記録ID: 1638761
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂
ノーアイゼンのイケメン少年に付き添い下山。初冬の富士山。(行こう!歯科健診登山部)
2018年11月03日(土) 〜
2018年11月04日(日)


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 21:03
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 831m
- 下り
- 827m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:54
距離 8.8km
登り 739m
下り 827m
10:44
5分
スタート地点
17:38
宿泊地
2日目
- 山行
- 0:26
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:26
距離 1.6km
登り 85m
下り 4m
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
ここで、テレビ朝日の方からインタビューを受けました。
「外人さんの冬富士における無謀登山をどう思われますか?」といった質問でした。
「自らリスクを負って挑戦する人を止めることはできません。」
「しかし、世間は遭難者に対してそこまで寛容ではないので、私自身は十分な装備を整え、登山届を出し、ココヘリを持ち、リスクが自分のコントロールできる範囲を超えたら速やかに撤退するようにしています」
といったような事を答えました。テレビが望んでいるような回答ではなかったかもしれません。
番組名を忘れてしまったので、見た方がいらっしゃいましたら書き込みをお願いしますm(_ _)m
「外人さんの冬富士における無謀登山をどう思われますか?」といった質問でした。
「自らリスクを負って挑戦する人を止めることはできません。」
「しかし、世間は遭難者に対してそこまで寛容ではないので、私自身は十分な装備を整え、登山届を出し、ココヘリを持ち、リスクが自分のコントロールできる範囲を超えたら速やかに撤退するようにしています」
といったような事を答えました。テレビが望んでいるような回答ではなかったかもしれません。
番組名を忘れてしまったので、見た方がいらっしゃいましたら書き込みをお願いしますm(_ _)m
東洋館(公称3000m)まで上がってきました。
ここでテントを張ろうと思いましたが、板張りの箇所に岩で張り綱を固定すると、板が傷ついてしまいそうです。
気が引けて、ひとつ下の鳥居荘(ここは小屋前が砂利道です)でテントを貼ることにしました。
ここでテントを張ろうと思いましたが、板張りの箇所に岩で張り綱を固定すると、板が傷ついてしまいそうです。
気が引けて、ひとつ下の鳥居荘(ここは小屋前が砂利道です)でテントを貼ることにしました。
鳥居荘に戻りました。
テントを張るべく石を探していると、運動靴+ジャージのイケメン少年(H君)が上がってきました。
「こんにちは!」
気持ちのいい挨拶です。この高度でも息が上がっていません。
普段からスポーツをやっているっぽいです。
聞いてみると、陸上をやっているとのこと。
「この先、行けますか?」
山でこの質問は、答えにくい質問の上位に入ります。
だって、初対面の人の技術、体力、装備もわからないのですから。
アイゼンが無いと厳しい旨を答えます。
「ありがとうございます。ここまでにしておきます」
気持ちの良い返事ですが、鳥居荘からの降りもそれなりに雪がついています。
「アイゼンは持っているかい?」
こう聞くと
「持ってません!」
どうも、アイゼンそのものを知らなかったようです。
少し考えましたが、この礼儀正しいイケメン少年が無事に降りれるか心配になってきました。
「おせっかいかも知れないが、運動靴では雪のある岩場を降りるのは危険だよ。冬富士では毎年何人も亡くなっている。予備のチェーンスパイクを貸すから、一緒に降りないか?」
H君も不安だったのでしょう。
「はい、お願いします」
要りませんと断られたらどうしようかとドキドキしていましたが、快く受け入れてくれてホッっとしました。
テントを張るべく石を探していると、運動靴+ジャージのイケメン少年(H君)が上がってきました。
「こんにちは!」
気持ちのいい挨拶です。この高度でも息が上がっていません。
普段からスポーツをやっているっぽいです。
聞いてみると、陸上をやっているとのこと。
「この先、行けますか?」
山でこの質問は、答えにくい質問の上位に入ります。
だって、初対面の人の技術、体力、装備もわからないのですから。
アイゼンが無いと厳しい旨を答えます。
「ありがとうございます。ここまでにしておきます」
気持ちの良い返事ですが、鳥居荘からの降りもそれなりに雪がついています。
「アイゼンは持っているかい?」
こう聞くと
「持ってません!」
どうも、アイゼンそのものを知らなかったようです。
少し考えましたが、この礼儀正しいイケメン少年が無事に降りれるか心配になってきました。
「おせっかいかも知れないが、運動靴では雪のある岩場を降りるのは危険だよ。冬富士では毎年何人も亡くなっている。予備のチェーンスパイクを貸すから、一緒に降りないか?」
H君も不安だったのでしょう。
「はい、お願いします」
要りませんと断られたらどうしようかとドキドキしていましたが、快く受け入れてくれてホッっとしました。
写真を撮ってもらいました。
上記のやり取りの合間に「下山を促すには、まず信頼関係を築いてこちらの提案を受け入れてもらう下地を作らねばならない。写真を撮りあい、世間話をしてコミュニケーションを取るのだ」という計算をしていました。
歯科医師の仕事でも、虫歯や歯周病予防の為のフロスやフッ素のようなセルフケアの提案をする時は、正論で説教するのではなくまず世間話等から始め、セルフケアをやることでどのようなメリットが有り、やらないことでどんなデメリットが有るかをその人の性格諸々を読み取ってお話していきます。
正論で説教するよりも、信頼関係を築き、メリット・デメリットを踏まえてセルフケアや治療諸々の提案するほうが、受け入れてもらえる可能性が高くなります。
上記のやり取りの合間に「下山を促すには、まず信頼関係を築いてこちらの提案を受け入れてもらう下地を作らねばならない。写真を撮りあい、世間話をしてコミュニケーションを取るのだ」という計算をしていました。
歯科医師の仕事でも、虫歯や歯周病予防の為のフロスやフッ素のようなセルフケアの提案をする時は、正論で説教するのではなくまず世間話等から始め、セルフケアをやることでどのようなメリットが有り、やらないことでどんなデメリットが有るかをその人の性格諸々を読み取ってお話していきます。
正論で説教するよりも、信頼関係を築き、メリット・デメリットを踏まえてセルフケアや治療諸々の提案するほうが、受け入れてもらえる可能性が高くなります。
雲海をバックに。
この後、花小屋まで降り、そこで別れてまた鳥居荘まで登ろうとしたのですが、H君が登山届も出さず地図も持っていない事がわかりました。
6合目の分岐で佐藤小屋や須走方面に迷い込まれても困るので、おせっかいついでに五合目のレストハウスまで同行しました。
この後、花小屋まで降り、そこで別れてまた鳥居荘まで登ろうとしたのですが、H君が登山届も出さず地図も持っていない事がわかりました。
6合目の分岐で佐藤小屋や須走方面に迷い込まれても困るので、おせっかいついでに五合目のレストハウスまで同行しました。
五合目についた時、終バス(16:20)は出ていましたが、レストハウスの人の好意で従業員用のバスにH君を乗せてもらえました。
私は、せっかくテント泊装備を担いできたので、佐藤小屋でテン泊することに。ハードシェルのチャックが壊れているので、明日は登らずにそのまま下山します。
冬山では、装備に不安がある時は突っ込まないことにしています。
私は、せっかくテント泊装備を担いできたので、佐藤小屋でテン泊することに。ハードシェルのチャックが壊れているので、明日は登らずにそのまま下山します。
冬山では、装備に不安がある時は突っ込まないことにしています。
バスの時間までヒマなので、レストハウス3階の寂れた展示室へ。
古い模型や地図がなかなか面白かったです。
かつて吉田ルートの下山道が吉田大沢につけられていた事や、冬富士バリエーションの屏風尾根の位置を確認できました。
古い模型や地図がなかなか面白かったです。
かつて吉田ルートの下山道が吉田大沢につけられていた事や、冬富士バリエーションの屏風尾根の位置を確認できました。
砂走りが、吉田大沢につけられています。
下山道が吉田大沢から現在のルートに変更されたのは、1980年8月の富士山大規模落石事故以降ですので、この模型はそれ以前に作られた事になります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E8%90%BD%E7%9F%B3%E4%BA%8B%E6%95%85
下山道が吉田大沢から現在のルートに変更されたのは、1980年8月の富士山大規模落石事故以降ですので、この模型はそれ以前に作られた事になります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E8%90%BD%E7%9F%B3%E4%BA%8B%E6%95%85
撮影機器:
感想
7合目、鳥居荘までノーアイゼン(運動靴)で登ってきた10代のイケメン少年に付き添い、途中下山しました。
鳥居荘から鎌岩館の間には多少の雪があり、運動靴で下ろすのは不安があったので、予備に持っていた私のチェーンスパイクを使ってもらいました。
おせっかいかな、とも思いましたが、登山経験は高尾山程度、地図も持たず、登山届も出していない事を聞くと、流石にほっとくわけにもいかず…
今度は来年の夏、開山期間中に来てくれると良いな。
>追記(2018年12月1日)80万画素に圧縮。
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