晩秋の西ニセコ山塊縦走(新見峠→目国内岳・岩内岳・雷電山経由→朝日温泉)


- GPS
- 10:12
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,257m
- 下り
- 1,852m
コースタイム
天候 | 曇時々晴れ、後快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
翌朝、朝日温泉手前に1台をデポ。新見温泉へ別の車で移動し、山行開始。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
朝の雨で全体に泥濘、岩の濡れで滑りやすかったです。 パンケメクンナイ湿原、五ツ沼では水位が高く、横切るのに一苦労。防水登山靴必須です。 前雷電山以降は整備はされているものの、歩く人が少ないため徐々に廃道化気味。倒木、ハイマツで歩きにくかったです。 |
その他周辺情報 | 帰りの温泉は、いつもの「ホテルグリーンパークいわない」さん。600円で、シャンプー・ボディソープつき。ソフトクリームは、ワッフルコーンで400円!やめられない。岩内へ行けばコンビニ多数。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ(薄)
Tシャツ
ズボン
靴下
キネシオロジータープ
グローブ
予備グローブ
雨具(上下)
日よけ帽子orヘルメット
タオル
登山靴(夏)
ゲイター(薄)
ストック
ザック
昼ご飯
ガス
コンロ
コッヘル
行動食(チョコ・塩キャラメル・柿ピー等)
ハイドレーションキット+飲料(3ℓ)
地形図
筆記用具
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
JRO登録証
携帯
高度計付腕時計
カメラ(SDカード)
熊鈴
熊スプレー
ビニール袋数枚
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
携帯トイレ
虫刺され薬
マスク
ツェルト
細引き
エマージェンシーシート
キネシオロジーテープ(予備)
お風呂道具
着替え
サンダル
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感想
【お山紹介】
今回は西ニセコ連山の縦走。ニセコ連山の一番西側にある大きな山塊です。各ピークは、前目国内岳(標高980.5m)、目国内岳(標高1,220m)、岩内岳(標高1,085m)、雷電山(標高1,211.3m)、前雷電山(標高1,203.7m)。
山容は比較的なだらかでかなり規模が大きく、大雪山に負けない(圧倒的に負けてますが(笑))くらいのスケール感です。どんどん日本海へ向かって行くため、眺めがとても良く、気持ち良く歩くことが出来ます。
登山ルートは今回の新見峠から入るのと、岩内スキー場からのルート、朝日温泉からのルートの3本です。どこから入ってもロングルートになります。マイナールートなので人も少なく、快適な山行ができます。
【地質】
地質図Naviでは、西ニセコ界隈は広く、第四紀の安山岩・玄武岩質安山岩溶岩、火砕岩とあります。地形が少し開析されていて分かりにくいですが、比較的新しい時代の火山ですね。所々岩石が露出していて溶岩であることが確認できます。
↓産総研 地質図Naviより
https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#13,42.90878,140.48372
産総研地質調査総合センターがまとめた資料では、おおよし160万年前から雷電山が噴火し、その後110万年前から目国内岳が、70万年前から岩内岳が噴火したようです。いずれも噴火活動は終わっていると思われます。
↓産総研地質調査総合センターHPより
https://www.gsj.jp/data/openfile/no0613/09Niseko.pdf
【移動】
札幌西ICから高速を利用し朝里ICEで下車。小樽の裏道を使ってフルーツ街道に入り、仁木町を越えたところで国道5号に合流。共和町国富で国道276に入ります。市街地へ直接入ることが出来る旧国道276に入り、直進して岩内道の駅です。
朝日温泉には寿都方面に10分ほど走り、雷電温泉付近で左折します。あとは砂利道を行けるところまで走ってください。少し手前に平場があります。
新見峠はニセコパノラマラインから、途中蘭越方面へ抜ける道に入ります。5分も走れば峠に至り、すぐに右手に駐車場があります。
【山行】
山友から「一緒にどこかのお山へ」とのやりとりがあり、以前から企画していたニセコ連山大縦走を思い出し、西側だけになりますが山行を計画。以前この大縦走計画の話をしていた人を中心に招集をかけ、結局3名での山行となりました。
縦走のため、下山口の朝日温泉への林道に1台をデポ。その後2台で新見峠へ移動し、山行開始です。
気温6℃、少し曇りかけの寒さを感じる序盤。朝方に降った雨で泥濘が多く歩きにくい中、徐々に高度を上げていき、30分ほどで前目国内岳登頂。ここから見る目国内岳、いつ見ても見とれてしまう。ダケカンバの白い枝が絵になる。しばしのレリーズタイムをとって先を進む。
50mほど高度を落とした後、目国内岳へ向けて高度を上げる。振り向くと、雲に隠れんぼの羊蹄山とニセコ連山が並んで見え、テンションが上がる。この景色を見たくて毎回目国内岳に来るんだよな。
途中風が出てきて寒さを感じるも、たまに日差しが差し込みレイヤリングが難しい。この時期は仕方ない。
そうこうしているうちに最後の岩登りに入る。岩が大きく、滑るため登りにくい。ヒーコラ登って目国内岳登頂!若干霞はあるものの、360℃見渡せる景色にレリーズモード突入。ホントに眺めがいい山だ。
先が長いためすぐに出発。今朝の雨で一部登山道が川になってて歩きにくい。注意しながら高度を下げていき、パンケメクンナイ湿原に到着。流石にこの時期のお花はあってももう枯れた状態だね。
湿原は雨で水位が高く、ずぶずぶに。まあこの時期は仕方ない。なんとか通り抜け岩内岳を目指す。
チングルマの綿毛、紅葉を見ながら先を進み、最後の急登にさしかかる。ジグが切られているので登りやすい。あっという間に岩内岳登頂。岩内の町並みと積丹半島が作る海岸線が美しい。しばしレリーズし、すぐに雷電山へ向かう。
雷電山まではだらだらの登山道。急登はほとんどなく、高原を歩いている感じ。左手に目国内岳を見ながらの山行に、これがまた気持ちが良い。途中5ツ沼を経由。ここも水位が高く、靴の濡れに注意が必要だ。
しばし進むと南方の景色が目に飛び込んできた。頂部は雲に隠れるが存在感抜群の狩場山山塊、冬にしか行けない寿都町最高点、遠くは渡島駒ヶ岳も見えている。ホントにニセコは眺めがいい。
滑落に気をつけながら急崖の縁を通り、しばし進んで雷電山登頂。ここはハイマツに囲まれており景色は皆無。でも風を遮ることができるので、ここで昼食。いつものショット、撮り忘れたのが心残りである。
ここから未踏のルート、朝日温泉へ向けて歩き始める。前雷電山を経由し急斜面に差し掛かると絶景が目に飛び込んできた。日本海から急激に立ち上がる雷電の山並み、標高1000m以下の紅葉、これまた未踏のコックリ湖、遠くは寿都の町越しに見える狩場山山塊、出入りの多い海岸線、とにかくすごい!レリーズが止まらない。適度にアップダウンがあり、見晴らしも所々である。素晴らしいコースだ。
しかし急登でロープは設置されてはいるものの登山者が少なく、道の廃道化が始まっているように見受けられる。踏み跡はしっかりしており迷うことはないが、途中倒木によって完全に寸断された区間やハイマツの根が発達した区間もあり、なかなか歩きにくい。整備したらきっと人気ルートになるはず。もったいない!
徐々に高度を下げ、標高800mになると完全に紅葉の世界に突入。赤色は少ないが黄色の世界に再びレリーズモード。今日も何枚撮っただろうか(笑)。
雷電峠からの最後の急斜面はジグが切られてて下りやすい。淡々と下り最後の丸太橋(滑るので要注意!)を渡って朝日温泉跡に到着。無事の下山となりました。
あとは3kmの林道歩き。とても整備が行き届いており、通行止めにしている土砂崩れは見当たらない。紅葉が進んだ林間を気持ち良く下りていき、1時間後、無事に車にたどり着く。いやぁ、長かった。久しぶりの10時間山行。お疲れ様でした!
【落とし物】
前雷電山と朝日温泉の間、中間付近でkarrimorの水色ザックカバーを拾いました。登山者がとても少ないコースなので、落とした方が分かりそうです。まだまだ新しそうで、回収してきました。とてももったいないので、心当たりのある方はメッセで連絡ください。お渡ししたいと思います。ホントにもったいないです。
とっても満足な今回のロング山行。しかも朝日温泉コースがとても良いルートと分かり、再訪間違いなし。久しぶりに感動景色でした。日差しの関係から朝日温泉に下りる方が良いと思います。山行に...間違い、参考にしてください。
来週も山行が決まっててそれに向けて準備かな。まあハイキング山行になりそうなので、大した準備はいらないな。さてさて、次回は支笏湖方面に〜。
コメント
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気になっていたこのルート、情報頂きました!
朝日温泉側も素敵なんですねー。
happykazooさん、こんばんは〜。コメントありがとうござます!前雷電山→朝日温泉は未踏だったので行ってきました
ちょっとロングですが、思った以上に景色が良く、満足されること間違いなしです
レコにも書きましたが、ルートが荒れ始めています。雷電峠よりも高標高側では倒木は全く処理されていませんので、ご注意ください。是非是非、行って見てくださいね
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