ニセイカウシュッペ山南稜から北大雪縦断


- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,273m
- 下り
- 2,137m
コースタイム
4/29:C1発(5:30)→南稜→ニセイカウシュッペ山(12:30〜13:00)→茅刈別川源頭Co890(14:00)C2
4/30:C2発(5:20)→比麻良山(6:30〜6:50)→有明山(9:40)→天狗岳(10:40)→北大雪スキー場跡下山(12:40)
天候 | 4/28:曇り 4/29:晴れ 朝-5℃ 4/30:晴れ 朝-4℃ 比麻良山-2℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
ニセイカウシュッペ山を小槍・大槍擁する顕著な南稜からトレースし、反対側の茅刈別川源頭へスキーで滑り込み、マイナーな北大雪の山々をのんびりと踏破する。そのような計画を以前から練っていたが、ようやくこのGW行ける天気周期が巡ってきた。
入山は層雲峡ニセイノシキオマップ川から。雪解けは例年より早く、南稜へと取り付くのに難儀した。当初の予定ではスキーで右股の右股を詰め楽ちんに1250mコルへと上がる予定だったが、すでに沢は雪で蓋されておらず断念。転石伝いの渡渉で左股上流へと向かい、結局は送電線の管理用に使われていると思しき踏み跡を発見、それを伝って南稜上・1558へと至る尾根に這い上がった。一端尾根上へ出れば、Co1200の岩の捲きで1箇所スキーを担いだほか、快適に高度を稼げる。この日は晴れているが風は強く、樹林限界付近の雪庇の影に風除けとなる天場適地を見つけC1。
2日目は朝から急な尾根をシーアイゼンでカシカシと進み、南稜直下からシートラする。南稜上に出ると、孫槍(1530m)は東側、小槍(1651m)は西側、大槍(1790m)は東側の急な雪面をそれぞれトラバース。スキーを担いで重荷ではあったが、雪面が安定していたので周りの景色を楽しみながらカニ歩きに終始した。ニセイカウシュッペ山頂上はすでに雪が消え、大雪や天塩を眺めながら緑の絨毯の上でのんびりと昼寝。頂上直下から茅刈別川源頭へと広がる斜面は凹凸なく、雪質は最高のザラメだった。予定のラインを茅刈別川の上三俣まで一気に滑降し終えると、振り返った自分のシュプールにしばし恍惚となる。疎らに樹林の生えた沢の中は絶好の天場&焚火適地。夜は今シーズン一番の盛大な晩餐を愉しむ。
3日目はしばらく沢を詰めてから比麻良山北方に接続する広い尾根へ取り付いた。稜線まで出ると比麻良山頂上までは部分的に背の低いハイマツの上をスキーで跨ぎながら進むが、スキーのハイマツ漕ぎは意外に快適な事を知った。有明山とのコルまでは緩い傾斜のロング斜面を鼻歌まじりのクルージングで一気に距離を稼ぐ。有明山を越えると天狗岳周辺は局地風が暴れている。時折バランスを崩す突風に無意味なタコ踊りをさせられつつ、雪が切れ切れとなった夏道をシートラでのっこす。ラストは眼下に広がる奥白滝の緑の牧草地帯へ向かってスキー場跡のザラメ斜面を滑り降りる。下界に降り立てば、目眩のするような初夏の陽気だった。
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