ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1482570
全員に公開
ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良

一切経山(魔女の瞳に会いに行く)

2018年05月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
myokohiuti その他1人
GPS
--:--
距離
5.6km
登り
375m
下り
372m

コースタイム

日帰り
山行
2:40
休憩
0:10
合計
2:50
10:20
40
スタート地点
11:00
0:00
50
11:50
12:00
40
12:40
0:00
30
13:10
ゴール地点
小休憩含む
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ライダーが磐梯山を眺めていた(スカイライン途上)
2018年05月27日 09:47撮影 by  Canon IXY 640, Canon
2
5/27 9:47
ライダーが磐梯山を眺めていた(スカイライン途上)
浄土平から一切経山を進む
2018年05月27日 10:21撮影 by  Canon IXY 640, Canon
2
5/27 10:21
浄土平から一切経山を進む
浄土平から吾妻小富士
2018年05月27日 10:22撮影 by  Canon IXY 640, Canon
2
5/27 10:22
浄土平から吾妻小富士
歩き始めてすぐにミネザクラ
2018年05月27日 10:33撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 10:33
歩き始めてすぐにミネザクラ
一切経山の火口からは噴煙が上がる
2018年05月27日 10:39撮影 by  Canon IXY 640, Canon
2
5/27 10:39
一切経山の火口からは噴煙が上がる
残雪が出てきた
2018年05月27日 10:47撮影 by  Canon IXY 640, Canon
1
5/27 10:47
残雪が出てきた
雪田の前で子供たちが止まっていた
2018年05月27日 10:53撮影 by  Canon IXY 640, Canon
3
5/27 10:53
雪田の前で子供たちが止まっていた
酢ヶ平避難小屋
2018年05月27日 11:06撮影 by  Canon IXY 640, Canon
1
5/27 11:06
酢ヶ平避難小屋
振り返ると東吾妻山
2018年05月27日 11:12撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 11:12
振り返ると東吾妻山
安達太良山の噴火口が見える
2018年05月27日 11:13撮影 by  Canon IXY 640, Canon
1
5/27 11:13
安達太良山の噴火口が見える
東吾妻山の右手に鎌沼が見える
2018年05月27日 11:17撮影 by  Canon IXY 640, Canon
4
5/27 11:17
東吾妻山の右手に鎌沼が見える
なだらかな道から振り返ると東吾妻山
2018年05月27日 11:37撮影 by  Canon IXY 640, Canon
1
5/27 11:37
なだらかな道から振り返ると東吾妻山
安達太良山を望む
2018年05月27日 11:40撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 11:40
安達太良山を望む
吾妻小富士を俯瞰する
2018年05月27日 11:41撮影 by  Canon IXY 640, Canon
1
5/27 11:41
吾妻小富士を俯瞰する
ケルンが目標だ
2018年05月27日 11:50撮影 by  Canon IXY 640, Canon
4
5/27 11:50
ケルンが目標だ
五色沼が見えた
2018年05月27日 11:52撮影 by  Canon IXY 640, Canon
2
5/27 11:52
五色沼が見えた
感動の一瞬
魔女の瞳 確かにハートだ
2018年05月27日 11:53撮影 by  Canon IXY 640, Canon
11
5/27 11:53
感動の一瞬
魔女の瞳 確かにハートだ
登山道は西吾妻山へと連なっている
2018年05月27日 11:56撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 11:56
登山道は西吾妻山へと連なっている
子供連れのグループはここから戻ったようだ
前方の山は東吾妻山
2018年05月27日 12:37撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 12:37
子供連れのグループはここから戻ったようだ
前方の山は東吾妻山
吾妻小富士の火口が見えるのはこの高さが限界か
2018年05月27日 12:46撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 12:46
吾妻小富士の火口が見えるのはこの高さが限界か
浄土平に戻ってきた
2018年05月27日 13:06撮影 by  Canon IXY 640, Canon
5/27 13:06
浄土平に戻ってきた
浄土平へ下る途中でパノラマ写真(合成)を撮る
左手奥が安達太良山 中央やや左が東吾妻山 中央奥霞んで見えるが磐梯山
2018年05月31日 19:46撮影
3
5/31 19:46
浄土平へ下る途中でパノラマ写真(合成)を撮る
左手奥が安達太良山 中央やや左が東吾妻山 中央奥霞んで見えるが磐梯山
撮影機器:

感想

先月、一番上の義兄が亡くなって、昨日は納骨の儀が行われた。夜は旅館に泊り懇親会となる。葬式と納骨が別の日というのは初めてだ。冠婚葬祭の様式は地方によって様々で、それに倣うしかない。乾杯発声の指名を受ける。もう十数年くらい酒は飲んでいないが、指名とあればやむを得ない。中ジョッキ一杯のビールを飲み干す。

次の日は、神さんたち姉弟が計画した吾妻スカイラインに行く。女性陣は浄土平、東小富士散策。私と義兄は一切経山に登ることになる。ところが、いざ出発となると義兄は山道具を持っていなかった。背広に革靴だ。どこに行くかはっきり決めていなかったのが原因だ。長靴とストックは常時車に積んであるので、それを使えばいいと思ったら、神さんがそれを下ろしてしまっていた。荷物が多いと余分な物を下ろしてしまったのだ。私の使っているストック(木の棒)は下していなかった。これがあれば残雪があったとしても心強い。登山に必要な最低限の物は、私がデパックに準備していたので問題は無い。義兄は、どうしても登りたいというので出発とする。

二年前に念願の微温湯コースを登って、吾妻の主だったルートは歩いたことになる。残りのルートで単独で登れるのは、デコ平スキー場からリフト利用で西吾妻山と蒲谷地から東吾妻山くらいで、いずれも冬期ルートになる。大滝沢遡行は、パートナーに恵まれれば可能かもしれないが実現性はゼロだ。あとは、高湯温泉と土湯温泉方面からのルートもあるが、食指は動かない。吾妻山は、単独小屋泊りで歩いた初めての山だ。白布峠から明月荘泊りで浄土平に出た。汽車とバスを乗り継いでのアルバイト。思いついて直ぐに来られる今とは隔世の感である。

天候は晴れ、時たま吹く風が心地よい。カンカン照りではないが義兄は背広では暑いと見えて、直ぐにYシャツ一枚になる。脱いだ背広は私が持つ。私はすでにTシャツ一枚だ。ストックは義兄が使用する。ただの棒きれだが、これが有ると無いでは大きな違いである。私は、テレビやイラストで見たマタギの姿からヒントを得て、これを積極的に利用している。歩行が安定し、渡渉時や藪の薙ぎ払いにも有効である。もし熊と対峙したら、熊の月の輪を一突き出来る“武器”になるかもしれないと密かに思っている。

登山道は、最初は木道だがすぐに普通の登山道になる。少し歩くと雪田の前で子供のグループが止まっていた。大人も一緒だが大人はほとんどが女性だ。子供会などの行事でもあろう。雪田を前にして、登るか引き返すか決めかねているようだった。雪国の者にとっては取るに足らない話だが、そうでない地域の人にとっては一大事なのであろう。福島県は行政的に会津、中通り、浜通りの三つの地域に分かれているが、それに対応するように気候も異なっている。会津は雪国だが、中通り中心部に雪が降ることはまれで、浜通りに雪が降ることはほとんどない。子供たちが福島県民かどうかは分からないが、同じ県民でも会津の人でなければ雪の上を歩いた経験は無いかもしれない。実際に、無雪地の同僚の奥さんは雪に乗っただけで転んでしまって、まともに歩けなかったという話を聞いたことが有る。

日曜ということもあって、まさに老若男女で賑わう登山道である。どちらかと言うと女性の方が多いかな。定年退職後、山に登り始めたという人やブランドで身を固めた人。私たちのように普段着、デパック組など様々だ。出発時、義兄は山の方を眺めて一時間はかからないだろうという。彼は片道の時間を言ったのだろうが、足元が革靴で不安だし、それは無理だと女性陣に言っておいた。そろそろ“遅いなあ”と女性陣が心配し始めたのではないかと気になった。

吾妻小富士の噴火口、東吾妻山や安達太良山、磐梯山は見えたが飯豊山など遠くの山は霞んでいた。鎌沼が青く光る。ほぼ水平と思われる広い瓦礫の道を進むと目の前にド〜ンと魔女の瞳。息を呑む風景。胸キュン、感動の一瞬だ。ここには少なくとも三回は来ているが、今までもこんな気持ちになっていたのだろうか。感慨にふけっていると、突然、義兄のスマホが歌う。女性陣からの電話であろう。予想通りでこれを潮に下る。

雪田手前で追い越した子供達の姿は無い。ちょっと手助けすれば、魔女の瞳に出会えて、いい思い出になっただろうに、と思う。20mロープの一本もあれば登れたであろう。それが無くとも、周りの人が手を貸してやれば難なく登れたのではないか。下りはトレースもしっかり出来るので問題ないはずだ。しかし、万が一事故にでもなれば大問題である。良かれと思ってしたことが大事になりかねない。単純なようで難しい問題である。

待ちくたびれているかと思った神さんたちは、アイスを食べながらお喋りに夢中だ。特に非難されることも無く、義兄が無事に登ったことを喜んでいた。しかし、背広に革靴だったので周囲に奇異な印象を与えたのは間違いない。そんな声も聞こえないわけでは無かった。まあ、それも時と場所によりけりだろう。とにもかくにも無事に山行が終わって何よりである。

夜行バスで帰る義兄を若松駅で降ろし、義姉達を自宅に送り届ける。一息入れる間もなく自宅へ急行して、納骨の儀は無事に終わりを迎えた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:454人

コメント

魔女の瞳!
おつとめおつかれさまでした
わたしの田舎でも49日を待って納骨される宗派もあるようですが、
我が家は曹洞宗で葬式の日にします

さて、魔女のヒトミきれいですね
深いブルー、ガイジンさんのヒトミ
そういえば、魔女ならもっともでしょうか

もうひとつ、十何年ぶりのお酒
まいにち晩酌している身には、なによりびっくりです
2018/6/2 17:51
ボキャブラ不足
htさん こんばんは
”魔女”という言葉には違和感が有るのですが、ぴったりの言葉が浮かばないのです。浮かばないというよりは、胸キュンの素は何なのかわかっていないんですね。みんなのレコ見て安易に使ってしまいました(-_-;)

晩酌を欠かさない人は、統計的に見ると長生きだといいますね。私も、少しは飲んだ方がいいかな、なんて思ううのですが、飲みたいという気が全然起きなくなってしまいました。酒を飲むと車の運転が出来ないというのも有りますね。一応一家の主ですから。予期せぬことが起こった時のために。以前は飲むとはしゃぎ過ぎて、目が覚めたらよその家で眠っていたとか、いろいろ。暴れたりはしませんが。タガが外れてました(-_-;)
2018/6/2 21:52
遠くまで行かれて
お悔み事だったのですね。
「一切経」とつくお山に登られたのも
納得致しました。
火口とか火口池とか見たことないです。
空の色が映っているのか
神秘的ですね。

88歳の母は裏山のお墓に行くのも
木の杖を持ちます。
(普段は杖はいらない)
ぐっと安定感が出るらしく
パワー倍増です
2018/6/2 21:50
鍛錬の一環
hobbitさん こんばんは〜
母上様も木の杖を使ってらっしゃるんですね。杖が有るとホント歩行が安定します。私は一本常に車に積んでいます。家のばあちゃんも裏山に出かける時は使っていたようです。笹筍とかアサツキ採りについて行ったもんです。

火口湖は蔵王のお釜とか、今は行けないと思いますが白根山の湯釜などに行ったことあります。融けだしている成分によるんでしょうが、それぞれ特徴ある色をしています。ではまた。
2018/6/2 22:59
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら