庚申山
- GPS
- 05:55
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,420m
- 下り
- 1,420m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
序盤の林道4キロが長い 庚申山荘から勾配がきつくなり、梯子、鎖など幾度も現れる。トラバースで危なげなところも多いので滑落注意 |
その他周辺情報 | 入浴は国民宿舎かじか荘 610円 |
写真
感想
コウシンソウの時期を逃してしまったが行きたいときが登山日和、という持論のもと天気が良さげな未踏の山を選んで、といういつものパターンでアタックしてきた。
そもそもこの辺の山といったら長距離未舗装林道アクセスの皇海山、藪こぎしつくさないと真の山頂に辿り着けない袈裟丸山など処々の理由で脚が遠退く地域であった。
かくいう庚申山も長い林道歩きがめんどくさいなぁと後回しにしていた感は否めない。
そのめんどくさい林道を無心に歩きようやく一の鳥居にたどり着く。すぐ先に庚申七滝というのがあるので無心ついでに滝に打たれようかというノリもあったが、豊富なマイナスイオンに心打たれたので辞めておいた。
ここから登山道となる。マイナスイオンどころかプラス気温が著しい昨今、樹林帯の登山道は日差しが遮られひとまずは安心して登ることができた。
鏡岩という巨石を始めいくつかの名のある巨石と史跡を見学しながら庚申山荘に着く。山荘の裏には沢山のクリンソウが咲いていてサプライズを掛けられた気になる。いくら遮光とはいえしばらく代わり映えの無い緑と茶色の変則二色刷の世界に、クリンソウのマゼンタはほんの一時疲れを忘れさせてくれた。
ここから山頂までは様相が大きく変わった。
立ちはだかる岩壁の間を縫うように、時に削られたステップを登り、時に岩の間に掛けられた梯子を登り、そして時には支柱がユルユルの鎖場トラバースを余儀なくさせられたりと。所々の名のある巨石を堪能する余裕もなくひたすら登る。途中からチラホラ出てきたカラマツソウやサクラソウの類いもこの急登の前では霞んでしまう。いや単に疲労で目が霞んでいたとも言えるが。
そんなもんで勾配が明らかに緩くなり山頂が近くなったことを感じてダブルに喜びながら到達。無展望の評判通りなのでそこから2分の展望地へ即移動。木陰に腰かけて日陰干しの海産物のようにだらんと過ごした。
ややあって後続のハイカーが鋸山方面へ間髪入れず向かって行った。いまの俺にはこの先に行くのは無理だな、と思った。でもいつの俺なら行けるんだ?とも思った。
慎重に降りて山荘まで戻り今度は天下の見晴らしへ。ところが途中で野鳥のフィーバーになる。なかなかいい一枚を撮らせてもらえず足止めを喰らった価値が判らぬまま天下へ再度向かう。
着いた天下は炎天下。このままここにいたら天下の見晴らしで天国の階段を登ることになりそうなので早期退散した。
最後の林道4キロ戻りは無心とはいかず。食欲と睡眠欲と入浴の欲まみれ。むしろその欲を燃料にして稼働していた。
風呂と食事を済ませたあとは昨夜車中泊した道の駅富弘美術館へ。全室円形の珍しいデザインの美術館でしかも展示が野草を描いた作品展だったので興味津々で入館した。
ところが唯一解消されていなかった睡眠欲に取り込まれこちらもまさかの早期退散。
節約のため下道で帰るので途中で休憩を挟みつつ、と走り出したが結局トイレ休憩だけで睡眠欲はどこかへ吹き飛んでしまったようだ。
もしくは庚申山の森林浴が想像以上に効いていたのかもしれない。
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