斜里岳 (北稜ー北西尾根)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,403m
- 下り
- 1,412m
コースタイム
28日:C1-(30min)-玉石沢-(1h)-玉石沢右岸尾根、小槍基部-(2h)-斜里岳ピーク-(1.5h)-玉石沢荷物デポ地-(3h)-道路
天候 | 27日:気圧の谷を伴う低気圧の通過:曇り後雪 28日:低気圧の通過から高気圧の張り出し:曇り後快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は標準か。 入山地点は街灯もなく、周りは農場です。 |
写真
感想
26日
夜行バスで札幌から斜里に向かう。寝心地悪し。
27日
朝5時半斜里着。コンビニ飯で腹を満たす。JRで中斜里へ行き、歩いて登山口まで向かっていると釧路の2人partyが車に乗せてくれた。ありがたい。実はえらい遠かった。
除雪終点から出発する。
麓から伸びる沢を見ながら玉石沢右岸に乗ろうとするが牧柵や植林帯に阻まれ手間取る。微地形が多く、現在地確認が難しい。
ガスが晴れて北稜の美しい稜線が現れた。
しかし様子がおかしい。
どうやら我々は玉石沢左岸にいるらしい。どうするか話し合っていると相方の様子もおかしい。なにやら股関節が痛いとの事。やばそうなので樹限にテンぱる。
とりあえず疲れているのでカレーを食す。外は雪だ。幸い風は無い。茶を飲んで寝る。
28日:
概況を聞くと天気の回復が遅い。相方の足は違和感があるがいけるらしい。
玉石沢に下り、アタック装備にして緩い微尾根を登り北稜の基部に出る。
天気は波があり風も強い。時折ガスってしまう。
最初の小槍はやや急な登り。登りきり、下りは一箇所ブッシュ掴みながら岩のクライムダウン。
大槍は行きやすいところを選んで直上していく。
大槍を登りきると白い岩塔が突き出ている美しい稜線が現れた。この頃から天気は回復し始めるが風はある。
大槍からは一度下らなければならないがここがやや細い。また2m弱の岩のクライムダウンがある。
相方はその後、岩稜に取り付いているが、僕はどうにもステップが崩れて無理だった。また雪が崩れやすくバイルも決まらないのでピッケル一本で行く。
相方は上のリッジを行き、僕は西側をトラバる。トラバリの斜度はそこそこ急だがステップが決まるため問題なし。
その後の岩稜は細く、ややたっているので上は避け、西側を小さく巻く。
尾根に戻る所も急。ブッシュ等掘り出して引っ掛ける。一応ザイルは持ってきていたが、速攻で行こうと話し合ったいたため結局使わなかった。しかし下りなら懸垂のためにザイル欲しい。
その後も急な雪稜だが今までに比べたら余裕だ。
次第に斜度も緩くなり徐々にピークに近づく。ピーク手前は少し巻き気味に登る。北稜中は風が強く、雪が顔に当たって目が開けられなかったりと地味にやばかった。
そして快晴のピーク!
独立峰ならではのパノラマ。知床連山や国後島まで見渡せる。その周りには流氷が訪れ、白い陸地のようだ。
相方と固い握手を交わす。いいピークだ。ピークのプレートを拝み、西尾根に下る。下り始めると風が止んだ。
西尾根は下りだしが急なだけであとは不規則セッピに気を配りながらいくだけ。雪崩は大丈夫だった。ガマ岩はワイヤー出ており問題なし。
北西尾根は結構急。登りだとすごいだるそう。尾根が緩くなった所で玉石沢に戻るため、急な斜面を下る。スキーが面白そう。
沢中に降りて荷物を回収する。時刻は夕方5時。夕焼けに照らされた斜里が荘厳な神殿のようで美しい。
へろへろになりながら夜の山をスキーで下る。夜の山は怖い。一応ラテルネがあるのだが、滑っていると脛や顔への木の直撃がかわせない。
後ろを振り返ると手が届きそうな程の満天の星空に斜里のシルエットが浮かびあがる。ナイトハイクもいいものだ。
道路に出たのは8時。あたりは真っ暗で寒々しい。タクシーを呼んで斜里駅まで帰る。斜里駅近くのグリーン温泉に行き、体を温め、風呂上りはビールで完走を祝った。
※プレとして八剣山1〜8pに行ったのが良かった。細いところとかよじ登る感じが似てる。
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