにもちょうど良く、雪山入門としても良い山です。
私は自信をもって言います。
「どんな高い山よりも伊吹には素晴らしいものがある!」と。
伊吹にはまだまだ見ていないところがいっぱいあります。
なかなか機会が作れずにいますが、そういう場所も訪れてみたいと思っています。
私は近いといっても、麓に住んでいませんから麓の方の伊吹への想いというのは、私が思っているものとは少し違うかもしれません。
地元の方が毎日見てこられた伊吹と琵琶湖の関係。
あまりにも日常過ぎて見過ごされていることもありそうですが、地元の方の視点でぜひとも伊吹を見つめてみてください。
todokitiさんのような方にコメントを頂けるとは大変うれしく思います。
あって当たり前の山のすばらしさを教えてくださった「山レコ」に投稿されている皆様に本当に感謝します。
地元でも本当に御先祖様が伊吹山ふもと出身の方は名字が「伊扶伎」(と書いてイブキ)となっているそうです。なぜなら「伊吹山」と同じ文字を使うなど恐れ多くてできなかったからだと言う言伝えを「伊扶伎さん」から聞いたことがあります。太古の昔はそれほどに人々から信仰され大切にされてきた「山」なんですね。
これからは少し違った思いで「伊吹山」を毎日眺めたいと思います。地元ならではの情報があればまた御紹介いたします。
はじめまして、yuconさん
私も山登り始める前は車で何度か行った事があったのですが、改めて下から登ると知らないことが沢山
何度も登ってみたいと思う素晴らしい山だと思います
最近、名神高速を通ることが多いのですが、関が原付近を通過し見事な山容を見るたびに高速下りて登っちゃいたい・・・と言う願望が出ちゃいます・・・
でも地元だから返って知らないこととかありますよね。
我が家は京都ですが、京都の良さは外の人の方が絶対詳しいと思いますもん・・・
また、地元ならではの伊吹お話をお聞かせください
ご訪問ありがとうございます。あらためて「伊吹山」の影響力に感心します。もうすぐ雪のシーズンですが山に3度雪が降ると4度目は里にも降ると昔から言われています。伊吹山が初冠雪となったらまたご報告します。
いいですね〜、息子さんとの登山。
きっとお互い忘れられない思い出になったはずです。
うちの息子はまだ赤ちゃんなので当分無理ですがいつか一緒に登りたいと思ってるので今回のyuconさんの話は俺もとても嬉しく思います。
たくさん山の思い出を作ってあげてください。
あと伊吹山のことですが良い山ですよね。
どこからみても雄大だし山頂からの景色も高山に負けないくらいの展望ですし。
あと夜間登山にも向いてる山ですよ。
7月にはヒメホタル、夜景、ご来光などを目的に多くの人が登っていましたよ。
ヤマレコには投稿しなかったが俺も夜間登山で感動を味わいました。
おススメですよ。
guhikazukiさんこんにちは、お友達エントリーありがとうございます。とても光栄に思います。長男はまた行くと言ってますので次回の子連れ登山?もご報告します。
好奇心だけは旺盛な初心者ですのでこれからもいろいろと教えてください。
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