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Yamareco

記録ID: 141099
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

長野県飯田市 摺古木山・安平路山 360度の快晴と笹の海を泳いで来ました。(二か月遅れのレポです)

2011年10月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
kintakunte その他4人
GPS
09:15
距離
13.9km
登り
952m
下り
940m

コースタイム

摺古木自然園6:35-7:50摺古木山8:20-9:20白ビソ山-9:50避難小屋10:10-11:00安平路山11:20-12:00避難小屋(お昼)13:00-13:40白ビソ山-14:40摺古木山14:50-15:50自然園

 
天候 快晴午後曇り
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
3:15旧大平宿5:30-6:20摺古木自然園
自然園16:10-16:45旧大平宿17:30-18:15アルススポーツ18:20-18:35飯田城温泉19:50-20:20夢庵(夕食)21:00-23:20中野市
コース状況/
危険箇所等
登山コースで共通している事は、「隠れている倒木・段差によるつまずき・ズッコケ・スネ打ち」と「木の根によるスリップ・つまずきに寄る転倒」に注意となります。数多くの山を歩きましたが、このルートほどロング・ブラインド・ウェイ?(=笹によって隠れた道)が長く足元が不明な登山道はないのではないでしょうか。見通しが利きブッシュも少なくサクサク歩けるのですが、腰ぐらいに成長した笹の海が足元の状況を全く不明とさせてしまいます。いちがばちか・出たとこ勝負の歩きにちょっとしたスリルを感じる様は、オフロードバイクを駆って、初めての林道を走る気分でした。


〔旧大平村〜摺古木自然園〕
ほぼダートの悪路となっています。定期的な手入れはしている感じですが、落石防止のネットや防護柵はなく、またガードレールも殆どない為、自己責任での通行となります。道幅は10tダンプようやく通れる程度で、埋もれた岩や雨水抜きの溝がギャップとなって、かなり通行の困難を高めている状況です。参考までに使用した車は乗用車でマツダMPV(確か平成3年初登録)です。この手の車でもゆっくり走ればフロントや腹打ちはなく走れる事が出来ます。距離はかなり有りますので焦らずじっくり走って下さい、休憩小屋までは1時間+α位です。帰りは1時間弱となりますが、下りの為スピードが出やすく気を付けて下さいね。
尚、崖(ガラ場)を数回通過しますが、その斜面に埋まっている石や岩は肝を冷やしますよ。(怖)

〔摺古木自然園(小屋)〜摺古木山〕
トイレは小屋の手前に有ります。トイレットペーパーは無かったので持参は必須です。休憩小屋前は6台程度駐車出来るスペースが有ります。
小屋を出発し数分で急登と緩登が交互に混ざる登山道となります。時々谷筋を通過しますので泥や水濡れに注意が必要ですが、危険を感じるほどの場所は有りません。ここの急登を過ぎるとほぼ水平か若干軽いアップダウンをしながら高度を徐々に上げて行きます。一時間少しほどで分岐となりますので、ここを左へ曲がりちょっと急な道を登ります。ここは少し登山道が荒れていますので、足元を確認しながら進むようにします。時々あ現れるギャップの乗り越えや急斜面への足の踏み外しや、つまずきによる転落に注意が必要ですが、通常に歩く限り余り危険がないと感じます。眺めも良くなりしばらくすると摺古木山へ到着をします。途中丈の低い森林を歩く際は木の根と頭上の枝葉に注意が必要です。

〔摺古木山〜避難小屋〕
ここから笹薮の海へ飛び込みます。ひたすら足元が余り見えない笹の海を泳ぐ感じで歩きを行いますが、朝の早い時などは笹についた露でかなり濡れますので、状況に応じて雨具の装着をする必要が有ります。ともかく足元が見えませんので、潜んでいる倒木や木の根、段差、石や岩へのつまずきやずっこけに注意が必要です。なれると逆に楽しくなりますがほどほどが良い様ですね。
時々笹の藪がなくなると樹林帯を歩きますが、今度は倒木で行く手を塞がれますので、迂回路がどの方向にあるのかのルートファイティングが必要となります。山菜取りと思われる踏み跡や雨の流れた跡に惑わされない様に注意が必要です。また、倒木を通過する際は潜る際の頭打ちや乗り越えの際の転倒にこれまた注意が必要です。

〔避難小屋〕
たき火も出来る土間に寒さもしのげる部屋など、素晴らしい設備を備えている小屋でした。多少戸が重いのですが快適な一晩を過ごす事が出来ると思います。トイレは小屋の裏ではなく表の草むらで行う様に指導がされていますので注意が必要です。また土間で煮炊きをする際は火事に注意です。

〔避難小屋〜安平路山〕
ここからも藪の海へ飛び込む感じで一旦下ります。ほとんどが笹に覆われた登山道なので、引き続足元に注意しながらの歩きが続きます。道標やマーキングなどは時々有りますが、表示が消えていたり破損しているモノも有りますが、ほとんど迷う事は有りません。但し一部森林地帯を抜ける際に道が二手に別れたり、雨水の通り道と登山道が一緒になったと思ったら急に登山道だけ曲がっていたりと、多少ルートファイティングを必要とする箇所が有りますので注意が必要です。山頂直前は勾配がきつくなりますので、泥や木の根などでのスリップや踏み外しによる転倒に注意が必要です。特に帰りの下りは要注意ですね。
山頂は残念ながら眺めは良くありません、道標も壊れて地面に置かれていましたので見過ごしに注意が必要です。道は北へ続いていますがかなり荒れています。マーキングは有りますがちょっと危険が一杯な感じです。




出発です
2011年10月09日 05:33撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 5:33
出発です
林道を進むとがっしりとした看板が・・・
2011年10月09日 05:38撮影 by  DSC-W170, SONY
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林道を進むとがっしりとした看板が・・・
道が狭くなります、注意書きが・・・
2011年10月09日 05:45撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 5:45
道が狭くなります、注意書きが・・・
乗用車でも何とか走れそう
2011年10月09日 05:54撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 5:54
乗用車でも何とか走れそう
山が深くなりました
2011年10月09日 06:01撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:01
山が深くなりました
キジ?が道路を横断し崖へ、目にもとまらぬ速さでした
2011年10月09日 06:06撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:06
キジ?が道路を横断し崖へ、目にもとまらぬ速さでした
休憩小屋前にて、これから登山開始です
2011年10月09日 06:32撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:32
休憩小屋前にて、これから登山開始です
これから登る山
2011年10月09日 06:35撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:35
これから登る山
先ずは森林地帯を歩きます
2011年10月09日 06:36撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:36
先ずは森林地帯を歩きます
この辺は登りがきついです
2011年10月09日 06:42撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:42
この辺は登りがきついです
ギャップもそこそこ
2011年10月09日 06:47撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:47
ギャップもそこそこ
しばらくすると水平な道へ
2011年10月09日 06:53撮影 by  DSC-W170, SONY
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しばらくすると水平な道へ
安平路山と思われる、結構かっこ良いですね
2011年10月09日 06:58撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 6:58
安平路山と思われる、結構かっこ良いですね
この辺の道ははっきりとしています
2011年10月09日 07:06撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:06
この辺の道ははっきりとしています
分岐に来ました
2011年10月09日 07:11撮影 by  DSC-W170, SONY
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分岐に来ました
紅葉が進んでいます
2011年10月09日 07:20撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:20
紅葉が進んでいます
朝日が差し込みます
2011年10月09日 07:21撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:21
朝日が差し込みます
終わりにつかずいた花々
2011年10月09日 07:21撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:21
終わりにつかずいた花々
この感じはハハママコ?⇒ヤマハハコでした
2011年10月09日 07:21撮影 by  DSC-W170, SONY
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この感じはハハママコ?⇒ヤマハハコでした
こちらは?
2011年10月09日 07:23撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:23
こちらは?
紅葉が映えます
2011年10月09日 07:24撮影 by  DSC-W170, SONY
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紅葉が映えます
幾つかこの様なハシゴが有ります
2011年10月09日 07:26撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:26
幾つかこの様なハシゴが有ります
ちょっと休憩
2011年10月09日 07:31撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:31
ちょっと休憩
冷えた朝の空気が気持ち良いです
2011年10月09日 07:43撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:43
冷えた朝の空気が気持ち良いです
遠望 恵那山
2011年10月09日 07:43撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:43
遠望 恵那山
眺望が利く所まで来ました
2011年10月09日 07:48撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:48
眺望が利く所まで来ました
朝日に光る紅葉
2011年10月09日 07:50撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 7:50
朝日に光る紅葉
摺古木山手前では背の低い森林が有り植生が変わったのが判ります
2011年10月09日 08:03撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 8:03
摺古木山手前では背の低い森林が有り植生が変わったのが判ります
こんな感じの場所を少し歩きます、頭上注意!!
2011年10月09日 08:07撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 8:07
こんな感じの場所を少し歩きます、頭上注意!!
摺古木山山頂です
2011年10月09日 08:28撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 8:28
摺古木山山頂です
ここは何処?道はいずこに?
2011年10月09日 08:30撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 8:30
ここは何処?道はいずこに?
この笹薮を歩きます
2011年10月09日 08:31撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 8:31
この笹薮を歩きます
岩場のギャップを超え
2011年10月09日 08:45撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 8:45
岩場のギャップを超え
平坦なシラビソ山頂を過ぎ
2011年10月09日 09:35撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 9:35
平坦なシラビソ山頂を過ぎ
最大のビューポイント避難小屋へ到着
2011年10月09日 10:26撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 10:26
最大のビューポイント避難小屋へ到着
安平路山山頂へ再び笹の海を泳ぎます
2011年10月09日 10:35撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 10:35
安平路山山頂へ再び笹の海を泳ぎます
山頂手前は森林地帯で笹は少なくなりますが、迷い道に注意です
2011年10月09日 10:44撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 10:44
山頂手前は森林地帯で笹は少なくなりますが、迷い道に注意です
この辺は木の根に注意です
2011年10月09日 10:52撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 10:52
この辺は木の根に注意です
山頂にて記念写真、えっどこが山頂
2011年10月09日 11:21撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 11:21
山頂にて記念写真、えっどこが山頂
この看板がなければ通り過ぎてしまいます、注意の事!!
2011年10月09日 11:22撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 11:22
この看板がなければ通り過ぎてしまいます、注意の事!!
三角点発見、これも山頂の印
2011年10月09日 11:27撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 11:27
三角点発見、これも山頂の印
山頂からの下りにて
2011年10月09日 11:30撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 11:30
山頂からの下りにて
以外と眺望がなく貴重なカット
2011年10月09日 11:38撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 11:38
以外と眺望がなく貴重なカット
再び避難小屋へ
2011年10月09日 12:06撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 12:06
再び避難小屋へ
中は綺麗で快適に過ごせそう
2011年10月09日 12:59撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 12:59
中は綺麗で快適に過ごせそう
広い板間
2011年10月09日 12:59撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 12:59
広い板間
入口は土間になっています
2011年10月09日 12:59撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 12:59
入口は土間になっています
薪も可能?寝床と戸で仕切られています
2011年10月09日 12:59撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 12:59
薪も可能?寝床と戸で仕切られています
少し雲が出てきました
2011年10月09日 14:57撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 14:57
少し雲が出てきました
高級食材を発見
2011年10月09日 15:15撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 15:15
高級食材を発見
西に傾いた日差しが眩しいです
2011年10月09日 15:48撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 15:48
西に傾いた日差しが眩しいです
さあ、一晩過ごした八丁屋とお別れです
2011年10月09日 16:44撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 16:44
さあ、一晩過ごした八丁屋とお別れです
八丁屋の説明、有難うございました。
2011年10月09日 16:50撮影 by  DSC-W170, SONY
10/9 16:50
八丁屋の説明、有難うございました。

感想

この山は山頂を楽しむというより、安平路山を眺めて歩く事を楽しむ山と感じました。山頂は残念ながら眺望が利かず少しがっくりでしたが、摺古木自然園の休憩小屋や安平路山手前の避難小屋は快適な利用が可能なのと、変化にとんだ登山道が登る人を飽きさせないコースと感じました。但し天候が悪い時や特に霧などが出た場合は、かなりさみしい思いとルートファイティングを強いられるつらいコースとなる事は必至ですね。その分逆にワイルドな山行が楽しめる事は間違いなしと感じました。これだけの笹の海ですが、登山道やふみ後はしっかりしていますので、藪漕ぎは一切ありませんので、おおよそコースタイム通りに歩けました。朝露の時間帯は濡れる事請合いなので、レインコートの着用をお勧めしますね。
余談ですが、安平路山から越百山まで半日以上かかる難コースですが、チャレンジをしてみたいものです。

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コメント

お花
ハハママコ⇒ヤマハハコです、多分
2011/12/7 8:29
ぎゃふん!
sakuねえさん・・・有難うございます。脳軟化が進んでいるようで、穴が有ったら入りたいです。
2011/12/9 2:33
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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