記録ID: 1600301
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ハイキング
日光・那須・筑波
【三峯五禅頂のみち⑮】中禅寺道 (いろは坂から清滝寺）
2018年09月29日(土) [日帰り]
thoughtmay
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 08:00
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 278m
- 下り
- 864m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:00
これは池田正夫『全踏査 日光修験 三峯五禅頂の道』(随想舎 2009年刊行)の記述を辿るシリーズ山行です。
池田氏が踏査の手掛かりとされた主な古文書は以下の通り。
冬峯『冬峯手鑑』
華供峯『華供峯副大宿手日記』
夏峯『補陀洛順峯入峯次第私記』
五禅頂『禅頂先達秘密記(善如寺沙門大輪坊厳因)』
いづれも『日光市史史料編』を底本とされているようです。
【参考文献】
奥村隆志『日光四十八滝を歩く』随想舎
随想舎編・中川光憙解説『絵葉書に見る郷愁の日光』随想舎
【東武鉄道日光軌道線に関して】
以下のサイトが大変参考になりました。
http://yatsugatake2010.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c035.html
http://6.fan-site.net/~haasan55/TobuNikko.htm
星野五郎平翁の作った華厳滝壺道については"よっきれん"さんのレポートがとにかく面白い。
橋梁レポート 華厳渓谷と鵲橋
http://yamaiga.com/bridge/kasasagi/main.html
よっきれんさんに触発されて訪れた方の記録もまた素晴らしい。
スゴロク〜白雲瀧
https://ameblo.jp/6blogs/entry-10967902432.html
スゴロク〜白雲瀧 再訪
https://ameblo.jp/6blogs/entry-12185547898.html
いつも通り、古道の推測には今昔マップを使用しました。
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
ありがとうございました。
池田氏が踏査の手掛かりとされた主な古文書は以下の通り。
冬峯『冬峯手鑑』
華供峯『華供峯副大宿手日記』
夏峯『補陀洛順峯入峯次第私記』
五禅頂『禅頂先達秘密記(善如寺沙門大輪坊厳因)』
いづれも『日光市史史料編』を底本とされているようです。
【参考文献】
奥村隆志『日光四十八滝を歩く』随想舎
随想舎編・中川光憙解説『絵葉書に見る郷愁の日光』随想舎
【東武鉄道日光軌道線に関して】
以下のサイトが大変参考になりました。
http://yatsugatake2010.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c035.html
http://6.fan-site.net/~haasan55/TobuNikko.htm
星野五郎平翁の作った華厳滝壺道については"よっきれん"さんのレポートがとにかく面白い。
橋梁レポート 華厳渓谷と鵲橋
http://yamaiga.com/bridge/kasasagi/main.html
よっきれんさんに触発されて訪れた方の記録もまた素晴らしい。
スゴロク〜白雲瀧
https://ameblo.jp/6blogs/entry-10967902432.html
スゴロク〜白雲瀧 再訪
https://ameblo.jp/6blogs/entry-12185547898.html
いつも通り、古道の推測には今昔マップを使用しました。
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
ありがとうございました。
| 天候 | 曇りときどき雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| ファイル |
9/27~9/30、4日間の日光滞在中に採ったウェイポイントをまとめてみました。
（更新時刻：2018/10/21 21:45） |
写真
中宮祠二荒山神社までバスに乗る。
東武バスドライバーの骨太な運転は、易々といろは坂を登りあげるのであった。
東武バスドライバーの骨太な運転は、易々といろは坂を登りあげるのであった。
中宮祠から歩き始めて、いろは坂へ。画像右奥の湖水に突き出すピークが、駒擁護比定地。
左に見えるクレーンは、建設中の"ザ・リッツ・カールトン日光"のもの。自然公園法上の理由で4階建に抑えるそうで、2020年開業とか。
9/29 7:24
中宮祠から歩き始めて、いろは坂へ。
画像右奥の湖水に突き出すピークが、駒擁護比定地。
左に見えるクレーンは、建設中の"ザ・リッツ・カールトン日光"のもの。自然公園法上の理由で4階建に抑えるそうで、2020年開業とか。
画像右奥の湖水に突き出すピークが、駒擁護比定地。
左に見えるクレーンは、建設中の"ザ・リッツ・カールトン日光"のもの。自然公園法上の理由で4階建に抑えるそうで、2020年開業とか。
東武バスのターミナルから茶ノ木平を望む。ここは2003年に廃線となった中禅寺温泉ロープウェイ山麓駅の跡で、ここから茶ノ木平駅をまっすぐ目指していたロープウェイの道筋が、まだ斜面に残っている。
9/29 7:31
東武バスのターミナルから茶ノ木平を望む。
ここは2003年に廃線となった中禅寺温泉ロープウェイ山麓駅の跡で、ここから茶ノ木平駅をまっすぐ目指していたロープウェイの道筋が、まだ斜面に残っている。
ここは2003年に廃線となった中禅寺温泉ロープウェイ山麓駅の跡で、ここから茶ノ木平駅をまっすぐ目指していたロープウェイの道筋が、まだ斜面に残っている。
よく見ると石祠の屋根が残っていた。巫女石の前にある丸い窪みのある石は、大多和宿などで見かける石と同一に見える。供え物をしたのか、護摩を焚いたのか。
9/29 7:38
よく見ると石祠の屋根が残っていた。
巫女石の前にある丸い窪みのある石は、大多和宿などで見かける石と同一に見える。供え物をしたのか、護摩を焚いたのか。
巫女石の前にある丸い窪みのある石は、大多和宿などで見かける石と同一に見える。供え物をしたのか、護摩を焚いたのか。
さて、いよいよいろは坂へ。
画像中央に写っている、黄色い看板の向かいあたりで＿＿
画像中央に写っている、黄色い看板の向かいあたりで＿＿
目指していた、古い道標を見つけた。
この石柱、ストリートビューでも見られる。
この石柱、ストリートビューでも見られる。
道標右面には「星野氏の功績を称え云々」として和歌が彫られている。残念ながら僕には読めず。
これは、かつて華厳滝の滝壺にあった茶屋への道を示す道標だ。星野五郎平翁が私的に開鑿し、今は失われた(魅惑の)道を、平成の世に伝える証人である。
9/29 7:54
これは、かつて華厳滝の滝壺にあった茶屋への道を示す道標だ。
星野五郎平翁が私的に開鑿し、今は失われた(魅惑の)道を、平成の世に伝える証人である。
星野五郎平翁が私的に開鑿し、今は失われた(魅惑の)道を、平成の世に伝える証人である。
ここで帰宅後に分かった話を挿し挟ませてもらいたい。随想舎『絵葉書に見る郷愁の日光』より転載させていただくが、往時この道標は向きが違ったようだ。
二股の中央に"左 華嚴瀧壺"面を北東側に向けて立てられており、明確に追分の役目を果たしていたことが分かる。
10/22 19:07
ここで帰宅後に分かった話を挿し挟ませてもらいたい。
随想舎『絵葉書に見る郷愁の日光』より転載させていただくが、往時この道標は向きが違ったようだ。
二股の中央に"左 華嚴瀧壺"面を北東側に向けて立てられており、明確に追分の役目を果たしていたことが分かる。
随想舎『絵葉書に見る郷愁の日光』より転載させていただくが、往時この道標は向きが違ったようだ。
二股の中央に"左 華嚴瀧壺"面を北東側に向けて立てられており、明確に追分の役目を果たしていたことが分かる。
僕の指しあたっての目標は見晴茶屋跡を見つけることなので、このまま1332pに登る。
山裾に明瞭な踏跡は無いのだが＿＿
山裾に明瞭な踏跡は無いのだが＿＿
斜面に取付くとすぐに明瞭な登山道が現れる。
ピークまでずっと続いていた。
ピークまでずっと続いていた。
細長く広がる1332pの頂上を、南西に向かう踏跡も続いていた。
それにしてもこのネイティブな幕営跡は、誰が作ったんだろう？
それにしてもこのネイティブな幕営跡は、誰が作ったんだろう？
この平場の状況を見れば、見晴茶屋の跡はここで間違いないだろうと思う。
ただ、残念ながら現状は見晴らしが全く無い。
ただ、残念ながら現状は見晴らしが全く無い。
見晴茶屋跡を下りた。
正面に見えていたのは、屏風岩と明智平の間から見える1158pや鳴虫山。
正面に見えていたのは、屏風岩と明智平の間から見える1158pや鳴虫山。
不動明王立像が収められている。『全踏査』には寛永15年奉納(p.167)と書かれているが、どこに彫られているのかは分らなかった。
像の傍らには「いろは坂の守護 白鳥神社」と書かれた木札が掲げてある。
9/29 8:20
不動明王立像が収められている。
『全踏査』には寛永15年奉納(p.167)と書かれているが、どこに彫られているのかは分らなかった。
像の傍らには「いろは坂の守護 白鳥神社」と書かれた木札が掲げてある。
『全踏査』には寛永15年奉納(p.167)と書かれているが、どこに彫られているのかは分らなかった。
像の傍らには「いろは坂の守護 白鳥神社」と書かれた木札が掲げてある。
中の茶屋を境に、いろは坂の上半分は「不動坂」と呼ばれたが、その名はこの不動明王立像に因ったものだという。まだ車の通らない時代のいろは坂(中禅寺道)どこだろう？
"今昔マップ"で参照できる古地図が僕の唯一の資料なのだが、このあたりはまだ現況道路と重複しているものと思われた。
9/29 8:23
中の茶屋を境に、いろは坂の上半分は「不動坂」と呼ばれたが、その名はこの不動明王立像に因ったものだという。
まだ車の通らない時代のいろは坂(中禅寺道)どこだろう？
"今昔マップ"で参照できる古地図が僕の唯一の資料なのだが、このあたりはまだ現況道路と重複しているものと思われた。
まだ車の通らない時代のいろは坂(中禅寺道)どこだろう？
"今昔マップ"で参照できる古地図が僕の唯一の資料なのだが、このあたりはまだ現況道路と重複しているものと思われた。
幾筋もの滝が見える。
これが奥村隆志さん『日光四十八滝を歩く』にあるアクダラ滝なのかどうか、自信はない。
これが奥村隆志さん『日光四十八滝を歩く』にあるアクダラ滝なのかどうか、自信はない。
いろは坂を下りながら眺めた風景。明智平の駅舎が見えてきた。
駅舎のすぐ左にほんの少し見えているピークが大木戸山で、そのすぐ左の丸いピークが三ノ宿山だ。
三ノ宿の稜線の向こうに見える、屏風岩の右にあるやや尖ったピークが鳴虫山。
9/29 8:32
いろは坂を下りながら眺めた風景。
明智平の駅舎が見えてきた。
駅舎のすぐ左にほんの少し見えているピークが大木戸山で、そのすぐ左の丸いピークが三ノ宿山だ。
三ノ宿の稜線の向こうに見える、屏風岩の右にあるやや尖ったピークが鳴虫山。
明智平の駅舎が見えてきた。
駅舎のすぐ左にほんの少し見えているピークが大木戸山で、そのすぐ左の丸いピークが三ノ宿山だ。
三ノ宿の稜線の向こうに見える、屏風岩の右にあるやや尖ったピークが鳴虫山。
カーブ22を過ぎた直線的な区間では、眼下に並走する道が見える。いろは坂にも多層的な歴史があるのかな？
古道の雰囲気がないので、これは追わなかった。
9/29 8:35
カーブ22を過ぎた直線的な区間では、眼下に並走する道が見える。
いろは坂にも多層的な歴史があるのかな？
古道の雰囲気がないので、これは追わなかった。
いろは坂にも多層的な歴史があるのかな？
古道の雰囲気がないので、これは追わなかった。
事前に、座頭茶屋はこのあたりにあったと考えていた。
確認は叶わなかったが、だいたいこの辺だったはず。
確認は叶わなかったが、だいたいこの辺だったはず。
カーブ22と23の間あたりから、車道を離れて斜面に立ち入る。斜面を走る凹部は散見できるが、浸食が作った水路かと思われた。
古道との確信は得られず、先へ進む。
9/29 8:47
カーブ22と23の間あたりから、車道を離れて斜面に立ち入る。
斜面を走る凹部は散見できるが、浸食が作った水路かと思われた。
古道との確信は得られず、先へ進む。
斜面を走る凹部は散見できるが、浸食が作った水路かと思われた。
古道との確信は得られず、先へ進む。
やがて、カーブ26(の)を過ぎたあたりではっきりとした道型に出合う。
古道だ。
古道だ。
思っていたより自由に枝分かれと結合を繰り返す、古道の姿に驚かされた。参道などに比べると、ずっとフリーダムだ。このへんの区間は踏み外すことなく古道を追えている。
やがて古道は、配水溝とクロスした。
9/29 8:52
思っていたより自由に枝分かれと結合を繰り返す、古道の姿に驚かされた。参道などに比べると、ずっとフリーダムだ。
このへんの区間は踏み外すことなく古道を追えている。
やがて古道は、配水溝とクロスした。
このへんの区間は踏み外すことなく古道を追えている。
やがて古道は、配水溝とクロスした。
そのすぐ先に古い電柱が一本だけ残っていた。
手前に見える標石には"日本道路公団"と"栃木県"の名が刻まれている。
手前に見える標石には"日本道路公団"と"栃木県"の名が刻まれている。
やがて道の奥に中ノ茶屋が見えてきた。
手前にある車道を乗り越さなければならない。
手前にある車道を乗り越さなければならない。
車道を横断する部分では、これほどの段差がある。画像右の低い所からジャンプして車道に下りた。
『全踏査」167頁にある「旧道の目印は杉の木である」との一文があるが、目印となるような杉の木は分らないまま終わる。
9/29 8:57
車道を横断する部分では、これほどの段差がある。
画像右の低い所からジャンプして車道に下りた。
『全踏査」167頁にある「旧道の目印は杉の木である」との一文があるが、目印となるような杉の木は分らないまま終わる。
画像右の低い所からジャンプして車道に下りた。
『全踏査」167頁にある「旧道の目印は杉の木である」との一文があるが、目印となるような杉の木は分らないまま終わる。
中ノ茶屋にあるこの石塔には、"宝篋印塔"の文字が彫りこまれていた。紀年銘は見つけることができず。後に馬坂の公衆トイレで"磁石石"の話を知ったのだが、この石塔が乗っている大岩のことをいうらしい。
磁石石と石塔の正面に据えられていた水盤には、文化9年(1812)の銘がある。
9/29 9:04
中ノ茶屋にあるこの石塔には、"宝篋印塔"の文字が彫りこまれていた。紀年銘は見つけることができず。
後に馬坂の公衆トイレで"磁石石"の話を知ったのだが、この石塔が乗っている大岩のことをいうらしい。
磁石石と石塔の正面に据えられていた水盤には、文化9年(1812)の銘がある。
後に馬坂の公衆トイレで"磁石石"の話を知ったのだが、この石塔が乗っている大岩のことをいうらしい。
磁石石と石塔の正面に据えられていた水盤には、文化9年(1812)の銘がある。
ここでは日光市図書館が公開している写真を転載させていただく。https://opac.city.nikko.lg.jp/viewer/info.html?id=1060&g=22
磁石石の後方には物見台があるが、物見台の後方に薄っすら屏風岩が見えている。
また磁石石の足元に水盤が無いことが分かる。
ここでは日光市図書館が公開している写真を転載させていただく。
https://opac.city.nikko.lg.jp/viewer/info.html?id=1060&g=22
磁石石の後方には物見台があるが、物見台の後方に薄っすら屏風岩が見えている。
また磁石石の足元に水盤が無いことが分かる。
https://opac.city.nikko.lg.jp/viewer/info.html?id=1060&g=22
磁石石の後方には物見台があるが、物見台の後方に薄っすら屏風岩が見えている。
また磁石石の足元に水盤が無いことが分かる。
中ノ茶屋では明治天皇が野立ちされたらしい。記念碑が建てられていた。
天然記念物に昭和14年文部省指定とあるが、御野立所がその対象だったのだろうか？
9/29 9:03
中ノ茶屋では明治天皇が野立ちされたらしい。
記念碑が建てられていた。
天然記念物に昭和14年文部省指定とあるが、御野立所がその対象だったのだろうか？
記念碑が建てられていた。
天然記念物に昭和14年文部省指定とあるが、御野立所がその対象だったのだろうか？
中ノ茶屋からの下りも斜面を進んだ。いろは坂敷設時の道路工事のためか、車道際は地形が荒れていたが、そこを越えればまだ古道は道型が残っている。
9/29 9:05
中ノ茶屋からの下りも斜面を進んだ。
いろは坂敷設時の道路工事のためか、車道際は地形が荒れていたが、そこを越えればまだ古道は道型が残っている。
いろは坂敷設時の道路工事のためか、車道際は地形が荒れていたが、そこを越えればまだ古道は道型が残っている。
しかしカーブ38(き)が近づくにつれ、道は先細ってきてしまった。
古道をたどることは適わなくなり、適当にショートカットしてカーブ41(み)に下り立つ。
この後は、基本的に車道歩きばかりとなった。
この後は、基本的に車道歩きばかりとなった。
剣ヶ峰に到着。画像右にある、元栃木県知事の小平重吉氏のレリーフのあるプレートは「日光有料道路完成記念」碑で、着工昭和28年1月・竣工昭和29年9月と書かれている。
このスペースが茶屋の跡だったのかなあ？
9/29 9:16
剣ヶ峰に到着。
画像右にある、元栃木県知事の小平重吉氏のレリーフのあるプレートは「日光有料道路完成記念」碑で、着工昭和28年1月・竣工昭和29年9月と書かれている。
このスペースが茶屋の跡だったのかなあ？
画像右にある、元栃木県知事の小平重吉氏のレリーフのあるプレートは「日光有料道路完成記念」碑で、着工昭和28年1月・竣工昭和29年9月と書かれている。
このスペースが茶屋の跡だったのかなあ？
再び『郷愁の日光』から転載させていただく。往時の剣ヶ峰茶屋の写真が残っていた。
現状のような石組こそないが、確かにこの位置に剣ヶ峰茶屋があったことが分かる。
10/22 19:08
再び『郷愁の日光』から転載させていただく。
往時の剣ヶ峰茶屋の写真が残っていた。
現状のような石組こそないが、確かにこの位置に剣ヶ峰茶屋があったことが分かる。
往時の剣ヶ峰茶屋の写真が残っていた。
現状のような石組こそないが、確かにこの位置に剣ヶ峰茶屋があったことが分かる。
現在の剣ヶ峰には「右 般若滝 左 方等滝」との石碑がある。『四十八滝』によればこの2滝の名前は、かつては現在と逆の名で呼ばれていた。旧陸軍陸地測量部作成の地図で逆に書いてしまったのが原因との説もあるそうだが、明治以降も2滝の名は資料よってしばしば入れ替わるようだ。
それはさておき、現・方等滝の落差には目を見張るものがある。
9/29 9:17
現在の剣ヶ峰には「右 般若滝 左 方等滝」との石碑がある。
『四十八滝』によればこの2滝の名前は、かつては現在と逆の名で呼ばれていた。旧陸軍陸地測量部作成の地図で逆に書いてしまったのが原因との説もあるそうだが、明治以降も2滝の名は資料よってしばしば入れ替わるようだ。
それはさておき、現・方等滝の落差には目を見張るものがある。
『四十八滝』によればこの2滝の名前は、かつては現在と逆の名で呼ばれていた。旧陸軍陸地測量部作成の地図で逆に書いてしまったのが原因との説もあるそうだが、明治以降も2滝の名は資料よってしばしば入れ替わるようだ。
それはさておき、現・方等滝の落差には目を見張るものがある。
崩壊の影響か、剣ガ峰には立入禁止のロープが掛けられていた。この時は茶屋の痕跡があれば見ておきたかったので、申し訳ないが立ち入らせていただいた。
9/29 9:18
崩壊の影響か、剣ガ峰には立入禁止のロープが掛けられていた。
この時は茶屋の痕跡があれば見ておきたかったので、申し訳ないが立ち入らせていただいた。
この時は茶屋の痕跡があれば見ておきたかったので、申し訳ないが立ち入らせていただいた。
結局ピークに茶屋の痕跡は見いだせず、そのままスルーした。
車道に向かってフレーム工斜面を下りていたら＿＿
車道に向かってフレーム工斜面を下りていたら＿＿
この方が座っていらした。この像は二荒山神社が造立したものらしい。
像本体には銘はなかったが、基部の大岩に「宮司 ?田健彦 権宮司 中麿輝美 他職員一同 平成二十三年」との銘板が貼ってある。
9/29 9:26
この方が座っていらした。
この像は二荒山神社が造立したものらしい。
像本体には銘はなかったが、基部の大岩に「宮司 ?田健彦 権宮司 中麿輝美 他職員一同 平成二十三年」との銘板が貼ってある。
この像は二荒山神社が造立したものらしい。
像本体には銘はなかったが、基部の大岩に「宮司 ?田健彦 権宮司 中麿輝美 他職員一同 平成二十三年」との銘板が貼ってある。
屏風岩を基準に、自分の移動した高度差を感じるいろは坂。
車道を辿り＿＿
車道を辿り＿＿
黒塗りの格子が見えるが、かつてここにあった地蔵尊が地蔵坂の由来となったという。明治初期まで女人禁制だった男体山の、南の遥拝所がここ(北は志津乗越)になるのだが＿＿
9/29 9:39
黒塗りの格子が見えるが、かつてここにあった地蔵尊が地蔵坂の由来となったという。
明治初期まで女人禁制だった男体山の、南の遥拝所がここ(北は志津乗越)になるのだが＿＿
明治初期まで女人禁制だった男体山の、南の遥拝所がここ(北は志津乗越)になるのだが＿＿
建物はほぼ真東を向いていることに驚いた。カシミール3Dで調べると、ここから中宮祠二荒山神社を見ると264°だった。
男体山そのものではなく、中宮祠を拝した場所なのかもしれない。
9/29 9:41
建物はほぼ真東を向いていることに驚いた。
カシミール3Dで調べると、ここから中宮祠二荒山神社を見ると264°だった。
男体山そのものではなく、中宮祠を拝した場所なのかもしれない。
カシミール3Dで調べると、ここから中宮祠二荒山神社を見ると264°だった。
男体山そのものではなく、中宮祠を拝した場所なのかもしれない。
カーブ48(ん)の脇にある、昭和33年竣工の深澤堰堤。
方等滝と般若滝の二俣の流れは、このすぐ上流で合流している。
方等滝と般若滝の二俣の流れは、このすぐ上流で合流している。
いろは坂もいよいよ終了となる。
ここに二荒山神社の結界碑があることに、この日初めて気づいた。
ここに二荒山神社の結界碑があることに、この日初めて気づいた。
ところで、深澤茶屋は深澤橋付近にあったはずである。
見れば目の前に、お誂え向きな平場がある。
見れば目の前に、お誂え向きな平場がある。
分らない。
分らないけど、このあたりが茶屋だったんだろうなあ、と妄想を逞しくした。
分らないけど、このあたりが茶屋だったんだろうなあ、と妄想を逞しくした。
榮橋から見える滝を撮影。車で榮橋を渡るとき、いつも気になっていた滝だ。
滝は屏風岩末端の岩盤から、直接流れ落ちているように見えた。
『四十八滝』には"旭滝"という名が書かれている。
9/29 10:02
榮橋から見える滝を撮影。
車で榮橋を渡るとき、いつも気になっていた滝だ。
滝は屏風岩末端の岩盤から、直接流れ落ちているように見えた。
『四十八滝』には"旭滝"という名が書かれている。
車で榮橋を渡るとき、いつも気になっていた滝だ。
滝は屏風岩末端の岩盤から、直接流れ落ちているように見えた。
『四十八滝』には"旭滝"という名が書かれている。
幸橋の東岸には古い幸橋の親柱が残っていた。
西岸にも一部旧道が残っている。
西岸にも一部旧道が残っている。
つづら折りの道を抜け、いろは坂は終わってしまった。
直線状の車道脇の擁壁に、水場を発見。
ペットボトルの主、グッジョブです。
直線状の車道脇の擁壁に、水場を発見。
ペットボトルの主、グッジョブです。
裏側を覗きに立ち寄った。
まあ、想像通りの風景だったけれど＿＿。
まあ、想像通りの風景だったけれど＿＿。
馬返の広場の一角に、庚申塚があった。中央のものは天明7年(1787)銘。左が明治26年馬返中。
右のものは銘が読みにくくなっている。嘉永3年(1850)か？
馬返が庚申塚を築くだけの集落であったことが分かる。
9/29 10:31
馬返の広場の一角に、庚申塚があった。
中央のものは天明7年(1787)銘。左が明治26年馬返中。
右のものは銘が読みにくくなっている。嘉永3年(1850)か？
馬返が庚申塚を築くだけの集落であったことが分かる。
中央のものは天明7年(1787)銘。左が明治26年馬返中。
右のものは銘が読みにくくなっている。嘉永3年(1850)か？
馬返が庚申塚を築くだけの集落であったことが分かる。
あたりをうろついていたら、今度は立派な石提を見つけた。
南東に向かって伸びている。
これは日光鋼索鉄道線の遺構なのだろうか？
南東に向かって伸びている。
これは日光鋼索鉄道線の遺構なのだろうか？
みたび『郷愁の日光』から転載させていただく。
山行当日、現場ではもしかして線路跡かと考えていたのだが、石堤だったようだ。
山行当日、現場ではもしかして線路跡かと考えていたのだが、石堤だったようだ。
車道を歩きながら沼ノ平を仰ぎ見る。いよいよ牛王坂を目指すのだが、事前の計画では『全踏査』168頁に「牛王坂は峠道である。途中の岩ノ鼻がその起点になる」とある、"岩ノ鼻"の位置に確信が持てないでいた。
画像中央にある"M村自動車"に人がいたので、道を尋ねてみた。
9/29 10:58
車道を歩きながら沼ノ平を仰ぎ見る。
いよいよ牛王坂を目指すのだが、事前の計画では『全踏査』168頁に「牛王坂は峠道である。途中の岩ノ鼻がその起点になる」とある、"岩ノ鼻"の位置に確信が持てないでいた。
画像中央にある"M村自動車"に人がいたので、道を尋ねてみた。
いよいよ牛王坂を目指すのだが、事前の計画では『全踏査』168頁に「牛王坂は峠道である。途中の岩ノ鼻がその起点になる」とある、"岩ノ鼻"の位置に確信が持てないでいた。
画像中央にある"M村自動車"に人がいたので、道を尋ねてみた。
おじさんたちはもう薪ストーブに火を入れて、冬支度を始めているのであった。岩ノ鼻を伺うと、意外なことが分かった。
ルート外なのである。
細尾大谷橋交差点(国道120号線と122線との分岐)に、日光町内に向かう道も接合しているが、その交差点に突き出している岩稜が岩ノ鼻だという。
9/29 11:28
おじさんたちはもう薪ストーブに火を入れて、冬支度を始めているのであった。
岩ノ鼻を伺うと、意外なことが分かった。
ルート外なのである。
細尾大谷橋交差点(国道120号線と122線との分岐)に、日光町内に向かう道も接合しているが、その交差点に突き出している岩稜が岩ノ鼻だという。
岩ノ鼻を伺うと、意外なことが分かった。
ルート外なのである。
細尾大谷橋交差点(国道120号線と122線との分岐)に、日光町内に向かう道も接合しているが、その交差点に突き出している岩稜が岩ノ鼻だという。
さらにいろいろなことを伺った。Mさんは東武日光軌道線と日光鋼索鉄道線に関わる写真を大切に残していたのだ。
Mさんが指さしているのが現在のM村自動車である。
9/29 11:10
さらにいろいろなことを伺った。
Mさんは東武日光軌道線と日光鋼索鉄道線に関わる写真を大切に残していたのだ。
Mさんが指さしているのが現在のM村自動車である。
Mさんは東武日光軌道線と日光鋼索鉄道線に関わる写真を大切に残していたのだ。
Mさんが指さしているのが現在のM村自動車である。
複線化などによって増築補強を重ねた線路は、東武側の解体見積より多くの鉄鋼が使われていたそうで、帳簿上余剰となった鋼材を捌いて解体業者はずいぶん「モウカッタ」そうだ。いい時代だなあ。
話を聞きながら武田百合子の『富士日記』の世界に入り込んでいるような気分になった。
溶けそうになる僕。
9/29 11:11
複線化などによって増築補強を重ねた線路は、東武側の解体見積より多くの鉄鋼が使われていたそうで、帳簿上余剰となった鋼材を捌いて解体業者はずいぶん「モウカッタ」そうだ。
いい時代だなあ。
話を聞きながら武田百合子の『富士日記』の世界に入り込んでいるような気分になった。
溶けそうになる僕。
いい時代だなあ。
話を聞きながら武田百合子の『富士日記』の世界に入り込んでいるような気分になった。
溶けそうになる僕。
話は続く。現在修理工場を営んでいるこの建物は、もともと馬返駅長の住まいとして建てられたものだったという。
敷地内に残っていたこの石積みの倉庫は、その当時のものだ。
咄嗟に"シュヴァルの理想宮"が頭に浮かび、テンション瀑上げとなる僕。
9/29 11:31
話は続く。
現在修理工場を営んでいるこの建物は、もともと馬返駅長の住まいとして建てられたものだったという。
敷地内に残っていたこの石積みの倉庫は、その当時のものだ。
咄嗟に"シュヴァルの理想宮"が頭に浮かび、テンション瀑上げとなる僕。
現在修理工場を営んでいるこの建物は、もともと馬返駅長の住まいとして建てられたものだったという。
敷地内に残っていたこの石積みの倉庫は、その当時のものだ。
咄嗟に"シュヴァルの理想宮"が頭に浮かび、テンション瀑上げとなる僕。
石はどう考えても男体山か丹勢山由来の石だ。下が大きく、上に行くほど小さな石を用いている。
石積みというより装飾に近い造作だ。
いやぁ〜、文化財っすよ、これ。
1
9/29 11:32
石はどう考えても男体山か丹勢山由来の石だ。
下が大きく、上に行くほど小さな石を用いている。
石積みというより装飾に近い造作だ。
いやぁ〜、文化財っすよ、これ。
下が大きく、上に行くほど小さな石を用いている。
石積みというより装飾に近い造作だ。
いやぁ〜、文化財っすよ、これ。
「このあたりに線路が通ってたんだよね」「沼ノ平にホテルを作る計画もあったんだよ、東武では」
沼ノ平ホテルの話は、役所の許可も下りずに頓挫したそうだ。
お話がいちいち楽しい。
9/29 11:33
「このあたりに線路が通ってたんだよね」
「沼ノ平にホテルを作る計画もあったんだよ、東武では」
沼ノ平ホテルの話は、役所の許可も下りずに頓挫したそうだ。
お話がいちいち楽しい。
「沼ノ平にホテルを作る計画もあったんだよ、東武では」
沼ノ平ホテルの話は、役所の許可も下りずに頓挫したそうだ。
お話がいちいち楽しい。
そしてM村自動車脇にあるこの広場が、馬返駅の跡なのであった。先ほど見た石堤は何か所か切除され、切れ目があることが分かった。石堤を取り除いた部分には水路が設けられている。
土石流対策のため数年前に市が工事したそうだ。
9/29 11:43
そしてM村自動車脇にあるこの広場が、馬返駅の跡なのであった。
先ほど見た石堤は何か所か切除され、切れ目があることが分かった。石堤を取り除いた部分には水路が設けられている。
土石流対策のため数年前に市が工事したそうだ。
先ほど見た石堤は何か所か切除され、切れ目があることが分かった。石堤を取り除いた部分には水路が設けられている。
土石流対策のため数年前に市が工事したそうだ。
さらに、伺った話。ここまで歩いてくる途中、郵便ポストが気になって写真を撮っていた家があるのだが、この廃屋は大正天皇が野立所とされた由緒ある場所なんだそうだ。
かつての馬坂には30軒ほどが暮らしていたという。
9/29 11:45
さらに、伺った話。
ここまで歩いてくる途中、郵便ポストが気になって写真を撮っていた家があるのだが、この廃屋は大正天皇が野立所とされた由緒ある場所なんだそうだ。
かつての馬坂には30軒ほどが暮らしていたという。
ここまで歩いてくる途中、郵便ポストが気になって写真を撮っていた家があるのだが、この廃屋は大正天皇が野立所とされた由緒ある場所なんだそうだ。
かつての馬坂には30軒ほどが暮らしていたという。
さらに伺う。「M村自動車の向かいにある、雰囲気のある取付はどこにつながってるんですか？」
驚いたことにこの先にあるのは星野家の個人墓で、星野五郎平の墓だという。
この山行の冒頭で登場した、華厳滝滝壺茶屋を作った男の墓だ。なんという奇遇。
「それは墓参りしていきます＿＿」
9/29 11:48
さらに伺う。
「M村自動車の向かいにある、雰囲気のある取付はどこにつながってるんですか？」
驚いたことにこの先にあるのは星野家の個人墓で、星野五郎平の墓だという。
この山行の冒頭で登場した、華厳滝滝壺茶屋を作った男の墓だ。なんという奇遇。
「それは墓参りしていきます＿＿」
「M村自動車の向かいにある、雰囲気のある取付はどこにつながってるんですか？」
驚いたことにこの先にあるのは星野家の個人墓で、星野五郎平の墓だという。
この山行の冒頭で登場した、華厳滝滝壺茶屋を作った男の墓だ。なんという奇遇。
「それは墓参りしていきます＿＿」
M村自動車を辞し、星野家の墓をお参りさせてもらった。個人墓なので気が引けた。掲載は控える。
ざっと見で退出したためか星野五郎平氏の名は見つけられなかった。
墓域にあった墓碑銘は、このような記述から始まっている。
「湖心院脩徳五道居士 昭和十二年七月二十七日 星野五良作 行年七十四才」
明治33年(1900)に"五郎平翁72歳"という記録があるので、年代的に五郎平翁の御子息の名前かもしれない。
付記すると、星野五郎平の名前を『郷愁の日光』において中川光憙氏の解説は「五良平」と表記されている。たぶんこちらが本当の名前なのだと思う。
9/29 11:50
M村自動車を辞し、星野家の墓をお参りさせてもらった。
個人墓なので気が引けた。掲載は控える。
ざっと見で退出したためか星野五郎平氏の名は見つけられなかった。
墓域にあった墓碑銘は、このような記述から始まっている。
「湖心院脩徳五道居士 昭和十二年七月二十七日 星野五良作 行年七十四才」
明治33年(1900)に"五郎平翁72歳"という記録があるので、年代的に五郎平翁の御子息の名前かもしれない。
付記すると、星野五郎平の名前を『郷愁の日光』において中川光憙氏の解説は「五良平」と表記されている。たぶんこちらが本当の名前なのだと思う。
個人墓なので気が引けた。掲載は控える。
ざっと見で退出したためか星野五郎平氏の名は見つけられなかった。
墓域にあった墓碑銘は、このような記述から始まっている。
「湖心院脩徳五道居士 昭和十二年七月二十七日 星野五良作 行年七十四才」
明治33年(1900)に"五郎平翁72歳"という記録があるので、年代的に五郎平翁の御子息の名前かもしれない。
付記すると、星野五郎平の名前を『郷愁の日光』において中川光憙氏の解説は「五良平」と表記されている。たぶんこちらが本当の名前なのだと思う。
山行を先に進める。
ここが馬返駅への入口かな。
日光鋼索鉄道線が車道から離れていただろう地点。
ここが馬返駅への入口かな。
日光鋼索鉄道線が車道から離れていただろう地点。
牛王坂の取付へ。あらかじめ予想してきた牛王坂は847pと882pとの鞍部だったので、そこを目指して国道を歩く。
途中、車道脇に古道と思われる道型を見つけ、記録用に撮影した画像がこちら。
＿＿後に、僕はこの地点に戻ってくることになる。
9/29 11:57
牛王坂の取付へ。
あらかじめ予想してきた牛王坂は847pと882pとの鞍部だったので、そこを目指して国道を歩く。
途中、車道脇に古道と思われる道型を見つけ、記録用に撮影した画像がこちら。
＿＿後に、僕はこの地点に戻ってくることになる。
あらかじめ予想してきた牛王坂は847pと882pとの鞍部だったので、そこを目指して国道を歩く。
途中、車道脇に古道と思われる道型を見つけ、記録用に撮影した画像がこちら。
＿＿後に、僕はこの地点に戻ってくることになる。
横手バス停のはす向かいに、古河電工日光事業所の看板のある取水口があった。帰宅後調べたのだが、昭和26年完成の横手取水口とはここのことだろうか？
地形図で古河電工西側に隣接する発電所マークが別倉発電所かと思っているのだが、この発電所まで水路の破線が繋がっている。
現在は稼働していないのかな？
9/29 12:10
横手バス停のはす向かいに、古河電工日光事業所の看板のある取水口があった。
帰宅後調べたのだが、昭和26年完成の横手取水口とはここのことだろうか？
地形図で古河電工西側に隣接する発電所マークが別倉発電所かと思っているのだが、この発電所まで水路の破線が繋がっている。
現在は稼働していないのかな？
帰宅後調べたのだが、昭和26年完成の横手取水口とはここのことだろうか？
地形図で古河電工西側に隣接する発電所マークが別倉発電所かと思っているのだが、この発電所まで水路の破線が繋がっている。
現在は稼働していないのかな？
目的の鞍部の入り口には、廃業したガソリンスタンドがあった。
ここで食事を摂らせてもらう。
ここで食事を摂らせてもらう。
ガソリンスタンドでコーヒーを飲みながら、三ノ宿の稜線を望む。同定してみよう、あの稜線を周回してここまで来たんだもんな、このシリーズ山行は。
9/29 12:24
ガソリンスタンドでコーヒーを飲みながら、三ノ宿の稜線を望む。
同定してみよう、あの稜線を周回してここまで来たんだもんな、このシリーズ山行は。
同定してみよう、あの稜線を周回してここまで来たんだもんな、このシリーズ山行は。
山腹には水利施設の残骸のようなものが放置してあった。
この地中にはたぶん暗渠があって、先ほどの水門と通じている。
この地中にはたぶん暗渠があって、先ほどの水門と通じている。
峠に登ったが、何も無かった。牛王坂は847pの北側の鞍部だろうことが想像できる。
だとするとその取付は＿＿さっき通り過ぎた古道だ。
9/29 12:56
峠に登ったが、何も無かった。
牛王坂は847pの北側の鞍部だろうことが想像できる。
だとするとその取付は＿＿さっき通り過ぎた古道だ。
牛王坂は847pの北側の鞍部だろうことが想像できる。
だとするとその取付は＿＿さっき通り過ぎた古道だ。
国道を1km強引き返して、先ほどの場所へ戻った。この空き地のような場所の右端に取付の目印となる保安林標識がある。
この空き地の中にあるのは＿＿
9/29 13:14
国道を1km強引き返して、先ほどの場所へ戻った。
この空き地のような場所の右端に取付の目印となる保安林標識がある。
この空き地の中にあるのは＿＿
この空き地のような場所の右端に取付の目印となる保安林標識がある。
この空き地の中にあるのは＿＿
立ち入るとすぐに古道が現れた。
国道際の道型は、おそらく道路を敷くときに破壊されたのだと思う。
国道際の道型は、おそらく道路を敷くときに破壊されたのだと思う。
＿＿が、明瞭な道型はすぐ消えた。この保安林標識で道型は不明瞭となってしまう。
上に向かう踏跡もあるが、僕は下に見える踏跡を追ってみた。
9/29 13:17
＿＿が、明瞭な道型はすぐ消えた。
この保安林標識で道型は不明瞭となってしまう。
上に向かう踏跡もあるが、僕は下に見える踏跡を追ってみた。
この保安林標識で道型は不明瞭となってしまう。
上に向かう踏跡もあるが、僕は下に見える踏跡を追ってみた。
踏跡はしっかりあるけれど、これは古道じゃない。
見渡しながら試行錯誤の平行移動。
見渡しながら試行錯誤の平行移動。
整地痕のある細めの道に出た。
作業道だろう。
嫌って離れてしまった。
作業道だろう。
嫌って離れてしまった。
離れたのはいいけれど、進むにつれ高度が下がり過ぎた。
踏跡は続いているけど、高度を上げたい。
踏跡は続いているけど、高度を上げたい。
ガマンして進むと、上方に林道が現れた。
並走したがなかなか近づかないので＿＿
並走したがなかなか近づかないので＿＿
振り返ると、けっこう遠くからここまで伸びている。
どこから乗れたんだろう。
どこから乗れたんだろう。
国道に向かって下りて行ってしまうのだった。
林道はここで終わっていた。
ここを下った先には、豊川稲荷や横手のバス停があるはずだ。
林道はここで終わっていた。
ここを下った先には、豊川稲荷や横手のバス停があるはずだ。
だが林道終点のその先に、待ち望んでいた古道が顔を出す。
そして＿＿
そして＿＿
わずかに歩くと牛王坂に到着した。鳥居とお宮がある。
「この峠に金剛堂一基と一躰の火焔光背付不動明王立像が祀られている。(中略) 五禅頂では、この金剛堂に"法楽"をおこなっている(p.168)」
M村自動車のMさんたちは幼いころ、この辺で橇遊びをしたそうだ。「ゴウサカっていったんだよ、当時」とおっしゃっていたのだが、突然ひらめく。
「牛王坂ごおうさか」が訛ってゴウサカって呼ばれてたのか！
9/29 13:37
わずかに歩くと牛王坂に到着した。
鳥居とお宮がある。
「この峠に金剛堂一基と一躰の火焔光背付不動明王立像が祀られている。(中略) 五禅頂では、この金剛堂に"法楽"をおこなっている(p.168)」
M村自動車のMさんたちは幼いころ、この辺で橇遊びをしたそうだ。「ゴウサカっていったんだよ、当時」とおっしゃっていたのだが、突然ひらめく。
「牛王坂ごおうさか」が訛ってゴウサカって呼ばれてたのか！
鳥居とお宮がある。
「この峠に金剛堂一基と一躰の火焔光背付不動明王立像が祀られている。(中略) 五禅頂では、この金剛堂に"法楽"をおこなっている(p.168)」
M村自動車のMさんたちは幼いころ、この辺で橇遊びをしたそうだ。「ゴウサカっていったんだよ、当時」とおっしゃっていたのだが、突然ひらめく。
「牛王坂ごおうさか」が訛ってゴウサカって呼ばれてたのか！
ここには他に、木の鳥居と石灯籠とがそれぞれ1基ずつあった。石灯籠には「支那事變機歸郷記念 皇紀貮千六百年(1940)四月 星野利一」の銘あり。
他の石造物に紀年銘はないが、石祠にウーン種子(だと思われる。馬頭観音か)が彫られている。
9/29 13:41
ここには他に、木の鳥居と石灯籠とがそれぞれ1基ずつあった。
石灯籠には「支那事變機歸郷記念 皇紀貮千六百年(1940)四月 星野利一」の銘あり。
他の石造物に紀年銘はないが、石祠にウーン種子(だと思われる。馬頭観音か)が彫られている。
石灯籠には「支那事變機歸郷記念 皇紀貮千六百年(1940)四月 星野利一」の銘あり。
他の石造物に紀年銘はないが、石祠にウーン種子(だと思われる。馬頭観音か)が彫られている。
地形図を見ると、裏見滝あたりから荒沢川の水を引いてきた水路が先ほど見た横手取水口からの暗渠と合わさって、別倉発電所に向かって流れ込んでいるのが分かる。ヒューム管の中からは流水の音が聞こえた。
たぶん現役の導水橋なのだ。
9/29 13:52
地形図を見ると、裏見滝あたりから荒沢川の水を引いてきた水路が先ほど見た横手取水口からの暗渠と合わさって、別倉発電所に向かって流れ込んでいるのが分かる。
ヒューム管の中からは流水の音が聞こえた。
たぶん現役の導水橋なのだ。
ヒューム管の中からは流水の音が聞こえた。
たぶん現役の導水橋なのだ。
古河電工工場が近づいてくると、水沢側から山に向かって林道が敷かれているのが見えた。
画像左の道が古道、右に見えるのが林道。
画像左の道が古道、右に見えるのが林道。
木立の向こうに古河工場の外塀が見える。
右手に写っているの平場は、貯水池の跡だろうか？
右手に写っているの平場は、貯水池の跡だろうか？
森を抜けてから、下りて来た道を返り見る。画像中央にある家の左側を通ってきた。
古河電工の敷地の北側にあるこの集落を水沢というらしい。
9/29 14:03
森を抜けてから、下りて来た道を返り見る。
画像中央にある家の左側を通ってきた。
古河電工の敷地の北側にあるこの集落を水沢というらしい。
画像中央にある家の左側を通ってきた。
古河電工の敷地の北側にあるこの集落を水沢というらしい。
工場の外塀沿いに東へ向かって歩いた。
左手に見たことのない造りの倉があるので近づいてみると＿＿
左手に見たことのない造りの倉があるので近づいてみると＿＿
あまり見かけない石質の切出石による石倉ではあるのだが、こういう造りの建物は初めて見た。倉の中に入って建物の構造を見てみたいなあ。
9/29 14:06
あまり見かけない石質の切出石による石倉ではあるのだが、こういう造りの建物は初めて見た。
倉の中に入って建物の構造を見てみたいなあ。
倉の中に入って建物の構造を見てみたいなあ。
この家の入り口で泳いでいたニジマスくん。この家には"清滝養鱒場"と"日光投扇連事務局"という2枚の看板がかかっていた。釣り堀を営んでいるらしい。
9/29 14:05
この家の入り口で泳いでいたニジマスくん。
この家には"清滝養鱒場"と"日光投扇連事務局"という2枚の看板がかかっていた。釣り堀を営んでいるらしい。
この家には"清滝養鱒場"と"日光投扇連事務局"という2枚の看板がかかっていた。釣り堀を営んでいるらしい。
さて、このまま進むと古河電工の敷地内に立ち入らなければならない。「ここから先は古河電工の構内です。許可された方以外の通行は禁止致します。カメラ監視中」と明示されていたが＿＿
9/29 14:08
さて、このまま進むと古河電工の敷地内に立ち入らなければならない。
「ここから先は古河電工の構内です。許可された方以外の通行は禁止致します。カメラ監視中」と明示されていたが＿＿
「ここから先は古河電工の構内です。許可された方以外の通行は禁止致します。カメラ監視中」と明示されていたが＿＿
この日ばかりは中を通らせてもらった。見回してみても古道の面影はどこにも感じられなかったことが残念。
敷地内に"水沢発電所"という施設があったが、こちらは重油による自家発電所のようだ。
9/29 14:09
この日ばかりは中を通らせてもらった。
見回してみても古道の面影はどこにも感じられなかったことが残念。
敷地内に"水沢発電所"という施設があったが、こちらは重油による自家発電所のようだ。
見回してみても古道の面影はどこにも感じられなかったことが残念。
敷地内に"水沢発電所"という施設があったが、こちらは重油による自家発電所のようだ。
古河電工を抜ける。
いいところで仕事してるなあ、と山を見上げて思った。
いいところで仕事してるなあ、と山を見上げて思った。
古河電工敷地沿いにある大正10年建立の聖徳太子碑。裏側には日光電気精銅所所長を筆頭とする多くの方々の奉加名が刻まれており、太子講とは性格の異なる石塔と思われる。
栃木県内に残る太子塔のうち2/3は明治以降の建立だそうだ。
正面には「輪門主大僧都�郛蕃曾顱廚箸△蝓�当時の日光のエネルギーを感じた。
東武日光軌道線は操業当時、現在の古河電工敷地内を通過していたそうだが、この石塔のすぐ横から構内に入ったようだ。
9/29 14:18
古河電工敷地沿いにある大正10年建立の聖徳太子碑。
裏側には日光電気精銅所所長を筆頭とする多くの方々の奉加名が刻まれており、太子講とは性格の異なる石塔と思われる。
栃木県内に残る太子塔のうち2/3は明治以降の建立だそうだ。
正面には「輪門主大僧都�郛蕃曾顱廚箸△蝓�当時の日光のエネルギーを感じた。
東武日光軌道線は操業当時、現在の古河電工敷地内を通過していたそうだが、この石塔のすぐ横から構内に入ったようだ。
裏側には日光電気精銅所所長を筆頭とする多くの方々の奉加名が刻まれており、太子講とは性格の異なる石塔と思われる。
栃木県内に残る太子塔のうち2/3は明治以降の建立だそうだ。
正面には「輪門主大僧都�郛蕃曾顱廚箸△蝓�当時の日光のエネルギーを感じた。
東武日光軌道線は操業当時、現在の古河電工敷地内を通過していたそうだが、この石塔のすぐ横から構内に入ったようだ。
清滝派出所のすぐ近くにあった庚申塚。元禄6年(1693)銘の青面金剛供養塔があったが、青面金剛供養塔の作例として古いかもしれない。
9/29 14:21
清滝派出所のすぐ近くにあった庚申塚。
元禄6年(1693)銘の青面金剛供養塔があったが、青面金剛供養塔の作例として古いかもしれない。
元禄6年(1693)銘の青面金剛供養塔があったが、青面金剛供養塔の作例として古いかもしれない。
その中の一、庚申供養塔に書かれていた文字が目を引いた。
「右中禅寺道 左者足尾道」
紀年銘は読み取れず。
「右中禅寺道 左者足尾道」
紀年銘は読み取れず。
ぶらぶら歩いて清滝寺に到着。
門前にある坂東十八番札所碑の裏面に＿＿
門前にある坂東十八番札所碑の裏面に＿＿
「長興山福聚院圓通寺亮�酲＾�」とある。明治初年に廃寺となった圓通寺と、清瀧神社の別当寺"勝福山金剛成就院清瀧寺"を明治42年に合併復興したのが現在の清滝寺だそうだ。
ややこしく、僕はまだ理解できてない。
圓通寺はこの場所にあったの？
9/29 14:31
「長興山福聚院圓通寺亮�酲＾�」とある。
明治初年に廃寺となった圓通寺と、清瀧神社の別当寺"勝福山金剛成就院清瀧寺"を明治42年に合併復興したのが現在の清滝寺だそうだ。
ややこしく、僕はまだ理解できてない。
圓通寺はこの場所にあったの？
明治初年に廃寺となった圓通寺と、清瀧神社の別当寺"勝福山金剛成就院清瀧寺"を明治42年に合併復興したのが現在の清滝寺だそうだ。
ややこしく、僕はまだ理解できてない。
圓通寺はこの場所にあったの？
また門前左側には中禅寺前立碑と紀文句碑が立っている。女人禁制だった中禅寺(現・中宮祠)を拝するための前立観音として賑わったという。
この二碑は、ともに追分を兼ねていた。
9/29 14:34
また門前左側には中禅寺前立碑と紀文句碑が立っている。
女人禁制だった中禅寺(現・中宮祠)を拝するための前立観音として賑わったという。
この二碑は、ともに追分を兼ねていた。
女人禁制だった中禅寺(現・中宮祠)を拝するための前立観音として賑わったという。
この二碑は、ともに追分を兼ねていた。
『全踏査』173頁掲載の追分は、紀文の句碑である。
「右中せんしみち 左あしをみち」に見える。
「右中せんしみち 左あしをみち」に見える。
「清滝寺中興第三世純弘書」
中興は明治42年の復興を指すのだろう。
中興は明治42年の復興を指すのだろう。
少し境内を歩いて、あまりの石仏の多さに記録を怠ったのだが、帰宅後調べていたらかなり重要な石造物がここにあることを知った。次回再訪し、ここから山行をスタートしようと思う。
9/29 14:46
少し境内を歩いて、あまりの石仏の多さに記録を怠ったのだが、帰宅後調べていたらかなり重要な石造物がここにあることを知った。
次回再訪し、ここから山行をスタートしようと思う。
次回再訪し、ここから山行をスタートしようと思う。
さて本堂裏手の無縫塔を見ていたとき、裏山の中に道型と石祠があることに気付き＿＿
振り返れば、この道は古河電工方向にも伸びている。地形図の等高線に沿って続いている印象で、牛王坂からの古道だと言われても信じてしまいそうな位置と高度にある。
9/29 14:56
振り返れば、この道は古河電工方向にも伸びている。
地形図の等高線に沿って続いている印象で、牛王坂からの古道だと言われても信じてしまいそうな位置と高度にある。
地形図の等高線に沿って続いている印象で、牛王坂からの古道だと言われても信じてしまいそうな位置と高度にある。
本堂裏にあったのは2基の石祠と石灯籠だった。祠にはともにお稲荷さんが祀られている。
左の新しい祠は昭和5年清滝寺中興二世住職による建立のようだったが、左のやや古い祠に紀年銘は見つからず「現當二世安楽云々」の文字が彫ってある。
9/29 14:58
本堂裏にあったのは2基の石祠と石灯籠だった。
祠にはともにお稲荷さんが祀られている。
左の新しい祠は昭和5年清滝寺中興二世住職による建立のようだったが、左のやや古い祠に紀年銘は見つからず「現當二世安楽云々」の文字が彫ってある。
祠にはともにお稲荷さんが祀られている。
左の新しい祠は昭和5年清滝寺中興二世住職による建立のようだったが、左のやや古い祠に紀年銘は見つからず「現當二世安楽云々」の文字が彫ってある。
古道の面影を訪ねてこの道をたどってみたが、他人の裏庭のような風情になってきてしまった。この先まで道は続いていたが探索続行に気が進まず、このあたりで通りに下りる。
この鳥小屋(?)あたりの道は石垣で補強されていた。
9/29 15:02
古道の面影を訪ねてこの道をたどってみたが、他人の裏庭のような風情になってきてしまった。
この先まで道は続いていたが探索続行に気が進まず、このあたりで通りに下りる。
この鳥小屋(?)あたりの道は石垣で補強されていた。
この先まで道は続いていたが探索続行に気が進まず、このあたりで通りに下りる。
この鳥小屋(?)あたりの道は石垣で補強されていた。
通りをバス停まで歩く。途中で見かけたこの地蔵尊は新しめの頭に挿げ換えられているが、胴部の造りは古めかしく丁寧で、由緒が気になるものだった。
9/29 15:10
通りをバス停まで歩く。
途中で見かけたこの地蔵尊は新しめの頭に挿げ換えられているが、胴部の造りは古めかしく丁寧で、由緒が気になるものだった。
途中で見かけたこの地蔵尊は新しめの頭に挿げ換えられているが、胴部の造りは古めかしく丁寧で、由緒が気になるものだった。
さて、この翌日に"岩ノ鼻"を確認しに行った。画像はいろは坂から下りてきた細尾大谷橋交差点手前の地点。
ここから山内に向かって左に曲がる枝道があるが、そこに左から突き出る山裾が岩ノ鼻だった。
画像左の電柱のあたりである。
9/30 8:50
さて、この翌日に"岩ノ鼻"を確認しに行った。
画像はいろは坂から下りてきた細尾大谷橋交差点手前の地点。
ここから山内に向かって左に曲がる枝道があるが、そこに左から突き出る山裾が岩ノ鼻だった。
画像左の電柱のあたりである。
画像はいろは坂から下りてきた細尾大谷橋交差点手前の地点。
ここから山内に向かって左に曲がる枝道があるが、そこに左から突き出る山裾が岩ノ鼻だった。
画像左の電柱のあたりである。
この枝道は東武日光軌道線の路線跡なのだという。道路右端、路肩に残るコンクリート製の欄干がその名残だそうだ。
この画像の少し手前に岩ノ鼻停留所があったらしい。
9/30 8:46
この枝道は東武日光軌道線の路線跡なのだという。
道路右端、路肩に残るコンクリート製の欄干がその名残だそうだ。
この画像の少し手前に岩ノ鼻停留所があったらしい。
道路右端、路肩に残るコンクリート製の欄干がその名残だそうだ。
この画像の少し手前に岩ノ鼻停留所があったらしい。
そしてこの岩塊が"岩ノ鼻"である。
画像右に見える道型は山内に向かっており、これが池田さんのおっしゃる「起点」なのかもしれない。
画像右に見える道型は山内に向かっており、これが池田さんのおっしゃる「起点」なのかもしれない。
撮影機器：
感想
この山行は、神橋からバスで中宮祠まで移動してそこから歩いて神橋まで戻るという計画でした。
事前の下調べは専ら古地図を眺めるに留まっており、以前読んでいたはずのよっきれんさんの鵲橋レポートのこともすっかり忘れていました。
予定外の出合いもあって時間が足りなくなったわけですが、M村自動車での時間は本当に有意義で、得難いものです。
いろいろお話しいただいた間、僕は水に飢えたスポンジみたいな状態になっていたと思います。
楽しかったし、ありがたかった。
感謝のほかありません。
いろは坂の茶屋跡は、僕としては十分に比定できたように感じています。
いろは坂を古道を探しながら下っていたら、遠足バス満載の小学生たちにすごくモテたことを付記しておきます。
ニッコニコで手を振り合いましたが、ヤツらの記憶の一ページに自分が残ったとしたら胸熱です。
レコ中でも述べましたが、牛王坂については『全踏査』での記述を847pと882pとの鞍部と仮定して行動していました。訪れてみると847pと沼ノ平との鞍部が牛王坂であることが分かり、引き返して歩き直しています。
牛王坂を通る古道について『全踏査』168頁に「岩ノ鼻がその起点になる」との記述がありますが、"岩ノ鼻"はいろは坂から牛王坂へのルートから外れているようです。Mさんらと話をする中でそのことを知ったのですが、本当に重要な情報でした。Mさんたちから伺っていなければ、僕はずっと生真面目に、横手あたりで岩ノ鼻を探し続けてメゲていたと思います。
後日岩ノ鼻は確認しました。その傍らから山内に向かうように見える古道の行く末は、未確認です。
地元の方に伺ったところ、水沢地区は古河電工工場の北側の集落とのことです。
この山行では古道見たさに工場敷地内を通過していますが、地元の方以外はやっちゃダメだと書いてありました。
工場敷地内での行動原理をご存じない方は、絶対に通行しないで下さい。工場の中には工場の中での決まりごとがありますし、無遠慮な振る舞いをとられる方に出入りされると水沢の方々にもご迷惑がかかることですので。
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