尾瀬/沼田街道:魚沼(新潟)ルートで行く尾瀬、いにしえの道を歩く旅 - 後編 -
- GPS
- 08:31
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 855m
- 下り
- 757m
コースタイム
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:29
天候 | 晴れ時々曇り、爽やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大清水→関越交通高速バス「尾瀬号」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
沼田街道(旧道)七入→沼山峠 国道(バス停)から取り付くときは、看板に従って七入山荘まで来たらそのまま裏手の砂利の林道を直進、最初の沢を渡る手前に標識あり。その先は沼山峠まで分岐なしなので、道迷いポイントはありません。 途中、道行沢橋三番橋の下流で橋が壊れていてる所、抱返ノ滝の少し上で倒木がある所、の二か所で道が付け替えられていて、若干ワイルドなルートどりになっていますが、どちらも僅かな距離です。 泥濘は(尾瀬ですから)多少あり、濡れた木道・木階段はもちろん滑ります。 沼山峠〜一ノ瀬 メジャールートで問題ありません。 尾瀬沼山荘のトイレは工事中で使用できません。 沼田街道(旧道)一ノ瀬→大清水 シャトルバスが走る林道もありますが、旧道はとても趣があります。避けようの無い泥濘の場所、多々あります。 最近のものとみられる倒木が登山道を塞いでいる所あり。最低限の処置はしてありましたが、通過に若干注意が必要かも。 一ノ瀬側で旧道に入る場所には「通行可」の表示がありましたが、大清水側のゲートにはロープがかかっていて「通行止」の表示がされていました。どちらが正しいのかは謎です。 クマ避けの鐘がいくつか設置されていました。尾瀬は人が多いところでもクマが結構出没するので、心づもりが肝要です。 |
写真
感想
前編
↓
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二日目は沼田街道(旧道)を歩きます。この道の歴史は古く”真田丸”の時代に開かれた、とのこと。
抱返ノ滝までは緩やかな上りで、沢沿いを歩きます。いくつもの沢を渡りますが、橋はしっかりしたつくりで、安心して歩けました。
抱返ノ滝から先は少し傾斜がきつくなりますが、苦しいほどではありません。
コメツガなど常緑樹が増えてきて尾瀬らしい樹林帯(至仏や鳩待あたりと似た感じ)になり、傾斜が緩くなるとほどなく沼山峠の休憩所とトイレの建物の間に出てきます。
ここから先はメジャールートで、文明の匂い(バスの排ガスか?笑)がします。もちろん、ここまでは誰にも出会いませんでした。
尾瀬沼への階段を上り、沼山峠の展望台まで上って、本日の朝ごはん。青空も見えてきていい雰囲気です。予報は終日曇りでしたが、良い方にふれたようでラッキー♪
大江湿原の草紅葉はよく見ると半分枯れかけなのですが、今年の秋は気温が高くまだ本格的に霜が降りていないとのこと。痛みが少ないためか、陽があたると黄金色に輝きとても美しい眺めです。
大江湿原、三本落葉松、燧ヶ岳、尾瀬沼…いつもと変わらぬ景色、ちょうど見ごろを迎えた紅葉を楽しみつつ、新ビジターセンターの建設現場では、激変した周囲の様子にちょっとブルーな気分になり…
時間的に余裕もあるので、歩く先々でのんびり休憩しーの撮影しーの。
尾瀬沼山荘(三平下)のベンチでお昼ごはんを食べて、初めて歩く大清水への道へ向かいます。
三平峠から一ノ瀬までの間、傾斜のきつい南向きの斜面を九十九折に下るところ(標高1700〜1600mくらいか?)が、すんばらしい紅葉の道でした。すれ違う方々が下を向いて黙々と苦しそうに上っているのに、ニヤニヤと笑わずにいられない下りの自分(ゴメンナイサイ)。本日のハイライトでした。
一ノ瀬からは旧道へ入ります。ここの森も紅葉はまだ先ながら、ブナやミズナラなど木々の種類が多く、沢がずっと下の方にあるため、森の空間が広くていい感じ。
陽が射さない時間帯(山影になってしまう)だったのか、少し暗くて残念でした。
前半は静かな沢沿いを上り、中盤はメジャーな尾瀬沼周辺を巡り、後半は錦秋の名に相応しい道を下る。秋の沼田街道、満喫・満足の一日でした。
魚沼から尾瀬へ、新潟から福島経由で群馬へ。自家用車利用の方にはちょっと使いにくいかもしれませんが、公共交通機関利用者にとっては、なかなかに面白いルートだと思います。時間的にも、朝出発して東武鉄道・野岩鉄道、会津バスで御池までくるのと、時間的には大差ありません。むしろ少し早く到着します。ピークを踏むことにこだわらない、静かな旅をお望みの方には、ちょっとお薦めです。
コメント
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yuki_genkiさん、こんにちは!
遅コメごめんなさい。
元気になられてよかったなと嬉しくレコ読ませていただきました。
女性で公共交通利用で山小屋泊と、共感事項が多く、
いつも刺激いただいてます。
奥只見からの尾瀬ルート、昨年浅草岳に登った帰りにダムまで立ち寄り、船で行くルートがあるんだ〜と初めて知りました。凄い秘境感があったのですが意外と早く行けるのですね。
そして七入山荘、普段山に登らない友人や娘を尾瀬に連れて行くならここ!と長いこと温めてるプランがあります。使わずに終わってしまいそうなので、個室使えそうなら今度1人で行ってみようかな。
尾瀬周辺もいろんなルート、歩いてない道がたくさんあるのですね。何度でも行きたくなる場所です。
でもやはり秋は格別、いにしえの道を歩く大人旅、お疲れ様でした。
mattyanさん、こんばんは。
いつも気にかけていただき、ありがとうございます。
魚沼ルート、公共交通機関利用者の強〜い味方、新幹線のおかげで新潟県に入るまではあっという間ですからね。新幹線で時間を稼いで、あとはのんびり行こう作戦です(笑)。
でも、ワクワク感が大きくて、今回の全行程とても短く感じましたよ。
東武鉄道経由で檜枝岐(会津駒ヶ岳)へ行くときは、いつも南会津って遠いなぁとしみじみ思うのですが。慣れてしまうとそんなものでしょうかね。
とにかく、尾瀬は本当に奥が深い、懐の深い場所だとつくづく思います。
これからも、通い続けていきたいものです。
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