常念岳 (初のアルプス)
- GPS
- 10:01
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,614m
- 下り
- 1,606m
コースタイム
6:20 出発
6:37 一ノ沢登山口
7:39 王滝ベンチ
8:32 笠原沢
9:27 最終水場
10:22 常念乗越
11:54 常念岳(休憩50分)
13:34 常念乗越
14:23 胸突八丁
15:20 烏帽子沢
16:07 一ノ沢登山口
16:21 一ノ沢駐車場
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ沢駐車場のキャパは30台弱ほど。 駐車場から登山口までは15分ほど歩きます。 登山口には登山ポストと無料のトイレがあります。 危険箇所は特にないです。 あえて言えば岩場が多いので雨が降ったら滑りやすいぐらいかと。 コース上は要所ごとに標識や目印があるので迷う事はないと思います。 常念乗越にある常念小屋の営業は11月5日まで。 |
写真
感想
初めての常念岳にして初挑戦となるアルプス。
初アルプスに常念岳を選んだのはアルプスの中では初心者向けだと聞いたから。
同じく初心者向けの燕岳と迷ったが、こちらは急登があるらしく膝の調子を考えると歩行時間が長くても緩やかな道の常念岳の方が良いだろうと考えた。
当日の天気予報は午前中が晴れで昼から曇りとなり夕方からは雨。
ぱっとしない天気だけど例年ならば今頃は既に積雪があり、自分のような初級者が行けるような山ではないらしいので
まだ雪が無い今年は今週がラストチャンスと考え、行ってみる事にした。
当日は5時に一ノ沢駐車場に着く。15台ほど車が止まっており、夜明け後の出発に備え仮眠している人達もいる。
車内から空を見てると星がとても綺麗に見えたので好天に期待する。
6時前になると空が少しずつ明るくなり、登山者が出発を始める。自分も準備を行い、6時20分出発。
舗装された林道を15分程歩くと一ノ沢登山口に着く。ここで登山届けの提出とトイレを済ます。
6時40分、いよいよ初アルプス登山の開始となる。
最初は緩やかな道となり、15分で大きな木の下に祠を持つ山ノ神となる。ここで登山の安全祈願をした。
山ノ神からは沢伝い&沢登りとなる。岩場が多めだが傾斜は緩やかなので楽に歩く事が出来た。思っていたより暖かったのでこの辺りで上着を一枚脱ぐ。
登山口から1時間で大滝ベンチに到着。疲れもなく快調たが、いつの間にか日差しが弱くなり空が薄曇りな状態になっている事に気付く。
穂高連峰と槍ヶ岳の展望が楽しみの一つだったのだが果たして大丈夫だろうか?と、不安になる。
王滝ベンチから先はほとんどが岩場となり、沢を越える丸太橋を何度か渡る。
傾斜は緩いのだけども岩場は足(特にヒザ)にくるので地味に堪える。
乗越まで距離的にはだいたい半分となる烏帽子沢を過ぎ、笠原沢を超えたあたりから少しずつ勾配が強くなっていき汗が滲み出す。
笠原から30分ほどで胸突八丁となり、一気に傾斜がキツくなる。急登と言う程ではないものも、既に結構疲れていたのでゆっくり登っていく。
最終水場で喉を潤した後は木々の中を進み第1〜3ベンチを超えて行くが、この辺りはキツイ傾斜に加えて段差が大きい事もあってかなりしんどかった。
最終水場から小一時間、なんとか立ち止まらないように登り続け、森林限界を超えた先にようやく常念乗越に到着。
そして、正面に見た穂高連峰は不安的中、そこだけ狙い済ましたかのようにガスが掛かっていた・・・
聞いた話によると30〜40分前まではガスもなく穂高の全景が良く見えていたそうな。
駐車場で仮眠せず早めに登り始めればよかったなぁ〜 残念。
ただ、不幸中の幸いだったのが、槍ヶ岳だけはほんの数分だけガスが晴れてくれた事。
晴れたと言っても完全では無いが、その後はずっと隠れてしまったのでギリギリ間に合って良かった。
景色は残念だったけど、気を取り直して常念岳山頂に向かう。
乗越からは風が強く寒いので、ここで山ノ神で脱いだ上着を再び着込む
常念頂上は近くに見えるのだけど標高差は400mもあるので中々近付けない。
ジクザグの道は少しずつ傾斜がキツくなりガレ場となっていき、途中からはストックが邪魔になるほどの岩場登りも所々ある。
おまけに頂上だと思っていた所は8合目であり、本当の頂上はまだ先だった。
8合目を越えると前常念岳への分岐となる三股分岐に出る。ここを越えるといよいよ常念岳の頂上となる。
11時54分。登山口から5時間14分、ようやく常念岳の山頂に到着。
初のアルプス登頂はこれまでの登山の中でも充実度は高く、高揚感を覚えた。
天気はイマイチなうえに穂高のガスも晴れる事は無かったものの、それでも八ヶ岳や南アルプスの山々などは見渡す事は出来たし、富士山も見えたのは良かった。
昼食をとりながら50分山頂に滞在した後、下山をする。
乗越にある常念小屋は今期の営業が今日までと聞いていたので立ち寄ろうかとも思ったけど、特に用は無いし邪魔しても悪いので寄るのはやめておいた。
下りは胸突八丁までの傾斜と段差、そこから大滝ベンチまでひたすら続く岩場、そして長い歩行時間に果たして膝は持つのだろうか?と、不安になったけど
ダブルストックの効果は極めて高く、痛みと言えるほどのモノはなかったので安心した。
下山中に烏帽子沢を過ぎたあたりから雨が降り出したので多少急めに下りて行き、山ノ神で一礼後の16時07分に無事一ノ沢登山口へ下山。
1日の歩行時間が8時間を越えたのは8月の御嶽山以来だが、今回は相当バテた。
初心者向けでこれだけ疲労させられるとはさすがアルプス。ちょっと甘く見ていた、でも楽しかった。
今思えば9月末に白馬岳に行く予定が諸般の事情で中止になって残念な思いをしたものだけど、結果的に中止になってよかった。
もし行っていたら途中で撤退していたかもしれない。
今回は天気がちょっと悪かったので来年また行こうと思う。テン泊や蝶ヶ岳との縦走も挑戦してみたいし。
今年の3000m級登山はこれで終わりだと思うけど、今年は富士山、御嶽山の山小屋泊、そして初アルプスの常念岳と登山2年目としてとても充実できた。
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