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Yamareco

記録ID: 1447450
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ハイキング
大台ケ原・大杉谷・高見山

迷岳

2000年02月05日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.7km
登り
1,164m
下り
1,154m

コースタイム

日帰り
山行
6:25
休憩
0:00
合計
6:25
10:30
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90
12:00
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13:30
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60
14:30
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0
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ゴール地点
天候 快晴
アクセス
利用交通機関:
自家用車
迷岳の登山口は奥香肌峡温泉ホテルスメール手前の橋をわたらずに右折し、レジャーランドに至る橋の手前、唐谷川左岸を入る。広い駐車場に車を停めた。
その他周辺情報 奥香肌峡温泉では、飯盛山を見上げながらいつもよりずっと長く湯に浸かっていた。

感想

○飯盛山へ
出発直後、予想通り急登となる。しかもその角度は半端ではない。出発から10分も経たないうちに息が切れた。30分ぐらい地面を這うように進んで630m峰付近の稜線上に出た。しかし急登はまだまだ続く。しかも急登だけでなく、左右に切れ落ちた鋭い痩せ尾根であるので滑落の危険のある個所が多くなった。「ほんまにハイキングコースかいな?」落ちたら死ぬぞと感じているためか、木や岩を掴む手に力が入る。ほんの一瞬だけだが腕に身を任せるアクロバットな動きさえあった。まさに悪路バットである。思わず懐から缶コーヒーのBOSSを取り出して飲みたくなるような焦燥感を抱きながら登った。苦労して809m鋭鋒ピークである飯盛山に到着。迷岳の所以は道が険しく迷いやすいとのことであるが、トレースは必ず稜線上にあるので迷うことはない。もし迷うとすれば、岩壁のような登山路の下に立って、進もうか戻ろうか迷うといった具合だろうか。
○迷岳へ
急登、危険個所は次の930mピークまで続いた。前半はハイキングという名のバリエーションであった。以後、痩せ尾根はしばらく続くが道はなだらかとなる。ブナやシャクナゲの樹木に囲まれた展望のない登路であるが、地に足がついているので安心して進む。1000mを越えた辺りから雪道となる。雪上には某かの獣の足跡はあるが人間の物はない。少なくとも1週間ぐらいは誰も登ってはいないのであろう。やがて布引谷側からの尾根と合流し、台高の山らしく、ブナの大木に覆われた広く気持ちの良い尾根となる。最後の急坂を登り切ると迷岳の山頂であった。ブナ林の切れ間から三峰山山塊、雪の着いた国見岳・明神岳方面が見える。冬季故に展望はある程度確保されているが、ブナが葉を着ける夏期にはおそらくあまり期待できないであろう。誰もいない山頂ではじわじわと雪の解ける音が聞こえるくらい静かであるが、時々、飛行機やヘリが横切る音とどこからか猟銃の発砲音が聞こえてくる。
○散策
台高の雰囲気を味わうために稜線を西に向けて歩く。広い稜線には明瞭な登山道は無いが、木々の間隔が広いのでどこでも好きなところを歩ける。雪の解けた斜面にはふかふかとした緑の地衣類が顔を出しており、そのクッションが足に心地よい。ゴミの散乱や人為的に地形が乱された様子もなく、登山者(特にマナーの悪い者)の往来が希少であることが伺える。1つ目の小ピークから南側の展望が得られた。台高主稜まで見えていたか判らないが、大台ヶ原手前の高峰の重なりが美しかった。風が無く日射が心地よいので、しばらくの間ここに座り込んでひとときを過ごした。なだらかな稜線には池木屋山へ至る道が続いている。
○下山
下りは1000m付近から唐谷に下る辿道を使う。しっかりとした道とは言えないが、テープがしっかり着けられており、安全面から見ても尾根線の道よりかなりましである。道は唐谷の三ノ滝の上流側にある小さな二俣に至る。沢の所々が凍りついている。水は青く透明であり、水中には魚の動きも見られた。対岸に奥の二俣を思わせる造林小屋(ガイドにはそう書いてある)があるが、地形的に見ておそらく奥の二俣の下流側であろうと思われる。ここから谷の左岸沿いに辿道は続き、二ノ滝の少し下流辺りで林道に出た。林道を下って駐車場にたどり着いた。

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