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記録ID: 1457137
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積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

麦草岳が木曽前岳より低いのに100高山の理由

2018年05月05日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.2km
登り
1,022m
下り
1,022m

コースタイム

日帰り
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
8:30
420
スタート地点
15:30
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
将棋頭山方面
以前登った三ノ沢岳
今日も宝剣に登るのはやばそうなのでやめておこう。
今日も宝剣に登るのはやばそうなのでやめておこう。
真ん中に御岳
伊那前岳から駒ケ岳
5月連休とは思えないガチンコ冬景色
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5月連休とは思えないガチンコ冬景色
これから向かう木曽前岳(左)と麦草岳(右)
これから向かう木曽前岳(左)と麦草岳(右)
玉の窪山荘からカールを下りてきたここからしばらく進んだところで小滑落し麦草岳を断念。
玉の窪山荘からカールを下りてきたここからしばらく進んだところで小滑落し麦草岳を断念。
伊那前岳からその先の稜線
伊那前岳からその先の稜線
乗越浄土に無事到着。なんか氷の上に薄く新雪がまぶしてある感じ
乗越浄土に無事到着。なんか氷の上に薄く新雪がまぶしてある感じ
次は伊那前岳(2883)に登るぞ。
次は伊那前岳(2883)に登るぞ。
伊那前岳から千畳敷
振り返って中岳
木曽前岳頂上より麦草岳
駒ケ岳頂上より空木岳方面
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駒ケ岳頂上より空木岳方面
伊那前岳から宝剣
ぞくぞくとカールを登ってくる人たち
ぞくぞくとカールを登ってくる人たち
始発のロープウェーで下り、アイゼンを付けて外へ出ると、もうあんな遠くまで登っている人がいた
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始発のロープウェーで下り、アイゼンを付けて外へ出ると、もうあんな遠くまで登っている人がいた
伊那前岳から将棋頭山
駒ケ岳まであと少し
宝剣も凍てついている
頂上は風が強い
木曽前岳頂上より駒ケ岳

感想

GWは北海道で200名山完登を予定していたのだが、あいにくの天気だったので予約をキャンセルし、代わりに未踏の100高山を1つ2つ登ってやろうと考えた。中央アルプスには将棋頭山、麦草岳、檜尾岳、熊沢岳、仙涯嶺と登っていない100高山が5座もあり、その中で檜尾岳、熊沢岳なら千畳敷から軽く日帰りで行ってこれそうに思えた。ちょっと距離があるのでスピード重視でピッケルも持たずにやってきた。
始発のロープウェーを下り、登山計画書を提示して荷物チェックを受ける。
「どこまで?」
「熊沢岳日帰りピストンです。アイゼン、ストックありますが、ピッケルはありません」
「昨晩雪が降ってアイスバーンの上に新雪というやっかいなコンディションだから、ピッケル無い人に熊沢岳はちょっと危険だな。せめて檜尾までにしておいたら?」
単独行は安全第一をモットーにしているので、係りの人の反対を押し切ってまで登る道理は私にはない。コンディションを甘く見た私の失敗だった。やはり冬山完全装備で望むべきだったのだ。
「熊沢までの往復が厳しいなら方面変えて駒ケ岳経由麦草岳にします。麦草岳のほうが近いだろうし」
「麦草もねえ、岩場あるし簡単じゃないよ」
係りの人はしぶしぶだったが麦草に登るといった私には反対はしなかった。
アイゼンを装着して外へ出ると、もう10人以上がかなたのカールを登っていた。
私はガッツで瞬く間に彼らに追いつき、乗越に上がったのは私が2番手だった。
割と調子よく駒ケ岳を越えて10時半に玉の窪までやってきたのだが、はて麦草をどうやって登ろうか事前調査をちゃんとしてこなかった為ここにきて迷ってしまった。当初は木曽前岳経由のつもりだったのだが、木曽前岳から麦草岳の間がどうみても険悪な様相をしており、積雪期の縦走は危なそうだった。(後から調べたところ、この判断は賢明であったことを知った)仕方ないので、少し遠回りになるが、7合目避難小屋から登るしかないかと思い、カールを降りていった。地図からはわかりずらいが
この斜面も結構急で一部はバックステップを使うほどだった。7合目避難小屋までの夏道ルートはノートレースで雪が多くてさっぱりわからなかったが、スマホのgpsを頼りに8合目近くまでやってきたとき、軽い滑落を起こした。体はなんともなかったが、精神的にビビッてしまい、引き返すことにした。時刻は10時50分だった。
その後、麦草岳(2721M)よりも高い木曽前岳(2756M)、伊那前岳(2883M)に登って中央アルプスの雪景色を堪能したが、100高山に1つも登れずじまいに終わったという鬱憤は残った。
木曽前岳も伊那前岳も麦草岳より高いのに100高山に名を連ねていないのはその名「前岳」が示すとおり駒ケ岳の寄生峰とみなされているからなのだろう。麦草岳はそれだけを目的に下から登る価値のある山ということだ。


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