記録ID: 157204
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積雪期ピークハント/縦走
東北
冬晴れの真昼山地 大台
2011年12月21日(水) [日帰り]
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 08:00
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 786m
- 下り
- 768m
コースタイム
8:20 川口渓谷林道脇駐車
13:05 大台山頂814.2
〈昼食休憩〉
13:50 大台山頂出発
16:00 川口渓谷林道脇(車)
13:05 大台山頂814.2
〈昼食休憩〉
13:50 大台山頂出発
16:00 川口渓谷林道脇(車)
天候 | ☁一時☀ 風もなく穏やかな天気 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://www.ouu-moribo.jp/ 秋田県大仙市太田町太田字惣行大谷地10-5 奥羽山荘を通り過ぎて少し行くと、川口渓谷の林道入り口右手に鹿子温泉の建物(廃業してる?)が見えてきます。 この鹿子温泉前の林道を挟んでちょうど向かい側の杉林から尾根に取り付きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
入り口から気持ちいい杉林を歩きます。営林署の人たちが歩くのか、ピンクリボンが目に付きました。標高200m付近で地図に記載の無い林道に出ます。その林道を横切って再び尾根伝いに杉林を歩きます。杉林は標高450m付近まで。斜面がなだらかになる標高550m付近からブナを主体とした広葉樹林に変わります。地図上では尾根が広く歩きやすいように見えますが、細かい木の枝が多く、歩行が非常に困難なコースでした。そういう意味で標高550mから750mまでの尾根道が今回の山行の核心部でした。それから、550m付近の広い台地状の地形、僕はここでルートを見失っています。小ピークを越えていったん谷に降りることを見落としていました。落ち着いて方角を確かめるべきでした。 山頂には12:00前には着けるだろうと考えていましたが、現実は一時間遅れの13:00頃になりそうでした。帰りは来た道を戻る予定でしたが、今さっき歩いてきた道とはいえ、雪深い薮道です。昼食を諦めて、行動食のみで下山したとしてもおそらく二時間では林道までたどり着くことが出来ず、日没を迎えてしまいそうでした。そこで頭をよぎったのは、家で地図を眺めていたときに考えたエスケープルートについてでした。まさかこれを使うことになろうとはね。馬鹿げてる。可笑しくて笑いがこみ上げてきます。 他の方法もいくつか考えてみましたが、消去法でいろんな選択肢が消えてしまい、確信的にとっておきのこのエスケープルートを取ることにしました。山頂から西側の急峻な斜面を250m下るルートです。この裏技はちょうど今時期しか使えないと思います。というのも、夏期は倒木やらブッシュやらがおそらくひどいと思われます。しかも「下りる」というより、「滑り落ちて行く」という感覚に近いため、夏季にはけっこうな危険を伴うことが予想されます。また積雪が増える厳冬期には、雪崩の危険が伴います。 山頂からの急坂を降りてしまえば、あとは左手に急斜面を見ながら杉林をトラバースします。このルートに広がる杉林は管理されているようで、歩きやすいです。 積雪は30〜70cmほど。山頂でもSoftBank iPhone4の電波が入りました。冬の装備はスノーシューとピッケル。着替えも忘れずに。手袋は最低2双は必要です。3双あればベスト。 今回僕の歩いた全行程は一般登山道ではありません。山行を計画される方はご注意ください。 |
写真
撮影機器:
感想
登山道はない。歩けるだろうか。ぼんやり地図を眺めていて湧いてきた疑問の答えをどうしても見つけたかった。
山行をイメージしてみるが、不安が残る。大台の山行記録を検索しても見つからなかったのだ。人間の踏み入れない山域。それに秋田県内では厳冬に入りつつある今になって、(● ̄(エ) ̄●)出没多発のニュースが聞こえてくる。どうやら今年はブナや栗の結実が不良で、クマにとって食糧不足の冬を迎えたようだ。降りしきる雪の中、(エ) ̄)ノとピッケルで格闘なんて事態はゴメンだ。不確定な要素が多い。だから少しでも有利に思考を進めたかった。せめて天候だけは確定したかった。今年最後の自分との対話くらいはどうしても明るく始めたかったのだ。まぶしい太陽が照りつける白い森の中で。
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コメント
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550mのコンターで南下されてますね。小ピークを降りて直進する予定だったところを何かに誘導されてしまいましたか。左手の等高線が混んでいるので結構な崖が左に見える状態のまま進むところだから、地形図だけ見てると見逃さないような気がするが、おそらくかなり樹木密度が高かったのでしょうね。
エスケープで考えておられた急斜面、雪の画像から見て雪崩はまだなさそうですね。このエスケープはスキー場へ逃げる道といういことかな。
なかなか勉強になります
今回はスノーシューでしたか?お疲れさまでした。
クマはさすがにいないと思って最近は鈴をつけてません
tooleさん、お疲れ様でした
雪と青空、いいなぁ・・・
自分は新潟生まれなので雪を見るととても懐かしい気持ちになります
でも自分にはこんな雪深い所での山歩きはちょっとできそうにないや
スゴイです 雪が降り続く季節でも関係なく、着々と和賀山塊を歩いてますね〜。
確かに水曜日は穏やかな天気で、和賀山塊も見えました。でも登ってる人がいたなんて
ところで、エスケープルートの下り、スノーシューでも問題なかったですか?下りに弱いなんて話も聞いたもので・・
そうですね〜、小ピーク過ぎてまっすぐなんですけど、
直進先の谷の切れ込みが思ったよりよりも深かったんですよ。
それで何を勘違いしたか、稜線上左の斜面と勘違いして回り込んでしまったんですね
必ず谷にいったん降りて登り返しがあるのに、です!!
kiyoshiさんのおっしゃる通りで、樹木密度の状態で誘導されたというのもあります。
地図を眺めていては決してわからない現地での思考要素があるから、山登りはやめられませんね
雪の状態はまだまだ層が薄くて、雪崩れるような状態ではありませんでした。
エスケープルートはピストン出来そうもない場合を想定していくつか用意していました。
どれにするかは現地の状況と時間次第で決めるつもりでした。
結局時間切れで最速ルートを選ぶことになりましたけどね
日が完全に暮れていたら、スキー場でしたかね〜
今回はスノーシューにピッケルで一人ラッセル大会でした。
アイゼンは持ってたけど、出番なしでーす。
(エ) ̄)のやつはまだ起きて居ますね。
秋田で鈴は必携です。
こんな青空に太陽はこちらでは冬は滅多に見られませんけどね〜
そうでした
timothyさんは新潟出身の方でした。
実は僕も新潟市で暮らしていたことがあります。
今から10年以上前のお話ですけどね。
新潟は僕の第二の故郷、いまだにちょくちょく遊びに行きますよ〜
水の都新潟、とても好きなんです。
さすがに1〜2月はどうでしょうね〜
いまの豪雪の勢いが収まってくれればいいのですが、
毎年のことなのでそうもいかないでしょうね〜
今後は屋根の雪下ろしとか、家の雪よせで山登りとは遠ざかりそうですね
あれくらいの急斜面でもMSRのスノーシューで楽ちんでしたよ。
輪っかの部分がキザキザになっているので、滑りませんし、靴からはずれたりも無かったです。
ちょっと高いだけの価値はあるかもしれませんね。
貴重な晴れ間を堪能されましたね!
水曜日は晴れましたもんね。仕事してるのもったい無かったです。
青空と雪を纏った木々が本当に綺麗〜 雪爆弾がすごそうです(笑
うちは今日もっち隊長と雪遊びして雪爆弾を食らってました
ここからオブ山の大杉や滝を見に行きたいと思ってますが…
冬場は林道から歩かないといけなさそうですね
そうそう、僕も仕事するのはもったいないと思ったんです
雪爆弾、かなり直撃受けましたよ〜
子供は風の子元気な子ですね!
もっち隊長もお元気そうで何よりです
そういえば、オブ山の大杉の案内板が林道入り口にありました
滝もあるんですね
さすが地元のregu-lusさん。
僕も付いて行ってみたいね。
深雪をラッセルするregu-lusさんの後ろからね(笑)
冗談じゃなくて、けっこう雪深かったのでスノーシューでも気をつけてくださいね〜☆
あいかわらずな感じだね
物音のしない雪山を1人で歩くのは、
澄み切ってさぞかし気持ちいいでしょう。
冷たい空気を想像します。
無茶はしないよーにね。
埋まっちゃったら、誰も気付いてくれないよ!
私に言われたかないでしょーが。 笑
m-goさんらしいコメントをm-goさんから頂きましたね。
当たり前ですが(笑)
少々困難は伴いましたけど、決して無茶はしていません。
僕は僕の範囲の事柄しか出来ませんからね。
何処かの電力会社とは違って、想定外についても想定しています。
その「想定外の想定」も僕の想像を超える領域まではおよびませんけどね
だから好奇心と恐怖がいつも入り混じってるの。
>私に言われたかないでしょーが。 笑
いや、全然そんなことありませんよ〜
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