南八甲田 逆川岳・横岳 雪庇崩落で一瞬ドッキリ ('〇';)


- GPS
- 06:42
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 682m
- 下り
- 675m
コースタイム
09:45 標高950m地点
休憩
09:55 標高950m地点を出発
10:57 逆川岳 到着
休憩
11:07 逆川岳 出発
11:19 雪庇崩落 !!
12:39 横岳 山頂到着
休憩
12:52 横岳山頂より下山開始
13:46 標高1020m地点
昼食・休憩
14:25 標高1020m地点 出発
14:48 国道に出る
15:15 城ヶ倉大橋 黒石側駐車場に到着
天候 | 吹雪 下山途中で昼食後は曇り 駐車場に着くと晴れ間がチラリ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
青森市内からの場合、冬季夜間閉鎖用の雲谷ゲートから30分くらいです。 雲谷ゲートは午前 7 時 30 分に開きます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 登山ポストはありませんので、各自それなりの対処をしてください。 ※ 入山前のトイレは、城ヶ倉大橋 青森側駐車場のトイレは通年で利用可能です。 ※ 今回の入山地点周辺へは冬季夜間通行止め区間ですので、朝夕の車の乗り入れは注意が必要です。 詳細は下記リンクを参照願います。 「青森みち情報/八甲田規制情報」 http://www.koutsu-aomori.com/Road/HakkodaMain.html ※ 当然ながら今回のルートには標識等は一切ありませんので、地形図とコンパスは必携です。 ※ 逆川岳山頂付近から横岳山頂付近は、まばらなトドマツ帯となりますので、 ガスが出ている時や、雪が降り出すと目標物がないので注意が必要です。 ※ 逆川岳と横岳の間は、南側斜面の上部に雪庇ができていますので、あまり端を歩かないようにしてください。 ※ とにかくコンパスを合わせて歩く事ができないと迷ってしまうと思います。 ※ 下山後の付近の温泉施設は下記等があります。 ・酸ヶ湯温泉…日帰り入浴 大人600円 (休憩室利用の場合は1000円) 混浴のひば千人風呂と、男女別の玉の湯があります (入浴券は別) 露天風呂無し 玉の湯にはシャンプー・ボディーソープ付 ひば千人風呂は温泉成分が強力すぎて石鹸類が使えません 利用可能時間 ひば千人風呂 午前7時〜午後6時(午前8時〜午前9時は女性専用時間) 玉の湯 午前9時〜午後5時 ・八甲田リゾートホテル… 日帰り入浴 大人500円 露天風呂無し シャンプー・ボディーソープ付 利用可能時間 午後12時〜午後16時 ・ホテル城ヶ倉…日帰り入浴 大人1000円 露天風呂あり(若干温め) シャンプー・ボディーソープ付 マッサージチェア無料 利用可能時間 午前11時30分〜午後3時 下記リンクも参考にしてください 「八甲田総合インフォメーションセンター 八甲田の温泉・宿泊」 http://www.hakkoda-info.jp/onsen/onsen.html |
写真
その途端 ドスン !
超巨大な雪庇が崩落して
その中にスッポリ二人入っちゃいました
幸いケガなどはありませんでしたが
ヒヤッとした一瞬でした ('〇';)
前の方は10mくらいはあったでしょう
長さは前後50mくらいはあったでしょうか
派手に一気に崩落したようです。
見た感じではホトンド落差もなくて
雪庇には見えなかったんですが
雪庇が発達しすぎて大きく膨らみ
下部に隙間を作る感じで
斜面下に届く寸前だったようです
感想
今回は山岳同人仲間と一緒に横岳に行ってきました。
私は先週も同じルートを歩いたんですが、全く雪の量も景色も違ってしまっていました。
(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-160552.html)
まあ先週はチラチラとでも視界がきいていたけど、今回はピューピューで尾根上ではホトンド視界がきかなかった事もありますがね。
とは言っても、雪の量は更に一気に増えて膝あたりのラッセルは当たり前で、先頭はもちろん過酷なラッセルですが、二番手、三番手あたりでも素直には歩けない状況でした。
今回一番ハードだった区間は、逆川岳山頂付近から横岳山頂付近までの樹林が薄いなだらかな尾根上でした。
視界は10m〜20m程度で、激しい風雪と厳しい寒さ。
(持参している風速・気温計も、ここまで条件が悪いと出す気にもなれません(笑))
薄い密度のトドマツの周りは雪面が大きくえぐれたりして、厳しい条件の中でのルート取りにも苦労させられた区間でした。
先週とは大きく違った雪面の状況が延々と続いて、先頭がえぐれた部分に入り、突破に無理があれば後ろが違うルートを模索する。
そんな事を繰り返しながら、樹氷の中をぬいながら何とか進んでいる時でした。
事件はその時に起きました !
ちょうど私が違うルートを模索して、少し広めのルートを見つけて歩き出した時で、
そのあたりは先週も歩いていたので、雪庇に注意しないといけないのは知っていましたし、同行のメンバーもそれを口にしながら歩いていました。
見えない視界でも10mくらいは何とか見えて・・・見て かな?(笑)
雪庇の方を気にしながら歩いていましたが、その場所はどう見ても雪庇とは思えずに、ちょっとした斜面に雪が付いているようにしか見えませんでした。
しっかりつながって雪が付いているように、立ち位置からは見えていたんです。
それでもあまり外を歩かないように樹氷側に寄って進み、樹氷の横に風でできた壁を乗り越えるために、左足のスキーを一歩雪壁に突き刺した時でした。
右足と左足の間に ピィー っと亀裂が一直線に入り、私は危険を瞬時に感じて樹氷側に倒れこむのと同時に、
ドッスン ! という音が響き渡りました。
雪庇の崩落でした。
おぉー・・・っとみんなの口から出て、大丈夫か?の声がしています。
なんとか立ち上がり亀裂の方を見ると、亀裂の中に二人ポカンと立っていました。
私と私の次の人は大丈夫でしたが、その後の二人が落ちたようです。
幸いに怪我などはなく、一瞬の出来事に呆然としていましたが、目の前の断面をみて驚いていました。
たまたま落差は2m程度だったので、スキーを脱いで自力で這い上がってきましたが、落ちた先には10mくらいの絶壁が続いていました、それも視界がきく範囲で延々と・・・
雪庇が落ちた方の雪面にも2〜30mの範囲でデブリがモコモコ・・・
かなり巨大な雪庇が一気に崩落したようです。
最近の風雪で雪庇が急速に成長して、横方向と縦方向に大きく膨らみ、下の雪面には完全に一体化していない状況だったのでしょう。
このような事はこれからもあると思います。
これまでの経験や地形の熟知、そして地形図からの予測により危険を回避していかなければいけないでしょう。
今回は本当に良い経験をしたと思います。
これからも安全に注意して歩いていきましょう。
雪庇の事で話が終わりますが、とにかく寒さも一級品の山行でしたね。
いったい何度まで冷え込んでいたのやら・・・
次の日に勤務先で「日焼けしたね。この辺りは吹雪いていたけど、ドコで焼いて来たの?」と言われました。
日焼けではなく・・・軽い凍傷でしょうね。。。
こんな時に無事に歩ききった皆さんの凄さも素晴らしいと思います。
本当にご苦労様でした。
これからも宜しくお願い致します。
あ、参加されたメンバーさんは、ご自由に画像の追加やコメント・感想の追加をしてくださいね〜
誰の画像だろうが、好き勝手にコメントしちゃってくださいね(笑)
この視界不良の中、もそもその雪の中、すばらしい突破力ですね
前日の雪下ろしもお疲れ様です
雪庇は本当にすごいですね
これで今シーズンは雪庇下は埋まったでしょうか
また作られそうですけどね
このメンバーだからこそ突破できた!
と言ったところでしょうね
雪庇には全員本当にビックリしました
確かにあの場所は埋まっていくでしょうが、前後の高い所は再度出来るんでしょね
ここもそうですが、どこの山でも十分に気を付けなくてはいけませんね
雪庇の崩落は人ごとではないので、気を引き締めたいと思います。
今年の雪は、一気に降った後低温続きのためか、根雪がしっかりしていませんね。
青森方面、雪が多すぎて旦那の実家も大変そうです。
岩手はスキー場もまだ雪不足なんで、ちょっと分けて欲しいかも。
今回は、幸いケガもなく無事に帰ってこれたからこそ、この経験を無駄にせず、
今後更に気を引き締めて歩いていく、本当に貴重な経験をしたと思っています。
ここ数日青森は落ち着いていますよ。
また来週からドンと来そうですがね。。。
分けてあげますから持って行って下さいませ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する