冬の丹沢・美しい霧氷と山岳ラーメン紀行


- GPS
- --:--
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 918m
- 下り
- 1,779m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路=大倉バス停〜小田急渋沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ヤビツ峠〜塔ノ岳】危険なところはありません。若干の凍結や泥濘はありますが、慎重に歩けば大丈夫。行者ケ岳の先のクサリ場も凍結していませんでした。 【塔ノ岳〜大倉】こちらもほぼ危険なところはありません。ただ一箇所、注意をすべき個所があります。金冷やしの先、やせ尾根が上り返している前後は完全に凍結していました。ツルツルです。大きく転倒するとやせ尾根から落ちかねません。登りにくいですが、一歩を慎重に出しましょう。 全体的に軽アイゼンは必要ありません。重視すべきは、防寒対策。搭ノ岳を中心にかなりの冷え込みです。 |
写真
感想
冒頭からお断りを。ルート図のスタートが三ノ塔からになっています。ヤビツ峠から三ノ塔までのGPSログが記録されていませんでした。山行中は、ソニーのNUVU37はスイッチ入れっぱなしの上、まったく操作していませんでしたので、何らかの障害があったようです。不完全なルート図で申し訳ありません。
と気を取り直して、感想を。
本来ならこの山行は一泊の上主脈縦走の予定でした。が、やむを得ぬ事態により縦走は中止。さらに単独行となりました。単独行は原則としてしないのですが、丹沢の稜線を秦野から見つめていたら、どうしても登りたくなりました。登るのなら、団体ではできないことを、ということで、丹沢山中ラーメン食べ歩きを決行しました。山小屋のラーメンを食べたかったのですが、いつもは仲間と登るのでなかなか切り出せませんでした。単独ならダレにも遠慮なく、ラーメンを食べられます。
さらに良いことがありました。霧氷です。搭ノ岳が近づいてくると、山は真っ白。白く衣替えをした木々に盛大に出迎えられたようで、「いいものを見た」と感動しました。
富士見山荘からは、単独の方やカップルの方がちらほらおられました。どんどん登るにつれて、さらに人影が少なくなっていきました。抜かれたり下山者に会ったりしますが、夏山の10分の1以下でしょう。怖くなるくらいに静か。
写真にありますように表尾根の各ピークもほとんど人はいません。
昼食は、烏尾山でとりました。ふきっさらしの中で、マルちゃんが力を入れる高級(?)インスタントラーメンです。テルモスのお湯を利用してすばやく調理。太麺をやわらかく煮込みました。生麺を意識したようで、なかなか食感がいい。スープもおいしかった。温かなラーメンを食べて、元気良く出発です。
行者ケ岳の先のクサリ場も凍結していませんでしたが、慎重に降りました。クサリ場も独り占めです。
標高が1400メートルを越えた辺りから木々は真っ白に染まっていました。霧氷です。歩いていると霧氷がパラパラと降ってきます。ちょっと痛い雪のよう。幻想的な世界に入り込んだようですし、また来たくなりました。冬の山行のハイライトですね。
搭ノ岳は-4度。でもそれなりに人はいました。尊仏山荘も静かでした。アイドルのねこ・ミーくんもストーブの前から動きません。
丹沢でカップヌードルではなく、調理したラーメンを提供するのは、看板のメニューで見る限り花立山荘、堀山の家です。この二軒を連続で訪問します。
花立山荘のラーメンは500円。トッピングを見ると…週末営業の山小屋のせいか、チャーシューはありません。しかし、のり2枚、おふ2個、なると、レタス、ワカメ、刻みねぎと結構にぎやか。注目はレタスでしょう。丼の底にレタスを敷いて出す店はありますが、トッピングとして乗せる店は記憶にありません。スープで温まり温野菜状態となったレタスがとてもおいしい。スープをたっぷり吸ったおふも固形スープのような食感です。
スープは山小屋で出汁をとっているわけではないでしょうから既製品だと思いますが、それはそれでおいしくいただきました。それとなくとろみのある、濃厚なしょうゆ味です。麺は細めんの平打ち麺です。
二軒目の堀山の家に。玄関前の看板メニューには「ラーメン500円」とありますが、「やっていない」とのこと。残念です。
大倉のバス停に降りて、バス停前の「食事・ラーメン 大倉屋」へ。ここは軽食と雑貨商が同居しているような雰囲気です。どこか、酒屋の角打ちを思い起こさせます。大勢の登山者がお酒を飲んでいます。私もビールを注文し、ラーメン400円を頼みました。調理場で女性が丁寧に作っているのが見えます。
出てきたラーメンは、トッピングひとつひとつが小さく切りそろえられたかわいいものでした。具材は、めんま、なると、ホウレンソウ、もやし、チャーシュー、刻みねぎ。それぞれの量は少ないものの、お弁当箱のように行儀良く並んでいるのがおもしろい。女性の感覚でしょうか。好感が持てます。
麺は黄色い細めん。弾力があって歯ごたえを感じます。チャーシューは昔のラーメンに入っているような薄いものです。脂身が多いので、私のような脂身好きには十分です。スープは既製品だと思いますが、まろやかなしょうゆ味を楽しめました。
ボリュームがやや足りないかなと思いましたが、山から降りてきて、冷えた体を温めるにはもってこいだと思いました。海の家のラーメンはチープなものの代名詞のようになっていますが、山の家のラーメンはなかなかいけます。
山岳ラーメンと言えば、西穂山荘が良く知られています。丹沢でもおいしく、栄養満点の山岳ラーメンが根付くと良いですね。
ねぎさま
一日の登山でラーメン3杯は初めて聞きました。
さすがネギさん。
gyozaya
突発性の足の痛みで撤退し、ねぎさんに単独行をさせてしまいました。本当に申し訳ありません。秦野駅まで同行した高2の息子もあ然としていました。
帰宅後は自宅のベランダから丹沢の山並みを眺め(見えるんです)「天気あまり良くなさそう。難儀してるかな……」と気をもんでいました。霧氷と山小屋ラーメンという収穫があって良かったですね。
個人的には凍結した鎖場(鬼ヶ岩を想定)でザイルを使う訓練をしてみたかった……。実は、そのためのATC(ビレイ用具)まで買っていました(苦笑)。
ラーメン三杯は確かにすごいです笑 僕の食べたソースカツ丼より、総合的な量は多そうです。
snowman様
実はメットにハーネス、その他もろもろ、揃えてしまいました。。あと持っていないものと言えばザイルくらい・・・いつかロープワーク訓練したいものです。
おいしく楽しく栄養補給、という点では、山岳ラーメンは適しているのではないかと思っています。マルタイが栄養価の高い山専門インスタントラーメン「山の棒ラーメン」を出したのも、「もっともなことだ」と勝手にうなずいています。
だたし、醤油ラーメンだから三杯いけるのです。醤油ラーメン一杯のカロリーは、概ね450キロカロリー。3杯食べても1500キロカロリーです。おそらく吉村君が食べたソースカツ丼の2/3くらいでしょう。成人男性の1日の適正カロリーまであと1000キロカロリーも余裕があります。これが豚骨ラーメンだと3杯食べると大変なことになります。自宅に帰って大量の野菜サラダを食べて空腹と栄養を補いました
フリーかアルパインかなど、用途によって口径、材質、シングル、ダブル等々いろいろあるみたいですね。私は「クライミング用ではなく雪山縦走の補助に」と、切り売りで8mm×20m買ったのですが、別途買ったATCは何だか制動が甘いと思ったら9mm径用と判明。エイト環にしとけば良かった……。
メットもハーネスも思いつきでチマチマ買い足してきましたが、そもそもこういうものは組み合わせが大事なので、ちゃんと店員に細かく相談してまとめ買いすべきなんでしょう。反省!
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