高妻山〜スノーシューの威力を知る〜
新潟県
長野県
Yamooo
- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,439m
- 下り
- 1,455m
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【1/3】幕営地点4:55-五地蔵山6:40-2053mピーク(八観音)9:25-十阿弥陀12:45-高妻山12:55-八観音14:45-五地蔵山16:00-幕営地点(1800m)17:00
【1/4】幕営地点7:05-1596mピーク脇(支尾根入口)9:40-弥勒尾根新道入口11:00-戸隠キャンプ場入口12:05
| 天候 | 1/2(月) 雪 1/3(火) 晴れ時々雪 1/4(水) 雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
【タクシー】戸隠キャンプ場⇒中社(1,400円ほどでした) http://www.naganokanko.co.jp/ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・冬季はキャンプ場までバスが乗り入れていませんので、中社の前から歩くことになります (帰りはキャンプ場の入口までタクシーを呼びました)。 ・深雪のため、キャンプ場および牧場内の移動に予想以上に時間がかかります。 ・アイゼンを使うようなガチガチの斜面はありませんでした。高妻山山頂までず〜とふかふかの雪です。 |
写真
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直進ではなく右折します。
ここから尾根に取り付きます。
また雪が降ったようです。2日前のトレースはほとんど消えていました。視界が利かない中、調子に乗ってどんどん下降していたら別の尾根に入り込んでいました。
感想
正月山行はどこにしようか?年末にさんざん悩んだ挙句、
�‥仍蓋�近くまで公共交通機関が使える山域
�▲棔璽淵垢杷磴辰織好痢璽轡紂爾�役立ちそうな山域
�５⊂弊�(群馬)からさほど遠くない山域
�い泙盛圓辰燭海箸�ない山域
の条件で絞り込んだ結果、高妻山を目指すことにした。
【1/2】
朝一の新幹線に乗って長野駅着。既に小雪が舞っている。戸隠スキー場行きのバスに乗ると登山の装備をしているのは、私以外には3人組1パーティーのみ。
バスが進むにつれ雪は強くなり、中社宮前で下車する頃にはしっかりとした雪になっていた。同じく中社宮前で下車した3人組のパーティーはどうやら飯縄山方面に向かったようだ。
戸隠神社中社からは車道の脇をひたすら進む。お正月ということもあり、奥社の参道入口までは結構車通りがある。が、そこから先は車通りも少なくなり、除雪された道にどんどん雪が積もっていく。
キャンプ場の入口までは小一時間ほど。キャンプ場内もしばらくは除雪されていたが、除雪が途切れた途端、ズボッ!ズボッ!・・全く進まないのでスノーシュー登場。これがとても快適。ワカンよりはるかに浮力があるし、取り回しも思ったほど気にならない。結果的に今回は高妻山の山頂までずっとスノーシューを装着したままだったが、かなり行動時間を短縮できたと思う。スノーシューに関しては今後も出番が増えそうだ。
さて、一不動経由のルートから分かれてしばらく進むと、牧場の脇に弥勒尾根新道の入口がある。ここからはずっと尾根通しに歩くルートなので、取り付いてしまえば後はわかりやすかった。数日前に入山したものであろうか、幕営地点あたりまで薄っすらとスキーの跡が残っていた。
1800m辺りまで登ったところで初日の行動は終了。時刻は16時。整地をしてテントを張る間にもどんどん雪が積もっていく。なるべく雪を入れないようにテントに潜り込んだ。夕飯は味噌ラーメン。ハムとコーンを入れたやつだ。これはもうテッパンだが、最近少々飽きてきた。次回は別のメニューにしよう。夜は寒くてあまり寝られなかった。
【1/3】
3時に起床。お湯を沸かして朝食をとる。テントを撤収するため外に出ると外は星空。雪は夜半頃には止んだようで、今日は眺望も期待できそうだ。5時前に出発。
急登を1時間半ほど登ると、五地蔵山に着いた。ここで初めて高妻山が目に入る。あんなきつそうな斜面を登るのか!というのが第一印象。思っていたより距離もありそうだ。稜線に出られたしキリもいいので引き返そうかとも思ったのだが、とりあえず行けるところまで行ってみることにした。テントを持ってきている点も心強い。
が、七薬師に取り付くといきなり雪が深い。スノーシューでもかなり潜ってしまう。雪と格闘していると突然斜面が明るくなった。振り返ると五地蔵山から朝日が昇っているではないか。今年初めての日の出にしばし見入る。
七薬師からは再び下って八観音の登り返し。やはり雪が深く苦労したがいつの間にか空は快晴。高妻山を眺めながらの登高になった。八観音を過ぎると雪がチラつき始め、山頂はガスに隠れてしまった。
九勢至を通過した後はいよいよ最後の急登。さらに雪も深くなり、一向に前に進まない。何度か引き返そうと思ったが、13時をリミットにして少しずつ前進した。
リミットの13時を前にしてようやく山頂稜線の南東端に出た。しばらく歩くと小ピークがあったが、どうやらここが十阿弥陀。まだあるの?と思いつつ、もうひと踏ん張りで今度こそ山頂らしきピーク。ピークの一角に山頂標を見つけようやく山頂と確認。幕営地点から約8時間の登りだった。
寒いし、眺望もないので記念写真を撮ってさっさと下山を始めた。登りに2時間以上掛かった急登だったが、下りはわずか30分ほど。クラストしている際は気を使うのかもしれないが、今回は全く怖くなかった。
ここからは時間との勝負。下れるところまで今日中に下りたいのだが、やはり登り返しがきつい。なかなかペースは上がらず五地蔵山まで戻ってきた時点で16時。昨日と同じ場所での幕営になりそうだ。ここで、高妻山は見納め。写真を1枚撮って、弥勒尾根を下る。
朝は気が付かなかったが、この尾根の上部はかなり眺望が良さそうだ。飯縄山を眺めながらガンガン下る。17時幕営地点まで戻ってきたので、今日もここにテントを張ることにした。夕飯は塩ラーメン。いちおう昨日と味は違う・・。昨日の反省を生かして簡易湯たんぽを用意。疲れも相まって昨日よりはよく眠れた。深夜、雪と風が強くなる。
【1/4】
今日はもう下るだけなので、5時頃起床。7時過ぎにテントを撤収し、出発した。2日前のトレースはほとんど消えてしまっているが、下りなのであまり苦にならない。と、調子に乗って下っているといつの間にか別の尾根を下降してしまっていた。ルートを間違えるならここだろうなと登る前から思っていたのに、まんまと間違えてしまった。
雪と格闘し正規のルートに戻るまでに2時間も掛かってしまった。幸い1596mピーク脇の支尾根への下降点にうまく出られたので、そこからはスムーズに下ることができた。
尾根の一本道をどんどん下り、11時頃牧場脇の弥勒尾根新道の入口に出た。結局、3日間、人間はおろか獣一匹にすら出会わなかった。家族に無事下山した旨を報告し、これで帰れると思ったのだが、ここからが長かった。牧場を横断し、キャンプ場を抜けるのに1時間も掛かってしまった。中社まで歩いて帰る気力も失せたので、キャンプ場の入口までタクシーに迎えにきてもらった。
中社前でタクシーを下車後、次のバスを確認するも50分待ち。とくれば、せっかくなので蕎麦でも食べていこうということで、中社近くの岩戸屋さんに入った。濡れた格好だったにも関わらず、暖かいということで座敷に通して頂いた。蕎麦ももちろんおいしかったのだが、最初に出されたお茶がすごくおいしかった。冷えた体に染み入る感じで、まさに生き返った気分だった。
時刻通りのバスに乗り長野駅へと向かった。
【総括】
今回、ワカンではなくスノーシューを用意していった訳だが、その威力は抜群だった。特にこれからの時期、雪深い山域に入山する際は重宝するだろう。果たして今シーズン、あとどれほど出番が回ってくるのだろうか。押し入れで眠らせておくのは勿体ない気がする。
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