ガク沢ノ頭(高水山) - ガク沢周回をリベンジ。登れた尾根を降りるのがこんなに過酷だとは!
- GPS
- 09:20
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,182m
- 下り
- 1,175m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:21
06:27 旧中津川林道ゲート
07:14 ガク沢右岸尾根(仮称)取り付き
08:29 P1292(休憩10分)
09:58 ガク沢の頭(休憩25分)
10:51 P1507
11:16 P1546(休憩5分)
11:38 標高1485付近(ランチ休憩65分)
13:02 P1505
13:47 P1386
15:48 旧中津川林道ゲート
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山道ではありません。ロープ必須。 <ガク沢右岸尾根(仮称)> 特に危険な場所はありませんが、急登とチョット平坦が交互に出てくる感じです。薄い踏み跡はありましたがテープ類は無いと思ってください。少し馬酔木のヤブ漕ぎがあります。 <ガク沢ノ頭〜P1546> 穏やかな場所もありますが、縦走路ということから受ける印象よりはバリっぽいです。ガク沢ノ頭の次のピーク(約P1560)は馬酔木の海です。ピークまではマシなのですがその先が難儀するので、ピークを踏んだら一旦戻るか初めから巻いた方が無難です。 <ガク沢左岸尾根(仮称)> 危険な尾根です。こちらにも薄い踏み跡はありましたがテープ類は無いと思ってください。馬酔木のヤブ漕ぎがありますが、尾根を外れた場所にルートがあったりします。登りでは躊躇なく巻くのですが、下る場合は末端まで行ってしまい巻くために引き返す岩峰が幾つかあります。無理をしないことが重要です。遅くとも標高1230以降はロープを出しましょう。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2018/04/04 22:10) |
写真
感想
今回は、前回生真面目にも自重したガク沢周回のリベンジです。
(立入禁止の林道については、両者にとっても深く追求しない方が賢明ですね。反省。)
ガク沢右岸尾根(仮称)は情報が無く、何が待ち構えているんだろうと少し緊張して挑みました。とりあえず、左岸尾根のような崖マークはないので、急登やヤブはあっても登り切るのは可能だろうと。急登とヤブならお手のモノです。(爆)
で歩いてみると、概ね予想通りでした。作業道かな?薄い踏み跡もあるし、険しい岩峰など無く至って大人しかったです。(急登とヤブはもちろんあります。)
ガク沢ノ頭は、予想に反し(予習不足なだけ)木に囲まれた狭いピークでした。でもそこにはオシャレな山名板があり、「来たー」っていう思いを引き立ててくれます。誰が提供してくれたのかはわかりませんが感謝です。
正式(?)には高水山っていうんですね、ガク沢ノ頭の方が別名みたいです。レコ書きながらいろいろ見ていて初めて知りました。高水山の由来は知りませんが、個人的にはガク沢ノ頭の方が場所を示す意味でもシックリくるんですけどね。ヤマレコに写真が無かったのでついでに上げておきました。
縦走路って周回族にはあまり縁がないので「普通」がわからないんですが、少なくともココは「登山道」とは違うようです。もちろん整備などされていなく案内板などもありません。ルートは人が歩くことだけで自然発生的に作られるもの。う〜ん、それを考えるだけで何か感動します。今はまだ無理ですが、いつかテント担いで(マイナーな←これ重要)縦走路を歩くのも楽しそうだなぁ。そんな場所で遭遇する人がいたりしたら、もうそれだけで同胞でしょ。
さてさて下山ですが、一度登っているので歩けることは確信しているんですけど、巻かざるを得ない岩峰とか鬼斜面があったはずなので緊張を切らさず行かねばと、早々にロープを準備しP1546を降り始めます。序盤は割と穏やかでしたが、P1505を過ぎた岩峰からついにロープの出番です。やはり予めロープを用意していると躊躇なく使えるので、危険地帯を通過することがわかっているのであれば出しておくべきですね。
その後も、末端まで行ってこりゃダメだと戻って巻く、を3回ほど繰り返しついに核心部の崖マークに到達しました。下を覗き込むと、前回登ったのが信じられないほどの急斜面です。一服しながら、ムジナ沢の神経由の方が安全ではないのか、無理することにはならないのか、あれこれ考えました。
確かに、ムジナ沢の神経由の方がロープは不要だし安全かもしれません。いや待てよ、ロープが不要だから安全というのはチョット違うな。むしろ、、、結局、自分を試したい気持ちもあり直降することにしました。
久々のロープ使用でしたが、やはり時々は使うべきだと思いました。先を見越した支点の選択や、場合によって必要な斜め下降時のバランスの取り方など、単に幹に巻きつけて降りるだけでない状況判断は経験が必要ですからね。ただ、懸垂はないだろうと8環とスリングを持って行かなかったのは失敗でした。懸垂に近い降り方を10回以上続けていたら、握力がなくなってきて最後の方はヤバかったです。下降間隔を短くしたりロープを腕に巻きつけたりして何とか乗り切りましたが、これも良い経験になりました。それと、「正しく使えば」の但し書き付きですが、ロープ使用は安全と言うかリスクを確実に減らせると思いました。
難所を越えると緊張が解けたせいか、足の裏(左足の親指の腹)がとてつもなく痛いことにやっと気付きました。足を斜面に対して直角にして(身体は横向き)降りることをずっと続けてきたせいでマメができたようです。(私の場合、シングルストックを右手で持って山側に突き、左足を下にして降りることが多い。)もう左足を下にした降り方は痛くてできず、下山までどの向きの斜面でも右足を下にして降りざるを得ませんでした。
そんなこんなで何とか無事に下山することができました。
いやー、久しぶりの充実感です。
無理?してませんとも!
でも、この辺が限界かもしれませんねぇ。
ところで話は一変しますが失業しました。なので今暇です。(笑)
決してクビになった訳ではありませんよ。大工で言えば家が完成したのです。
年金が終わるまでは、那須には戻らず仕事をするつもりなので現在求職中です。
府中の賃貸は荷物もあるので次が決まるまでは解約できず困っていますが、そうは言っても府中にいる理由もなく、とりあえずは那須で待機することになりそうです。でも自分のパソコンとかないし何かと不便なんだよなぁ。
のんびり那須の山でも歩くかぁ。
コメント
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キノエさん、こんにちは
冬から春へ一気に気候がが変わり、一般的な山歩きシーズン到来!
そうなると、ある種族の方々は、ますます奥地の秘境を歩くように…
いよいよ本領発揮!という感じで手に汗握りつつも、フツフツとなにやら沸き立つものを体内に感じつつレコ、拝読いたしました
いつかはキノエさんのレコ参考に…と思いたいですが…あ〜、でも流石にこれは、シュミレーションにとどめておきます
ピークや岩場を巻くか巻かないかの選択って難しいですよね…
巻いてみたところ、ヤバイトラバースだったり…
急坂の上り下りより、このトラバース、自分これがすごいニガテで怖いであります
ああ、ザイル…
遊びでのザイルワークはありますが、こういう使い方が目的なので、憧れますよ
なんだかんだで、キノエさん、こういうの好きで楽しまれている感じが、もうレコからプンプン匂いますよ
しかも、簡易ハーネスなしで、よくもまぁ…流石ではありますが…(肩がらみの懸垂下降でしょうか…?)
自分、ソロの本チャンロープ使いは1回のみですし、スキル不足は否めす、しかもまだまだ脚の様子見ですが、そろそろこういう山行開始したい自分もいるんですよね …
…まぁその前に、あの尾根リベンジがまず先ですが…
いつかテント担いでマイナー縦走路を歩く…←どんなレコになるのか楽しみです
ワタクシは、あのレジェンドが弾丸でやったルートを、同じスタイルは鈍足非力で無理なので、テントで思案中でありますが…(いつになるやら…)
久々に血が騒いでまいりました
追伸:お仕事、ご卒業おめでとうございます そしてお疲れ様でした
machagonさん、
いったいどんな血が流れているんでしょうか、前世は?
情報がないルートはもちろん不安はありますが、ワクワクの方がチョット多いかな?
とは言え、本当に行っちゃダメな状況に遭遇する可能性もあるので、その辺の覚悟(撤退の)は持って向かっているつもりではあります。
肩がらみの懸垂下降って無理でしょ。グルグル回りそう。
って言うか、ロープのスキルなんてないんですよ。そもそも山行すべてが自己流ですから。
あの尾根のリベンジ?
焦らない、焦らない。
なんだあと一年は働くのね
でもなんか那須は好きじゃないみたいに聞こえなぁ
山はレベルが違うのでコメントしにくいけど、「久しぶりの充実感」という言葉
はどんどん進化成長していってどこまで行くのか見届けたいネ
足の指の腹の痛さを感じないほどの真剣勝負 コワ
で、キノエさんのロープ下降の仕方を暫く考えたけど分かりませんでした
そう8環の使い方は分からないけど、環8なら毎日のように走ってますヨ
ビギさん、
「なんだ」とは何ですか!?
リタイアするとは一言も言ってませんよ。
> でもなんか那須は好きじゃないみたいに聞こえなぁ
山的には、実はそうかも。。。
それでも時間ができたので、低山ルートを歩こうと思っていたんですけど、あろうことか今日タイヤ交換のためにタイヤを持ち上げた時に腰をやっちゃいました。
ちょうど桜が満開だし、花見にでも行くかぁ。
今回の下りで使ったガク沢左岸尾根、行ってみたいです。
(右岸尾根もいい感じです)
色々考えましたが、取付きから5時間では到底無理。
鎌倉沢より西は自分にとって鬼門です。
最後の手段は、三峰口駅からタクシーです。一人ではなあ〜
お仕事、お疲れ様でした。
次回の場所も府中のように山行に適した場所だといいですね 。
千葉、茨城はなあ〜 あっ、kinoeさんには奥久慈があるか
ワルさん、
ワルさんにはお勧めしていいルート(ガク沢左岸尾根)かな。
ただガク沢右岸尾根はパッとしないので、少々ヤブが濃いけど位置的にも近い、ムジナ沢の左岸と組み合わせた方が面白いかもしれません。
きっとタクシー代分満足してもらえると思いますよ。
仕事は、いくつか提案は受けていますが、どうなることやら。
まぁ、毎度のことですが、どうにかなるさ、です。
復帰戦、楽しみに待っています。
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