岡山県笠岡市 御嶽山 三石山ルート〜土生ルート 春の風物詩



- GPS
- 04:05
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 500m
- 下り
- 497m
コースタイム
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:00
歩行距離7km、歩行時間3時間30分、歩行数13,200歩、消費カロリー1,530Kcal
天候 | 晴れ&PM2.5多し |
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過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三石西国三十三所13番石仏<写真27>の岩にキイロスズメバチの巣が残っていました。12月〜4月は働き蜂がほぼいないので安全でしょう。 御嶽山(みたけさん)の三石山ルートは整備されていますが、登山口からしばらくは柑橘畑脇の細い踏み跡などで、地形図にはない分岐もあります。 途中で登山道から逸れて西に延びる三石西国三十三所ルートに入り、三石岩がある三石展望地<写真21〜25>に立ち寄りました。分岐は6番石仏の辺りで、すぐ西側の木の枝に黄色いビニールテープがありますが、気づかずしばらくうろうろ探しました。 土生(はぶ)ルートは、入口から2m辺りに小さなプレートがあります。県道406号線まで北上するのが正規ルートですが、ショートカットしようと切子下池<写真47,48>に向かいました。 案内板では切子下池<写真47,48>の南の切子上池からさらに南下する道があるはずでしたが、わからなかったので西南西に延びる土道に入りました。途中で道がなくなりましたが、竹林や樹林帯を適当に歩いて正頭(しょうとう)ルート(地形図の破線の道)に合流できました。 正頭ルート東端の正頭乢では、北上して切子下池<写真47,48>に向かうはずの道はやはり確認できませんでした。そこから南下して駐車場<写真01>に向かいました。 その他、コース状況の詳細は、周辺情報下欄の添付ファイルで確認できます。 |
その他周辺情報 | 「道の駅笠岡ベイファーム」の第2臨時駐車場近くで、菜の花が1haほど咲いていましたが、13時半頃には満車で入れませんでした。今年はかなり遅れたようですが、次の週末には、さらに5haほど咲いているシーンが見られるかもしれません。 4月〜10月の土曜・日曜・祝日は笠岡駅から道の駅「道の駅笠岡ベイファーム」まで“笠岡いいとこめぐりバス”が運行します。世界で一つしかないカブトガニをテーマとしたカブトガニ博物館(運がよければ近くで野生のカブトガニも見られるかも)など、笠岡ならではの観光スポットやグルメ(笠岡ラーメンなど)を楽しむことができます。 |
ファイル |
(更新時刻:2018/03/27 23:38)
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写真
より御嶽山
正頭(しょうとう)港にある施設です。背後(北)に見えるのが御嶽山(みたけさん)です。山行後にはもっと霞んでいました。午後からさらにPM2.5が多くなる予報だったので、先に写真を撮っておいてよかったです。
玉乗り子連れ狛犬
天王宮の境内には親子の狛犬がいました。安政3年(1856年)の作のようです。子連れ獅子は、中国で好んで用いられるらしく、たまに見かけます。また、玉乗りタイプは広島に多いそうで、広島県に西接する笠岡らしいデザインです。しかし、両方セットになった玉乗り子連れは初めて見ました。
拝殿&本殿越しに御嶽山
元亀(げんき)3年(1572年)に広島県福山市鞆(とも)の浦にある祇園宮から素盞鳴命(すさのおのみこと)を勧請しました。本殿の手前に咲き始めたソメイヨシノの花、背後に御嶽山(みたけさん)<写真36>が見えます。
ソメイヨシノ
ようやくソメイヨシノ(桜)が咲き始めました。例年なら3分咲きくらいだそうです。今年は開花が遅れましたが、これから気温が高く晴天が続くので、週末には見頃を迎えそうです。
“スモモも桃も桃のうち”という早口言葉がありますが、花の付き方は桃ではなく桜に似て花柄が長いです。萼が黄緑色の品種が多いようですが、西洋スモモにはこの木のように萼や花柄が赤いのもあるようです。剪定などの手入れをしないので、実はほとんどならないとのことでした。おかげで花多すぎ(^_^)
レンギョウは春を待っていたかのように黄色い花を咲かせる姿から「希望」「期待」などポジティブな花言葉がたくさん付けられています。小さな木ですが見頃でした。近くにモズのオスがいましたが、動画を撮り始めたら逃げてしまいました。
旧大島村四国八十八か所36番青龍寺の小さな祠の前に植えてありました。一重咲きのキンセンカで、暖地では冬でもよく咲くため、「冬知らず」の名で苗が出回っています。暑さにも強く、うちの花壇では5月初め頃まで咲いています。
三石山ルートに入るには、この古タイヤが目印となります。案内板はかなり色あせていました。ここから柑橘畑の横を歩きます。美人と評判のカカシさんは、髪がずり落ちてマフラーのようになっていました。
土道に入ると、三石西国三十三所の石仏がたまに見られます。この周辺にだけ岩が埋まっており、上に立つと神島(こうのしま)にある竜王山が見えました。先に登山道から逸れて三石西国三十三所ルートをピストンしたかったのですが、6番石仏のすぐ側にある分岐に気づかず、しばらく探しました。
22番総持寺
三石西国三十三所ルートの終点です。千手観世音菩薩が祀られています。この石仏も彩色が施されていました。少し引き返し、23番勝尾寺は周辺の岩などを含めて動画だけ撮りました。
13番石山寺
如意輪観世音菩薩が祀られていました。その上のキイロスズメバチの巣の方が気になったので動画も撮りました。50×30×30cm程の立派な巣ですが、もう空っぽです。キイロスズメバチは気が強く、連れは別の山で新女王蜂が誕生してのんびりしているはずの働き蜂に叱られたことがあります。この時季でよかったです。
高さ80cm程のササの間の道から出ると、東屋で休憩中の方と目が合って驚かせてしまいました。そのまま幻虹台まで上って振り返って見たところです。幻虹台は神島(竜王山など)や笠岡諸島が弓形をして、あたかも虹の様に見えることからその名が付けられたと言われています。
&高畑山&栂の丸山
神島水道地域はカブトガニ繁殖地で国の天然記念物に指定されています。その背後に神島(こうのしま)の山々が見えます。実は、右奥には道の駅「笠岡ベイファーム」周辺に菜の花畑が広がっているはずだったのですが、PM2.5の影響で霞んでいました。下山後に立ち寄ったら今年はまだ花が少なく、しかも混雑で駐車場に入れませんでした。1週間程早かったのかもしれません。
日本のスミレの中でもよく知られており普通に見られるスミレです。よく似た花がたくさんありますが、全体的に淡い紫色で葉がハート形などの特徴から判断しました。スミレは種類が多く難しいです。
平安時代、叡山座主第三世円仁上人(慈覚大師)が唐から帰朝の途中に、この山頂に寺を建立し、御嶽山量剛寺と称したといわれています。現在は祈雨神社の境内地となっているそうです。おそらく、祈雨神社とは、竜王神社のことでしょう。右手前には御嶽山三十三観音霊場10番三室戸寺の石仏が見えています。
御嶽山展望台にこの案内図があります。最初は土生(はぶ)ルートで下山し、乗時(のりとき)バス停を経て大工ノ浜に下りようと思っていました。しかし、土生(はぶ)ルートの途中から切子下池<写真47、48>を経てスタート地点の大島海の見える家駐車場<写真01>まで南下することにしました。
雄花は雌花に比べてやや大きく白色で、花はふっくらとしています。昆虫が少ない早春にハエ類が好む発酵した匂いを出して虫を惹き寄せるとされています。連れは梅の花に似たいい香りで、花が傷んでくると猫のにおいがする(猫ちゃんに失礼!)と言うのですが…
8番長谷寺&番外札所法起院
御嶽山頂上近くにあります。十一面観世音菩薩と徳道上人像が祀られています。前回(2017年10月23日)はこの北はヤブに見えましたが、今回は観音道ルートのきれいな道が続いていました。引き返し、御嶽山頂上から土生(はぶ)ルートで下山します。
不意に周辺が明るくなり、ツバキ数種類が咲いていました。どうやら、この辺りから石鎚神社の境内のようです。「想いの儘(おもいのまま)」は、1本で赤みを帯びたピンク、淡いピンク、白地に淡いピンクの絞りなど様々に咲き分ける品種です。
竜の口から流れ出た水は樋を伝ってバケツへ…境内は広く立派なのですが、社殿などは小さく簡素で、由緒など詳細はネットで調べてもわかりませんでした。再建困難で公園化されたのでしょうか。謎の神社です。
コンクリートの参道の途中で振り返ってみました。境内がとても広く、長い神社でした。サザンカやサツキ?が並んでおり、四季折々花が楽しめそうです。ここから土生(はぶ)集落までの道はとても整備され歩きやすいです。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
今回、最初に立ち寄った天王宮(素戔嗚神社)ではソメイヨシノがようやく開花しました。例年なら3分咲きくらいで今年は遅れているとのことでしたが、御嶽(みたけ)山麓の正頭(しょうとう)集落では、桜のみならず、ハナモモやスモモ、ユスラウメや八重咲きの梅、広い範囲にまるでじゅうたんのように広がるホトケノザなど、春の花をたくさん見ることができました。当然、これらの花の蜜を目当てに鳥たちも集まってきます。おかげで山行序盤はなかなか歩が進みませんでした。
また、下山途中に立ち寄った石鎚神社<写真43>境内は、開花中のツバキや梅以外にも桜、サツキ?、ソテツなど樹木だらけの日当たりのよい公園のようで心地いい場所でした。
今回は御嶽山(みたけさん)を南から“く”の字に登っていく「三石(みついし)山ルート」にチャレンジしました。事前の情報が乏しく道標もほとんどありませんので、この細い踏み跡でいいのかと思うこともありましたが、無事に展望スポットである幻虹台<写真31>にたどり着きました。
一方、「三石(みついし)山ルート」から逸れて西に延びる「三石西国三十三所」ルートは入口がわかりにくく、しばらく周辺をさまよいましたが、メインスポットの三石岩<写真22〜24>に到着することができました。神島(こうのしま)や笠岡諸島等を望むことができる休憩兼展望岩でもありました。
この日はPM2.5が多く、晴れの日にもかかわらず、御嶽山南一帯に広がる瀬戸内海の風景をほとんど望むことができませんでした。少し残念でしたが、周囲が開けている岩の上というロケーションだけでも十分楽しめました。
人体に悪影響を及ぼすPM2.5は、予防しようにも粒子があまりにも小さすぎてマスクも意味をなしません。開き直るわけではありませんが、PM2.5が多いこの時季も気にせず積極的に山行を続けていくつもりです。来週は花見も楽しめるコースにしたいと思います。
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