富士山を眺めながらの檜洞丸


- GPS
- 09:34
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,367m
- 下り
- 1,356m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
つつじ新道口から檜洞丸までは、ついついノンビリ歩きたくなるような穏やかな道。 檜洞丸から犬越路までは概ね全域が幅員50m〜150cm程度の痩せ尾根が続く。両側が笹原に覆われているので視覚的には緊張感は無いが、ストックで笹を掻き分けてみると両側とも断崖。ズッコケルとエライ目に合うこと必定。途中、何箇所か鎖を降りる。檜洞の北面が僅かに凍結するもアイゼンは不要。6本歯の爪痕も有ったが、却って歩き憎いと思う。今回は必要なかったが、来月は凍結が予想されるのでアイゼンは必携。僅かな区間で有るが、垂直に近い箇所も有るので、堅い靴と前爪が有った方が安心感はある。当然重くなるので、本人の判断であるが、万全の装備を旨とする小生ならば間違いなくそうする。故に常に重荷に喘いでいる。御苦労な事だ。尚、凍結が予想される時期には本日とは逆コースの方が安全。 犬越路から用木沢出合までは概ね全域が沢沿いのトラバース道。道自体はなだらかであるが、道は谷側に若干傾斜しており、幅員も比較的に狭いので慎重な行動を要す。幸いすれ違いは無かったが、すれ違いは緊張すると思う。 用木沢出合から自然教室までは車道歩き。自然教室前の自動販売機は全て売り切れランプが点灯。 |
写真
感想
最近どうも山に行きづらい事情が続く、前回の山行が昨年の11月5日であるので、2か月も空いてしまったことになる。
その11月5日に踏みそこなった檜洞丸を踏みに出かけることにした。つつじ新道は初見参であるが実にノンビリとした風情が有る。冬枯れのこうしたノンビリした山道は個人的には好きだ。先を急ぐのが馬鹿らしくなってくる。相変わらずの靴擦れで急ぐこともできないのだが。
歩きだして1時間ほどでゴーラ沢出合に着く。ゴロ石が一面に拡がった河原だ。もしかしたらゴロ石がゴーラ沢の名前の由来なのかも知れない。そんな気がしただけなので鵜呑みにはしないで欲しい。
この辺りまでなら登山をしない人でも問題無く入れるし、この時期ならクーラー無しでも生肉を安心して持ち込めるので、知り合いの中高年夫婦でも誘って焼き肉パティーでもするのも一興かも知れない。此処まで往復する程度なら小生一人で30kg位の歩荷をしても登山口周辺のキャンプ場の喧騒よりは遥かに良い。尤も雪が予想される河原で焼き肉をする程の酔狂な奴が周囲にいるかどうかは判らぬが。
ゴーラ沢出合を過ぎると、漸く登りらしくなってくる。もう少し寒いかと予想していたが今日は暑い。ウールの山シャツの上に厚手のソフトシェルを重ねていたが汗ばんでくる。ソフトシェルをゴアのカッパに変えた方が適切かも知れないが、面倒なのとショートコースなので、ノンビリモードで暑さしのぎとする。
山頂に近付くと木道になる。個人的には木道は嫌いだが、この様にしないと表丹沢のような荒れた道になってしまうのだろう。実際西丹沢でもオーバーロードで抉られた箇所が有る。木道を歩いていると何だか間の抜けた感じのヌルットした丘の様な所に人が集まっていて、一瞬拍子抜けがする。此処が山頂なのだろうか?確認すると檜洞丸の山頂だった。
考えてみれば、此処は檜洞丸であって檜洞山でも檜洞岳でもない。当に相応しい名前である。眺望はないと聞いていたが、冬枯れの御蔭でそこそこに眺望はあった。これまでのノンビリした山歩きの為か、今日は全く急く気になれない。
山頂で十分ノンビリした後に山頂の北面を犬越路に向かって下る。
山頂直下の北斜面はやや凍結していたが、爪を着ける程の事はない。道には6本歯らしき爪痕があったが、今日の状態では却って歩き憎いだけだと思う。爪痕を残した人が歩いた時間帯では必要だったのかも知れない。
檜洞丸の山頂を犬越路に向かって下ると、これまでのノンビリした山道とは打って変わった痩せ尾根歩きになる。檜洞丸から犬越路に至る3.5kmの道の概ね全域は、幅員が50cmから150cm程度の痩せ尾根が続く。
道の両側は笹原に覆われているので視覚的には緊張感は感じないが、笹をストックの先で掻き分けてみると、左右とも断崖になっている。
笹の根がビッチリと廻っている御蔭で土壌も安定しているので安心して歩けるが、若し笹がなければとても歩けたものではない。3.5kmの距離は蟻の戸渡りとしては長すぎる。途中で略垂直な鎖も2か所程あった。
檜洞丸への登りで暑さしのぎの為にストームゴージュアルパインパンツのサイドスリットをフルオープンにしたが、犬越路への下りになってからもオープンのままで歩いたためか太股の筋肉を冷やしてしまったらしい。2番目の鎖の途中で太股が攣ってしまい、肝を冷やした。
鎖を腕力と右足だけで降りた所でザックからツムラの芍薬甘草湯(粉薬)を取り出して服用した。尚、この薬はコムラガエリの特効薬で、漢方ながら極めて即効性が高く。足の痙攣は服用後10分乃至15分程度でケロットしてしまう。中高年の登山者には是非とも携帯をお薦めする。時代劇で持病の癪に苦しむ道中姿の御女中に出会った侍が、「それはさぞお困りで御座ろう、拙者良き薬を持参して御座るので一服しんぜよう。」と与えるとたちどころに治ってしまう薬はこれかも知れない。
犬越路に着いて一安心し、此処でも又ノンビリとする。
後は用木沢出合に向けて下るだけなのにザックの中には未だに2.5リットルの水が残っている。本当に靴も荷物も重いのが好きだ。冬の低山は歩荷訓練だと心得ているからこれも良しとしよう。
犬越路から用木沢出合にかけては沢沿いのトラバース道が続く。犬越路から日陰沢橋に向けての道より遥かに整備が良い。但し道の幅員は狭く、且つ、谷側に向けて路面傾斜があるので慎重な行動が望まれる。途中に崩落個所もあり、崩落個所に向かう踏み跡もあったため、直ぐに気付きはしたが、恥ずかしながら小生も崩落個所に迷い降りてしまった。
用木沢出合から自然教室まではキャンプ場を右手に見ながらの車道歩き。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する