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Yamareco

記録ID: 1546746
全員に公開
沢登り
丹沢

癒し系でも酷だった@人生初沢登り〜モロクボ沢-滑棚沢-水晶沢右俣-雷木沢右岸尾根

2018年08月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:47
距離
14.8km
登り
1,695m
下り
1,674m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:17
休憩
1:22
合計
10:39
7:01
16
7:17
7:17
8
やまびこ橋
7:25
7:25
13
7:38
8:01
41
8:42
8:54
38
9:32
9:40
73
滑棚沢
11:19
11:19
63
キメ岸沢右岸尾根入口
12:22
12:25
6
キメ岸沢15m滝
12:31
12:31
28
12:59
13:00
136
水晶沢右俣・東俣出合
15:16
15:18
24
水晶沢右岸終点
15:42
15:46
78
雷木沢右岸尾根
17:04
17:10
1
モロクボ沢
17:11
17:11
7
17:18
17:18
11
やまびこ橋
17:29
17:29
11
白石林道
17:40
用木沢出合
休憩は滑棚沢分岐、ジャガクチ丸東の鞍部、キメ岸沢15m滝、水晶沢左俣・右俣分岐、雷木沢右岸尾根合流地点で取っています。その他の滝の釜等でも、ちょくちょく休んでいます。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
用木沢出合駐車場
コース状況/
危険箇所等
 モロクボ沢は最初のモロクボ大滝の巻きが面倒です。滝を途中まで登ってから左の岩に進んでよじ登りましたが、本来はもっと手前から左の尾根に取り付いて越えるようです。その先にも数多くの滝が出てきますが、大半は滑棚ですから、沢初心者でも問題はないと思われます。
 滑棚沢もその名の通り滑棚が続きますが、一応『丹沢の谷200』によるとこちらは1級上の表記になっています。確かに滝の密度はこちらの方が高いですが、皆厳しくないもので、大滝のような高巻きもなく、歩きやすい印象でした。ただし、最後の国境尾尾根への詰めの登りは勾配がきつくてザレていたのでちょっと大変でした。
 キメ岸沢右岸尾根は、最初にキツい下り区間があるものの、途中から長いこと緩やかで歩きやすい一本尾根になります。ただし、最後の尾根の尻は真っ直ぐ下るには高さも勾配もキツくて大変なので、少し手前から左の斜面を下ってキメ岸沢の一番の難所の15m滝の滝壺に下ります。足場が緩いので、できればロープを出しておいた方が良いですが、どうもこちらも滝の高巻きルートになっているようです。キメ岸沢はまだ少し続き、長い滑棚を下らないと水晶沢の出合いに至りませんので、慎重に進まないといけません。
 水晶沢も1級上の評価ですが、モロクボ沢や滑棚沢に比べてそう難しいところはありません。一箇所、カメラが濡れるのを避けて、敢えて高巻きしたら、そちらの方が大変になってしまいました。普通に沢を登って行く方が全然楽です。ただし、ここも最後の尾根への詰めが大変で、水晶沢右俣の奥には2箇所右の尾根に向かえるところがありますが、どちらも足場の緩い斜面をよじ登る必要があります。先の方から登って右にトラバースするように登るところには、上の方で踏み跡ができていました。
 雷木沢右岸尾根はしっかりした勾配の下りがずっと続き、何度か支尾根が出てくるので、読図が必須になります。中盤からはマーキングがちらほら見られますが、間違えなささそうなところに巻いてあることも多く、あまり意味がないかも。尾根が切り立ったようになって真っ直ぐ下れないようなところには、左に折れて梯子でヤセ尾根に立てるようになったところがあり、登山道としてしっかり成り立っている印象でした。先に鹿柵があり、脚立で越えると径路がありますが、先で消えてそのままトラバースして奥の鹿柵に沿って少し下り、また脚立を登って越えます。先は急斜面になりますが、踏み跡が出てくるので、それを利用して斜めに下って切り返して沢に下ります。下ったところはモロクボ沢に塩地窪沢が合流する付近で、堰堤の手前になります。尾根の取り付き口には赤と黄のマーキングがあります。
集合場所は用木沢出合の駐車スペースで、朝7時待ち合わせでしたが、皆10分前には到着していたので、出発は朝7時ジャストになりました。メンバーは左からワタクシめ、元ワンゲル部dimeifuさん、沢はまり中のずすさん、経験豊富な師匠のミックさんの4名です。今回他のいつものメンバーは南アルプスを縦走しています(^∇^)v
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集合場所は用木沢出合の駐車スペースで、朝7時待ち合わせでしたが、皆10分前には到着していたので、出発は朝7時ジャストになりました。メンバーは左からワタクシめ、元ワンゲル部dimeifuさん、沢はまり中のずすさん、経験豊富な師匠のミックさんの4名です。今回他のいつものメンバーは南アルプスを縦走しています(^∇^)v
まずは用木沢出合から白石林道を少し登ります。
まずは用木沢出合から白石林道を少し登ります。
林道が終わる手前で左に橋があり、そちらに折れて川を渡りますが、その先には正式な登山ルートはありませんで、『西丹沢登山詳細図』記載では塩地窪北尾根ルートくらいしかないです。
林道が終わる手前で左に橋があり、そちらに折れて川を渡りますが、その先には正式な登山ルートはありませんで、『西丹沢登山詳細図』記載では塩地窪北尾根ルートくらいしかないです。
そのまま整備された区間を進みますと、やまびこ橋に至ります。先ほどの橋からして歩行者専用なのに、何でガードレールがあるのか意味不明です。すぐ先では完全に道がなくなります。
そのまま整備された区間を進みますと、やまびこ橋に至ります。先ほどの橋からして歩行者専用なのに、何でガードレールがあるのか意味不明です。すぐ先では完全に道がなくなります。
もうモロクボ沢に沿っていますが、まだ入渓しません。新し目の鹿柵の脇を通って進みます。
もうモロクボ沢に沿っていますが、まだ入渓しません。新し目の鹿柵の脇を通って進みます。
最近沢にはまっているずすさんは、気が早く沢の中を歩いています(^∇^)b
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最近沢にはまっているずすさんは、気が早く沢の中を歩いています(^∇^)b
ミックさんによると、この少し先から沢に入るそうです。
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ミックさんによると、この少し先から沢に入るそうです。
今回も色々花を写したいと思っていましたが、これしか見付からず…。やはり沢を歩くのに一所懸命で、色々なところに目を向ける余裕はなかったです(笑。
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今回も色々花を写したいと思っていましたが、これしか見付からず…。やはり沢を歩くのに一所懸命で、色々なところに目を向ける余裕はなかったです(笑。
堰堤を過ぎたところからいよいよ入渓です。ハイパーVのグリップ感を試しつつ、ひんやりした心地良い中を歩きます。
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堰堤を過ぎたところからいよいよ入渓です。ハイパーVのグリップ感を試しつつ、ひんやりした心地良い中を歩きます。
最初はこんな見慣れた沢の風景を気楽に歩きます。
最初はこんな見慣れた沢の風景を気楽に歩きます。
すぐに最初の堰堤が現われましたが、とても楽に越えられます。
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すぐに最初の堰堤が現われましたが、とても楽に越えられます。
良い雰囲気です。街中の暑苦しさが嘘みたいに快適なひんやり感です。
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良い雰囲気です。街中の暑苦しさが嘘みたいに快適なひんやり感です。
濡れたくなければ左から岩を越えて進みますが、当然ここは膝まで浸かって流れの中を進みます。
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濡れたくなければ左から岩を越えて進みますが、当然ここは膝まで浸かって流れの中を進みます。
ほどなくモロクボ沢では唯一の難所になるモロクボ大滝に到着。『丹沢の谷200』によると、この沢ルートは初級者向けの「1級」表記なのですが、ここだけは初心者には手強いです。
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ほどなくモロクボ沢では唯一の難所になるモロクボ大滝に到着。『丹沢の谷200』によると、この沢ルートは初級者向けの「1級」表記なのですが、ここだけは初心者には手強いです。
本来は滝の手前のザレを登って左の岩場を上がるように記載されていましたが、皆さっさと中段まで登っちゃいました。
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本来は滝の手前のザレを登って左の岩場を上がるように記載されていましたが、皆さっさと中段まで登っちゃいました。
せっかくだからここで記念写真(^∇^)v 左上の大きな岩の下を左に進みます。
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せっかくだからここで記念写真(^∇^)v 左上の大きな岩の下を左に進みます。
ここの岩をよじ登るのが結構大変で、ヨガのように足を相当上に曲げて何とか引っ掛けないといけませんが、dimeifuさんがロープを出してくれたので、かなり楽に登れました。
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ここの岩をよじ登るのが結構大変で、ヨガのように足を相当上に曲げて何とか引っ掛けないといけませんが、dimeifuさんがロープを出してくれたので、かなり楽に登れました。
こんな感じですから、さすがに初心者一人では難しいですね。
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こんな感じですから、さすがに初心者一人では難しいですね。
大滝を高巻けば、後はこんな感じの滑棚がたくさん出てきます。とても快適に歩けます。
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大滝を高巻けば、後はこんな感じの滑棚がたくさん出てきます。とても快適に歩けます。
皆楽しそうに歩いています。気の合う仲間との山歩きは本当に楽しいですね。
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皆楽しそうに歩いています。気の合う仲間との山歩きは本当に楽しいですね。
今年になって沢歩きに目覚めて、この2ヶ月で10回は沢歩きしているずすさんは、とにかくジャブジャブやるのが大好き。みなが端から濡れないように進むところを、胸まで浸かって真ん中を直進してます(^∇^)v
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今年になって沢歩きに目覚めて、この2ヶ月で10回は沢歩きしているずすさんは、とにかくジャブジャブやるのが大好き。みなが端から濡れないように進むところを、胸まで浸かって真ん中を直進してます(^∇^)v
次の棚もいい感じ。太ももまで水に浸かりますが、今の時期はとにかく心地良いです。
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次の棚もいい感じ。太ももまで水に浸かりますが、今の時期はとにかく心地良いです。
この棚は堰堤が奥にくっ付いています。
この棚は堰堤が奥にくっ付いています。
堰堤は右側の脇から難なく越えられます。
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堰堤は右側の脇から難なく越えられます。
堰堤の上に出たところ。良く見る光景ですね。
堰堤の上に出たところ。良く見る光景ですね。
そして、これまた良く見かける光景の沢を進みます。
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そして、これまた良く見かける光景の沢を進みます。
こうした長い滑棚は気持ち良いですね。ハイパーVは余裕でグリップします。
こうした長い滑棚は気持ち良いですね。ハイパーVは余裕でグリップします。
段差のある棚はあまりなくなって、普通の沢歩きになってきました。
段差のある棚はあまりなくなって、普通の沢歩きになってきました。
ここが水晶沢との分かれ目で、この辺の尾根を下ってくる予定だそうです。
ここが水晶沢との分かれ目で、この辺の尾根を下ってくる予定だそうです。
少し渓相が倒木の多い雑然とした感じになってきました。
少し渓相が倒木の多い雑然とした感じになってきました。
幅も狭まってきた感じですが、まだモロクボ沢全体の半分ほどの位置ですね。
幅も狭まってきた感じですが、まだモロクボ沢全体の半分ほどの位置ですね。
しかし、徐々に勾配は増してきている印象です。尾根歩きよりも緩やかではありますが、階段を登っているような感じにもなりますね。
しかし、徐々に勾配は増してきている印象です。尾根歩きよりも緩やかではありますが、階段を登っているような感じにもなりますね。
越場ノ沢の出合付近。右の流れのある方がモロクボ沢です。
越場ノ沢の出合付近。右の流れのある方がモロクボ沢です。
ここも無理に水の中を行かなくても良いのですが、ひんやりしたいので、ジャブジャブやります(^∇^)。
ここも無理に水の中を行かなくても良いのですが、ひんやりしたいので、ジャブジャブやります(^∇^)。
『丹沢の谷200』の地図に「倒木堰」と記されていたところ。ここまで来ると滑棚沢も近いです。
『丹沢の谷200』の地図に「倒木堰」と記されていたところ。ここまで来ると滑棚沢も近いです。
少し歩いて滑棚沢の分岐に到着。ここを右に進むのが滑棚沢です。とりあえずここで一時休憩して水分補給しておきます。
少し歩いて滑棚沢の分岐に到着。ここを右に進むのが滑棚沢です。とりあえずここで一時休憩して水分補給しておきます。
水量は大分減ってきましたが、まだまだしっかり流れているので、涼しい空間ですね。
水量は大分減ってきましたが、まだまだしっかり流れているので、涼しい空間ですね。
ここは名前の通り、滑棚が多いです。
ここは名前の通り、滑棚が多いです。
何となく滑りそうな色の濡れ岩も、しっかりグリップしてくれますね。
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何となく滑りそうな色の濡れ岩も、しっかりグリップしてくれますね。
滑棚と階段状の滝がセットになったいい感じのところ。
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滑棚と階段状の滝がセットになったいい感じのところ。
ここで流芯を横切ることになりますが、ちょっとコンデジのケースが濡れ過ぎて、カメラに水が付いちゃいました。フィルムカメラはビニール袋に包んでケースに入れてありますから大丈夫です。
ここで流芯を横切ることになりますが、ちょっとコンデジのケースが濡れ過ぎて、カメラに水が付いちゃいました。フィルムカメラはビニール袋に包んでケースに入れてありますから大丈夫です。
倒木のために見辛いですが、ここは岩が大き目で、体を持ち上げるのがちょっと面倒でした。
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倒木のために見辛いですが、ここは岩が大き目で、体を持ち上げるのがちょっと面倒でした。
細かい滝が連続した後に、滑棚沢左俣との分岐に至ります。ここは右俣を進みます。
細かい滝が連続した後に、滑棚沢左俣との分岐に至ります。ここは右俣を進みます。
勾配はまた少しキツくなってきて、普通の尾根道の勾配くらいはありますので、やはり多少疲れてきます。
勾配はまた少しキツくなってきて、普通の尾根道の勾配くらいはありますので、やはり多少疲れてきます。
こうした倒木はリュックに引っ掛かって、かなりウザいですね。自分は右から跨いで抜けました。
こうした倒木はリュックに引っ掛かって、かなりウザいですね。自分は右から跨いで抜けました。
水は少ないですが、まだ少し流れています。勾配は一層キツくなってきました。
水は少ないですが、まだ少し流れています。勾配は一層キツくなってきました。
その次の棚は大分水が細くなっていますね。事実上ここが最後の滝になります。
その次の棚は大分水が細くなっていますね。事実上ここが最後の滝になります。
右側から涸れ沢が合流するところ。もう本流も水はほぼ涸れていますので、勾配のキツさも相まってかなり蒸し暑くなってきました。
右側から涸れ沢が合流するところ。もう本流も水はほぼ涸れていますので、勾配のキツさも相まってかなり蒸し暑くなってきました。
岩壁のルンゼになって大分奥になってきたと実感できますね。それにしても風が流れて来ないので、水が涸れると急に暑くなります。
岩壁のルンゼになって大分奥になってきたと実感できますね。それにしても風が流れて来ないので、水が涸れると急に暑くなります。
再び幅が広がってゴーロ帯になります。
再び幅が広がってゴーロ帯になります。
最後の涸れ沢の分岐。雨後でないと水は落ちてこないでしょうね。
最後の涸れ沢の分岐。雨後でないと水は落ちてこないでしょうね。
ようやく最終地点のザレ場の窪みをdimeifuさんが登ってロープを垂らしてくれました。
ようやく最終地点のザレ場の窪みをdimeifuさんが登ってロープを垂らしてくれました。
本流もこのようにまだ続くと言えば続くのですが、甲相国境尾根に出づらくなるようです。
本流もこのようにまだ続くと言えば続くのですが、甲相国境尾根に出づらくなるようです。
ザレ場から左の尾根に移って急斜面を進みます。こうなると踏み跡も何もない、ただ緩い斜面の中で少しでも歩きやすそうなところを見極めて進むだけですね。
ザレ場から左の尾根に移って急斜面を進みます。こうなると踏み跡も何もない、ただ緩い斜面の中で少しでも歩きやすそうなところを見極めて進むだけですね。
甲相国境尾根にはジャガクチ丸の東側の鞍部に出ました。本当はここから水晶沢ノ頭まで進んでから雷木沢左岸尾根で下るのかなと思っていたら、まだ時間は11時ちょっとなので、すぐ隣の小ピークから尾根を下って、水晶沢を登り直してから雷木沢右岸尾根を下ることになりました。
甲相国境尾根にはジャガクチ丸の東側の鞍部に出ました。本当はここから水晶沢ノ頭まで進んでから雷木沢左岸尾根で下るのかなと思っていたら、まだ時間は11時ちょっとなので、すぐ隣の小ピークから尾根を下って、水晶沢を登り直してから雷木沢右岸尾根を下ることになりました。
隣の名無し小ピークはほんの少しで到着します。
隣の名無し小ピークはほんの少しで到着します。
ここから右に折れて尾根を下ります。丁度キメ岸沢の右岸を真っ直ぐ並行して延びる尾根です。
ここから右に折れて尾根を下ります。丁度キメ岸沢の右岸を真っ直ぐ並行して延びる尾根です。
最初だけ勾配がしっかりしていましたが、ほどなくこんなヤセ尾根になり、勾配は緩みました。
最初だけ勾配がしっかりしていましたが、ほどなくこんなヤセ尾根になり、勾配は緩みました。
こんな白ザレの区間もありますので、ハイパーVでは弱点になりますが、その他の土の区間は全く問題なかったですね。
こんな白ザレの区間もありますので、ハイパーVでは弱点になりますが、その他の土の区間は全く問題なかったですね。
こうした歩きやすい緩やかな尾根が結構長く続きます。
こうした歩きやすい緩やかな尾根が結構長く続きます。
こんな具合の尾根道で、谷間と違って風が流れてもいて快適でした。
こんな具合の尾根道で、谷間と違って風が流れてもいて快適でした。
しばらく歩きやすい尾根だったんですが、見るからに急なところに出てきました。ここを右に進んですぐに左に戻るように直進します。
しばらく歩きやすい尾根だったんですが、見るからに急なところに出てきました。ここを右に進んですぐに左に戻るように直進します。
ここを左です。マーキングも踏み跡もないので、読図は必須ですね。
ここを左です。マーキングも踏み跡もないので、読図は必須ですね。
尾根の尻は地形図では真っ直ぐ下って水晶沢とモロクボ沢の出合の付近に下れそうでしたが、現場で少し直進するとかなり勾配ガキツくて高度もあり、手前から左にキメ岸沢を下ってしまうのが一番現実的でした。それでもこんな勾配ですから、相当大変です。
尾根の尻は地形図では真っ直ぐ下って水晶沢とモロクボ沢の出合の付近に下れそうでしたが、現場で少し直進するとかなり勾配ガキツくて高度もあり、手前から左にキメ岸沢を下ってしまうのが一番現実的でした。それでもこんな勾配ですから、相当大変です。
途中まで下ってロープを木に巻き付けて無事に滝の下に降りました。ここはなんとなく踏み跡みたいになっているので、高巻きのルートになっているのかも知れませんが、普通はこちらではなく右側の斜面を高巻くようです。
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途中まで下ってロープを木に巻き付けて無事に滝の下に降りました。ここはなんとなく踏み跡みたいになっているので、高巻きのルートになっているのかも知れませんが、普通はこちらではなく右側の斜面を高巻くようです。
そしてキメ岸沢15mの滝の下で記念撮影タイム。わずかですがこの後もまだキメ岸沢を下って行かないと水晶沢との出合に至りません。
そしてキメ岸沢15mの滝の下で記念撮影タイム。わずかですがこの後もまだキメ岸沢を下って行かないと水晶沢との出合に至りません。
結構長い滑棚をゆっくり下ります。沢下りは危険ですが、ここはハイパーVががっちりグリップしてくれますから、慌てない限り問題ありません。
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結構長い滑棚をゆっくり下ります。沢下りは危険ですが、ここはハイパーVががっちりグリップしてくれますから、慌てない限り問題ありません。
でも、下から見るとこの滑棚も結構な高さと角度がありますね。
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でも、下から見るとこの滑棚も結構な高さと角度がありますね。
水晶沢の出合に下りて、今度はまた北上するように左に折れます。右と言うか後に下ればモロクボ沢に戻ります。ただし、ここから帰ろうにも、モロクボ大滝より上流ですから、たくさんの小滝ともども下るのは大変ですね。
水晶沢の出合に下りて、今度はまた北上するように左に折れます。右と言うか後に下ればモロクボ沢に戻ります。ただし、ここから帰ろうにも、モロクボ大滝より上流ですから、たくさんの小滝ともども下るのは大変ですね。
キメ岸沢右岸尾根の下りでちょっと右膝筋肉が攣りそうになることがあったので、かなり疲れていましたので、この支沢の分岐で休んでしばしのおにぎりタイム。もうここまで来たら水晶沢を登るしかありません。遅れがちになりますが、息を整えながらゆっくり進みます。
キメ岸沢右岸尾根の下りでちょっと右膝筋肉が攣りそうになることがあったので、かなり疲れていましたので、この支沢の分岐で休んでしばしのおにぎりタイム。もうここまで来たら水晶沢を登るしかありません。遅れがちになりますが、息を整えながらゆっくり進みます。
ここにも良い感じの滑棚がありました。やはり水の中を進むと一時的に体の火照りが治まりますね。
ここにも良い感じの滑棚がありました。やはり水の中を進むと一時的に体の火照りが治まりますね。
4mの滝に到着。ここでdimeifuさんは左の苔むした岩の側をよじ登りました。我々は安全に高巻きます。
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4mの滝に到着。ここでdimeifuさんは左の苔むした岩の側をよじ登りました。我々は安全に高巻きます。
こうしてみるときれいな滑棚であることが分かりますね。
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こうしてみるときれいな滑棚であることが分かりますね。
またまた沢の中に入って滑り台に興じるずすさん。子供に戻ったように楽しそうです(^∇^)v
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またまた沢の中に入って滑り台に興じるずすさん。子供に戻ったように楽しそうです(^∇^)v
水晶沢東俣・右俣の分岐の少し先で小さい棚とセットになった大き目の滝が見えてきました。
水晶沢東俣・右俣の分岐の少し先で小さい棚とセットになった大き目の滝が見えてきました。
ここがこの沢では一番大きい滝ですが、多少寝ていて足掛かりも良さそうで問題ないかなと言う感じですね。
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ここがこの沢では一番大きい滝ですが、多少寝ていて足掛かりも良さそうで問題ないかなと言う感じですね。
登りは流芯を進んでから途中で左に寄って登り切るため、かなり胸や腰に水が当たるようで、カメラが心配でしたから、少し左側の斜面から高巻くことにしました。
登りは流芯を進んでから途中で左に寄って登り切るため、かなり胸や腰に水が当たるようで、カメラが心配でしたから、少し左側の斜面から高巻くことにしました。
滝の左側の尾根は先で下っているように見えたので問題ないと思いましたが、この尾根が思いの他高く、根っこを掴みながらかなり進んでも上に行けません。
滝の左側の尾根は先で下っているように見えたので問題ないと思いましたが、この尾根が思いの他高く、根っこを掴みながらかなり進んでも上に行けません。
あまり登ると下るのが大変ですから、途中でトラバースして下るポイントを探しますが、どんどん沢から尾根が離れて行くので、しばらく先の方で厳しい斜面を滑るように下りました。えらい疲れましたが、面倒がらずにビニール袋にコンデジを包んでケースに収めてから滝を登った方が圧倒的に良かったです。
あまり登ると下るのが大変ですから、途中でトラバースして下るポイントを探しますが、どんどん沢から尾根が離れて行くので、しばらく先の方で厳しい斜面を滑るように下りました。えらい疲れましたが、面倒がらずにビニール袋にコンデジを包んでケースに収めてから滝を登った方が圧倒的に良かったです。
東側から落ちてくる支沢。まだ本流は水が流れています。
東側から落ちてくる支沢。まだ本流は水が流れています。
もう一つ支沢が右から合流しています。ここも左側を直進します。
もう一つ支沢が右から合流しています。ここも左側を直進します。
ご覧のように水量はまだまだそれなりにしっかりありますね。
ご覧のように水量はまだまだそれなりにしっかりありますね。
こんな角度でもハイパーVはガッチリ食い付きますが、茶色い水苔に覆われたところはもちろん滑りますので、なるべく白っぽいところを踏みます。
こんな角度でもハイパーVはガッチリ食い付きますが、茶色い水苔に覆われたところはもちろん滑りますので、なるべく白っぽいところを踏みます。
それにしても、もう足がかなり疲れていて、息も上がって大変でした。5月初めに蛭ヶ岳に登った時に右足膝裏の筋が伸びてしまったような違和感は、今でもわずかに残っていて、こうして疲れるとはっきり出てきます。もう治らないかも知れませんが、痛みが出るものではないので、まだ大丈夫です。
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それにしても、もう足がかなり疲れていて、息も上がって大変でした。5月初めに蛭ヶ岳に登った時に右足膝裏の筋が伸びてしまったような違和感は、今でもわずかに残っていて、こうして疲れるとはっきり出てきます。もう治らないかも知れませんが、痛みが出るものではないので、まだ大丈夫です。
最後から2つ目になる15m滝に到着。上の方で左の岩の側から乗り越えます。
最後から2つ目になる15m滝に到着。上の方で左の岩の側から乗り越えます。
ミックさんは煩悩まみれの体を清める滝行中(笑。かなり冷たくて、15秒くらいしか持ちませんでした(^∇^)v
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ミックさんは煩悩まみれの体を清める滝行中(笑。かなり冷たくて、15秒くらいしか持ちませんでした(^∇^)v
dimeifuさんもずすさんも登ってきます。ずすさんも荒行に挑戦しましたら、かなり長く持ちこたえていました。
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dimeifuさんもずすさんも登ってきます。ずすさんも荒行に挑戦しましたら、かなり長く持ちこたえていました。
俗世の垢を落として先に進みます。水晶沢はかなり上流でも水がしっかり流れていました。
俗世の垢を落として先に進みます。水晶沢はかなり上流でも水がしっかり流れていました。
最後の滝はなかなか面倒でした。ずすさんが登るように、水流の側に足を掛けるところが多いのですが、カメラが水びたしになりそうなので、左の岩の方から登ったら、最後に足が掛からなくなってしまい、上から腕を引いてもらいました。
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最後の滝はなかなか面倒でした。ずすさんが登るように、水流の側に足を掛けるところが多いのですが、カメラが水びたしになりそうなので、左の岩の方から登ったら、最後に足が掛からなくなってしまい、上から腕を引いてもらいました。
その上に行ってもこんな風に小さいながら釜になったところがあるように、水涸れはまだまだ先のようですね。
その上に行ってもこんな風に小さいながら釜になったところがあるように、水涸れはまだまだ先のようですね。
ついに水が涸れたかと思いきや、まだまだどこかで流れているようです。
ついに水が涸れたかと思いきや、まだまだどこかで流れているようです。
いよいよ左右が狭まったルンゼになって、終点が近づいて来た感じです。
いよいよ左右が狭まったルンゼになって、終点が近づいて来た感じです。
しかし、驚いたことに水流は水道水程度ながらちょろちょろと流れていました。
しかし、驚いたことに水流は水道水程度ながらちょろちょろと流れていました。
そして地図上では最後に二つのところで尾根に出られますが、まずはずすさんが手前の方から登りました。
そして地図上では最後に二つのところで尾根に出られますが、まずはずすさんが手前の方から登りました。
残り3人は先のところから尾根によじ登ります。結構緩い土質でしたが、上の方で右にトラバースする踏み跡があり、尾根に乗ることができました。
残り3人は先のところから尾根によじ登ります。結構緩い土質でしたが、上の方で右にトラバースする踏み跡があり、尾根に乗ることができました。
その尾根は雷木沢右岸尾根で、この先ほんの少しで国境尾根の水晶沢ノ頭に出られますが、今回はピークハントが目的ではなく、何度も行ったことのあるし、時間も3時半になってしまったので、このまま尾根を下って戻ることにしました。ちなみに、今回持って行ったカメラは軽量なマミヤNC1000Sでした。
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その尾根は雷木沢右岸尾根で、この先ほんの少しで国境尾根の水晶沢ノ頭に出られますが、今回はピークハントが目的ではなく、何度も行ったことのあるし、時間も3時半になってしまったので、このまま尾根を下って戻ることにしました。ちなみに、今回持って行ったカメラは軽量なマミヤNC1000Sでした。
もう沢歩きはしませんから、ここで休んで靴をトレッキングシューズに履き替えましたが、1年ぶりに履いたローカットのASOLOは下りでつま先が当たってとても苦痛でした。爪の中が内出血した感じです。それと、座っている時にブヨの攻撃を受けて、虫除けスプレーを掛けましたが、左肘の上の薬が掛かっていないところを攻撃され、5箇所も刺されてしまいました。要対策ですね。
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もう沢歩きはしませんから、ここで休んで靴をトレッキングシューズに履き替えましたが、1年ぶりに履いたローカットのASOLOは下りでつま先が当たってとても苦痛でした。爪の中が内出血した感じです。それと、座っている時にブヨの攻撃を受けて、虫除けスプレーを掛けましたが、左肘の上の薬が掛かっていないところを攻撃され、5箇所も刺されてしまいました。要対策ですね。
雷木沢右岸尾根は意外としっかりした踏み跡が見られる尾根でしたが、時折支尾根が出てきまして、上の方ではマーキングはないので、読図はしっかりしておかないといけません。
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雷木沢右岸尾根は意外としっかりした踏み跡が見られる尾根でしたが、時折支尾根が出てきまして、上の方ではマーキングはないので、読図はしっかりしておかないといけません。
中盤はキメ岸沢右岸尾根と同じように緩まったところもありましたが、そう長くは続きません。
中盤はキメ岸沢右岸尾根と同じように緩まったところもありましたが、そう長くは続きません。
半分以上下ったらマーキングがちらほら見られるようになりましたが、真っ直ぐのところに巻かれているものもあって、そう有効ではなかったです。
半分以上下ったらマーキングがちらほら見られるようになりましたが、真っ直ぐのところに巻かれているものもあって、そう有効ではなかったです。
植林地帯になって歩きやすいのですが、つま先が痛くてスピードアップできません。次にこの靴を履く時は、厚手のソックスはやめた方が良さ気ですね。
植林地帯になって歩きやすいのですが、つま先が痛くてスピードアップできません。次にこの靴を履く時は、厚手のソックスはやめた方が良さ気ですね。
ちょっと滑りやすい白ザレの下りですが、ハイパーVの皆さんはズリっとやってましたね。その点はこちらは大丈夫でした。
ちょっと滑りやすい白ザレの下りですが、ハイパーVの皆さんはズリっとやってましたね。その点はこちらは大丈夫でした。
沢の音が聞こえてきて、正面の尾根が大変キツくなったところで左側の斜面を見ると、こうした径路が見えました。ここをS字に折れて下ります。
沢の音が聞こえてきて、正面の尾根が大変キツくなったところで左側の斜面を見ると、こうした径路が見えました。ここをS字に折れて下ります。
分かりづらいですが、こんな短い木の梯子の残骸があるように、昔から杣道として利用されてきた尾根ですね。
分かりづらいですが、こんな短い木の梯子の残骸があるように、昔から杣道として利用されてきた尾根ですね。
すぐ先では急な尾根の角を回避してヤセ尾根の鞍部に下るアルミ梯子までありました。
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すぐ先では急な尾根の角を回避してヤセ尾根の鞍部に下るアルミ梯子までありました。
その先を少し進むと、新し目の鹿柵が道を阻んでいましたが、脚立で越えるようになっていました。
その先を少し進むと、新し目の鹿柵が道を阻んでいましたが、脚立で越えるようになっていました。
先ははっきりした径路になっていたので、そのまま進みますが、少し先で角の丸太がなくなってただの斜面になってしまいました。そのままトラバースして進むと、先に鹿柵が現われ、それに沿って急な斜面を少し下ると脚立がまた出てきます。手前に何か径路みたいに下れそうなプラスチックの筒が刺してあって丸木が止められているところが何段もありましたが、どうやら土留めで、径路ではなかったです。
先ははっきりした径路になっていたので、そのまま進みますが、少し先で角の丸太がなくなってただの斜面になってしまいました。そのままトラバースして進むと、先に鹿柵が現われ、それに沿って急な斜面を少し下ると脚立がまた出てきます。手前に何か径路みたいに下れそうなプラスチックの筒が刺してあって丸木が止められているところが何段もありましたが、どうやら土留めで、径路ではなかったです。
変に途中から土留めをジグザグに下らずに、真っ直ぐトラバースして鹿柵に掴まりながら斜面を下った方が楽ですね。
変に途中から土留めをジグザグに下らずに、真っ直ぐトラバースして鹿柵に掴まりながら斜面を下った方が楽ですね。
脚立を越えて上を振り返ると、あんな人工の石積みがありました。足元にはワイヤーの残骸があったので、多分あそこにウィンチか何かを設置していたんでしょうね。
脚立を越えて上を振り返ると、あんな人工の石積みがありました。足元にはワイヤーの残骸があったので、多分あそこにウィンチか何かを設置していたんでしょうね。
そこからの下りも結構急な区間が続き、すんなり沢まで下れるのかと心配になりますね。
そこからの下りも結構急な区間が続き、すんなり沢まで下れるのかと心配になりますね。
しかし、やはり元は杣道らしく、急な斜面をトラバースして斜めに下る踏み跡がはっきり見付かりました。
しかし、やはり元は杣道らしく、急な斜面をトラバースして斜めに下る踏み跡がはっきり見付かりました。
最後はご覧のように斜めに沢に下ります。出たところはマーキングがある正しい尾根の取り付き口でした。モロクボ沢の入渓した地点で、堰堤のすぐ上の辺りになります。
最後はご覧のように斜めに沢に下ります。出たところはマーキングがある正しい尾根の取り付き口でした。モロクボ沢の入渓した地点で、堰堤のすぐ上の辺りになります。
沢に下り立ち、早速ジャブジャブやる皆さん。自分だけハイパーVを履き替えたので、水に浸かれません。無念(;´д`)。
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沢に下り立ち、早速ジャブジャブやる皆さん。自分だけハイパーVを履き替えたので、水に浸かれません。無念(;´д`)。
朝歩いた鹿柵脇を進んで戻ります。
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朝歩いた鹿柵脇を進んで戻ります。
やまびこ橋まで帰ってきました。さすがにド初心者にはたかが1級といえども、尾根まで2往復は疲れましたよ(^∇^)。
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やまびこ橋まで帰ってきました。さすがにド初心者にはたかが1級といえども、尾根まで2往復は疲れましたよ(^∇^)。
最後にまたもや水に浸かるミックさん。火照った体にはさぞ気持ち良いことでしょう。
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最後にまたもや水に浸かるミックさん。火照った体にはさぞ気持ち良いことでしょう。
白石林道への橋を渡り、あとはしばしの林道歩き。
白石林道への橋を渡り、あとはしばしの林道歩き。
たかが林道でも緩やかながらやはり下りなので、とにかくつま先が痛くて早く歩けないです。皆どんどん先に行っちゃいます。
たかが林道でも緩やかながらやはり下りなので、とにかくつま先が痛くて早く歩けないです。皆どんどん先に行っちゃいます。
最終的に駐車場に戻ってきたのは5時40分頃。かなり燃え尽きた感がありましたが、そもそもド初心者に沢登り二本立ては酷過ぎではないでしょうか(^∇^)b
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最終的に駐車場に戻ってきたのは5時40分頃。かなり燃え尽きた感がありましたが、そもそもド初心者に沢登り二本立ては酷過ぎではないでしょうか(^∇^)b
これが今回歩いたコースMAP。全体で14kmほどの距離ですが、沢の1kmは尾根の1kmよりもやはり大変ですね。
これが今回歩いたコースMAP。全体で14kmほどの距離ですが、沢の1kmは尾根の1kmよりもやはり大変ですね。

装備

個人装備
ハイパーV(作業靴) ハーネス スリング

感想

 8月5日(日)に人生初の沢登りに行ってきました。去年から一緒に歩いているYAMAP仲間のうち、ミックさんは前から沢歩きしていた熟練者で、それに感化されて最近沢登りに目覚めたずすさんと、もう一人の熟練者dimeifuさんを加えて、このところ彼ら3人ないし4人で良く沢を歩き回っていましたが、自分のスタイル(フィルムカメラで撮影しながら歩く)には沢歩きの選択肢はないので、参加してきませんでした。でも、真夏の酷暑の中での丹沢の尾根歩きは最早修行の領域と言っても良いくらいで、それならやはり沢なら涼しくてよかろうと思い、なかなか大変であろうけれども、自分も基本装備を整えておきました。
 初めて行った沢は中川川水系のモロクボ沢で、用木沢出合の駐車スペースに車を止めて白石林道を少し北上し、やまびこ橋方面に左折して橋を渡り、鹿柵の脇を抜けて堰堤を越えたところでいよいよ入渓します。
 初めてとは言え、過去に渓流釣りでウェーダーを履いて沢歩きしたことはありますが、今回は作業靴の「ハイパーV」での沢歩き。早速水の中でグリップを試すと、これがバッチリ食い付きます。しばらくは普通の沢の中を遡上する感じでしたが、いよいよ難所のモロクボ大滝に到着。ここは滝をそのまま登ることは不可能で、少し手前から左側斜面をよじ登って高巻くのですが、仲間は滝の途中まで登ってから左側の岩場をよじ登って高巻きましたので、付いて行きましたが、念のためロープで確保しておいてくれました。
 一番の難所を越えると、その後も細かい滝がいくつも出てくるのですが、ほとんどは滑棚や小規模の滝で、素人でもしっかり歩けるものでした。
 2/3ほど進むと滑棚沢の出合いに到着。ここを右に折れて遡上し、ジャガクチ丸を目指します。滑棚沢はその名の通り、滑棚が多くて歩いていて楽しい沢でした。一箇所だけ、滝の真ん中で流芯を横切らねばならないところがあって、首から掛けているフィルムカメラはビニール袋に入れてありましたが、記録用コンデジは腰に下げた普通のカメラケースで、滝の流れで水浸しになりそうでした。
 その先では徐々に水も涸れて行き、勾配も厳しくなって暑さが倍加しますが、急勾配で足場の緩い斜面を登り切ると、ジャガクチ丸の東側の鞍部に出ました。
甲相国境尾根は風が流れていて大変心地良かったです。当初、ここから水晶沢ノ頭まで尾根を進み、雷木沢右岸尾根から下山するのを考えていたら、皆タフですから、これじゃ歩き足りないようで、すぐ横の名無しピークからキメ岸沢右岸尾根を下って水晶沢に出て再び遡上することになりました。
 キメ岸沢右岸尾根は、途中長いこと緩やかな勾配の歩きやすいルートでしたが、尾根の尻が切り立っていて、真っ直ぐ下るのは難しそうで、すぐ手前の左側を下ってキメ岸沢の15m滝の巻き道に出て滝壺のところに降り立ちました。そこからも結構大きい滑棚を下ってやっと水晶沢の出合に到着。さすがに足が疲れていましたが、こうなったらもう登るしかないので、ゆっくり進んで右俣左俣の分岐で一休み。
 水晶沢の右俣を登って行きますと、いくつか10m未満の滝があるんですが、一つ直登すると濡れてしまってカメラに水が掛かる恐れがあったところを、敢えて左から高巻いたら、その尾根がえらい大変で、先でなかなか下れずに大分登ってかなり先の方で下る羽目になりました。素直に濡れ覚悟で沢を登っていれば良かった…。
 水晶沢は次第に細くなっていって、ついに水が涸れると、それまでの涼しさは全くなくなって、ただただ蒸し暑く、沢だからあまり水は入らないかなと思っていましたが、とんでもない。持って行った3Lはほとんど下山までには飲み尽くし、途中汲んだ沢の水も1Lほど飲んでいました。
 水晶沢ノ頭に出るには沢からまず雷木沢右岸尾根に這い上がるのですが、尾根に合流したら3時半になったので、そのまま下ることにしました。やはり癒し系の滑棚の多い沢でも、2度尾根まで往復すると足は棒になりますね。
 用木沢右岸尾根は支尾根がちょくちょく出てきますが、歩きやすい尾根でした。中盤から踏み跡がはっきりしていて、マーキングも時折ありました。尾根が厳しい段差になったところは左から下って梯子でヤセ尾根の手前に下りられるようになっていて、登山道として成り立っているのかなと思いましたら、その先で新し目の鹿柵があって、ルートが分かりづらくなっていました。そこからの下りはかなり急な斜面で、杣道もあるのかないのか分からないようなところでしたが、何とかマーキングのある尾根の取り付き口にちゃんと出られました。後は朝来た道を戻るのみですが、最後に二人のメンバーはもう一度沢で水浴びして喜んでいました(^∇^)v
  用木沢出合の駐車スペースに戻れたのは5時40分頃。いくら初心者向けの1級ないし1級上のレベルのルートでも、さすがに2度登り下りすると足が痛いことこの上なしです。全体で12-14km程度でしたが、やはり沢の1kmは尾根のそれとは違って大変ですね。それでも、無理のない範囲で初心者向けの優しい沢を歩くのは楽しいことですから、この夏はもう少し1級レベルの沢とバリルートを絡めて歩いてみたいですね 。


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コメント

初沢、お疲れさまでした!
トプさん、お疲れさまでした。
とうとう沢デビューしちゃいましたね。
ハイパーVもしっかり食い付き良かったです。
みんな子供の用に楽しんでるのが伝わってきましたよ(#^^#)
2018/8/7 20:00
Re: 初沢、お疲れさまでした!
youさん、ハイパーVはたった3800円でかなりグリップが良いのでお勧めですよ。
今度法行沢の癒し系初級レベルの沢を歩いて、椿丸にも登って、林道歩きもしてと言う具合に、全部入れてやろうと言う話になりましたから、是非一足入手してみて下さい。
沢は今の時期は最高に気持ち良いですね。
2018/8/8 8:05
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