記録ID: 1407718
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ハイキング
中国
道迷いの県境尾根
2018年03月17日(土) [日帰り]
体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 04:43
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 287m
- 下り
- 275m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北広島町大朝 道迷いの県境尾根(寒曳山北側) 日時:2018年3月17日(日) 天気:快晴 コース:鳴滝温泉駐車場〜古い林道〜県境尾根鞍部〜659m峰〜県境尾根 広い鞍部(〜最初の小ピーク往復)〜古くて狭い林道〜鳴滝温泉駐車場 メンバー:単独 大神ヶ岳東隣の三坂山(広高山〜三坂山までは未踏)を出発点として大朝の三坂峠を少し過ぎた辺りまでの県境を縦走しているものの、これから先は見通しが立たない。もうそろそろ止めようかと思っていたが地図を見ると江の川まではそんなに遠くはない。 最終目的地の鳥取・島根・広島の三県が跨る三国山までは自分にとっては不可能。となれば江の川までは何とか行けなくはない。ともあれ行ける所まで行ってみようという気が再燃し、今年度最初の県境縦走に挑戦。 かつては家族を巻き込んで出かけたこともあったが、今は見放され一人で出かけることが多くなった。いずれにしても踏み跡があるかないかの世界。雨が降ったりガスったりすれば視界が利かなくなり道に迷ったりして最悪の場合、遭難にも繋がるので好天の日を選んで出かける。 今回は昨年の続きで北広島町の大朝にある寒曳山背後(片側)の県境。それにしてもここまでよく来たものだと我ながら感心する。いつか吉和の冠山の展望台に立って見える限りの県境の山々を見渡した時、「ああ、(広高山〜三坂山を除いて)全部歩いたなあ」と思うとその感動で涙さえ出てきそうになったことがある。 踏み跡はないのではないかと思われるコースについては積雪期を選ばざるを得ない。しかし雪のある時は限られるので時には雪のない時に出かけることもある。踏み跡があれば儲けものでなけれ藪漕ぎが強いられる。誰もいないたった一人の世界で何が楽しいのか理解に苦しむが、後から振り返ればこれが結構楽しい。 ところでこの県境縦走、始めから目指したわけでもなく県境の山々を幾つか登っているうちにその気になっただけである。まさに個人的な趣味に過ぎない。したがってメンバーもせいぜい多くて3人位で最近では一人で出かけることが多い。 今回の縦走で一番心配したのは果たして踏み跡があるかどうかということ。雪があれば問題はないが、なければかなりの藪漕ぎが強いられるのではないかと思った。いずれにしても地形が複雑なので尾根の繋がりが掴みにくい。果たして何事もなく歩けるかどうか不安ばかりが先立つ。 ところが実際山の中に入ってみると尾根上には全く雪は無かった。それでも藪漕ぎは避けられないのではないかと思っていたが、ほとんどの木々は落葉しておまけに踏み跡らしきものがあったので歩きやすかった。しかしそんな中で一番困ったのが逆に踏み跡がありすぎたことだ。しかも立木にぶら下がった古いビニールや境界標識があちこちにある。そのためこれらを追って踏み跡を辿っているとどうもおかしいのではないかと思い、地形図を広げるものの残念ながら現在地が特定できない。そのためGPS(山旅ロガーと地図ロイド)を取り出して確認すると間違った尾根に入り込んでいることに気づき、慌てて後戻りし事なきを得る。まさにGPS様々である。 境界標識らしきものがあり、踏み跡もしっかりしていたので何の疑いもなく歩いていたのが間違いのもとだった。境界標識のあった場所をよくよく観察してみると、どうも分岐を意味しているようだった。分岐といってもはっきりしている踏み跡の方が間違いで、はっきりしない藪の中が正解だったのである。この藪の中を少しばかり下ると踏み跡が現れ、尾根と尾根との繋がりも見えてきたので間違いなかった。今回このようなケースが2度ほどあったが、早いうちに気づき、しかも時間的にもゆとりがあったので大事には至らなかったのが不幸中の幸いであった。 昼食は12時、迷い込んだ明るい展望の利く小ピークでとった。先の行程を考えるとまだ早い。少なくともこの地点から目的地である旧大朝町高原の東の県境尾根まで往復すると5時間前後は掛かりそう。しかもこの区間は地形が複雑で何回か迷い込みそうな予感がする。そうすると日が暮れて危ないのではないかと判断して早目ではあったが、少しばかり偵察して下山に向かった。 あらためて今日歩いたコースを振り返ってみると以下の通り。 (鳴滝温泉入口駐車場〜県境尾根への最初の取っ付き点) 駐車場から温泉に向かわず、手前から舗装路を山に向かって北上する。すると7分ばかりで分岐に出くわす。左手の、山の斜面を巻くように下っている林道のような幅の広い道は県境尾根上にある659m峰の西にある鞍部へと続くもの。 したがってこの分岐を見送ってさらに2分ばかり直進(北上)すると橋の手前で再び分岐に出くわす。橋を渡ってそのまま舗装路を進むと島根県へ向かう(車可)ので川沿いの荒れた古い林道を直進(北上)する。20分近く歩くと右手すぐそばに尾根が近づいてくる。 わずか1分足らずで尾根に取っ付ける。これが県境尾根で踏み跡が付いていた。 (最初の取っ付き〜659m峰西の比較的大きな鞍部) 尾根には踏み跡が付いており、しかもはっきりしていた。人の足跡ではなく複数の獣が歩いたのだろう。クマを思わせるような大きなものはなかったが、一体何なのだろうか?まだ新しかった。 ところで思いがけず踏み跡もあり、低灌木の葉もすっかり落ちていたので歩きやすかったが、逆にいろいろ有りすぎて迷い込むことが何度かあった。尾根は余り大きなアップダウンはないものの、境界標識やプラスチック製の標柱さらには古いビニールテープがあちこちに垂れ下がりそれらに誘導され迷い込みやすいので要注意。 659m峰から西側の比較的大きな鞍部までの下りでは二度ほど迷い込んでしまった。とくに鞍部周辺は地形が複雑で鞍部手前の北西に伸びる尾根は迷い易いので特に注意が必要。 (比較的大きな鞍部〜鳴滝温泉入口駐車場) 地形図上では点線路になっているが、実際は2m以上の幅の広い道。ほぼ沢沿いで県境尾根には雪はまったくなかったが、この沢沿いの道には日が当たらないためか10cm〜20cm位の残雪が全行程の半分位あった。 ただし寒曳山スキー場入口の間所川から東へ向かい、その後別荘地を経て左折して鳴滝温泉へ向かう道はある(自家用車通行可)。 (参考タイム) 鳴滝温泉入口駐車場(0.07)舗装路始めの分岐(0.02)舗装路2度目の分岐(0.17)古い林道と別れる(0.01)県境尾根に出る(0.30)659m峰(0.30位?)比較的広い鞍部(0.51)舗装路始めの分岐(0.06)鳴滝温泉入口駐車場 したがって反時計周りで一巡すると3時間前後 追)雪がなくても十分歩けるが踏み跡が多くて迷い易い。また雪のない時は春先の落葉期に限る。 |
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