やってはいけなかった『開聞岳』登山(失敗例)
dary
体力度について
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,091m
- 下り
- 1,083m
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| 天候 | 薄曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
降りたら道路標識の通り行けば30分でふれあい公園に着きます |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山入山手続きは公園管理事務所の窓側にあります。氏名,電話番号と住所,入山時刻,下山時刻の記入欄あり。 2合目から本格的な登山道。4合目付近まで火山性岩と土,下山中の登山客がすべるのを3人見る。スティックは必ずもって行ったほうがいい。 7合目付近までほとんど展望は望めず,全体的に林に覆われて登山道は暗い。 7合目からは岩道。溶岩だまりの穴がところどころあり。土でふさがっているところもありスティックを誤ってさすと大変なことになります。9合目から急に傾斜がつく。 当たり前ですが必ずヘッドライト持参すること。 |
写真
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行われていました
その公園を斜めに横断します
登山口入り口の看板があります
それを超えると2合目登山口まで
舗装道路のスロープが見えてきます
感想
まず,かかったお金
九州自動車道:
宮崎〜清武200円
宮崎〜鹿児島北1500円×2=3000円
鹿児島北〜鹿児島本線200円×2=400円
指宿スカイライン430円×2=860円
ガソリン代480km÷12km=40L
40L×140円=5600円
食事代(帰り桜島SA)1000円
記念バッチ2個1000円
諸費用約1000円
・・・・・・・・・・・・・・・・・
計13060円
それに見合う登山はできたのか
否である
先週は毎日の睡眠時間,平均4時間…気持ち的には疲れていませんでしたが,肉体的には疲労が溜まりにたまっていたはずです
金曜日の高揚した気持ちの中で,疲れも考えず登山を決断したことがまずは判断力の欠如そのものでした。
翌日の5時半に出発する予定が眠くて最後の準備がはかどりません。結局6時49分出発。約1時間20分のロスです。
さらに高速道に乗ってから「登山靴」忘れに気づき,やむなく清武インターで降り,自宅に引き返し,また自動車道に乗りなおしました。ここでまた約50分のロス。
開聞岳ふれあい公園前に着いたのが10:20
ドライブ疲れでちょっと一息入れ,準備して10:45歩き出しました。
公園前事務所で入山手続きを終え,公園を斜めに横断しているときにまたもや忘れ物に気づきます。スティックです。ため息をつきながらまた駐車場に戻りました。自分は今回本当に思考力はなかったのだと思います。なぜそこまでして登ろうとしたのか・・・
本格的な登山口は2合目からです。入ったとたんうっそうとした杉林に覆われて当たりは暗いです。それでもやっと山に入ってホッとしたのか足取りは軽くずんずん進んでいきました。しかし3合目付近で左ひざに違和感。すぐさま携帯していたロキソニンテープをひざに当てます。4合目で痛みが激しくなってきます。それでも折り返そうという気はさらさらなく,歩調を緩めながら登ります。しかし痛みは激痛へと変わっていきます。ほとんど視界は開けない山のなかでもうカタツムリのような歩調で登るのです。団体登山客がどんどんくだっていきます。ゆうに100人は越えていたと思います。自分は登るのもやっとですからくだり客に道を譲ってばかり。どんどん時間は過ぎていきます。7合目で左足は少しでも曲げると激痛。スティックに頼りながらそれでも登っていきます。しかし8合目を目前にとうとう足が曲げられなくなりました。万事休すです。リュック下ろし,近くの岩にすわり一時休憩。時間はすでに12:50を過ぎています。たぶんひざの痛みがなければこの時間で頂上だったと思います。ここで食事をとることにしました。しかしまたもや・・・ストーブの用意をしようとしたらライターが入ってない。ガクッときました。自分の新しいリュックのフィーリング知りたいがために水は4L担いできました。またもや裏目です。チョコを食べ,ため息。すべてのものをリュックに収め重い腰を上げます。と,ここでおかしなことが起こりました。左ひざの激痛がないのです。またもや「頂上」の二文字が浮かびます。判断力ゼロの馬鹿なオトコはまたもや登り始めました。しかし8合目途中からまたもや痛み始めました。そこでまた小休止。するとここで若い女の子が登ってきました。あいさつをするとカタコトの日本語でシンガポールからやってきたといいます。彼女と話しながらまた歩き始めました(ほんとにばか)。頂上あと53mの標識で彼女が先にさっさと登っていきました。残された私はその岩場の高さにたじろきましたが,左足を引きずりながらやっとの思いで登りきりました。ここを登るのに10分以上かかりました。
登りきった私はまずは
頂上にいる方々に大きな声で「火を持っていらっしゃる方いませんでしょうか」
と叫びました。たまたまライターを持っていらっしゃる方がいてすぐにストーブに点火しました。ひとつは解決です。頂上に登った安堵感。食事にありつけた安心感がまたもや危機意識を遠ざけました。
下山予定時刻をゆうに2時間,元の計画からすれば4時間以上遅れているのに
長居は禁物なのにそこで1時間ほど滞在してました。
下山になると登ってきた岩場を不自由な足で降りなくてはならないことに何で気づかなかったのでしょう。
9合目まで降りるのに35分
ここで初めて私はまじめに下山の時間を計算しました。
このままの速度で降った場合6時過ぎになること
7合目以降林の中に包まれ光がなくなること
冷静にヘッドランプの点灯の確認をここでしました。
そのあとは足の痛みはまったく退きませんでしたが
とにかく速度がこれ以上落ちないように必死で降りました。
4合目を過ぎた頃には林の中はほとんど光はありませんでした。
唯一ヘッドランプを忘れずに持ってきたのが最後の自分の望みでした。
2合目を出たときは本当に「助かった」という気持ちとともに
家族に迷惑をかけずに降りてこれたことに安堵感と虚脱感
下山終了17:38
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norman さん
数々のハプニングにもかかわらず
無事に下山できてよかったですね
無理せずに…私も肝に銘じておかなきゃ
たまたま何もなかった
だけですよね
ホントは相当危険な行為です
この山での遭難はネットで調べただけでも
１年間に６,７件あります
甘く見ていたわけではなかったのですが
やっぱり頭が疲れているときは
まったく正常な自分じゃないことが
はっきりわかりました
これから自分に対する
チェックシートをつくって
それが埋まらなければ登山を中止する
そんなものを作ろうと思いました。
daryさん
こんばんは。
大変でしたね。
まずはお疲れ様でした。
１月１２日〜１３日の日記で迷われ、１４日に勇気ある撤退をされ、１５日の日記以降で距離感を見つめ直した上での、満を持してのリベンジ計画かと思っておりました。
幾つかあったと思われるターニングポイントについては、ご自身が一番わかっておられると思いますが、山頂での食事休息は、結果的に時間をぐっと押してしまいヘッドライトの点灯を招いたとは言え、疲労回復の面では良かったのではないか、と私は思っています。
もし休息もそこそこに疲れを押して無理をしていたら、違う危険があったかもしれません。
まぁ何はともあれ、無事のご帰還でしたのでとにかく何よりですが、膝の状態が心配です。
大事に養生して、楽しい山行に備えてください。
なんて私もdaryさんのことを言えた義理ではなくて、今夜の飲み会の帰りに駅の階段で走って、また左膝を性懲りもなく痛めてしまいました。
これで３度目ですので、いい加減学習しないとなりませんね。
暖かいお言葉
いつもありがとうございます
いまぼくは
フェリーのなかから
コメントしてます
六甲山の登山
リサーチのために神戸に
行ってきました
いろいろ
反省点はあるのですが
前向きにとらえなきゃ
意味ないですよね
でもひざの痛みだけは
どうもいけません
本当にダメなみたいです
宮崎にかえったら
本当に病院行ってきます
daryさん
こんばんは。
フェリーで下見ですか、完璧ですね。
お互い膝を労って、万全の状態で、こっちの山に登りましょう。
楽しみにしています。
mizu-chanさん
こんばんわ！
早くひざ治して山行きたいです
今年は必ず関東にも足延ばすつもりです
ボクもリハビリもかねて
少しずつトレーニングしていきますから
そのときはmizu-chanさん
必ずお供してくださいね！
dary 氏の文章はすばらしく面白い。苦境にあってもへこたれず精神は明快、素敵なお人柄だ。
ところで、かのシンガポールからの若い女性はどうなった？頂上で笑顔で迎えてくれたのだろうか。ストーブ着火のときあなたの声が山頂で響いたはず。「コレ、ドウゾ、タベテ ヒザ ヨクナッテネ」と、ガムそれともチョコバー、いや飴一個でもいい、くれたのだろうか。痛みはすっかり消えていたはずだ。つれない。
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