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記録ID: 1565056
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無雪期ピークハント/縦走
道南

砂原岳 とても怖い山頂

2018年08月20日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.3km
登り
918m
下り
918m

コースタイム

日帰り
山行
5:47
休憩
0:35
合計
6:22
8:00
200
スタート地点
11:20
11:55
147
山頂・山頂手前の広場
14:22
ゴール地点
ルートは手書きです。
登りでの休憩約25分。下山での休憩約20分。
天候 晴時々薄曇り。風は弱い。
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道立?森林公園?「望洋の森」駐車場30台位駐車可能。トイレ無し。登山ポスト無し。
コース状況/
危険箇所等
登山道不明瞭箇所が所々有り。山頂は樹木無し火山礫で足が滑りそうな痩せ尾根。
砂原から見た砂原岳・駒ヶ岳(剣ヶ峯) 。特徴のある剣ヶ峯の先端がほんの少しだけ見えている。堂々とした山容、天気は上々。どんな登山になるか楽しみだ。
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砂原から見た砂原岳・駒ヶ岳(剣ヶ峯) 。特徴のある剣ヶ峯の先端がほんの少しだけ見えている。堂々とした山容、天気は上々。どんな登山になるか楽しみだ。
”望洋の森”入口の看板。十勝岳や樽前山のように盛んに火山性ガスを噴出させているエリアから遠くはない登山道にはこうした自粛要望はしていないのになぜこの山に?という疑問が強く湧く。
日頃登山は自己責任と思っているので、この山でもし何か起きても絶対に救援要請はしないと決めてスタートした。
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”望洋の森”入口の看板。十勝岳や樽前山のように盛んに火山性ガスを噴出させているエリアから遠くはない登山道にはこうした自粛要望はしていないのになぜこの山に?という疑問が強く湧く。
日頃登山は自己責任と思っているので、この山でもし何か起きても絶対に救援要請はしないと決めてスタートした。
ネットで見ていた薮漕ぎエリア。殆どの部分で踏み跡がはっきりしているのでさして苦労せず通り抜けた。
ネットで見ていた薮漕ぎエリア。殆どの部分で踏み跡がはっきりしているのでさして苦労せず通り抜けた。
標高700m位から草木のほとんど無い、歩き難い細かな火山礫の尾根を登っていく。
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標高700m位から草木のほとんど無い、歩き難い細かな火山礫の尾根を登っていく。
標高900mから上の風化で大きな岩がむき出しになった巨大な岩稜の下まで来た。標高800m位から地表を覆う苔が増えだした。
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標高900mから上の風化で大きな岩がむき出しになった巨大な岩稜の下まで来た。標高800m位から地表を覆う苔が増えだした。
苔の中の至る所にイワリンドウという小さな花が咲いている。健気だ。登山道にもこの苔と花が広がっている。それを踏まないように気をつけて歩く。
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苔の中の至る所にイワリンドウという小さな花が咲いている。健気だ。登山道にもこの苔と花が広がっている。それを踏まないように気をつけて歩く。
さてどうやって岩稜に上って行くのか?と思っているとお助けロープがあった。このロープとこの先もう一カ所あったロープも古い。岩に手懸り足懸かりがあるのでほとんどロープは使わず慎重に上り下りした。
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さてどうやって岩稜に上って行くのか?と思っているとお助けロープがあった。このロープとこの先もう一カ所あったロープも古い。岩に手懸り足懸かりがあるのでほとんどロープは使わず慎重に上り下りした。
11:20山頂到着。いかにも足が滑りやすそうな細かな火山礫の痩せ尾根。しかも海側に嫌な角度で傾斜し10メートルくらい先は急傾斜で見えない。平坦な部分の幅は2mくらいか。三角点を囲んでいたと思われる石組も崩壊しバラけている。今まで経験した怖い山頂ベスト3に入る。いや1位かもしれない。
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11:20山頂到着。いかにも足が滑りやすそうな細かな火山礫の痩せ尾根。しかも海側に嫌な角度で傾斜し10メートルくらい先は急傾斜で見えない。平坦な部分の幅は2mくらいか。三角点を囲んでいたと思われる石組も崩壊しバラけている。今まで経験した怖い山頂ベスト3に入る。いや1位かもしれない。
恐る恐る腰をかがめて三角点の脇にまで行き岩稜部分を入れて撮ってみる。もう一度やれと言われたらお断りだ。
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恐る恐る腰をかがめて三角点の脇にまで行き岩稜部分を入れて撮ってみる。もう一度やれと言われたらお断りだ。
山頂から剣ヶ峯と砂原岳山頂の岩稜部分。
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山頂から剣ヶ峯と砂原岳山頂の岩稜部分。
山頂から剣ヶ峯、写真ではよく写っていないが剣が峰への踏み跡がはっきりと見えた。
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山頂から剣ヶ峯、写真ではよく写っていないが剣が峰への踏み跡がはっきりと見えた。
山頂から大沼、函館方面。函館山が良い感じで見えた。
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山頂から大沼、函館方面。函館山が良い感じで見えた。
山頂から、旧火口部分。大きな陥没が見えが恵庭岳くらいのかすかな火山性ガスの噴出でもあるかと思い目を凝らすがゼロ。
ここもまだ草地化はしていないようだ。砂原岳側には樹木が点々と見える。噴火がなく10年・20年経過したらどのような植生になっているのか気になる。しかし、その頃にはここまで来ることの出来ない体になっていそう。この世にグッバイしているかもしれないし・・・
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山頂から、旧火口部分。大きな陥没が見えが恵庭岳くらいのかすかな火山性ガスの噴出でもあるかと思い目を凝らすがゼロ。
ここもまだ草地化はしていないようだ。砂原岳側には樹木が点々と見える。噴火がなく10年・20年経過したらどのような植生になっているのか気になる。しかし、その頃にはここまで来ることの出来ない体になっていそう。この世にグッバイしているかもしれないし・・・
山頂手前100m位の所に落ち着いて休める広場があった。どこかの山岳会が設置した丸太イスが有難い。いいお休み所です。
ここでゆっくりランチタイムとした。
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山頂手前100m位の所に落ち着いて休める広場があった。どこかの山岳会が設置した丸太イスが有難い。いいお休み所です。
ここでゆっくりランチタイムとした。
お休み所からの火口部。他の写真もそうだがカメラの自動補正か緑のクッキリ感が相当落ちて写っている。まぁいいか、この眼で空の青、苔の優しい緑をしっかり見たのだから。
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お休み所からの火口部。他の写真もそうだがカメラの自動補正か緑のクッキリ感が相当落ちて写っている。まぁいいか、この眼で空の青、苔の優しい緑をしっかり見たのだから。
お休み所から山頂に向かう途中、芸術的な自然の産物がいた。インスタ映え?というやつかな。
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お休み所から山頂に向かう途中、芸術的な自然の産物がいた。インスタ映え?というやつかな。
火口側は鉄分か?赤く海側は苔の緑のツートンカラー。岩ではなく細かな石の塊。ということはこれからの年月でパラパラと崩れていくのだろうか?
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火口側は鉄分か?赤く海側は苔の緑のツートンカラー。岩ではなく細かな石の塊。ということはこれからの年月でパラパラと崩れていくのだろうか?
9合目の標識まで下りて来て海側を眺めた。風や海流が大きな渦を生んだようだ。ニセコ〜伊達〜室蘭側は雲がかかっている。
9合目の標識まで下りて来て海側を眺めた。風や海流が大きな渦を生んだようだ。ニセコ〜伊達〜室蘭側は雲がかかっている。

感想

 特徴のある岩稜「剣ヶ峯」がある 駒ヶ岳。残念なことに8合目くらいの馬の背から先は登山自粛の「お願い」がされていて、もっと悪いことには旧火口部は陥没の危険があるらしい。自分で登れる訳がないが、あの「剣ヶ峯」基部に行って見上げるだけでもしたいと思うがやはり見えない陥没の危険は怖い。

 では同じ山の海側の外周の砂原岳から「剣ヶ峯」や旧火口部はどう見えるのかと気になっていた。ネットで色々見ると砂原岳も登山自粛の「お願い」がされているが陥没の危険は無いようだ。完全自己責任(何があっても救助要請はしない。)で登ってみることにした。
 登山道は一部薮化、不明瞭化していたが過去に相当なお金かけて整備したことが色々な痕跡でわかる。
 遠くから見ると山の上部が薄緑色に見えていたがこれは笹や草ではなく苔、そしてあちらこちらに小さな花が咲いている。岩以外は細かく脆い火山礫なのでこれでは雨が降っても保水力は無いだろ。多分苔は少ない水分でかろうじて生き抜いて、そして少しずつ広がったと思う。その苔が風や雨などで簡単に流れ落ちそうな火山礫を包み抑えてくれている。まるで傷ついて崩れかけている山肌を守っているようだ。自然の営みは調和の世界だと思う。それに比べ、出来るからといって山を削り・海を埋め立て川や海岸線をコンクリートで覆い尽くそうとする人間の傲岸さは一体何なのかと思う。際限のない便利さ経済性、成長が本当に追求すべき価値なのか大人は一度じっくり冷静に考えた方がいいと思う。
 写真のコメントにも書いたがこの山がこの先どのように変わって行くのかが気になるが、火山礫・苔・小さな花たちの調和の世界に足を踏み入れない方がいいのではとも思う。


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