消化不良の奥秩父・一ノ瀬川・竜喰谷遡行

コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:55
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
○下山口の三ノ瀬みはらし山荘付近に自転車をデポする。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
歩いた道が地図上ではっきりしないのでルート図は作りませんでした。 |
その他周辺情報 | 大菩薩の湯を利用 http://katatumuri.life.coocan.jp/o-daibosatunoyu.html |
写真
感想
釣り師も入渓し、巻き道もしっかりしているので初心者でもOKの谷だというので出かけてみたものの、1回目の時は遡行図を読み間違えて一ノ瀬川を1時間ほど歩いてしまい、こすげの湯に立ち寄っただけでスゴスゴと引き上げてきた。入渓場所を確認した上でお盆の混雑が終わった20日にもう一度出かけてみた。
竜喰谷に入るには最初に一ノ瀬川を渡渉する必要があるが、林道からはっきりとした踏み跡をたどって河原に下りたものの流れが急でとても渡渉できる場所ではなかった。見えるはずの竜喰谷も見えなかった。
またまた入渓できないのか不安になったが、一度林道に戻って眼下に見える一ノ瀬川の渡渉できそうな場所を探した。すると、わずかに上流に戻った場所が浅くて流れも若干緩やかそうなのでここを渡渉することにした。向かいの土手を登れば竜喰谷の出合滝の上に出られそうだった。
一ノ瀬川の流れは思った以上に早かった。うっかりすると足を持って行かれそうだった。流されたら下の岩場の間を遙か下流まで流されてしまい一巻の終わりである。今回の遡行で一番緊張する場面だった。
向かいの土手には踏み跡があった。落ち葉が積もって滑りやすかったが、多くの人がここを登っているようで、登りきると竜喰谷最初の5m滝の上に出た。右岸の明瞭な踏み跡をたどって上流に向かうと両岸から岩に挟まれ谷が狭くなった場所があった。竜喰谷の門のような場所だった。
なだらかな流れを右に左に渡りながら遡行すると4mほどの小さな滝があった。左岸に大きな岩がどーんとある。4mチョックストーンの滝のようだ。ここは左から小さく巻く。
次に出てきたのは精錬場の滝と呼ばれる8mの滝だ。なかなか立派である。右から登れるそうだがここは無理せず右から巻いて滝上に出た。
しばらくナメ状の緩やかな流れを歩いて小さな滝を越えると次に出てくるのが竜喰谷で最大の落差を持つ下駄小屋の滝だ。大きな釜に倒木が流れ込んでいる。この滝は大きい割には左側から簡単に越えられた。途中まで登ると倒木にスリングが付いていて落ち口付近に下りられそうだったが下りてからが危なそうだったので、左上の木に掴まりながら高巻きして落ち口の上に出た。
下駄小屋の滝の上には扇状に広がった10mのナメ滝があった。この滝は竜喰谷て一番綺麗な滝だ。釜も大きくてコバルトブルーに澄んでいる。釣り師が喜びそうな釜だ。写真を撮ったり動画を撮ったりしてしばし楽しむ。
この先に出てくるのが最大の難所の曲滝だが、ここで大きな勘違いをしてしまった。曲滝の直登は無理なので左を高巻きするのだが、曲滝の手前にある多段の滝を曲滝と思い込んで、ずっと下流に戻って高巻きをしてしまったのだ。
本当は多段の滝を登ってから高巻きするのだった。私が登った土手には踏み跡があり、さらに尾根に出るとしっかりした山道があった。ガイドには「大高巻き」と書いてあったので、ただひたすらに尾根を登った。10分、15分と登っても流れに戻る道が出てこない。流れの音も遙か下の方へ遠ざかってしまった。
それにしてもこれだけしっかりした踏み跡がついているということは、かなりの人がここを登っているのだろう。
30分も登ったらもう後には戻れない。たぶん登りきって出るのは大常木林道だろうと見当をつけていたら案の定、巻に入ってから50分後、トンネル状の小竹をかき分けるとひょっこりと大常木林道に飛び出した。まだ8時50分だ。
帰り道は左だが時間があるので竜喰谷源頭部の様子を見にいったが、どうってことないので15分ほど歩いて引き返した。
将監林道を使って自転車をデポしておいた三ノ瀬へと下りた。みはらし茶屋で缶ビールを飲みながらおばちゃんと世間話を楽しんだ。竜喰谷の核心部と上半分を残した消化不良の遡行だったが、みはらし茶屋での時間がせめてもの癒やしの時間だった。
竜喰谷はまた来年来よう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する