秋田焼山は熊に会って撤退、でも八幡平は素晴らしかった

2018年08月12日(日) [日帰り]

• GPS: 07:59
• 距離: 31.0km
• 登り: 1,336m
• 下り: 780m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:49
• 休憩: 1:53
• 合計: 7:42

7:16 焼山ベコ谷地コース登山口
7:41 7:45 ベコ谷地
8:01 8:02 焼山ベコ谷地コース登山口
8:41 8:42 八幡平山頂レストハウス
8:45 8:45 鏡沼分岐
9:02 9:05 八幡平
9:10 9:13 ガマ沼
9:17 9:26 陵雲荘
9:38 9:38 源太分かれ
9:45 10:09 源太森
10:18 10:18 安比岳分岐
10:38 10:42 黒谷地湿原
11:11 11:11 茶臼山荘
11:16 11:33 茶臼岳
11:35 11:38 茶臼山荘
12:06 12:06 黒谷地湿原
12:30 12:30 安比岳分岐
12:40 12:41 源太森
12:48 12:49 源太分かれ
13:09 13:14 見返峠
13:18 13:20 鏡沼分岐
13:23 13:27 八幡平山頂レストハウス
13:38 13:41 裏岩手縦走路入口
13:45 13:46 藤七温泉分岐
13:55 13:58 畚岳分岐
14:00 14:21 畚岳
14:27 14:29 畚岳分岐
14:37 14:37 藤七温泉分岐
14:44 14:45 裏岩手縦走路入口
14:58 八幡平山頂レストハウス

天候

晴れ、時々ガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

秋田焼山へは、ビジターセンターの南にある、アスピーテライン沿いの大きな駐車場に停めました。ガラガラでした。
八幡平は、見返し峠の有料駐車場を利用。普通車500円です。

コース状況／危険箇所等

後ほど記載の通り、秋田焼山は熊の気配が濃いです。
八幡平は人が多く、歩道もきれいに整備されており危険箇所はありません。

写真

8/12 7:09

まずは秋田焼山敗退の記録から。
登山口に咲いてた見事な、、これなんでしたっけ。

8/12 7:09

アップで。
全然虫がついていなくて、きれいです。

8/12 7:12

丸太橋を渡る

8/12 7:12

温泉成分が流れていると思われます

8/12 7:16

さらにもうひとつ橋を渡り、ベコ谷地コースのはじまり

8/12 7:17

見事なぶな

8/12 7:18

好きな雰囲気です

8/12 7:20

ぶなが好きなのは人間だけではないのです。

8/12 7:25

よく踏まれてはいますが、人の気配はありません。

8/12 7:40

ところどころ、こんなふうに木道を整備してくれています。

8/12 7:40

いきなり湿地帯に出ました！

8/12 7:41

うーん、気持ちいい

8/12 7:43

ちょっと色付きはじめ？

8/12 7:43

向こう側が紫色でとってもきれい

8/12 7:44

この写真を撮る前に、ドスンという音を聞きました。
そして撮り終わった後に、熊と視線が合いました。
詳しくは感想にて。。

8/12 7:47

熊から逃げ、振り向いた時に撮った写真。
今見返して気づきましたが、熊映ってます。

〇で囲ったところ。左を向いています。
このあと湿地帯に全身出てきて、そのまま左に歩いていきました。

8/12 7:54

とにかくできるだけ速足で戻る、戻る。
心を落ち着かせようと撮ったぶなの森。
このあと無事駐車場に戻れました。

8/12 8:40

ところかわって、八幡平駐車場。
気持ちを入れ替えて、あー天気が良くて気持ちがいい！

8/12 8:43

朝早いので私の車だけ

8/12 8:44

さて山頂目指して歩きます。
人が多くて安心ですw

8/12 8:44

陽の光を浴びてきれい

8/12 8:53

はじめてみた、こんなボリューミーないちご
いちごなのか？

8/12 8:47

鏡沼というものを見てみよう

8/12 8:53

まさに鏡のよう

8/12 8:55

奥に見えるのは、明日登山予定の岩手山ですね

8/12 8:57

こちらはめがね沼。
この左側にもうひとつ沼があったので、ふたつ合わせてめがね沼ということですね

8/12 9:04

さてお手軽に山頂ゲットです

8/12 9:05

やはり岩手山を撮ってしまう。かっこいいなあ。

8/12 9:09

ガマ沼方面へと歩みを進めます。

8/12 9:09

今日もクルマユリ発見

8/12 9:11

ガマ沼に到着

8/12 9:11

名前の割にとってもきれい

8/12 9:12

ほら、南の島のようじゃないですか？

8/12 9:13

空が青いから、余計に青いのでしょうか

8/12 9:13

朝早いからか？人もまばらで静かでとてもいいです

8/12 9:14

こちらが八幡沼

8/12 9:17

めちゃくちゃいい景色

8/12 9:18

まさに夏休み

8/12 9:18

ずっと眺めていられる

8/12 9:17

花もたくさん。
ヤマハハコ

8/12 9:19

このニッコウキスゲは気合が入りすぎて歩道に飛び出ています。

8/12 9:30

湿原に出ました。

8/12 9:32

ワタスゲもまだ残ってる

8/12 9:33

なんときれいなのか

8/12 9:33

溜息ばかり出てしまう

8/12 9:36

こんな地形ができたのは不思議

8/12 9:37

池に浮かぶこの植物は一体？？

8/12 9:37

いや−、いいですね

8/12 9:38

源太森方面へ歩いていくと、もうひとつ沼が。
名前がなかったように思いますが、この沼もとてもきれい

8/12 9:40

今日も昨日に引き続きチングルマの果穂に出会う

8/12 9:44

カラマツソウもいっぱい咲いてました

8/12 10:10

かわいい標識

8/12 9:50

ちょっと登って源太森ゲット

8/12 9:49

歩いてきた方面をのぞむ

8/12 9:50

もさもさの森を切り取ってぱちり

8/12 9:50

向こうに見えてる湿原も気になる

8/12 10:15

源太森を下り、茶臼岳方面へと歩みを進めます

8/12 10:40

ちょっと高度を下げて、黒谷地湿原まで来ました。

8/12 10:43

さらに進んでいきます

8/12 11:32

茶臼岳ゲットです
あまり高低差がなく楽に来れました

8/12 11:20

残念ながらちょっとガスってきてしまいました。
眼下に見えるのは熊沼ってやつかな。

8/12 11:38

茶臼岳を下り、八幡平へと戻ります。
この山荘のトイレはとてもきれいでした

8/12 11:39

居住スペースもこんなにきれい

8/12 11:40

サンカヨウの実。なんかおいしそう。

8/12 11:41

また日差しが出てきました。

8/12 11:47

タケシマランの実でしょうか

8/12 11:48

こっちもぶらぶら、かわいい

8/12 12:03

アザミもいっぱい

8/12 12:05

フレッシュでいい色

8/12 12:07

黒谷地湿原に戻ってきました

8/12 12:08

青空が戻ってきてくれた、うれしい

8/12 12:34

ちょっと登って

8/12 12:37

茶臼岳がもうあんなに遠くに

8/12 12:41

この木道はとても歩きやすかったです。感謝。

8/12 12:51

行きに通っていない歩道経由で駐車場を目指します。
映りこみが素晴らしい

8/12 12:53

仲良しニッコウキスゲ

8/12 12:54

別の個体。元気の出る色

8/12 12:56

モウセンゴケだ！

8/12 12:57

写真には映らないようにしましたが、みんな花を一生懸命撮ってました。むろん私も。

8/12 12:59

夏の空ですね

8/12 13:01

しかし本当にいっぱい池があるなぁ

8/12 13:09

裏岩手縦走路。あー行ってみたい

8/12 13:09

トリカブトと裏岩手縦走路。右に駐車場が見えてる

8/12 14:54

さっきから見えてる、あの山が気になる。。

8/12 14:54

地図で調べると、畚岳（もっこだけ）というらしい。
駐車場から往復1時間くらいしかかからないみたい。

8/12 13:41

というわけで、車道をそのまま歩いて畚岳の登山口まで来ちゃいました！

8/12 13:42

やっぱり来てよかった

8/12 13:43

すごく素敵な登山道です

8/12 13:44

ちょっと登ったところから。
向こうに見えてるのは、玉川温泉とかかな。
いつか温泉巡りもしてみたいものです。

8/12 13:45

近づいてきた〜

8/12 13:50

途中の展望地から。
素晴らしい！

8/12 13:50

東北、すてきだなぁ

8/12 13:50

箱庭のような山肌を切り取る

8/12 13:51

この花がいっぱい咲いていて、とってもきれいでした

8/12 13:53

土地勘がなく知らなかったですが、ここは人気のコースのようですね。
少しの時間の間に多くの方とすれ違いました。

8/12 14:34

こんな感じでよく踏まれています

8/12 13:54

これは？初めて見たかも。

8/12 14:29

畚岳への分岐。
畚岳に行くには、縦走路を一度離れます。

8/12 14:05

そして、さくっと畚岳ゲットです！

8/12 14:21

山頂全景はこんな感じ

8/12 14:05

360度の眺望です

8/12 14:05

さっき登った茶臼岳方面

8/12 14:05

秋田駒ヶ岳方面かな？

8/12 14:06

どっち方面だろう。。とにかく見渡す限り山、山。
素晴らしい。

8/12 14:06

岩手山方面かな？

8/12 14:22

突発ですが登ってよかった〜。
名残惜しいですが下山します。

8/12 14:22

下っていく歩道が見えてる

8/12 14:23

ほんと素敵なところ

8/12 14:25

これはなんでしょうか？

8/12 14:29

下って下って

8/12 14:34

畚岳がもうあんな遠くに

8/12 14:36

帰りも花越しに景色を撮影

8/12 14:41

こんな苔チックなものも

8/12 14:45

そろそろ終点

8/12 14:45

畚岳ありがとう。次はその先まで歩いてみたいと思います。

8/12 14:47

畚岳登山口に会った看板。
「アップダウンの少ない」という言葉に惹かれるなぁ・・

8/12 13:35

八幡平駐車場まで車道を歩きます。
車道脇にモウセンゴケ発見！

8/12 15:10

八幡平駐車場から、バイケイソウが見えたのでぱちり

8/12 15:09

とっても素敵な山行でした！
紅葉の時期に来てみたいなー。

撮影機器：

Optio LS465 ペンタックス

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 笛 GPS 常備薬 携帯 時計 タオル カメラ

感想

okei0000

八幡平の素晴らしさは写真コメントで十分かと思いますので、ここでは秋田焼山で熊に出会ったことを書こうかと思います。

ベコ谷地コースから入山してすぐ、登山道脇の森からドサドサッという物音を聞きました。
音は離れていったので、恐らく動物が逃げて行ったのだと思いますが、
鹿や猿のような軽い音ではなく、今まで聞いたことのない、重たいものが移動していく音でした。
そのときは、「あぁたぶん熊だな」くらいに思っていました。この山に限らず、熊は登山コースにつきものですし、そんな音を聞いても不思議ではありません。
ただ、聞いたことのないような大きな音だったので、熊がいるとあんなに大きな物音がするんだな、と初めて学習しました。

ぶなの美しい樹林帯を登ること20分程たったころ、いきなり湿地帯に出ました。
湿地帯から先は、湿地の真ん中を突っ切るような形で歩道がついていました。
数百メートルくらい先にまた樹林帯の入り口が見えています。
これまで歩いてきた樹林帯もとてもきれいでしたが、景色が開ける湿地帯はまた違った美しさがあり、写真を撮りながらゆっくりと歩いていくことにしました。

あと1メートルほどで樹林帯に再度入る、というところで、進行方向左側の湿地の奥に、コバギボウシの紫色の群生を見つけました。
きれいだなぁと思いながらカメラを向けたときに、今から向かう方向からドサッという物音を聞きました。
入山してすぐに聞いた音に似た、重たい音です。
なので、また「熊がいるんだな」と思いましたが、恐らくこちらの存在に気づき逃げたのだろうと解釈しました（今から思えば勝手な解釈です）。
しかし、写真を撮りながら、「逃げたときに出るような音ではないな」と思いました。草木が揺れる音が遠ざかっていくような余韻音がしなかったからです。

それでも、「まさかいるわけない」と思いました。
写真撮影に満足し、カメラをしまい一歩を歩みだすまでは。

進行方向の樹林帯に目を向けたときに、初めて、熊が私を見ているのに気づきました。
登山道脇のかなり近いところから、にゅっと顔を出していました。
胸にはトレードマークである白いふさふさとした三日月模様があり、まんまるの耳につぶらな瞳で、こちらをじっと見ていました。
その距離、約5メートルほどだったかと思います。下手な動物園より近いかもしれません。
近かったので、表情だけはよく見えましたが、何を考えているのかまるでわかりませんでした。まるで、カモシカが人をじっと見ているあの仕草のように見えました。
さらに言うと、つぶらな瞳は可愛らしささえ感じました。

しかし相手は熊です。こちらは単独、加えてこの至近距離。
死ぬかもな、と思いました。
それでも、熊に会った時に絶対にやってはいけないとされる、
「目をそらさない」「背中を向けない」を守らなくては、と考えられるだけの冷静さはありました。

熊は一歩も引く気配がありません。
正直私はびびっていたので、もう私の方から退散しようと思いました。
熊の目を見つめながら、ゆっくりゆっくり、刺激しないように後ずさりしました。

草木が生い茂る中から熊が顔を出していたので、数歩下がった時点で私の目からは熊が見えなくなりました。
しかし向こうから見えているのかいないのかはわかりません。大事をとって、10メートルくらい後ずさりしたと思います。後ずさりしやすい地形だったことは不幸中の幸いでした。

もう大丈夫かな、と思ったときに熊方面に背中を向けて歩き出しました。
その間にも念のため、何度も何度も振り向いて追いかけてきていないか確認しました。

すると、湿地帯まで熊が出てきているではありませんか。
私が立ち止まっていたあたりまで出てきていたのです。

やばい、追いかけてくるつもりか？と一瞬びびりましたが、熊は歩道のない方面へと歩いていきました。私が先ほど撮っていたコバギボウシの群生の方でした。
あぁ、熊が行きたいところに行くのに私が邪魔だったのか、とそこで初めてわかりました。
でもいつ気分を変えるかわからないので、とにかくできるだけ急いで下山することにしました。

こんな時に限って他のハイカーさんの姿は全くありません。
他の人に被害がないことはいいことですが、とにかく誰かに会いたかったのです。
ふと、戻っている間に、行きに聞いたドサドサッの音を思い出しました。
熊は近くにもう一頭いる、その熊が登山道に出てきていたらどうしようと思いました。落ち着け落ち着け、と言い聞かせても足がすこしもつれるくらい慌てていました。
熊に出会った時より慌てていたと思います。

結局熊にはそれ以降会いませんでした。無事車道まで出れました。最初から最後までハイカーには一人も会いませんでした。

気になって過去のヤマレコをいくつか見させていただきましたが、あのあたりは何度も目撃情報があるようですね。
日記にも書きましたが、付近を歩く方はぜひ気を付けてください。

無傷で帰ることが出来たから言えることかもしれないですが、秋田焼山にいつか登りたいと思っています。
またリベンジさせていただきます。
秋田の山に感謝。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。