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Yamareco

記録ID: 153706
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越

粟ヶ岳(まさかの2回連続ヘタレ敗退)

2011年12月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:00
距離
10.1km
登り
1,008m
下り
1,006m

コースタイム

10:30粟ヶ岳登山口-11:36粟薬師-12:45八合目-13:52粟薬師-15:11登山口
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
粟ヶ岳は3週間前登り、九合目で腿の筋肉がつってしまい残念ながら9合目敗退となったので今回はリベンジで山頂を目指し出発した。

今日は珍しく雨が降っておらず曇り空で五合目の粟薬師の避難小屋までは雪もなく軽快に登っていった。

6合目付近からは2週間前に降った雪の残雪が登山道にあり気分的には少しワクワクしながらスパイク付きの長靴でビショビショの雪道を登る。

7合目付近からは尾根の雪には踏み跡がなくツボ足で登っていく。
まだ雪が膝下なのであまり気にせず素晴らしい尾根からの展望を見ながら岩の鎖場もスパイク付き長靴でなんとか登っていくが八合目付近になると雪が深くなり膝上までの雪となる。

2週間前の残雪なので新雪と違い表面10cmくらいは少し締まっているいるがその下は柔らかいので前の足に体重を掛けるとズポッと踏み抜くような感じで登っていく。
 踏み抜きながら一歩一歩ずつ登っていくので中々前に進まない。
細尾根になると一揆に気温が下がりアラレまじりの強い風が横から吹き付けて来て体のバランスをくずしそうになり、深く被っているスキー帽も手で押さえていないと飛んで行きそうになる。 
 ゴー〜〜と言う荒れ狂っているような風の音とこの先には誰もいないし、誰も来ないこのマイナーな山にこれからこの雪道を一歩一歩ツボ足で登っていくと思うと不安になり、この先もっと雪が深くなったら戻ることも出来なくなるのではないかなどと精神的に少し恐怖さえ覚え、長靴の中は厚手の靴下2枚履いているのに足の指先が少し痛いように冷たくなってきてる。

関東の雪山を少し歩いたくらいであまり心配もせずに登ってしまい、新潟の雪山を甘く見た(日本海からの強風と雪と寒さ)結果であると反省しつつ敗退を決めた。



里から見える「粟ヶ岳」まだ少し残雪があるがあそこに登ると思うとワクワク
2011年12月03日 10:19撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 10:19
里から見える「粟ヶ岳」まだ少し残雪があるがあそこに登ると思うとワクワク
粟ヶ岳登山口駐車場。 今日は誰もいない自分の車だけ。
2011年12月03日 10:27撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 10:27
粟ヶ岳登山口駐車場。 今日は誰もいない自分の車だけ。
まずは猿飛滝の上を渡渉。 今日もスパイク付き長靴なので沢をジャブジャブ渡る。
2011年12月03日 10:42撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 10:42
まずは猿飛滝の上を渡渉。 今日もスパイク付き長靴なので沢をジャブジャブ渡る。
登山道には落ち葉がどっさり、気持ちいい〜
2011年12月03日 11:09撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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12/3 11:09
登山道には落ち葉がどっさり、気持ちいい〜
岩場。。。スパイク付き長靴での岩場登りは少しガリガリとするがまあ大丈夫そう。
2011年12月03日 11:18撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:18
岩場。。。スパイク付き長靴での岩場登りは少しガリガリとするがまあ大丈夫そう。
長岡方面を望む
2011年12月03日 11:19撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:19
長岡方面を望む
奥に見える守門岳は真っ白
2011年12月03日 11:20撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:20
奥に見える守門岳は真っ白
寒さのせいか小鳥が死んでいる
2011年12月03日 11:29撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:29
寒さのせいか小鳥が死んでいる
5合目粟薬師の避難小屋。 ここには2週間前の残雪が少し。
2011年12月03日 11:36撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:36
5合目粟薬師の避難小屋。 ここには2週間前の残雪が少し。
この尾根分岐から尾根に乗って登る
2011年12月03日 11:48撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:48
この尾根分岐から尾根に乗って登る
登山道にも残雪が少しあり、長靴で軽快に登る。ワクワク
2011年12月03日 11:56撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:56
登山道にも残雪が少しあり、長靴で軽快に登る。ワクワク
林隆二君遭難の墓と書かれている。こんなとこで遭難するんだろうか、、、と敗退する前は思っていた。
2011年12月03日 11:58撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 11:58
林隆二君遭難の墓と書かれている。こんなとこで遭難するんだろうか、、、と敗退する前は思っていた。
長靴で鎖場OK
2011年12月03日 12:00撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:00
長靴で鎖場OK
岩場も長靴OK 快調
2011年12月03日 12:01撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:01
岩場も長靴OK 快調
残雪に少しワクワク
2011年12月03日 12:05撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:05
残雪に少しワクワク
まだ雪は膝下でワクワク快調
2011年12月03日 12:09撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:09
まだ雪は膝下でワクワク快調
あれがこれから登る粟ヶ岳。少しガスッてるかな
2011年12月03日 12:16撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:16
あれがこれから登る粟ヶ岳。少しガスッてるかな
雪の守門岳が綺麗
2011年12月03日 12:20撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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12/3 12:20
雪の守門岳が綺麗
雪が少しずつ深くなってくる。後ろを振り向くと自分の足跡しかない・・
2011年12月03日 12:20撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:20
雪が少しずつ深くなってくる。後ろを振り向くと自分の足跡しかない・・
粟ヶ岳が綺麗だ、早く登りたい。
2011年12月03日 12:22撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:22
粟ヶ岳が綺麗だ、早く登りたい。
う〜ん、先には足跡がないがまあいっか。
2011年12月03日 12:25撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:25
う〜ん、先には足跡がないがまあいっか。
赤い実(ナナカマド?)が綺麗で美味しそう。
2011年12月03日 12:26撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:26
赤い実(ナナカマド?)が綺麗で美味しそう。
尾根の登山道は真っ白
2011年12月03日 12:27撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:27
尾根の登山道は真っ白
まだ膝下の雪だから大丈夫!!
2011年12月03日 12:29撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:29
まだ膝下の雪だから大丈夫!!
2011年12月03日 12:33撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:33
この細尾根を登って、八合目の午の背の岩稜を越えればあと少し
2011年12月03日 12:33撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:33
この細尾根を登って、八合目の午の背の岩稜を越えればあと少し
風が強いのでオーバーを着込んで防寒防水手袋をして毛糸のスキー帽かぶってストック出して。
2011年12月03日 12:44撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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12/3 12:44
風が強いのでオーバーを着込んで防寒防水手袋をして毛糸のスキー帽かぶってストック出して。
雪の深さが膝上に・・・ 腿まである長いスパッツだが。雪の表面は締まっていいるがその下は柔らかいので歩くと踏み抜いて沈む。ツボ足。
2011年12月03日 12:46撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:46
雪の深さが膝上に・・・ 腿まである長いスパッツだが。雪の表面は締まっていいるがその下は柔らかいので歩くと踏み抜いて沈む。ツボ足。
アラレも降ってくる。
2011年12月03日 12:50撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:50
アラレも降ってくる。
ここまで来たのに戻る(敗退)のは無理。
2011年12月03日 12:55撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 12:55
ここまで来たのに戻る(敗退)のは無理。
雪も深くなりゴオ〜という風の音が怖い。寒いので帽子を深くがぶる
2011年12月03日 13:03撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 13:03
雪も深くなりゴオ〜という風の音が怖い。寒いので帽子を深くがぶる
8合目手前。。。目指す粟ヶ岳はもうそこだが。
2011年12月03日 13:12撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 13:12
8合目手前。。。目指す粟ヶ岳はもうそこだが。
長靴の中の足先が冷たい、誰もいないし誰も来ない寂しい雪山での孤独感。。。。軟弱な精神。
2011年12月03日 13:13撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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12/3 13:13
長靴の中の足先が冷たい、誰もいないし誰も来ない寂しい雪山での孤独感。。。。軟弱な精神。
軟弱なヘタレは敗退する。 同じ山で2連続敗退!!
2011年12月03日 13:17撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 13:17
軟弱なヘタレは敗退する。 同じ山で2連続敗退!!
5合目先の尾根分岐にある道標「粟ヶ岳山頂まで2時間」・・・ここからたった2時間なのに2回も敗退ヘタレ
2011年12月03日 13:44撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 13:44
5合目先の尾根分岐にある道標「粟ヶ岳山頂まで2時間」・・・ここからたった2時間なのに2回も敗退ヘタレ
5合目から下は雪もなく気持ちよい(風がなく少し暖かく感じる)敗退のことは忘れて山を楽しむことに
2011年12月03日 13:46撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 13:46
5合目から下は雪もなく気持ちよい(風がなく少し暖かく感じる)敗退のことは忘れて山を楽しむことに
赤い真ん丸の実・・・たぶんナナカマド。たしか食べられるって書いてあったのでかじってみるとチョットシブくてすっぱいが後味がほんのり甘い
2011年12月03日 14:06撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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12/3 14:06
赤い真ん丸の実・・・たぶんナナカマド。たしか食べられるって書いてあったのでかじってみるとチョットシブくてすっぱいが後味がほんのり甘い
ナナカマドより少し長細い赤い実。味はグミの実を硬くしたような感じのシブスッパイ味。
2011年12月03日 14:13撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 14:13
ナナカマドより少し長細い赤い実。味はグミの実を硬くしたような感じのシブスッパイ味。
黄色い実。これは食べたことがあるようなキンカンみたいな味で美味しい(もう舌が麻痺しているのかも)
2011年12月03日 14:17撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 14:17
黄色い実。これは食べたことがあるようなキンカンみたいな味で美味しい(もう舌が麻痺しているのかも)
山葡萄っぽい色の実。甘そうなので食べてみると。。。。まず〜い!!!即、水でうがいをする。
2011年12月03日 14:18撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 14:18
山葡萄っぽい色の実。甘そうなので食べてみると。。。。まず〜い!!!即、水でうがいをする。
これはどうみてもシブそうなので食べない〜
2011年12月03日 14:26撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
12/3 14:26
これはどうみてもシブそうなので食べない〜
大ブナの木の下に落ちているブナの実。殻の中にある三角形の実を食べてみるがパサパサの実で木くずをかじっているみたい。 こんだけ山の木の実を試食したら明日はお腹こわすかもなぁ〜!
2011年12月03日 14:34撮影 by  FinePix Z90, FUJIFILM
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12/3 14:34
大ブナの木の下に落ちているブナの実。殻の中にある三角形の実を食べてみるがパサパサの実で木くずをかじっているみたい。 こんだけ山の木の実を試食したら明日はお腹こわすかもなぁ〜!

感想

スパイク付き長靴は登山靴よりも水や泥に強く(登山靴はゴアが入っているので中まで水が染み込まないが靴や紐がグシャグシャに濡れて泥で汚れる)下山時すべる赤土でも滑らずに快適だが足の保温と岩場は登山靴のほうが勝る。
2週間前に登った1000m以下の雪山では足が暖かかった。あの日は晴天で気温が暖かかったからでこの粟ヶ岳の上では通用しないのでもっと足を保温する工夫が必要と感じた。

総合的には三千メートル級の冬山とか氷ってる山に登らないのであればこのスパイク付き長靴のほうが快適に登れると思う。
新潟の雪山では最悪も考えて10本ツメアイゼンも持っていくが踏み跡がない膝上深さの雪の時どうするか道具が必要と感じた。
スノーシューかマタギの人が履いているカンジキを買ってこんど試してみることにする。

これから少しずつ、少しずつでいいから(絶対無理をせず)に雪山に登れるようになればイイなあ、と・・・・・・・

*山の木の実を5個ほど食べたので明日お腹こわさないかチョット心配です。

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コメント

lizhiさん こんにちは
お疲れ様でした
山での孤独感、奥武蔵でもありあり(先日の仁田山までの藪道でさえびくびくしながら歩きました。)なのに、新潟の雪山でのそれは、ほんとに恐怖でしょうね 。ご無事で何よりです。

p.s.昨日3日はこちらは雨だったので、大岳山は延期にしました。情報ありがとうございました。
2011/12/4 10:18
kazutaroさんへ
そうですねぇ。

 単独で山登りしているとどこの山でも色々違いはあっても怖いと思うことが良くあります。

私はいつまでもビクビクしながら山登りをして自然と親しんでいければと思っています。
自分の想定以上のことがあった場合はいつでもすぐ敗退しようと思っています。
「オイオイそこで引き返すのかよ」とちょっと敗退しすぎの感もありますがね
2011/12/4 23:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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