貴船山・鞍馬山《京都百名山No.67・105》



- GPS
- 07:57
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,193m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山口:叡山電鉄貴船口駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
9/4の台風21号の被害は凄まじく倒木到る処にあり 地形複雑で高度なルートファインディング能力必要 |
写真
感想
二ノ瀬駅で叡電の列車を下りると、運転席に係員が乗り込んだ。貴船口〜鞍馬間が運休中の為、代用閉塞が施行されているようだ。鞍馬川に沿って歩き出し叡電の踏切を渡ると夜泣峠への道が分岐した。張り紙があり台風の被害が大きく通行止めとあった。ユリ道はどうだろう。何の表示もないので問題ないのだろう。ユリ道は緩い傾斜で徐々に稜線に近づいた。40分余りの歩行で稜線に達しがユリ道はまだ続く。稜線の西側に2m幅の道が続いている。
P567の西を巻き終った処で倒木などで道形が見えなくなり稜線に上がった。踏み跡があり貴船山(716m)へと進んだ。ユリ道は貴船山の東側を巻いているので稜線に沿って登り山頂に到った。標識はなく切株に黄色のビニールテープに山名が記されただけだった。展望はなく暫く休憩して先に進んだ。杉林の道は光が注ぎいい雰囲気を醸していた。
滝谷峠に達すると西側の直谷からの道と奥貴船橋からの道が上がってきているが、谷の倒木の様子はどうだろう。更に北に辿りP760に到ると西側が開け、桟敷ヶ岳(896m)が望めた。直谷の枝谷の源頭を回り込むように展望地は続き西の方に愛宕山(924m)や地蔵山(950m)が望めた。芹生峠南の小ピークに到ると北側の展望が得られた。鹿除けネットに沿って下り芹生峠に達した。府道361号が越えるが、貴船から芹生峠までは9月4日以来通行止めになり車は来ない。峠のフェンスに山型の芹生峠標識があり「比叡山を望む」とあったが周りの山は見えない。
峠は切通のフェンスで北の稜線への取付きを探すと芹生側に少し下って谷筋に取付けた。思っていたほど台風の被害は少なかったが随所に倒木があり道を阻んでいる。芹生峠からは左京区と右京区の境界尾根で城丹国境尾根となった。旧花脊峠までの稜線は谷が複雑に入り組みルートファインディングは難度が高そうだ。送電鉄塔に達したら昼食にしようと地図と地形を注視して現在地を確認しながら進んだが尾根を一つ間違え谷を挟んで西側の鉄塔に来てしまうというミスを犯してしまった。
間違って来た鉄塔は展望も良くゆっくり休憩した。昼食後来た道を引き返すとやたらテープがあり、何処を目指すテープだったのだろう。本来目的としていた送電鉄塔までは13分を要した。この付近からは比叡山、水井山、横高山それに旧花脊峠付近にある天狗杉(837m)とその上に花脊の電波塔が見えた。742mの鞍部への下りは慎重に見極め要注意箇所をクリアした。芹生から登って来た林道に下り立ち、林道歩き10分で旧花脊峠(756m’)に達した。今年3月の雲取山に登った時以来だった。峠には小学校の先生二人と車いすの女の子がワゴン車で来ていた。他の児童は天狗杉に登っているそうだ。
国道477号線の通る花脊峠は大原から花脊峠までの間が通行止めで百井地区は孤立しているようだ。府道38号線も鞍馬温泉から北は通行止めで京都市北部の交通網は未だ寸断している。峠から南に進むと直ぐにアソガ谷経由で奥貴船橋に到る道が右に分岐したが地形図にある分岐箇所とは一つ谷が違っているようだ。先ほどの送電線を潜ると林道沿いに池がありその先で車道が分岐した。右はアソガ谷を下る地形図通りの道と思って左に入ったがすぐに途切れてしまった。左の道に戻ると南に進む正しい林道だった。そしてアソガ谷への道は失われたのか間違って書かれたのか峠付近で分岐した道しかないようだった。明瞭な林道を南下し林道は東に去って行き、ロープの張られた林道枝線がさらに南下している。鞍馬山への道は此処を下る。
P634の北のピークに達すると東側が開け比叡山、水井・横高山、翠黛山、金毘羅山と北東に一際立派に焼杉山(717m)が望めた。P634に達すると此処からの下りは曲者で鞍馬山への稜線と並行して南東に流れ90°方向を南西に降る尾根がある。地形図を見ると谷なのか尾根なのか入り組んで判別し辛く再びミスを犯してしまった。この尾根に入ってしまい鹿除けネットに導かれそのまま下っていると東側の尾根が大きな山体となり、此れはあり得ないと間違いに気付き引き返した。
鞍馬山(584m)山頂は小さなプレートに山名が記され、その前に白玉龍王大神と吉光明神の石碑があり、少し南には経塚の石碑があるがその真横を大木が倒れていてあわやというところだった。そして周りは竜巻が通ったような被害で杉の木が途中から折れたりなぎ倒されたり凄まじい状況だった。義経の背比べ石までの間は倒木帯を泳ぐような状況だった。さらに南下し大杉権現に到るとお堂が倒木の直撃を受け破損酷い状態になっていた。その倒木の中から寺僧と女性が現れ、「何処から来た」と尋ねられた。「旧花脊峠から来た」と言うと、鞍馬寺は台風被害が大きく現在閉鎖中だという。女性は富士テレビの記者で被害状況を取材に来たそうだ。
この先も通行止めなので鞍馬寺に下りるよう指示された。無線で連絡しておくので寺務所に立ち寄るように言われた。寺域内なので指示に従い本堂方面に向かった。事務所に到ると参道は危険なので山門までバンで送って行くと云われ乗せて貰った。
何時もなら賑わってる鞍馬駅周辺はひっそりとして、叡電運休や鞍馬寺の拝観停止、22日の火祭りも中止と秋の観光シーズンに痛手だろう。鞍馬寺山門から由岐神社までは行けるようだ。国際会館行のバスまでまだ時間があるので叡電の被害の状況を見ながら貴船口まで歩くことにした。風や倒木によって架線柱が歪み全部取り換える工事が進行中だが今日はお休みのようだ。10月末の開通が待たれる。山の斜面の倒木は凄まじく林業への打撃計り知れない。貴船駅に到着すると3分待ちで出町柳行きの列車があり効率よく帰ることができた。出町柳の居酒屋“でまち屋”で反省会
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