奥の畑谷から雨乞岳真西尾根（通称）を歩いてみる
滋賀県
onetotani
体力度について
- GPS
- 09:09
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,089m
- 下り
- 1,095m
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- 山行
- 6:28
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 9:02
| 天候 | 晴れ（薄曇り） 爽やかな一日でした。 【気温】 駐車地スタート：18℃ 奥の畑・上：22℃ 雨乞岳山頂：22℃ 登山口に帰着：25℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
→山上小学校前から甲津畑へ→永源寺グリーンランドへの案内板で 甲津畑林道に出て右折→藤切川に架かる鳴野橋の手前路肩の スペースに駐車。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【真西尾根】 �―弾察�以外、踏み跡やテープ等、人の歩かれた形跡は全く 見られません。 ��危険と思われる場所は無いと思いますが、取付きからガレのTOP辺り までは樹林がうるさく感じられます。 �Ｅ个蠅任枠�根が併さる形になるので紛らわしいと感じませんが、 下りの場合は、尾根の分岐が曖昧で難易度は数段上がると思います。 西尾根からの分岐地点、終盤の広い急尾根での方角のずれ、 1000m辺りの曖昧な広がり等、熟練した地形読みが必要だと 思います。 忘備録： 山頂から西向きに延びた尾根も1000m辺りで北西、南西に分かれて その後はそれぞれが数本の尾根に分かれている。 どれが真西尾根の主で支か判断しかねるが、 シオジの大木を過ぎ、奥の畑谷が東へ向きを変えると、谷を形成する 尾根が現れるのでここから取付く事にしよう。 |
| その他周辺情報 | 雨乞岳山頂から西側には「西尾根」「真西尾根」と呼ばれる 二本の顕著な尾根が延びている。 �＼照�根：実際は、北西方向に流れる尾根で、フジキリ谷に 向かっている。 �⊃神照�根：まさに西方向へ流れる尾根で、P1048を経て奥ノ畑谷に 向かっている。 �，法崟照�根」の呼び名が定着したために、�△髻嵜神照�根」と 呼んで区別されているようです。 |
写真
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主尾根が分からず南西側から合流する支尾根に取付く。
笹の急斜面が待っていた。直登は無理なので、ジグザグで高度を稼ぐ。
西尾根との合流は近いぞ。
岩場からイブネと銚子ヶ口の山並みを望む。奥には霞んだ御池岳〜藤原岳。
感想
onetotani
清水頭や西尾根を歩く度、眺めて気になっていた「真西尾根」。
記録も乏しく西尾根ほど歩かれた形跡もないが、地図を見ると
ピークから派生する紛らわしい尾根も無さそうなので、
一度、登りで歩いてみよう。
秋を思わせる様なヒンヤリした空気の中、緑が生い茂った岩ヶ谷林道を
進み、桜地蔵尊でいつものように目的を告げて登山の無事を
お願いして行く。
涼しいと感じたが甲津畑の避難小屋に着く頃には汗ばんできたので
ベンチで薄着に着替え、「ヒル下がりの・・・」をたっぷり吹きかけて
出発する。
フジキリ谷右岸の道から別れ、奥の畑谷へ入るとピンクのリボンが
奥の畑入口まで案内するように揺れていた。
「奥の畑の番人」と呼ばれるシデの木に挨拶して夏草が茂る草原を
突っ切り、特徴の無い林の中を谷筋から着かず離れずしながら進むと
やがて左岸が迫って窮屈になってきたので右岸への徒渉点を探す。
右岸をしばらく行くといきなり頭上が開けて、平原の先には清水頭の
稜線が捉えられる奥の畑・上の草原台地に到着する。
夏草と杉苔に覆われた台地の中にはトリカブトの花が咲いていた。
猛烈な暑さが続く毎日だが、秋に近づいている事を感じさせる花だ。
「奥の畑の主」と呼ばれるシオジの大木にもたれて地形図を広げる。
真西尾根の主尾根末端は不明だが、谷の向きが東に変わると
北東に向かって主尾根に合流する尾根が現れるので、そこを今回の
取付き地点に決め、その後の地形と標高を頭に入れておく。
脇を流れる谷水で汗も洗い流し、さっぱりしてから台地へ戻り
僅かに進むと目指す尾根が現れた。
実際の地形を地図と照合してコンパスが示す55度を頼りに取付く。
いきなりズルズルと滑る様な急斜面だ。谷音を聞きながら茂る樹林の
幹や枝に助けられて藪の様な樹林を抜け、左手から尾根を併せると
明確な尾根筋に変わるが、馬酔木や石楠花の藪は相変わらずだ。
やがて尾根の幅が徐々に広がり、小さな平坦地に出て高度計を
確認すると1020m。尾根形状が曖昧で北西方向から合流する
尾根筋は判別できないが、平坦地から進む方向が東に変わったので
真西尾根に乗った事を確信する。
樹林が濃い尾根芯を避け、ブナが増えた尾根下からしばらくして
尾根芯へ戻ると好展望が広がるガレ場のTOPだった。
南には奥の畑谷を挟んで清水頭の稜線、更に右へ視線を振ると
大峠から綿向山へ延びる稜線が一望だ。
展望を楽しみ僅かに進んだP1048でオニギリを頬張り終盤の急登に
備える。
P1048を過ぎると明らかに雰囲気が異なり、草付きの斜面に
変わってくるが、傾斜は余りにもきつく直登はつらい。
左手に覗ける支尾根に逃げたい誘惑に耐えて、ジグザグで急登を
登りきると左手に西雨乞岳直下の展望地が見えた。
もう安心だ、後は西尾根に合流すれば良い。
西尾根ルートの踏み跡も、やがて深くなった笹藪に消えるが、
右手に姿を現した南雨乞や清水頭を目印にして腰下ほどの笹を漕ぐと、
雨乞岳の山頂標柱が目に入ってきた。
静まり返った山頂に到着した時点で時間はあったが、真西尾根を歩けた
満足感で周辺のピークはどうでも良くなってしまった。
展望や食事などでまったりと時間を過ごしたら、のんびりと杉峠から
千種街道を下ろう。
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コメント
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onetotaniさん、おはようございます。
この時期の雨乞バリルート、onetotaniさんらしいルートですね
下草も生い茂り、ヒルたちの心配もあり、歩かれる方も少ない時期ではないでしょうか？
それだけに、静かな鈴鹿本来の良さを感じられる山歩きになるんでしょうね
一面緑の奥の畑、新鮮な景色です
緑の絨毯を踏みしめる感触はいかばかりのものか、歩いた方しか分からない開放感が感じられたことでしょう
なかなか鈴鹿に足の向かない時期ですが、グリーンシーズンの鈴鹿も良いものですね
totokさん 今晩は。
晴天が約束された週末連休、実は木曽駒狙いだったのですが都合が悪く
予てから気になっていた真西尾根へ向かいました。
秋の様に涼しくなり、ヒルの心配もなく夏の雨乞岳を堪能できました。
真西尾根は全く歩かれた気配がなく、うるさい樹林を避けながら
登りました。 登るにつれて様子も変わり、所々で展望も得られて
季節を変えて歩きたいと思える尾根でした。
未知の尾根を歩ききれた喜びに満たされた山行でした。
こんにちはonetotaniさん
この時期の鈴鹿は心して入らないとヒルにやられそうですが、遭遇されなかったでしょうか？
雨乞岳・イブネ周辺のレコは何度も拝見させて頂き興味津々です。もっと涼しくなった頃、このあたりを重点的に歩いてみたいと思っています。
teppan2013さん 今晩は。
気温も20℃前後が予想されたので、ヒルの巣窟と言われるコースですが
歩いてみる事にしました。全くヒルやマダニの被害は有りませんでした。
眺める度に気になっていた未踏の尾根は、手付かずの樹林に遮られ
難儀しましたが、達成感につつまれて山頂に立てました。
このエリアはささやかな冒険心をくすぐられるルートがいっぱいですね。
秋を迎えると紅葉も楽しみです、是非入り浸って下さい。
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