鉢伏山〜水須連絡所から歩きもアブ、アブ、アブ…
- GPS
- 10:17
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 1,919m
- 下り
- 1,916m
コースタイム
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 10:03
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
小型車は1,900円になります。利用時間は午前6時〜午後8時です。 林道の供用期間は7月上旬から10月下旬までです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは分かりやすいです。特別危険な場所はありません。 出だしの急坂では、後続者がいる場合は石を落としやすいので注意が必要になります。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 ホイッスル 鈴 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 常備薬 保険証 タオル ツェルト 杖 シュラフ iPad スマホ*2 ヒトココ 虫除けネット
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感想
朝4時17分有峰林道の水須連絡所に到着。まだ暗いです。ヘッドライトを付けるつもりでしたが、準備が整った頃には少し明るくなっていて、4時33分ライトを付けずにまだ開いてないゲートをくぐり出発。
ところが歩き始めるとすぐに10匹くらいのアブに取り巻かれました。
登山口になるフロヤ谷までは10kmちょっとあり、134分掛かる計算です。
数日前に鉢伏山に登られた方がおられ、車で登山口まで行かれていたんだと思いますが、山行記録を詳しく書いておられる中に虫の記述がなかったので、登山口以降はアブはほぼいないんだと考えました。
するとアブが酷いのは林道10kmだけの筈。それがどこまで続くのか、…最初だけだと信じながら歩き始めました。
少し歩くと100m程度のトンネルがありました。トンネルではアブを振り切れました。トンネルを出たらアブがいないことを願います。
ところがトンネルを出たらまたアブに取り巻かれました。
でもまた直ぐに第二トンネル。こちらは3、400mあります。長いだけに真っ暗です。真っ暗で怖いですが、アブがいないだけ癒やしです。
ここを過ぎてもやはりアブに取り巻かれました。そして第三トンネル。100m。
終わったらまたアブです。
その後トンネルはなく、結局最後までアブに取り巻かれながらの林道10km歩きでした。
多い時には50匹くらいに取り巻かれました。
ちょうど台風が去った日でしたが、それもあって私の周りをぶんぶん回っているアブを見ていると、自分が台風の目になったような気がしました。
取り巻かれるだけならまだしも、時々止まって噛む奴がいます。
噛まれるとチクっとした小さな痛みがあります。
奴は鈍いので、叩くとコロせます。
飛び回っているやつを追い払うのは無駄な作業で、噛んだ奴だけを仕留めながら歩いていました。
片側が山、反対側は谷というところを歩くのですが、ところどころ山側がコンクリートで固められた部分があります。
そういう場所はアブが少なくなります。
一番の癒やしはトンネルだったのですが、それは出だしの三つだけで、その後はコンクリートの崖が現れることを楽しみに歩いていました。
ところで愚かな私。
6km歩いたところで、ようやく虫よけネットを持っていることに思い至りました。
100均の、頭からかぶる網です。
それを付けたらストレスが1/3に減少しました。
顔の周りを飛ばれるのが一番ストレスなんですね。
それ以降も取り巻かれ、噛まれながらでしたが、ストレスは減っていました。
前回まではやや厚めのズボンを履いていました。
画一的になるのが余り好きではなく、タイツとショートパンツというスタイルがどうも好きになれなかったのです。
ところが前回の大笠山でびっしょりになって気持ち悪かったので、とうとうタイツを買ってしまいました。
タイツが楽で、機能的にも良いのだろうなと言うのは何となく分かっていました。
ところが今回に限り、大悪手だったのです。
その時点では、アブに噛まれたらどのようなことになるかは知らなかったのです。
これまでも大量のアブに出会ったことはありました。
例えば去年の夏、高坪山の登山口に大量のアブがいて、車に入って来るのを防ぐことができず、そのまま引き連れて帰宅したこともありました。
ただ、噛まれたことは経験なかったのです。
痛くなるのか痒くなるのか、それとも何もないのか。
当日は特に影響はなかったのですが、翌日に蚊に刺されたよりも大きな腫れがあり、強い痒みが発症しました。
刺された跡を数えてみたら136箇所ありました。
背中20、胸腹32、肩2、左腕46、右腕10、左足11、右足15。
これを書いている土曜日…6日後もまだ腫れていて痒いです。
顔も何度か噛まれた気がしますが、皮が厚いからなのかどうか、痒くなったり腫れた場所はないです。
服に止まったアブ、噛んだアブを50匹は仕留めたと思いますが、噛まれた跡が136箇所ということは半分以上は逃してしまったことになります。残念なことです。
服装は上は長袖のぴっちりしたシャツ一枚、下はショートパンツとその下にタイツ。
もし前の週と同じように、厚めのズボンを履いていれば、少なくとも足は噛まれることはなかったと思われます。
アブの恐ろしさを知りました。
明日の登山ではアブと出会わないことを願います。
6時45分、フロヤ谷に着きました。
ここから鉢伏山登山。
…林道歩きがインパクト強すぎて、登山のことは印象薄いです。
アブは登山口には沢山いましたが、山に入って行くと直ぐにいなくなりました。
フロヤ谷は標高1080mで、ここから1250mくらいまでは勾配が急で、いたる所にロープがありました。
足元がもろく、石がぼろぼろ溢れるので、同行者や後続者がいる場合は注意が必要です。
1250m辺りで緩くなり、ロープもこの後は一箇所だけでした。
フロヤ谷登山口から1.6kmくらいから400mほど沢を歩きます。
石がゴロゴロしているので、五郎沢と名付けました。
五郎沢を過ぎると右にカーブします。ここから1kmくらい歩くと見晴らしが良くなります。
山頂はさほど展望が良くないので、この辺りから景色を楽しみながら登るとよいでしょう。
山頂手前に広い休憩スペースがあり、少し行くと山頂になります。
山頂で男女二人組の方と会いました。
彼らが休憩スペースに行かれたので、私は遠慮して山頂で昼食。
40分ほど休憩し、下山しました。
フロヤ谷に着き、さて問題の林道歩き。
真っ昼間の灼熱の太陽の時刻、この時間にはアブがいないことを願っていましたが、その通りいませんでした。
ホッとしましたが、ちょっと拍子抜け。
登りでアブに囲まれたのは、時間帯が悪かったということみたいです。
この日はサブの靴だったせいか、長距離歩きで靴擦れしてしまい、下りはアブではなく足の痛みと戦いながらの林道歩きでした。
朝は歩いている私を抜いて行った車は二台だけ、午後の下りでも二時間で車二台+バイク一台だけでした。
日曜なのに利用者が少ない有料林道なんですね。
朝、午後と追い抜いて行ったうちの一台は、山頂で出会った方です。
帰り時には車を止めて、「乗って行きます?」と声を掛けて下さいました。
「いいです、いいです」と言い、そのあと「ありがとうございます。」と言いましたが、もしかすると「ありがとうございます。」が聞こえてなかったかもしれません。
改めて、ご親切なお声掛け、どうもありがとうございました。
お会いした登山者は山頂で会った一組だけでした。
この日は林道下りで猿を見ました。
飲み物は4.4L準備し、750mlほど残りました。
連日の猛暑のこの頃ですが、この日も暑く、下りの林道歩きではちょっと朦朧としてました。
頭痛も発症し、ロキソニンを服薬しました。
アブと会ったのは想定外でしたが、それを抜きにすると、有峰林道を歩くのはいいと思いました。
林道歩きが21km、山の登り降りが7.5km。丸一日歩きたい場合にはちょうどいいです。
アブのことばかり書き、林道歩きの楽しさや景色については書かなかったですが、鉢伏山登山と合わせ、なかなかいいコースだと思いました。
…とは言え、アブを抜きには語れないのも事実で。
昼にはもういなかったので、アブのいない時間帯に行き来するとか、いない季節に実行するとかしないとですね。
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