猪焼谷遡行・掛橋谷下降
- GPS
- 08:57
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 977m
- 下り
- 976m
コースタイム
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:57
10:16-21 大滝下
11:21 大滝上
13:06 遡行終了
13:19 詰め終わり
13:42 尾根を離れる
14:56 掛橋谷に入渓
16:21 下降終了
16:42 帰着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
・小滝が連続し、大滝もあってなかなか遡行価値の高い沢だが、丹沢や奥多摩にもありそうな沢であって、わざわざ関東から来た人が行くようなところではないと感じた。
http://raicho.starfree.jp/records/2018/180811_1.html
ーーーーー
猪焼谷遡行・掛橋谷下降記録
作成者:丸山
■日程 2018/8/11(土)
■山域 九州脊梁
■天候 晴れ
■メンバー(計3人、敬称略)
CL丸山(35)、SL木口(39)、迫野(35)
■総評
祝子川からの転進先として選んだ沢だったが、延岡から五木は遠かった。沢自体は
登れる滝が多く、大滝もあって楽しかったが、丹沢や奥多摩にもありそうな沢で
あって、わざわざ九州まで来て登るほどのものでもない。登山道がなく、下山路の
選択が難しい。
■ヤマレコ記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1600599.html
■時間
7:45 出発
10:16-21 大滝下
11:21 大滝上
13:06 遡行終了
13:19 詰め終わり
13:42 尾根を離れる
14:56 掛橋谷に入渓
16:21 下降終了
16:42 帰着
■行動記録(敬称略)
※遡行図を描いた(ヤマレコ参照)。滝の落差はその遡行図に基づく。
・入渓まで
もともと祝子川本流に行きたくて九州に来たのだが、天気予報が思わしくない。最
後まで悩んだ結果、祝子川と猪焼谷の中間地点附近で寝て、早朝の予報を見て最終
判断することにする。果たして朝起きてみると、祝子川は午後から雨の予報。遠
路、五木村へ向かう。入渓点のすぐそばに駐車スペースがありありがたい。駐車ス
ペースの脇にある径路を辿っていくと、チッソの「猪焼谷渓流取水口」があり、そ
こから入渓。
・大滝まで
入渓するとすぐに滝があり、4m滝を右壁直登(III)、15m滝を右巻き、4m滝を右直登
(III)と越えると少し平凡に。その先9m滝は取り付いてみたが諦めて左から巻いた
が、途中美味しい湧水あり。続いて釜をもつ2m滝、3m滝と越えていくと、ゴルジュ
となって8mCS滝。ここはロープを出して丸山がリードし、シャワーを浴びて水流左
を登る(残置なし/IV-)。すぐ上の4m滝は左から越えて(III)、ゴルジュを抜ける。
程なくして8m滝が現れ、左から入る支流の7m滝を登ってトラバース気味に本流に戻
る(容易)。小滝をいくつか越えると10分ほどで今度は15m滝が出てきて、迫野が
リードして右から登ろうとしたが、見た目より難しく諦め、ロープをほどいて左岸
ルンゼから巻く。丸山と木口は右岸から巻き気味に登ってから、水線に出て上部の
み直登(III+)。その後7m滝を経て開けたゴーロを歩いていくと、4m滝を前衛にもつ
30mの大滝が見える。
・大滝
この大滝、見る分には迫力があってしかも美しいが、側壁が立っており、登るとな
ると大変そうである。右から巻くことに決めて登り始めるが、登っても登ってもな
かなか側壁が切れず、かなりの大高巻きとなった。とはいえロープを出すような難
所はなく、沢床へと復帰。上から大滝を見ると、上段5mもある2段滝であった。
・詰めまで
大滝の上も小滝が続き、いずれも容易に登れるか巻け、快適に標高を稼いでいく。
暫くで現れる13×18m樋状ナメ滝は面白く、丸山と迫野は直登しようとしたが途中
で怖くなって右へ逃げた。最後まで登った場合はV程度であろう。木口は最初から
右を巻いた。この滝上から多少平凡になるが、ヒラタケの群生を発見し、収穫。そ
の後10m,
5m、2m、9mの滝を快適に直登していくと、水も細くなりこの先滝もなさそうなの
で、右岸の尾根へと詰め始める。藪もない斜面をトラバース気味に登っていくと、
僅か10分強で尾根に出ることができた。
・掛橋谷入渓まで
この尾根、地理院地図では破線が描かれているが、藪はないものの何も道らしきも
のはない。とりあえず下っていくが何もなく、どうしようかと悩むが、まだ時間も
あるので掛橋谷に入ることにして、GPSを見ながら破線を辿って掛橋谷へ降りてい
く。しかしあまりに何もなく、地形は急峻となるばかりだったので、結局適当な枝
沢に入ってそれを下降した。降り立った掛橋谷は広大なゴーロ。
・掛橋谷下降
ずっとゴーロの平凡な沢かと思っていたが、そんなことはなく、手始めに10m滝が
出てきて、左岸から巻き下る。続いて8m滝、15m滝、2条12m滝と連続するが、これ
らは巻き下るのも危険そうで、懸垂下降を選択。1回はロープ連結での懸垂下降と
なり、なかなか時間がかかった。遡行の場合も登れなさそうな滝であり、巻きは面
倒そうである。遡行図を見ると、この先もかなりの滝があるようであり、このまま
だと時間的にやばいかなと思い始めたが、思いがけず沢中に立派な人工物が見え始
める。近づいてみると地形図や遡行図にない新たな堰ができており、しかも車道も
あるではないか。ということでここで沢下降を終了。
・帰路
この車道には橋がかかっていたが、その銘板曰く、この谷の名前は「広し谷川」で
橋の名前は「潤向橋(ほとむきばし)」なんだか地理院地図と違う谷名になっている
し、絶対読めないような橋名だし、なんだこりゃ、という気分になった。車道の脇
を流れる掛橋谷には、遡行図通りにゴルジュと滝があるようで、この下部のみを遡
行する半日沢としても面白そうだと思った。
・下山後
採集したヒラタケをキノコ鍋にすることにして、途中のスーパーでキャベツやちゃ
んぽん麺などを購入。温泉入浴後、道の駅で人目も憚らずに鍋をやったが、大変美
味なきのこであった。キャベツは1玉すべてを使い切ることはできず、その後の九
州旅行中ずっと炎天下の車内に置かれる羽目になり、すこしずつ消費したが、結局
浜松まで持ち帰ってしまった。キャベツが常温より高温で20日近くも日持ちする野
菜であったとは目から鱗である。
■備考
・沢中での人との遭遇なし。
・上流に山しかない割には水が濁っていて汚い。上流に林道が通っており、最近皆
伐でもしたのかもしれない。
・フェルトソール推奨。
・車道歩きが少ないのはいいが、登山道がないので下山には難あり。
・ヤマビルなし。
・「猪焼谷」の読み方は不明。
■感想
・小滝が連続し、大滝もあってなかなか遡行価値の高い沢だが、丹沢や奥多摩にも
ありそうな沢であって、わざわざ関東から来た人が行くようなところではないと感
じた。とはいえ、宮崎や大分は雨予報だったので仕方ない。
・掛橋谷下降で途中で舗装路に出たのはラッキーだった。
・キノコ狩りは楽しい。
■コメント
特になし
■反省
・地形図に載っている破線路を追ってみたが、痕跡も含めて何もなかったので、無
駄に時間と体力を消耗しただけだった。最初から沢筋を辿ったほうが良かった。
■沢の評価
随時更新中。
https://drive.google.com/open?id=0B7TlBNjdUv9kRnExcGNnbERhdk0
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